【黒ウィズ】アルティメットハロウィンガールズ Story5
story
すべてのことは、金で解決できる。
あれでしょ。金がないから、心が狭いんでしょ。
でもソフィ、金だけは無限にあるから、とっても寛容だよ。
<ソフィ……いや、ソフィなのか……?>
<君は疑心暗鬼になっていた。>
<眼の前にいるソフィらしきものを警戒しながら声をかけてみる。>
<怪しげな液体や器具がそこらじゅうにある。>
<なにかの実験室だろうか。だとしたら触れるのは危険だろう。>
<まかり間違ってもソフィはそんな子ではない。>
ソフィ、金は無限にあるから、分けてあげてもいいよ。
<そしてどういうわけか、この子だけ知能が高すぎる。>
<ぬああああとか死ねえいとかしか言わなかったリルム風が懐かしい。>
<いや、そんなことは……と言って、君はソフィの横を通り過ぎることにした。>
<隙あらば逃げようと思ったが、あっさり道を塞がれてしまった。>
<前者は無理だとして、後者は暴力的すぎる。>
<振り返ってみても、今回は本当に暴力的解決しかしていない。>
<もういいから静かにして、とアリエッタに伝え、諦めて力ードを取り出した。>
<もう行こう……と君は言う。>
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乗せてくださいって言えば、乗せてあげてもいいのになー。
<そういう話は別の誰かにしてもらいたい。>
<君は特に危害を加えてこないソフィを無視しながら先へ先へと進んでいく。>
<ソフィに何の恨みが……。>
<ちょっとハードすぎやしないだろうか。>
<みんな君のあとを追ってきたらしい。>
<金色のソフィを見て、本物のソフィが驚く。>
<ソフィが潤んだ瞳で君を見上げる。>
<君はアリエッタに言われたとおり、金か暴力でしか解決できないと伝えた。>
<エリスが受け取ったのは金の延べ棒だった。>
<みんなに1本ずつ延べ棒を配っていくソフィ。>
<君はちょっと焦げたローブのポケットにそれをしまいこんでおく。>
<そうだね……と疲労困懲ながら返答する。>
<まだ戦わされるんだね、と言いながら、君は渋々構えることにした。>
<こんなところで足止めされていては、コトだ。>
はぁ……我、このまま黒く染められるのかな。
どうしようかなー……突き刺さったままだと無力なんだよなー、我。
無力というほどでもないな。うむ。我は魔杖エターナル・ロア!神秘なる叡智と偉大なる力を授ける者!
……なんだけどなぁ。完全に孤立したなぁ。
ヴォルフラムの魔道石か……この黒くてどろりとした影が……。
我もかつて聞いたことがある。全てを死に至らしめる魔法だと。……我もここまでかもしれない。
いや、だが、影ってドロッとしているか……?
…………。
海苔の佃煮だ、これ。
<向こうのほうに魔法レシピがある気がすると君はみんなに伝える。>
<アリエッタの言葉をそのまま伝えたら、妙に呆れられてしまった。>
<おかまいなく、と告げて君は歩き出す。>
<リルムが地面に置かれていた箱を持ち上げた。>
<箱から出てきたのは、紙束だった。
それを受け取ったエリスが、訝しげに目を細めながら字を追う。>
<ミツボシはそんなことができるのか、と君は少し意外に思う。>
<穏やかな性格だったし、ただイーニアやエリスのサポートをしているものだとばかり。>
残念ながら今はレプスという魔道士と、遠征していてな。今日は来られなかった。
醤油にみりんにだしを加えて弱火で……数分煮て水分が飛ぶまで加熱……なるほど……。
海苔の佃煮の作り方じゃないなによこれ!!
<エリスが紙束を君の顔面に叩きつけた。>
<とてつもなく屈辱的なダメージである。>
ヴォルフラムの魔道石が見つかった以上、そのほかのものもあるかもしれないからな。
封印で全てを押さえ込むよりも、別に回収しておかなければ……。
<神妙な顔をするイーニアを見ながら、まだ行っていない場所はどこか、とレナに訊く。>
アリエッタの名前があるだけでヤバさしか感じない。
<それは本当に最悪だ。>
とりあえずソフィ、上からトワカントリーを見てもらえる?
<ソフィがホウキにまたがり空を飛ぶ。>
<それを見て、君たちもトワカントリーヘと向かうことにした。>