【白猫】ハヤト・思い出
冷徹の電子銃 ハヤト・カミシロ cv.河西健吾 きまじめな態度の学生 電子技術とルーンを組み合わせた魔銃を、努力の末に使いこなす。 |
メインストーリー
思い出1
……僕はハヤト。魔道工学院の学生だ。
<学生服をきっちり着込んだ少年が、律儀に頭を下げる。>
実習のため、この島に来た。迷惑をかけるけど、よろしく。
迷惑なんてことないです。こちらこそよろしく!
そうそう、そんな固くなんないで、気楽に行きましょ~。
気楽?それはできない。
<ハヤトの瞳が、鋭く光る。>
何気ない日常も、心構え次第で訓練となる。気を抜くわけにはいかない。
そ……そう。
そうさ。心気、常に戦さ場に在るがごとく、静穏なれど緊渾に――
か、かたぁ―ー―いっ!!
思い出2
ハヤトの武器ってさ、変わってるわよねぇ~。
この銃のことか?
これは、ルーンの力に電子工学を組み合わせたものなんだ。
ルーンのかけらを銃弾として、銃の機能でルーンの力を増幅し、射出する仕組みになってる。
ルーンの力は、使い手の意志を基盤とするから……この銃の威力は精神力に依存する。
つまり、やる気次第ってこと~?
そういうことだ。
意志が威力となるのなら、僕にとって、これ以上の武器はない。
前に進む意志……努力する意志。僕にはそれしかないんだから……
思い出3
む……
<弁当を広げたハヤトが、表情を険しくする。>
どうしたの、ハヤト?お弁当なんかにらんで~?
計算を誤った。
は?
レストランで売っていた料理を、厳密に選んだはずだったんだが……
芋が2つ重なっているのを見逃していた……これじゃ、想定カロリーを超過する。
カロリー……?って、なに?
1日に摂取するべきカロリーというものがあるんだ。超えると太る。
まいったな、この芋……食べるわけにはいかないが、かといって捨てるのもな……
お芋1個くらい多く食べたって、別にいいんじゃないの~?
ダメだ。無駄な体重の増加は、俊捷性を損なう。回避に支障が出る。
はあ……だったら、それ、アタシが食べてあげよっか~?
……!その手があったか!頼む、キャトラ!
意外と抜けてるっていうか……
誰かに頼るってことを、あまり考えないタイプなのね……?
思い出4
まったく、どうしてあいつは……
あら、ハヤト。ご機嫌ナナメね?
ああ……世の中の理不尽さを痛感していた。
先日、学院で実技テストがあったんだが、同級生に負けてしまって……
あらら~。それはご愁傷さま~。修行不足ってヤツ~?
それならまだいい。だが、そいつは、なんの努力もしないのに、なんでもできるヤツなんだ!
……そうなの?
ああ。勉強も特訓もしない。なのにできるんだ。しかも誰よりもうまく!
納得いかない。意味がわからない。こんなのまちがってる。理不尽だ!
努力が報われないというなら……才能のないヤツはどうしたらいい……!
思い出5
くそっ……!
<鋼の甲冑に銃弾を撃ち込んだハヤトが、悔しげにうめく。>
どうしてもダメだ……これ以上、威力が上がらない!
でも、その甲冑、ボロボロですよ。じゅうぶんすごいじゃないですか。
いいや。まだまだだ。この銃は、努力するほど威力が上がるはずなんだ。
ハヤトさん……
僕にはなんの才能もない……努力しないと力をつけられない……
努力だったら無限にできる。どこまでだって、やってみせる意志がある!
そんなに、思い詰めていたなんて……
……もしも、努力で得られる力の量に限界があるのだとしたら……
そうしたら<そこまで>だ。それ以上には進めない。どんなに進みたくてもだ!
そんな世界で生きていくのは……苦痛でしかない……!
思い出6
――!?なんだ……光!?これは、ルーンの……
力があふれるみたいだ……どこまでも……限りなく!
主人公……君なのか……?
<ハヤトは、ハッとして振り返り――銃弾を放って、甲冑を撃砕した。>
一発ぅ!? すっごーい!
この威力……
今の光のせいなのか……
もし、努力に限界があるのだとしても……
みんながそれぞれ努力して、そしてその力で助け合ったら、無限に強くなれるはずですよね?
みんなが努力して……みんなが助け合う……
そうそう~。つまり、最終的には友達の多いヤツが勝つってことよ~。
なんだ、それ……単純で、乱暴な理屈だな。
でも……わかりやすくて、おもしろい。
<ハヤトは、ふっきれたような笑みを浮かべる。>
そうだな。意志が力になるなら……意志を集めれば、力も高まる……
みんな――僕に力を貸してくれ。
その代わり……もちろん僕も、みんなのために力を貸そう!
奮励の電子魔銃士
ひどいじゃないかキャトラ!
な、なによ!?アタシなんかした!?
みんなで助け合えば、無限に強くなれる……
そんなわけないじゃないか!
焦らないで、ハヤトさん。
なに?
努力は、すぐに実を結ぶものではありません。ですが――
時が来れば、コップから水があふれるように、成果が出たりするんです。
なんだって――?
***
――本当だ。新たなる力が、身の内を駆け巡る――!
ありがとう、主人公。また君から力をもらった。
努力は決して裏切らない……たとえ時間がかかろうとも……そういうことなんだな……
そうとわかれば、早速修行だ!
焦らず、努力に努力を重ね、いつか必ず――
――あいつに追いついてやる!
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