【白猫】エイジ・思い出
勇猛な金狼の少年 エイジ・アーディン cv.羽多野渉 金色の狼に変身する少年。 やや好戦的だが、筋はしっかり通すタイプ。 |
VARIANT STORY
思い出1
おおおーっ!すげぇ!!マジで島が飛んでるぜっ!
なんか騒がしいと思えば……エイジじゃない。
うっす! お邪魔してまっす!
あら、ずいぶんと礼儀正しいじゃない?
そうか? センパイ相手ならこれくらい普通だろ。
っと、いけね!失礼しました、キャトラさん!
センパイ……なんかいいわね!
これからはアタシたちのこと、そう呼んでちょうだい♪
はい!わかりました!キャトラセンパイ!
それで?アンタは、なに騒いでたのよ。
いや、だってよ、こんなすげえの見たら……
おお! 雲がちけえっ!!
わかったから、ちょっと落ち着きなさいってば……
やっぱセンパイたちは、すげえ人たちなんだな。
強えし、頼りになるし、こんなアジトまで持っててさ……ほんと、すげぇよ。
ま、まあね!たいしたことないけどね!
……だから俺、ここまであんたたちを追っかけてきたんだ。
追いかけて……ですか?
アタシたちに、なんか用だったの?
あのさ……俺を……センパイたちの弟子にしてほしいんだ!
弟子って……意味わかんないんだけど。
なんでいきなりそんな話になるの?
いきなりじゃねぇさ。
センパイたちの戦いを見て、俺、心の底からシビレたんだ。
俺がついていくのは、この背中だってな!
なあ頼む、俺をここにおいてくれ!
俺はセンパイたちみたいな、冒険家になりたいんだ!
……エイジさん……
……うん、わかったわ!アンタが思うようにしなさい!
ほ、ほんとかっ?!
ええ! でも、アタシたちみたいになるのは大変よ。
覚悟してついてきなさい!
ああ!!
俺、絶対センパイたちの背中、見失わなねぇよ!
よろしくお願いしゃっすッ!!
思い出2
センパイ! こんちゃっす!!
今日も元気いいわねぇ~。
そういえばエイジさん、ギルドに登録したんですよね?
ああ! センパイたちと同じところでしてきたぜ!
同じとこでって……わざわざ?
おう! 俺はセンパイたちみたいになるのが目標だからな!
……登録する場所は、あんまり関係ないような……?
それにさ、俺の登録がどうのってのより、
もっといい話がギルドで聞けたぜ!
……もっといい話?なにを聞いたの?
センパイたちの武勇伝さ!
アタシたちの武勇伝……?
俺がセンパイたちの弟子だって言ったら、
笑顔でいろいろ話してくれたぜ!
へ、へ~……誰から聞いたの?
ん?ギルドの受付のねぇちゃんだけど?
いや~、話だけでもメチャメチャ燃えたぜ!
……なにを聞いてきたのか、ちょっと問いただしたいんだけど。
全部話すと、長くなっちまうけど?
どんだけ聞いたのよ!
えっと……たとえば――
やっぱりいい!なんか怖いから!!
そんなことねぇって。
すげえカッコイイ話ばっかだったぜ?
そ、そう? でもまぁアンタだって
アタシたちと同じくらいのこと、すぐに出来るわよ。
マジかよっ!!?
俺がセンパイたちみたいにかぁ……ヘヘッ! 楽しみだぜ!
なぁ、センパイ!今から討伐依頼に行こうぜ!
俺、じっとしてられねぇよ!
えっ? 今から?
……エイジさんのやる気に、火がついちゃったみたいね……
どうするの、キャトラ?
ふ、ふたりとも一緒に行ってぇ~!
思い出3
<買い出しのために訪れた町で、大きな怒声が聞こえてきた。>
ッんだああ、テメェー!
今の声……なに?
なにかあったのかも……行ってみましょ!
エイジもいるんだけど、これどんな状況なわけ?
……喧嘩してるみたい……
ガキが粋がりやがってよぉ。ナメてんのか!あぁ?
うるせえよ……口がクセェからしゃべんな。
て、てて、てんめぇー'カクゴできてんだろうなぁ!!
おいッ!!やっちまえっ!!
あ、エイジ……!
誰が誰をやるってえ?アアぁッ?
ッ!
<男たちはエイジが睨みつけると、拳を振り上げたまま固まった。>
やってみろよ。ただし、俺も手加減しねぇぞッ!
…………ぅぅ……
<エイジの威圧に圧され、男達はゆっくりと拳を下げてうなだれた。>
いいか、二度と店に近づくな。もし次に見つけたら……
……わかった。もう近づかねぇ……
<すごすごと退散していく男達が見えなくなるまで、エイジはその背中を睨んでいた。>
う~ん……手が出なくてよかったけど、このままほっておくのはダメな気がするわ。
……喧嘩はよくないしね。
センパイとして、ちょっと注意してやりましょ。
なあ、アンタ……大丈夫かい?
ああ。それより爺さんの方こそ大丈夫かよ?
ワシも店もなんともないわい。
アンタがヤツらを店の外に放り出してくれたおかけじゃ。
気にすんなって。
爺さんの料理にケチつけて、タダで食おうとしたんだ。
あんなヤツら、追い出して当然だぜ。
礼と言ってはなんじゃが、お前さん今日も食ってくんじゃろ?
