【白猫】エクセリア(茶熊)・思い出
竜と舞う新体操部員 エクセリア・クルス <竜の国>を代表して留学にきた王女。 新体操部のホープとして期待されている。 | ||
2016/03/25 |
私立茶熊学園2016 Story
思い出1
みなさん、ごきげんよう♪
あら、エクセリア!それにいつもの白竜ズも。
制服、とても似合ってますよ、エクセリアさん。
ありがとうございます!学生服は初めてなので、すごく新鮮な気分です。
初めてって……学校に行ったことないの?
その、今まではずっと専属の家庭教師がついていたので……
へえ~、そうなのね。いかにも王女様ってかんじだわ。
エクセリアさん、その手の棒……もしかして新体操の、ですか?
そのとおりです!早速、新体操部に入部させていただきました。
確か新体操部にはソフィがいたわね。
そうなんですっ!
お、おう!?
私、ソフィ先輩の演目を見て、すごく感動したんです!
かの<氷の国>の次期女王様で、とても気品のある優しい先輩で、だから、私――
ソフィに憧れて入部した、と。
は、はい……部活でも私事でも、色々ご指導いただいています。
よかったわね。すぐに友達ができて。
はい!
♪
ええ、ラピュセル、フィーユ。きっとあなたたちも受け入れてもらえるわ。
一緒にお友達をたくさん作りましょうね♪
……そういえばさ、エクセリアって人間の友達が少な――
キャ、キャトラちゃん! もう! ゲオルクが言ったのね!
まぁまぁ……ゲオルグさんも心配しているだけですよ。
お友達に種族は関係ありません。きっとみんな仲良くなれます!そうよね、あなたたち?
♪
うんうん、そうよね~♪ お姉ちゃんはちゃんとわかってるからね~♪
かわいいよラピュセル~♪ ちっちゃかわいいよフィ~ユ~♪
いつものがはじまったわね……
思い出2
おっはよー、ソウマ!
おはようございます、ソウマさん。
おう、おはよう!
おはようございます、ソウマ先輩!
ああ、おはよう、エクセリア!
♪
うん、おはよう――って! ちょ、ちょっと待った!
? はい、ソウマ先輩。私に何か?
な、なあ……まさかとは思うが、このドラゴンたちを教室に連れて行く気か?
はい、そうですけど……
あー……そのだな……校内はペット不可っていうか、ドラゴンはちょっと、ていうか……
? ソウマ先輩……?
(おいおい……竜の国じゃこれが当たり前なのか?)
どうかしたの、エクセリア?
あ、キャトラちゃん。ソウマ先輩が……
(あーくそ! なにかうまい言い方はないのかあ……!)
――姫様。
ゲオルグ!
ソウマ殿が言いたいのは、竜を校舎に入れてはならない、ということです。
……え?
…………
そんな……どうしてなの? この子たちだってお友達を
フィーユはともかく、教室にラピュセルは手狭でしょう。
それに、我々のように誰もが竜に慣れているわけではございません。
目と鼻の先に獣がいたとなれば、恐怖する者、殺気立つ者……抱く感情は様々です。
け、獣……! あなた今、そう言ったの!?
そういう見方があるのもまた事実なのです。
で、でも! ここでならきっと……!
聞けばマール君の霊鳥も、屋外で待機しているとのこと。
我らだけが特例……などという道理はありませんぞ。
――っ!
ラピュセルとフィーユは生徒ではありません。ご理解ください、姫様!
ゲ、ゲオルグさん、そこまで言わなくても……
…………ううっ……
あ……
ゲオルグ……あなたがそんなことを言うなんて……
一般論を申し上げたまでです。
……ゲオルクの、バカ!
……悪い、ゲオルグ。本来なら俺が言うべきことだったんだが……
主君をお諌めすることも臣下の務めだ。
……なんとかしてやりたいが、さて、どうするか……
思い出3
エクセリア、ちょっといいか?
