【白猫】エクセリア(正月)・思い出
バケーションプリンセス エクセリア・クルス 公務の休暇に南国を訪れた<竜の国>王女。 白竜ラピュセルと仔竜フィーユも一緒。 | ||
2016/01/01 |
メインストーリー
思い出1
<一行は、バカンスに南国の島を訪れていた……>
うふふふ。見てラピュセル。海がこんなに青いわ。
ピーピー!!
<小さなドラゴンが飛んできた。>
フィーユもご機嫌ね。よしよし……
いいわねぇこの島……あったかいし……ふーこうめいびだし……
<フィーユが、小さなカニをつかまえ、キャトラの尻尾に落した。>
<カニはキャトラの尻尾をはさむ!>
ぎにゃー!なにすんのよ!!
ピーピー!!!
ご、ごめんなさい、キャトラちゃん!もうっ!だめでしょ、フィーユ!
ピーィ……
お姉ちゃんは人見知り、妹はいたずらっ子ね。
そうなんです。でも、そこがかわいくって。
でもラピュセルに妹ができるなんてねー。
竜の国で生まれた、新しい家族なんです。
ずっと孵らなかった卵が、ようやく孵ってくれて……本当によかった。
この子もラピュセルと同じ白竜ね。ってことは……
白竜狩りから生き残った、数少ない卵の一つなんです。
それがようやく孵ったのね。
ピーピー……
<フィーユはエクセリアにほおずりをした。>
にしても、ずいぶんとまた懐いてるわね。
ずっと卵のお世話をしていたからかもしれませんね。
卵のお世話をねえ。
生まれてくれた時は、本当にうれしくって……
<フィーユが、ウニをくわえて飛んできた!>
ぎにゃー!!とげとげー!!
もうっ!フィーユったら!
思い出2
ピーピー!!
<フィーユがヒトデを見つけたらしい。>
フィーユ、いたずらはだめよ?
今度やったらひっかくから!
<フィーユは、嬉しそうにエクセリアの頬をなめた。>
もう、甘えん坊さんね♪
あら、ラピュセル……?
エクセリアさん、お休みがとれてよかったですね。
はい、ゲオルグが公務の息抜きに休暇を勧めてくれまして。
フィーユと遊ぶ時間ができて、本当によかったです。
遊ぶのもいいけど、ちゃんとしつけなきゃ!
ピーイ!!
<フィーユは、エクセリアの背中に隠れた。>
す、すみません……いたずらしたら、ちゃんと叱ってはいるんですけど……
ほら、ラピュセルからも言ってやりなさいよ!
ピー!!
…………
ピー?
…………
<フィーユはラピュセルの顔にとびついた。>
…………
フィーユ、お姉ちゃんに甘えてるのね?
ピィ?
<ラピュセルは、その場から飛び去った……>
あ、どうしたの、ラピュセルー!
思い出3
ラピュセルったら、エクセリアがフィーユばっかりかまうもんだから……
……あの子、やきもちを……
ピーィ!
かわいい~!!ラピュセルかわいいよ~♪
じゃ、ないでしょ!飛んでっちゃったわよラピュセル!
大丈夫ですよ。私とラピュセルは一心同体……心で通じあっていますから♪
(……ラピュセル……迎えに行くね?)
…………
……
ここに、ラピュセルさんが?
ピィ―……
ほら、あそこに……
<茂みの中に、ラピュセルが身を横たえている。>
ピィピィ!!
<フィーユはラピュセルの頭に飛び乗った。>
…………
ラピュセル、帰りましょう。
……!
<ラピュセルは、エクセリアにほおずりをした。>
ピーィ!ピーィ!!
よしよし。……フィーユもおいで?
ピィ!ピィ―、ピィ―……
…………
ずっと……一緒だからね。
よかったわね。……あら?
<エクセリアの手の中で何かが光っている……>
<竜の花>が……!
……クシュン!
思い出4
水晶の中にお花が咲いてるわ。キレイね!
エクセリアさん、それは何ですか?
これは<竜の花>といって、先日、王家にゆかりのある竜から、私宛に贈られたものです。
あらロマンチック。
…………
……そのドラゴンさん、どうして、その花をアンタに?
わかりません……これは竜と人との友情の証。
ピィ―!
私は――受け取れませんと言いました。
どうして?
……私は邪竜を……ラピュセルの母親を、この手で討ちました。
そんな私に、受け取る資格なんて……
<竜の花は、淡い光を放つ……>
でも……竜は言いました。『悔いがあるのなら、なおさらこれは汝が持つべきだ』と。
それでアンタは受け取ったのね。
……私、わかったような気がしたんです。
きっとこれは、罰なんです。あの子の母親を手にかけた事を忘れるな、という戒めなんです。
そんな、罰だなんて……!
私は、その罰を受け入れます。だから決して忘れません。
もう二度と……あんな悲しみは繰り返しません!
思い出5
ディーネさん、私……ウインドサーフィンって初めてやりました。
わたくしもですわ。意外とスピードが出ますのね。
またご一緒しましょう、ディーネさん!
<ディーネは、テーブルに置かれたいくつかの冊子を目にとめた。>
そうですわねところでエクセリアさん。何をご覧になってましたの?
え、ええっと……これは……
拝見しても?
はい……
こちらはまだ小さな男の子。こちらはロマンスグレーの殿方。あら、この方は見覚えが……
実は……私の縁談のお相手でして……
まあ!
私にはまだ早いと何度も言ってはいるんですが……
なになに?なんの話してるの?
エクセリアさんがお嫁にいかれると。
ち、違います!これはお父様から見ておくようにと言われただけで……
フーン、この冊子は旦那様候補ってわけね!
キャトラ、勝手に見ちゃ……
私はもっと、ドラグナーとして経験を積みたいんです!
なのにお父様もゲオルグも……
…………!
どうしたの、ラピュセル……?
<ラピュセルは、フィーユの小さな体をくわえている。>
フィーユ!フィーユどうしたの!?
ピィ……クシュン!
っ!こんなに熱が……!まさか、南の島で急に環境が変わったから……?
…………
急いで<竜の国>に連れ帰らないと……!
ピィ……ピィ……
思い出6
<ルーンの光が、フィーユとエクセリアを照らし出す!>
暖かい光……!これは、あの時の……!
ピーィ!ピィ!
光が……フィーユを……!
ピィ!
<キャトラは、フィーユの額に触れた……>
フィーユの熱、下がってるわ!
ありがとうございます!あなたは命の恩人です!
<エクセリアは、<竜の花>を手に取った。>
この<竜の花>は、あなたのような人にこそ、ふさわしいのかもしれませんね。
えっ……?
主人公のいう通りよ。その花は、アンタのよ。
でも、私は……
アタシ、アンタに<竜の花>をくれたドラゴンの気持ち、わかるわ。
キャトラちゃん……?
私にも、わかります。
ドラゴンは身内に甘いんだってさ。ま、受け売りなんだけどね。
エクセリアさんに悲しんでほしくなくて、だから友情の証を……
私に――!
<エクセリアの涙が、<竜の花>にこぼれ落ちる……>
<<竜の花>から、まばゆい光と、幻の花弁が溢れ、宙を舞った。>
私、間違っていました……自分を責めるばかりで、この想いに気づかないままで……
ラピュセルと、フィーユの想いにも……
…………♪
私も……大好きよ、ラピュセル……!
ピィピィ!
……!……!
ええ、いっぱい遊びましょう!フィーユ、ラピュセル!
波打ち際の竜と姫 エクセリア・クルス
その他
大願成就!お正月を取り戻せ!inワイハの島! Story