大盛りで用意してやるわい。
マジかよ!?サンキュー! 爺さん♪
…………
……
エイジさん、お店の人を助けるために……
ま、そういうことなら今回のお説教はナシにしておきましょ。
次にまた調子にのってる時に、アタシの鉄拳を喰らわせてやるわ。
思い出4
~~~♪
エイジ、ゴキゲンじゃない。なんかあったの?
へへっ♪ 実はさ……
あ、でもセンパイたちからしたらたいした事でもねぇし……
ちょっと~、そんな言い方されたら気になるじゃない。
えーっと、実は今日さ、
俺ひとりでギルドの魔物退治の仕事に行ってきたんだよ!
ほぉほぉ。ひとりで行ってもオーケーって認められたのね。
ああ。ギルドの話じゃ、数も強さもたいした事ないっていってたしな。
けど、実際に行ってみたらさ、でけえ魔物がうじゃうじゃわいてきやかってさ。
ちょっとぉ?!
それひとりじゃダメなヤツじゃないの!?
エイジさん、大丈夫だったんですか?
おう!全部ぶっとばしてきたぜ!
……全部ぶっとばしてってアンタ……
ま、これくらいできねぇと、センパイたちに追いつけないしな。
へへ、今回は歯ごたえがあって、なかなか楽しかったぜ!
そ、そう……やるじゃない。それでこそアタシたちの後輩ね!
そういってもらえて嬉しいぜ!
……エイジさん。あまり自分の力を過信するのは……
大丈夫っすよ、アイリスセンパイ。
俺はまだまだこんなもんじや終わらねぇ。
ま、見ててくれよ!
……エイジさん、大丈夫かしら……
あの調子だと、なんか失敗しそうよね……
思い出5
ちっくしょぉ……なんでだよっ!
俺はちゃんとやったってのによ!!
お~い。なに荒れてんの?
なにかあったんですか?
センパイ……えっとさ、ちょっとギルドの仕事で……
失敗して、怒られたりした?
失敗してねぇよ!
あ、悪い……
でも俺は、失敗してねぇ……って思うんだよ。
……どういうこと?
俺、護衛の仕事を受けたんだよ。
商人のおっさんを守って、別の街まで連れて行ったんだ。
ふむふむ。腕に自信があれば、そういう仕事もあるわね。
エイジさんなら、野盗や魔物が出ても、負けないと思いますよ。
ああ。たいして強くもないヤツらが、わらわら襲ってきたよ。
その口ぶりだと倒せたんでしょ?
もちろんぶっ飛ばしてやったぜ!
……でも、荷物の方はさ、
裏でコソコソしてたヤツらに盗まれたんだよ……
んで、商人のおっさんが言ったんだよ。
荷物を盗られたから依頼は失敗だって!
俺はおっさんを護衛する仕事を受けたんだ!
荷物の事なんか聞いてねぇよ!
だけどギルドの連中も、俺が悪いって言いやがるんだ……
納得いかねーよ! だろ?
いや……それは怒られても仕方ないんじゃない?
――!
……そうね、私もそう思うわ。
なんだよ……センパイたちまでそんなこと言うのかよ……
……くそっ! せっかく冒険家になれたってのに!
俺は……俺は……!!
思い出6 (友情覚醒)
な、なんだこの光?!
……セン、パイ?
ちょっと落ち着きなさい。
アタシたちは別にアンタを責めてるわけじゃないわ。
でも! センパイたちも俺が悪いって言うんだろ!
言ってないわよ。
アタシは『怒られても仕方ない』って言っただけよ。
同じことじゃないのかよ……?
違いますよ。
商人さんを守ったエイジさんは、ちゃんと護衛してたと思います。
でも、護衛の仕事は、<人だけ>を守ればいいわけじゃないの。
アンタが受けた護衛って仕事はね、
依頼人の命とー緒に、その人の利益も守る仕事なのよ。
けど、俺はそんなの聞いてないぜ!
冒険家なら『当たり前』よ。だから誰もいちいち説明しないの。
はぁ!?言わなきゃわかんねーじゃん!
アンタだって聞かなかったでしょ。お互い様よ。
うぐっ……!
ま、そこを問違えてなけりゃ、アンタなら全部守れたはずよ。
…………
次からは依頼の意図ってヤツを、もうちょっと考えて行動しなさい。
村を守ってきたエイジさんなら、きっとできると思います。
……っ!!
<エイジは、自分の頬を強くひっぱたいた!>
あーあ……だっせえよな、俺。
……エイジさん……
俺、『仕事だから』とか、『聞いてねーから』とか、そんなことばっか考えてた。
守るって……そういうことじゃないよな……
俺、ギルドのみんなとおっさんに謝ってくる!
一緒にいってあげるわよ。
アンタはアタシたちの後輩だしね。
あざっすッ!! でも大丈夫です!
自分のケツは自分で持ちますッ!!
俺が目指してんのは、センパイたちみたいな冒険家だからさ!
これ以上、甘えてらんねぇんだ!
それじゃ、行ってきますッ!!
まったく……騒がしい子ねぇ。
でもきっと、いい冒険家になれるわ。
そうね。なにせアタシたちの後輩だもんね♪
義を貫く壮烈の金牙
その他