……はい、ソウマ先輩、なんでしょうか……?
実は、お前に特別講師をお願いしたくてな。
講師……? 私がですか?
ああ、講義の内容は、<竜の国と竜族>についてだ。
この学園には、竜の国も出資してることは知ってるな?
はい、お父様からそのようにうかがっています。
その関係で、竜の国の文化を授業で教えるって話があるのさ。
そういうことだったんですね……
どうだ、やってみないか?
……わかりました。精一杯やらせていただきます!
――というわけで、今日は合同特別授業だ!
それでは、エクセリア殿……
よ、よろしくお願いします!
えっと、まずはじめに――
<エクセリアは<竜の国>について、順序立てて説明をしていく。>
竜の国は、古き竜族と親交があり、彼らとの盟約によって国の繁栄を維持しています。
ですので、国民と竜族は家族同然の関係といえますね。
へぇ、興味深いわね……
ねーねー、ドラゴンってみんなしゃべれるの~?
いい質問ですね! ここで登場するのが。<ドラグナー>という存在です。
お互いの絆が深く結ばれたとき、人語に目覚めるといわれています。
ドラグナーとともにいる竜は、お互いの絆が深く結ばれたとき、人語に目覚めるといわれています。
種族を越えた絆……尊いものですね。
それ以外ですと、膨大な知識と経験を得た古き竜――
あとは、そういう才能を持って生まれた特別な竜などですね。
「じゃあ、ラピュセルは――
ラピュセルは幼い頃から一緒に育った、いわば妹です!
「お、おお?
以前は、すごく人見知りだったんですが、最近は少しずつ人にも慣れてきたんですよ!
ラピュセルも妹ができて、少し成長したみたいなんです♪
「は、はぁ……
あ、妹っていうのは、仔竜のフィーユのことで……まるで昔のラピュセルみたいにちっちゃ可愛いんですよ♪
ちょっといたずらっ子ですけど、それは私の気を引きたいからで……あぁ、健気だと思いませんか!?
「え! ええ、そうね……
エ、エクセリア殿、そろそろ時間が……
ダメだと思いつつも、つい甘やかしてしまうんです……だって可愛いんだもん♪
はぁ~、ラピュセル、フィーユ、今頃どうしてるのかしら。お姉ちゃん、心配だわ……
姫様……またしても悪い癖が……
…………
思い出4
(はあ……この前はつい熱くなっちゃったわ……)
<エクセリアは、バトンを高く放り投げた。>
(みんなに竜のよさをわかってもらおうと思ったのに……)
<そして、落下してきたバトンをキャッチしようと――>
(ラピュセルとフィーユも
授業に参加できたら、きっと……)
<バトンがけたたましい音を立てて地面に転がる……>
あっ……!
はぁ……
エクセリアさん、もしかして調子が悪いのですか?
ソ、ソフィ先輩! すみません、私ったら……
なにか悩み事があるのですね?
! ……はい、実は、その……
<エクセリアは、ソフィに自身の心中を打ち明けた。>
……エクセリアさんは、とてもお優しい方なのですね。
そうでしょうか……?
はい。ですからきっと――
あ、あの! エクセリアさん!
え? あなたは……ヨシュア君? それにミレイユちゃんも……
いきなり押しかけてすみません。この前の講義のことなんですが……
う!えっと、あれは、その……――僕、感動しました!
前から竜について、もっとよく知りたいと思ってたんです。
だから、エクセリアさんのお話。とても勉強になりました!
あたしたちにも竜の友達がいて、だから他人事に思えなくて……
ヨシュア君、ミレイユちゃん……
エクセリアさんの気持ち、ちゃんと伝わっていましたね。
……はい、ソフィ先輩……!
♪
あ! ラピュセル、フィーユ! 勝手に入ってきたらダメでしょう?
