【白猫】マール(クリスマス)・思い出
聖夜の天使 マール・アスピシャス cv.種﨑 敦美 人々に幸運を与える天使。 聖なる夜に、ラッキープレゼント! |
2016/12/24
聖夜の奇跡・マール編
思い出1
ふう、ふう、ふう……よい……しょっと!!
マールじゃない。
みんな、やっほ~!
ずいぶんと大荷物ね。なにそれ?
おかしだよ!
え、これ全部ですか?
うん!お店まわるのたいへんだったよ~!
アンタがおかし好きなのはしってたけど……これ、ぜんぶー人でたべる気?
ちがうよー。これはね、みんなにプレゼントするためのおかしなんだ~!
ラッキーじゃなくて、おかしなのね。
クリスマスだからね!……いままでさ、たくさんの人におせわになったから。
……いっしょに温泉に入ったり、学校で勉強したり……
お友達が、たくさんできましたよね♪
だから、感謝の気持ちをこめて、あたしのお気に入りのおかしを食べてほしくってさ~!
ア、アンタ……!
――アタシの分もあるのかしら!?
もっちろんだよー!みんなにも、たくさん助けてもらったからね!
ヤッホホ~イ!
というわけで~、さっそくくばりにいってくるよ!
あ、私たちも手伝いますよ?
荷物持ちは主人公にお任せあれ。
ありがと~!って、また助けてもらっちゃってるし!
思い出2
ありがとうございます、マールさん。大事に食べますね!
どういたしまして!これからも、よろしくね!クルーシャ!
……じゃあさいごに、ハッピーメリーハイタッチ!
……?ハイタッチ、ですか?
えへへ、ありがと!じゃあね~!
***
ふ~!じゅんちょー、じゅんちょー!
みなさん、とっても喜んでくれてますね!
うん!がんばって準備したかいがあったよ!
ねー、ぽっぽ!
ぽっぽ?ぽっぽなんてどこにも……
空を飛んでいたんですね。
いまはね、さんぽの時問なんだ~!
…………
<ぽっとは、以前にマールが拾ってきた、世にも珍しい霊鳥のことである。>
あ、そうだぽっぽ!ぽっぽにもね、おかしのプレゼントがあるんだよ!
あまくておいしいマメだよー!たくさん食べてね!
…………
<ぽっぽはマールの両手に盛られたマメを突っつきはじめた。>
うんうん、おいしいね、ぽっぽ!
い、いつにもましてバクバクいってるわね……
残りはまたあとでね!……じゃあ……
ハッピーメリーハイタッチ!!
…………
……あ、そっか。ぽっぽ、ハイタッチできないもんね。
ねえ、さっきから気になってたんだけども……それ、なに?
ハッピーメリーハイタッチ?これはね~、クリスマスプレゼントを渡すときにいうんだ!
それでー、笑顔でハイタッチをするの。
……なんでハイタッチ?
うーんとね……――わかんない。
なんとなくやりたくなったんだ。……ヘンかな?
いえ、楽しそうでとっても良いと思いますよ♪
えヘヘ、そうだよね~♪はいたったっち、はいたっち~!
思い出3
えっとー、たしかこの辺なんだけどなあ……
カムイさんって、ここにお家を持ってるんですね。
家じゃないよ?なんかねー、べつのじむしょ?とかいってた。
お金のけーさんとか、そこで全部やってるんだって。
<主人公たちは、マールが入学した<茶熊学園>という学校を経営するカムイの元へ向かっていた。>
……あ!あったあった!わっかりやすい看板だねー!
カムイの顔がデカデカと……
がくちょーせんせー!マールだよー!
がくちょーせんせー!お――い!!
……おかしいなあ。ちゃんといくって伝えてあるのに……
……かってに入っちゃおうか?
そーね。冬だし。たぶん寝てるのよ。クマだし。
おじゃましまーす。――あ。
いけませんね……これは非常にいけない……
設備投貴費が前年度の3倍……これは仕方がありません……――しかし!
その設備の管理費がこんなにも莫大になるとは……トホホ……
(ムムム……これはアレね……たぶん、経営難ってやつね……!)
(そ、そんな……!)
……このまま赤字が続けば……学費の値上げもやむを得ません……
ラ、ラッキーッ……!!…………
(マールさん……?)
……いえ、それは絶対にダメです!学園のモットーは<生徒第ー>!そんな事してたまるもんですか!
……私財を投げ打って補填しましょう。愛する学園と生徒の為です。そのくらい痛くもかゆくもありません。
…………
……うん。あげても、大丈夫、だよね。
……では、まずはじめに買い取ったあの島を――
ラッキープレゼント!
……む?収支報告書の下に何かが…………!!これは!!
助成金……交付……!?てっきり審査に落ちたものかと!
ははは……!やりました!これで何とかなります!
よかったね、がくちょーせんせー!
はうっ!?……マ、マールさん!?……おや、みなさんも!
かってに入っちゃってごめんね。ぜんぜん出てくれなかったから。
そういえば、お会いする約束をしていましたね……
用件は、これ~!プレゼントのおかしをわたしにきたんだ!
おや……!クリスマスプレゼントですか!うれしいですねえ……うれしいです!
はい、ハッピーメリーハイタッチ~!
ほほ~い、イエ~イ!……ありがとうございます、マールさん。僕はいい生徒を持ちました……
これからも学校をよろしくね、がくちょーせんせー!
まかせてください!インテリシティボーイの僕が、バッチリみなさんをサポートしますからね!
えヘヘ……!
思い出4
qアイヤー!みんな久しぶりアルネー!
