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【黒ウィズ】アルティメットハロウィンガールズ Story4

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作成者: にゃん
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<――魔道石を下へと叩きつけてしまった。>

緊急退避だ!逃げろ!

<その言葉につられて、君はウィズを抱えて走り出した。>

何だったにゃ!?

<魔道石を叩きつけたその瞬間、どろりと黒い影がシャルムタウンに広がり、やがて覆い尽くしてしまった。>

<ストラマーラグーンと書かれたアトラクションに逃げ込んではみたが、その影はゆっくりとこちらに伸びているようにも見える。>

ヴォルフラムの魔道石……よもやこれほどの効力を持つとは……。

やってくれたな、黒猫の魔法使い。

<自分のせいだろうか、と少し前を顧みる。>

<確かに魔道石を叩きつけたのは君自身だ。でもグレートザッパーられたせいでもある。>

しょうがないなー、黒猫のひとは。でも黒猫のひとも悪気はなかったんだよね?

<グレートザッパーのひとに擁護された。>

あれはヴォルフラムの魔道石といってな。あの影に触れるだけで木々は枯れ果て、人は死にゆくのだ。

一種の魔法災害、マジックハザードだ。あれを止めるには、エリスの封印魔法を使いたいところだが……。

そうしたいのはやまやまなのですが、あらゆるところに魔力を吸収する防壁があって、小規模の封印魔法しか使えません。

燃やしちゃえば?

杖のひとを投げてみるとか?

聞いてなかったのか小娘。あれは、あらゆるものを死に至らしめるものなのだぞ?

杖のひとは死なないじゃん。

……確かに。エターナル我は偉大なる魔杖、・ロアだからな。

ちょっと投げてみる!

え、ちょ、うそうそ。え、ほんとに?むりむり。いや待って待って待ていやなのぉぉぉ!!

<大きな弧を描き、放られるエターナル・ロア。>

<遠投もお手の物だね、と君はリルムに言う。>

鍛えてるからね!

ふむ……思ったより効果はありそうだな。

<エターナル・ロアが突き刺さった一帯、影が消え去っていた。>

さすが魔杖エターナル・ロアだ。圧倒的魔力はアリエッタにも勝るとも劣らない。

何より咄嵯の判断力がいい。あの影を消すにはどのように力を使えばいいか、よくわかっている。

で、あれをどうやって取りに行くんだ?

あそこに行くのは嫌だなぁ。

私も嫌よ。

<何か解決策はないの?と君はアリエッタに尋ねる。>

あるにはある。58個ぐらいある。

<すごいあった。>

1番よくないのから言うと、黒猫のひとが取りに行って死ぬ。

<完全に解決してない。>

ストラマーラグーンを抜けて、ロアコースター側からハーネットランドに行ったところにある。

<何かよからぬものだったら最悪だが、放置してあの影が広がることを考えると、行くという選択肢以外ないようだ。

君はアリエッタの提案を皆に伝えることにした。>

そっちに行ったら、何かあるんですか?

私たち、ハーネットランド行ったけれど、何もなかった気がするわ……。

魔法使いさんの勘は冴えてるから。今日行ったところ全部すごい。

全部漏れなく散々な場所だったにゃ。

来たことがあるのか?

<君はここをチャンスと踏み、アリエッタに教えてもらってると伝える。>

カンニング。

アリエッタはもういないにゃ。キミは疲れてるにゃ。

<師匠は味方ではなかった。>

ま、とりあえず行ってみよう。何かまた面白いものあるかもしれないし。

レナは楽観的にゃ。

レナの言うことももっともだ。行動しなければ何も解決しないからな。

ロアちゃんは……。

あとで拾いに行けばいいのよ。大丈夫。たぶん。

<遠くにいるエターナル・ロアが、すすり泣いているように見えた。>




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えーっと、なになに。ストラマーラグーンは、ハーメティックだかターメリックの人が乗るのはおすすめしません。

ソルルスト・ラクトリティシア・ゾーンでは、ウォルヴィアラがメメスリスムルナしてきますがみんなのストラマーをあわせて頑張りましょう。

なるほど。全然わからん。

なんとも頭の悪い文だな……。

<リルムとイーニアが立てかけられた看板を見て、同様の感想を抱いていた。>

ソフィが作った国は、人も多いのかにゃ?

うーん……たくさんってほどじゃないと思う。でもバーネット商会の人は、だいたいこっちに移住してきたよ。

インフラがまだ整備されてないから、もう少し頑張らないと……。

<ソフィが国を作ったことには驚いた。>

経済制裁で隣国を潰してるからな。ソフィには逆らうなよ、黒猫の魔法使い。

そんなことしてません!

ある王国の城を吹き飛ばしたりね。

そ、それは……。

<そっちは本当にやったらしい。

人は見かけによらないものだ、と君は思った。>

ソフィちゃんはやんちゃなところある。

リルムちゃん!?

ところでソフィにリルムは、ここに来るまで何をしていたんだ?

あ、それが……リルムちゃんが……

あの世に行ってきたんだけど、追い返されて帰ってきたんだ。

…………。

<イーニアが頭をおさえて、大きなため息をついた。>

あ、あの世……というのは、あの世のことか……?

すぐ帰ってきたんだけど、アリエッタが――

<こつ、とくるぶしあたりに小さな衝撃が走った。>

<君は隣を見た。>

なに?

<エリスと目が合う。>

<蹴った?と訊いてみる。>

蹴るわけないじゃない……。

<それもそうか、とリルムを見て、それでさっきの話だけど、と切り出した。>

あ、うん。それであの世に行ったら、骨の人がいて、小さい人来ませんでしたかって聞いたんだよね!

