ミィニャ・思い出
南の里の猫娘 ミィニャ・ナゴール 猫の半獣族の少女。 広い世界に憧れ、閉ざされた里を飛び出した。 |
思い出1
ニャニャー! はじめましてニャ!
私、ミィニャニャ!
<ぴょこん、と
大きな猫耳を立てた少女が、
元気よくあいさつしてくる。>
はじめまして、ミィニャニャさん。
違うニャ!ミィニャニャ!
え……?ミィニャニャニャ……?
ち・が・う・ニャー!ミィニャ・ニャ!
ミィニャ……
ちっが……
じゃない!合ってるニャ!ミィニャニャ!
よろしくお願いしますね、ミィニャニャさん。
ちっがーう!
……
思い出2
おはニャーッス♪
今日もいい天気ニャ!主人公は元気ニャ?
私はいつも元気ニャよ!
そうそう、にゃんとこの間、にゃんだか
ニャーバスな子がいてニャ……
だぁーっ!!
ニャニャッ!?
なんなのよアンタはもぉーっ!
ニャーニャーうるさいのよ!
猫の半獣だから仕方にゃいのニャ~!
キミこそ、なんでニャーって鳴かないニャ?
そりゃ鳴く時はニャーって鳴くわよ!
でも語尾に『ニャ』ってつける必要はないでしょ~!?
そんにゃこと言われても、
自然ににゃっちゃうから仕方にゃいのニャ~。
だぁー!!
『な』くらい、ちゃんと発音しなさいったらぁ~!!
シャーッ!!
フシャーッ!!
猫同士、打ち解けたみたいね♪
思い出3
ミィニャさんは半獣なんですよね。
そうニャよ~。
半獣さんと獣人さんは、違うんですか?
ニャンニャ~?よく知らないニャ~。
獣人は顔まで動物っぽいわよぉ~。
半獣は、耳とかくらいだけね。
ニャニャ!キャトラ、物知りニャ~!
ていうか、なんであんたが知らないのよ~!?
私の差とは、半獣だけが住む南の島にあるんだニャ。
だから獣人のことは知らないのニャ~。
つまり世間知らずってことね……
ところで、キャトラはにゃんにゃのニャ?獣人?
猫よ。
そんなわけないニャー!
しゃべる猫なんていにゃいニャー!
ここにいるわよ!!
フシャーッ!!
シャーッ!!
思い出4
里のみんなは、元気かニャ~……
ミィニャさんは、どうして里を出たんですか?
ちょっと前に、方向オンチの冒険学者さんが、里に迷い込んできたニャ。
冒険学者さんは、世界にいろんな場所があることを教えてくれたニャ。
滝っていう垂直の川に、湖っていう大きな水溜り……雪っていう食べられる雨!
……最後のはなんか違くない?
話を聞いてたら、もうたまらなくにゃっちゃって、里を飛び出してきたんだニャ!
だから、主人公!
いろんなトコに連れてってニャ~!
思い出5
うにゃぁーんっ、キャトラぁーっ!
にゃぐはッ。
<ミィニャが、泣きながらキャトラに突撃した。>
な、な、なんなのよぉー!?
にゃううぅううう……!
えぐえぐとむせぶミィニャ。
さみしいニャ~、おうちが恋しいニャ~!
里に帰りたいニャ~!うにゃぁーん!
えと……、これって―――
ぞ、俗に言うホームシックってヤツね……
ぐえ……
うぅぅぅにゃぁぁぁああぁ~ん!!
な、なんとかして、主人公……
だ、抱きつぶされる……
思い出6
ニャ……? ニャニャニャ!?
すっごくすごい光ニャ……見たこともにゃいニャ~!
そうニャ……私は、見たこともにゃいものが見たくて里を出たのニャ!
さびしいからって帰ったら、里のみんにゃに笑われるニャ!
もう大丈夫ですか、ミィニャさん?
うん! 主人公ありがとニャ!
あ、そうだ!
さみしかったら手紙を書くのはどうですか?
手紙! 書いたことにゃいニャ!やってみたいニャ~!
よーし! これからもいっぱい、
行ったことないトコに行って、したことないコトするニャー!
いいから……もう離して……ぐえ……
世界を駆ける猫半獣
その他