わあ、かわいい! この子がフィーユちゃんですね。
すごいや、本当に鱗が真っ白だ。 これが白竜なんですね……!
ふふ、なんだか微笑ましいですね。……エクセリアさん?
……ぐすっ……
え!? ど、どうされたんですか?
ご、ごめんなさい……なんだか急に……涙が……
エクセリアさん……
思い出5
そうです、エクセリアさん! <ふれあい教室>なんていかがですか?
ふれあい……教室ですか?
ヨシュアさんとミレイユさんを見て思いついたんです。
授業の一環として、ラピュセルさんとフィーユさんと実際にふれあうんですよ。
百聞は一見にしかずと言いますし、それに……
! ラピュセルとフィーユも授業に参加できる……!
おもしろそうですね! 僕は賛成です!
あたしも、この子たちと、もっと仲良くなりたいです!
もちろん色々と準備が必要だとは思いますが……
……私、やってみます。ふれあい教室、必ず実現してみせます!
エクセリアさん……!
僕たちも手伝いますよ。なんでも言ってください!
学校のみんなにも呼びかけてみますね!
ありがとう! ヨシュア君、ミレイユちゃん!
<<ふれあい教室>実現を目指し、エクセリアは学園内を奔能する。>
ほほう、ふれあい教室ですか……いいですね! 承認しちゃいます!
ありがとうございます、学長先生!
なるほど……であれば、シュゴウも呼び寄せましょう。
じゃあ、あたしもぽっぽ連れてこよ~っと!
本当ですか? ふふ、楽しくなりそうですね♪
おう、ヒメサマよ。こんなもんでいいのか?
はい、ばっちりです。おふたりとも、お疲れ様です!
<しっかりと固定された柵。きれいに整地された野原。
そこには立派な<広場>があった。>
ハッ、こんくらい、オレと赤獅子なら朝飯前よ。なあ!
オレらがここまでお膳立てしたんだ。やるからにはしっかりやれよ。
もちろんです! ぜひご期待ください♪
<エクセリアの呼びかけに応え、協力する茶熊学園の生徒たち。
様々な課題を乗り越え、ついにくふれあい教室>が開催される――!>
思い出6 (友情覚醒)
ありがとうございます。
あなたと、それにみなさんのおかげで、私は……
よーし、2回目の特別授業は実地で行うぞ! みんな、外へ出ろ!
***
こう集まってみるとなかなか迫力あるわねぇ~!
クッ……なぜ我までこんな真似を……!
ねぇ、エクセリア。ラピュセルさんにさわってみてもいいかしら?
もちろんです、ハルカさん。さあ、どうぞ♪
そ、それじゃあ失礼して……あ……ほんのり温かい……
よしよ~し、ラピュセルかわいいよラピュセル~。
あ、マールちゃん、首元はさわっちゃだめですよ?
そうなんだ。はーい。
……なんだ、小僧。
乗せてくれ。
断る。
……断られたぞ。
ご、ごめんなさい! カグツチは昔から気難しくて……
気にするな。……これはこれで面白い。
そ、そうですか?
なんなのだ、この男は……
エクセリアさん! 特別ゲストを連れて来ましたよ!
双角竜のペンタさんです!
久しぶりだな。で、あんたがあの竜の国の王女様か。
あ、あなたは……!
ヨシュアたちの頼みだからな。ちょっとだけ協力してやるよ。
! ありがとう、ペンタ君!
ひゃ~、―気に賑やかになったわねぇ。
ああ、そうだな。
ゲオルグ、なんか嬉しそう?
……あのように友に囲まれる姫様を見たのは初めてだ。
姫様……ようやくご友人を作ることができましたな……!
このゲオルグ! 心苦しくも諌言した甲斐があった! うううっ! 姫様……ッ!!
男泣きぃ!?
ふふ、ラピュセル、フィーユ。
お友達がいっぱいできてよかったわね♪
親愛なる希望の白彗星 エクセリア・クルス
その他