【白猫】セリナ(サマー)・思い出
みんなのアイドル セリナ・エーメリー cv.浜崎奈々 今なお人気沸騰中のスーパーアイドル。 <サマーフェス>でライブ開催予定。 | ||
2015/07/06 |
メインストーリー
思い出1
やっほー!みんなー!
ただ今、人気沸騰中のスーパーアイドル、セリナちゃん、サマーコスバージョンで~す!
お久しぶりです、セリナさん。新しい衣装、とてもステキですよ!
ありがと、アイリス♪アイリスも相変わらずカワイイね!よしよし、なでなで~♪
あの~、アイリスはあっちなんですけどぉ……
……あ!えっと……セリナ、間違えちゃった~。てへへ~♪
セリナさん……?
そ、そうだった!私、飛行島にはアイドルの巡業で来たの!
トートツに話を逸らしたわね。
そ、そういうことだから、しばらくここでお世話になるね!みんな、よろしく~♪
あ、はい。こちらこそ、よろしくお願いします。
『あいどるのじゅんぎょう』って、なにするのさ?
うーんと、飛行島のみんなのためにライブを開催したり~、サイン会をひらいたり~……
そうやっていろんなイベントを通じて、みんなに私のことを知ってもらおうっていうお仕事なの!
ふ~ん、なんだか大変そうね。
うん……でもこんなことで弱音を吐いてたら、アイドル界の頂点なんて夢のまた夢だから……
私は絶対トップアイドルになるの。だからもっとがんばらなきゃ……そうすればGプロデューサーだってきっと私のこと……
セ、セリナ……?なんか顔が怖いわよ?
……はっ!そ、そんにゃことないよ!私はいつだって笑顔だにょ!
あ、噛んだ……
アンタ……さっきからなんか変よ?なにかあったの?
えーっと、えーっと……あ!そろそろレッスンの時間だー!みんなーまたあとでねー!
あ、いっちゃった……
なんという棒読み……これはなにかあるわね。
うん……今度それとなく聞いてみましょう。
思い出2
ワン、ツー、スリー、フォーファイ、シクス、セーブ、エイ!
ワン、ツー、スリー、フォー……
<真夏の太陽の下、セリナがステップを踏みながら、ダンスのレッスンをしている。>
セリナ!?ちょっと、アンタ、すっごい汗まみれじゃないの!
少し休んだほうがいいですよ!このままじゃ熱中症に……!
だいじょうぶ……これで終わりにするから……
ファイ、シクス、セーブ、エイ、ここでフィニッシュ……!
あ、あれ……?
――あいた!
<ダンス終盤の決めポーズ直前、セリナは急に脱力し、地面に倒れこんだ。>
ほら、言わんこっちゃない!
主人公!急いでお水持ってきて!
セリナさん、だいじょうぶですか?はい、お水です。
あ、ありがと、アイリス……
ん……ん……ん……ぷはぁ……い、生き返った……
やっぱりアンタ、ちょっとおかしいわよ?なにかあったんでしょ。白状なさい!
えっと、それは……
セリナさん、私たちでよければ力になりますよ。……お話、聞かせてください。
みんな……うん、わかった。その……実はね……
セリナよ、お前はこのままでは、トップアイドルにはなれんだろう――!
ここに来る前、プロデューサーから突然そう言われちゃったの……
……ちょっと待って。なんか前にも似たようなこと言ってなかった?あの星たぬき。
どうしてそんなことを言われたのか、心当たりはないんですか?
ううん、全然……CDの売上は上々だし、ライブも好評だし……お仕事は順調そのものだった。
もちろんプロデューサーに理由を聞こうとしたんだけど、そうしたら飛行島の巡業に行けって言われて、それっきりだし……
だから私、決めたの。
今度の<サマーフェス>で、プロデューサーを見返してやろうって!
さまーふぇす? なにそれ?
サマーフェスはね、世界中の歌手やたくさんのエンターテイナーが集まる、夏の一大ビッグイベントなんだよ!
サマーフェスで注目されることは、世界で注目されることと同じなの。
これならプロデューサーもきっと認めてくれるはず!
なるほどねぇ、それであんな無茶なレッスンしてたってわけね。
うう、それについては深く反省してます……
無理は禁物ですよ、セリナさん。
私たちにできることがあれば、遠慮なく言ってください。
アタシたちで、あのキンキラタヌキに目にモノ見せてやりましょうよ!
……うん、ありがとう!
私、あなたたちみたいなファンに出会えて、本当によかった……!
ファン……というか、仲間のつもりっていうか……うーん、ま、いっか。
ふふ、困ったときはお互い様ですよ、セリナさん。
それじゃあ……えーっと……サマーフェス……だっけ?に向けて、はりきっていくわよ~!
おお―――!!