お元気でしたか?みなさん!
げんきげんきー!……あ、はじめまして、ルカ!
お初ですマールさん!守護天使のルカでござい!
……はあ。何か天使の女子会よ……クリスマス会よ……
天使女子が揃いも揃って……なんだかなあ……
qリンデがクサクサしてるネ。
リンデさん!ここはーつ楽しんだりましょうよ!
じゃあみんな、プレゼントの用意はいーい?
qモチロンネ。ワタシの全女子力がココにシュウヤクされているネ。
魂込めて選んだらったった!!
え……プレゼント交換とかって、もっと盛り上かってからとかじゃないの?
だって、はやく交換したくてさあ!やっちゃおやっちゃお!
qみんなのプレゼント、はやく見たいアル!
よ――し!ミュージック、スタート!
<マールの言葉を合図に、どこからともなく陽気な音楽が流れ出した!
四人の天使は、プレゼントを隣へ隣へと回していく!>
テンテテテテンテンテン♪テテテテンテンテンテッテテ~ン♪
ダンダッダダ――ン!ダーンダダンダーン!
qアチョー!イヤー!ホ~~~~ワチャ~~!
デンデン……デデン……デンデデ……はあ……
はいスト~ップ!
では、順番に開封していきましょう!
qじゃあまずはワタシからネ!……これは、ルカのプレゼントネ?
……おにぎりケースネ!
これでいつでも握り飯が食べられますよ!……じゃあ次はわたしです!
……おかしの詰め合わせです!!これは、マールさんのですね!?
どれもおいしいよ~!……で、あたしのは――
q!!
……天使の羽のネックレスだ!
かわいいでしょ?大事にしてねー。……私のは、チュンメイか。
q……あ……
わあ!あたしがもらったのとおんなじネックレスだ!
q……まさか被るアルなんて。ちょっと恥ずかしいアルねー。
やったねリンデ!おそろいだよ~!
……ふふ。そうね。おそろいね。
おっ!リンデさん、やっと笑ってくれましたねー!!
うん……やっばり、こういうのって楽しいわね。楽しいのよ。何だかんだ言って。
はい、じゃあ……ハッピーメリーハイタッチー!
<天使たちの女子会は、この後もおおいに盛り上がった――>
思い出5
フンフフフ~ン♪フンフンフーン♪
ゴキゲンじゃない、マール。
あのね、ブレゼントなんだけど、無事にくばりおわったんだよ~!
そうなんですね……!お疲れさまでした!
……みんなと、あとひとりをのぞいて、ね!
ひとり?
ここにいたか、マール。
プレゼントは、どうやら配り終わったようだな。
(なるほど……ガレアさんね……)
うん!でもね、まだ――
よく頑張ったな、マール。これは俺からのプレゼントだ。
<ガレアは綺麗に包装された、大きな袋を取り出した。>
え……ええ!?あたしに!?
サプライズね!ニクいことするじゃない。
普段よりちょっとだけ高級なおかしを詰め合わせてみた。大事に食べるんだぞ。
ふ、ふわあ……!ありがとう!!ガレア!!
でもでも、あたしだってガレアにプレゼントがあるんだよ!……こっちも、おかしだけど……
……ありがたく貰うとしよう。
えヘヘ……♪うれしいな、ガレアのプレゼント!
よかったわねえ、マール。
じゃ~……はい!ハッピーメリーハイタッチ!
ああ、それか。ハッピー、メリー、ハイタッチ。
<ガレアはタッチしたその手を、マールの頭にそっと置いた。>
あ……
……これからも、よろしく頼むぞ。
…………
……?どうした、マール。
ガレア……主人公……なんか、変なの……
胸が……くるしい……
なんだか、悲しくなってくる……でも、どこか、懐かしくて……
なんなんだろう、これ……あたし、どうしちゃったの……?
……!もしかして……
――主人公。お前の力を貸してほしい。……頼めるか?
思い出6
「じゃじゃーん!マール、クリスマスプレゼントよ!」
「わ――ーい!おかあさん、ありがとう~!」
「あ、ちょっと待って。おまじないがまだよ。」
「あ!ハッピーメリーハイタッチだね!
……そーいえば、なんでハイタッチなんだっけ?」
「手のひらと手のひらを合わせるでしょ?しあわせが、届きますようにって。
これからもしあわせでいられますようにって。クリスマスだけの、おまじない。」
「おかあさんって、けっこうロマンチストだよねー。」
「あらマール、いつの間にそんな言葉覚えたのよ?」
「あはは!――じゃあ、お母さん!」
「「ハッピーメリーハイタッチ!」」
母親は、マールの頭を愛おしそうになでる。
「えヘヘ……」
「私のかわいいマール。いつまでも、しあわせでいてね――」
おかあ……さん……
……母親の、言葉だったんだな……
…………
…………
……えヘヘ。
マールさん……
主人公、ありがとう。……思い出せて、よかった。
あたし、いまは人にラッキー……しあわせをあげる立場だけど……
あたし自身も、ずっとしあわせだったんだね。……そして、いまも。
マール……
そうだよね、ガレア。
……ああ、そうだな。
……みんな!持たせてごめんね!あたしのプレゼント、、受け取って!
ありがとうございます、マールさん。
トーゼン、アタシたちからもプレゼントがあるからね!期待しなさいよ!
えっ!?ほんとに!?やった~!!
じゃあ……やりますか?
しあわせが届くように、な。
せーのっ!!
ハッピーメリーハイタッチ!
しあわせを届ける幸運の天使 マール・アスピシャス
その他