そうしたら、そこにいたのは小さいおじさんで、でもその時点ではアリエッタの可能性も捨てきれなかったから――

<こつ、とくるぶしあたりに小さな衝撃が走った。>

<君は隣を見た。>

だからなによ……。

<エリスと目が合う。>

<蹴ったよね?と訊いてみる。>

あのね……子どもじゃないんだから、そんなことするわけないじゃない。

私が魔道学園に入った頃、気になる子にちょっかいを出すというのが男子生徒の間で流行っていたようだぞ。

それか?エリス、それなのか?

先生、なんだかそれババ臭いです。

失敬なやつだな。

<しかし確かに特に意味もなく、蹴ってくるような子ではない。いや、意味があっても蹴ってこないが……。>

<君は不思議に思い、下を見た。>

<何かが足にへばりついていた。>

<君は驚愕のあまり、変な声を上げた。>

な、なによ……びっくりするじゃない。

<足に!足に!と君は足元を指差す。>

あれ、先生……?ずいぶん小さくなっちゃって。もういい歳だからかな……。

ふざけるな。私はまだ若い。

あひゃひゃひゃ!ちっちゃ!!

<リルムが君の足元のイーニア風の何かを引き剥がした。>

イーニア先生。お久しぶりです。おかわりないようで何よりです。

おいやめろ。私はこっちだ。身長をいじるな。

<小さなイーニアは今までの面々と違い話しかけてくることはなかった。

ただいつもの気怠げな表情で、君を見上げているだけ……。>

これが私だと?ふざけるのも大概にしろ。

私はそこそこ身長もあるし、こんな馬鹿な顔じゃない。

いや、そこそこはないでしょ。

こんなの蹴飛ばしたら一発にゃ。

<だいぶ雑な方法だ。>

<イーニア風の小さな何かは、君に近づき手を伸ばしてきた。>

<太もものあたりをギュッと掴まれ――痛い!すごく痛い!?>

何を踊ってるにゃ。

<信じられないほどの握力で肉を押しつぶされ、君は悶絶した。>

<助けて!と周囲の人に向かって叫ぶ。>

いやよ……気持ち悪いもの……。

こら。私に向かって何たる暴言……あ、いや、私ではないが……。

<あああぁぁぁ……ともはや叫ぶこともままならない激痛に君は悶えた。とにかく悶えた。>

<死んじゃう。太ももらへんが死んじゃう。>

魔法使いさんには借りもあるし、助けてあげよっか!

まあ、私のはちょっとだけ荒いけど。ははは!

<指先に煙を煉らせながら、レナが高らかに笑う。>

<もうなんでもいいから助けて……と君は泣きながら言う。>

じゃ、ちょっとみんなどいて!

ちょっと待ちなさい、レナ。あなたの火力だとこのあたりが――

フルバースト!


 ***


<ローブが燃える。>

<慌てて振り払った。>

スパーキングイグニッション!

ちょっと待つにゃ!もうイーニアはいないにゃ!

禍事を喰らえ!

<ようやく痛みがなくなったと思いきや、今度は魔法少女たちが攻め込んでくる。>

<レナが炎を巻き起こしたせいで、周囲が見づらくて仕方がない。>

<ひとつ、ふたつ、と攻撃を魔法で捌く。>

黒猫さん、すごい。

やるな、黒猫のひと。

うちの大魔道士ふたりを相手取ってなお、ローブの火を払う余裕まであるとはな。

常に視界にふたりを収めて動いている。多人数との戦いに慣れているな。

…………。

<喋らないだけで、視界の半分ぐらいを塞いでいるのがいるから、ふたりではなく3人。>

<邪魔なんだけど、と言ってみるが、アリエッタは特に反応する素振りを見せない。>

ハーネットランドに行くなら、こっちの方向にまっすぐ進めばいいにゃ。

<ここはこれ以上相手にせず、さっさと逃げるのがよさそうだ。>

あっ、ちょっと待ちなさい!

あなた、何か悪いものが取り憑いて――

<君はエリスの言葉を待たずにとにかく逃げることにした。>



行ってしまったわ。

さすがに強いね。あれは簡単に倒せないなぁ。

大魔道士もかたなしだな、レナ、エリス。

次は本気出す。

ダメよ。あなた、アリエッタと戦ったとき、本気を出して周囲がどうなったか忘れたの?

魔道士協会が保有している開発途中の都市がね、一切合切消えたのよ。意味わかる?

人がいなかったことが不幸中の幸いかしら。魔法研究都市がなくなるなんてね。

ハハハハ!

なに笑ってるのよ!

<エリスはレナを杖で小突いた。>

馬鹿をやっている場合ではない。魔道石の影が濃くなってきているようだ。

あっ!!

<ソフィが思い出したように声を上げる。>

今度はなんだ……。

リルムちゃん!あの話!

あ、そうだった。

さっき皿うどんを食べてて、底にアタリって書いてたからもう1皿食べられるんだ!

そっちじゃないほう!

ああ、あの世的なほうか。

あの世に行ってきたんだけど、骨の人に久しぶりに会って……。

骨の人の補足説明はないのね。

<リルムは死んだ。>

<でも生き返った。>

<小さなおじさんに会い、骨の犬を連れたふたりの女性にも会い、変な喋り方をする男の人にも会い……。>

<小旅行気分で行って追い返されたのだが、そこで得たのは確かなものだった。>

死んだ人はそこに行くんだって。

にわかには信じがたいな……。

でも。

アリエッタは来てないってさ。




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