思い出3
『ヴィヴィさん、こんにちは。いつもラジオを楽しく聞かせてもらっています。』
『私はこの前まで、仕事のことでつらいことがあって、とても落ち込んでいました。』
『そんなとき、友人から一緒にがんばろう、と励ましてもらえました。』
『そう言ってもらえただけで、体の中から力が湧いてくるのを感じました。今ではその友人たちにとても感謝しています。』
『ヴィヴィさんも、そういう友人がいたら、ぜひ大切にしてあげてください。』
『<2000億回・愛羅武勇>より』と……
お手紙ですか?セリナさん。
あ、うん、そんなところかな。
<2000億回・愛羅武勇>より
って……なによ、これ。ふざけてるとしか思えない名前だわ。
ええー、そんなぁ!
このペンネーム、結構、気に入ってたのに……
ところで、セリナ。
無理はしないで、とは言ったけど、サマーフェスに向けて練習とかしなくていいの?
うん、レッスンメニューはちゃんと組んであるからだいじょうぶ。
それに、ここには巡業で来たんだから、そっちのお仕事もちゃんとやらなきゃだしね。
そっか。ちゃんと考えてるなら問題なさそうね。
ふふ……それに私には、サマーフェス用の秘策があるんだよね!
秘策、ですか?
じゃ――ん!
<セリナは、両手にマイクを構えた!>
名づけて、<マイク二刀流>!
そのまんまのネーミングね!
普段は一本しか使わないマイクを二本持ちにすれば、声の大きさも届く距離も、単純計算で2倍!
えっと、そういうこと、なのかな?
そういうこと!
それじゃあ試しに一曲、『2000万回のアイラブユー』いっくよー!
いえーい!
<キィィィィィン――!!!!>
ぎにゃあああ!!
きゃあっ!!
<耳をつんざく騒音が、飛行島全体に響き渡る!>
はう~……み、耳が痛い……
まさかハウリングが起きるなんて思わなかったよ……
なにが起きたのかよくわかんないけど、とにかくマイク二刀流は禁止で!
はぁ~い……
まったく騒々しいぞ、そなたたち。一体なにをしておる。
こんにちわー! ただ今、巡業中の努力系アイドル、セリナちゃんで~す!
…………
ちょ!セリナ!営業する相手を間違えてる間違えてるっ!
ふん、まあよい……む? なんだこれは?
あ、それはマイクと言って、歌声を遠くに届ける機械なんですよ~。
ほう!歌声を遠くに、とな。それはなかなかに興味深い。どれ、一つわらわが試してやろう。
……ねえ、キャトラ。たしか女王さまの歌って……
うん……とんでもないオン……
<直後、飛行島は再び騒音の惨劇が振りかかる!>
ぎにゃああああ!もうやだぁ~~~!!
思い出4
みんな~! 今日は来てくれてありがとう~!飛行島のアイドル、セリナちゃんをよろしくね~♪
飛行島のアイドルねぇ……まあ、いいけどサ。
<しーでぃー>を手渡しながら、サインして、握手もこなして……なんだか大変そうね。
こればっかりはセリナがやらないと意味ないからねぇ。
ありがと~!それじゃあ次の方、どうぞ~!
セリナねーね!
あ、コヨミちゃん!
コヨミちゃんも私のCD手渡し会兼サイン会兼握手会に来てくれたんだね!
セリナねーねも、主人公にーにも、みんな楽しそうだったから……
みんなでなにをしてるの?
アイドルのお仕事よ、コヨミ。
『あいどる』?あいどるってなーに?
アイドルっていうのはね、ステージで歌ったり踊ったりして、ファンのみんなに笑顔を届けるんだよ。
ほかにも熱湯風呂に入ったり、早口言葉で漫才したりして、みんなを笑顔にするのよねぇ。
もう~、それは言わないでよ~!確かにバラエティも大切なお仕事なんだけど~!
セリナねーね、お風呂に入るの?コヨミ、お風呂大好き!コヨミも『あいどる』になれる?
あ、あははは……
コヨミ、アイドルに興味があるなら、今度セリナのライブに来てみたら?
ライブ……それもセリナねーねのお仕事なんだね。
そうだよ、コヨミちゃん。
たくさんの人の前で歌を歌うの。よかったら見に来てね♪
うん!セリナねーねのお歌、聞いてみたい!楽しみにしてるね!
ふふ、また一人、セリナさんのファンが増えましたね。
あー、なるほどね。こうやってファンを増やしていくのがアイドルの巡業ってわけね。
そういうこと!歌って踊るだけがアイドルのお仕事じゃないからね。
応援してくれるファンのみんなに、感謝の気持ちを伝えるのも大切なお仕事なの。
ふふ、セリナさん、なんだか楽しそう。
そ、そう? でもそうかも。やっぱりファンのみんなと触れ合っているときがアイドルとして一番やりがいを感じるから……
(そういえば最近はこんな機会、滅多になかったしね……ライブやレッスンでずっと忙しかったし……)
セリナ、どうしたのよ?急に呆けちゃって。
……あ、ううん!なんでもないよ!いけない、いけない。お仕事、お仕事!
みんな~!今度のサマーフェスのライブもぜひ見に来てね~♪
思い出5
これがサマーフェス……!すごい人混みね~!
夏に一度の大型イベントだからね。世界中からいろんな人が集まるんだよ。
たしかに……音楽家みたいな人もいれば、大道芸人ぽい人とか……ほんとにイロイロね。
おーい、セリナ!それにダイアモンドの原石たちよ!
Gプロデューサー!
おつかれさまです、プロデューサーさん。
出たわね、キンキラタヌキ……
ふむ、どうやら飛行島の巡業は無事に終えたようだな。
は、はい……
ふむ……では、あらためて問うぞ。
セリナよ、お前はなんのためにアイドルを続ける?
え? ……え?
アンタねぇ、なんで今さらそんなこと聞くのよ?トートツすぎるでしょ!
これは非常に重要な事だ。答えるのだ、セリナ!
そ、それはもちろん、トップアイドルになるためです!プロデューサー!
……ふむ、そうか。ならばセリナよ……この際、お前に言っておこう。
今のお前ではトップアイドルにになることはおろか……サマーフェスのライブも失敗するだろう!
え、ええええ!そんな……プロデューサー、どうして……!
ちょ、なんてこと言うのよ!一体どういうつもりなの、アンタ!
セリナさん、今日までレッスンもお仕事もずっとがんばってきたんですよ?その言い方は……あんまりです!
……セリナ、お前ならわかるはずだ。なぜアイドルを続けるのか。どうして続けられるのか、を……
<そう言い残して、Gプロデューサーは静かに立ち去った――>
あんのキンキラタヌキ!ほんと、一体なんだっていうのよ!
あの、セリナさん……気を落とさないでくださいね……
私はトップアイドルになれない……
アイドル失格……アイドル生命、終了……あは、あはは、あはは……
セリナー! しっかりしてぇ!壊れちゃだめよー!!
ど、どうしよう……もうすぐライブがはじまっちゃう……!
と、とにかく会場に連れていきましょう!考えるのはそのあと!
…………
え! 主人公!?どこに行くのよ!会場は反対方向よ!?
主人公……?
<会場についたアイリス達は、セリナを控室まで送った後、観客席へと移動していた。
様々なエンターテイナーたちがステージに立つ中、ついにセリナの出番が回ってくる。>
…………
「……おい、セリナが立ったまま動かないぞ?」
「どうしたんだ……ライブはまだ始まらないのか?」
ま、まずいわ……セリナ、完全に魂が抜けてる……
セリナさん……!
……あら?あそこの前の方にいるの……主人公じゃない?
<観客席の最前列に、主人公が躍り出る。その傍らには――!>
……あ。あれって……!
思い出6 (友情覚醒)
セリナねーねー!
コヨミちゃん……!
<主人公に抱きかかえられたコヨミが一生懸命セリナに手を振る。>
セリナねーねー!コヨミ、セリナねーねの『ふぁん』になったよ~!だから、お歌、聞かせて~!
「セリナちゃーん!」
「S!E!R!I!N!A!セ・リ・ナ―――!」
【ミキ】セリナー! ファイト、オー!!
(……そうだった。みんな私のライブを楽しみにしてサマーフェスに来てくれたんだよね。)
(ファンのみんなに笑顔を届ける。それがアイドルのお仕事……ううん、私がずっとやりたかったことだったじゃない……!)
(どうしてこんな当たり前のこと、忘れてたんだろう。ファンのみんながいたから、今の私がいるのに……!)
(みんなに伝えたい。私の気持ちを!心からの感謝を込めて……!私の歌で……!)
(応援してくれるファンのみんなに、最高の笑顔を届けたい!)
スゥー……
ファンのみんなー!今日は私のライブに来てくれてありがとう~!
私……みんなのことが大好きだよ!だから……私を応援してくれるみんなのために、今日はいーっぱい盛り上げちゃうからね♪
「「「ウォォォォォー!!」」」
セリナよ……ようやく気づいたのだな。アイドルの真髄に……!
あ!キンキラタヌキ!今さらなにしに来たっていうのよ!
……これまでのことは、オレがセリナに課した試練だったのだ。
どういうことですか?
セリナは、アイドル活動が順調になるほど、自分の実力を過信し、ファンをないがしろにする傾向があった。
アイドルとファンは一心同体。そのことを忘れたアイドルが、トップアイドルになるなど、絶対に不可能なのだ!
それでセリナさんに、あんな厳しいことを言ったんですね……
そうだ。そして、そのことをセリナに気づかせるために、お前たちのいる飛行島へ巡業に行かせたのだ。
『仲間』の大切さをこの上なく知る、お前たちのもとへ、な。
プロデューサーさん……
そして結果的に……オレの判断は正しかったというわけだ。
セリナねーねー!
……気のせいかしら。なんだかセリナがいつもより眩しく見えるわ。
そうね、とっても輝いてる。これが『アイドル』なのね……
よーし! 一曲目いっくよー!『2000万回のアイラブユー』サマーフェス・リミックス!
みんなー!大好きだよー!本当に……ほんっと~に!大好き、だよ―――!!
その他
サマー!サマー!!サマー!!! Story