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【白猫】ネモ(探偵)・思い出

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作成者: にゃん
最終更新者: にゃん
ネモ・カノープス CV:鈴木達央
深海から陸へ上がった侵略者。
その内に秘めた思いは揺るぐ事はない。

メインストーリー
飛行島の思い出 
その他関連ストーリー関連キャラ


思い出1



――それでいい。

最終チェックが済み次第、こちらに知らせろ。

命令を受託……

ルーンリアクター修復・調整が終了後、お知らせします。

通信終了……

あら、ネモじゃない。いつ来たの?


……いつでもいいだろう。いちいち知らせる義務はない。

あいかわらずねぇ。

ほかのみなさんは、ご一緒じゃないんですか?

今はアルゴノート号の修復のためそっちへ行っている。

えっ?! 壊れちゃったの?!

壊れてはいない。少し出力の低下が目立ち始めただけだ。

そうなの? 原因は?

機関部に金属疲労がみられると、アルゴノートⅡから申告があった。

今はその問題箇所の修復と調整をしているところだ。

そうだったんですね。

アタシには機械の修理とかわかんないけど、早く直るといいわね。

心配はいらん。アルゴノートⅡは優秀だ。

あの……さっきから気になっていたんですけど、その修復って……

アルゴノートⅡが自分でしている。

丁度いいから艦内の全チェックもすると言っていた。

す、すごいんですね……

多少時間がかかるらしいが、

ココなら敵襲を警戒する必要がほとんど無いからな。

クルーたちも備品の調達にでているが問題はない。

ふ~ん。なんだかんだ言って、アンタも飛行島が気に入ったのね。

……どう解釈すれば、そうなるんだ。

だってアンタ、ここは安全だと思っているんでしょ?

それって、アタシたちのこと信じているってことじゃない。

違う。潜むには便利だと思っているだけだ。

この島で騒ぎを起こせる国は、少ないだろうからな。

もぉ~素直じゃないわね。

……付き合ってられん!

あ……いっちゃった。

なんか、いつもよりピリピリしてたわね……


…………


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思い出2


ゆらり。

あ、ノアさん。こんにちは。

やっぱりアンタも来てたのね。

もちろんなのです。

アルゴノート号は、ノアの家なのです。

そうだったわね。

でも、しばらく戻れないのです。

それはネモさんが言ってた、修復のためね。

はいなのです。修復が終わるまで、ノアも飛行島でゆらゆらするのです。

いいんじゃない。歓迎するわよ。

ただ、ノアにはひとつ、気がかりがあるのです。

気がかり……どんなことですか?

ネモのことなのです。最近のネモは、ずっと神経を尖らせているのです。

そういえばピリピリしてたけど、なんかあったの?

ネモは追跡を受けているのです。

<ノアは<方舟>が深海に沈んだ、あの事件以来、

ネモが連邦と帝国、両方から追われていることを話した。>

それから逃げるために、ネモはずっと気をはっていて……

ノアは心配していたのです。

それでだったんですね……

まぁ、連邦と帝国に追われていたら、気はやすまらないかもね。

はいなのです。だからアルゴノート号の修復の間だけでも――

飛行島でネモが、のんびりゆらりできたらいいと思っているのです。

なるほどね。それならアタシたちも協力するわよ。

いいのです?

もちろんです。ネモさんが頑張りすぎるのは、私たちも心配ですから。

ありがとうなのです。よろしくお願いするのです♪


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思い出3



<――その日、飛行島のある場所で

『ネモをのんびりさせるわよ会議』が開催されていた……>

――って、わけで、おばあちゃんの知恵をかして!

そぉさねぇ……もんびりするなら、お茶をのむのがええかの~。

残念ながらネモは、お茶よりもコーヒー派なのです。

あれまぁ。それは困ったのう。

困ったなのです……

ではエステなど、いかがでしょう!

エステ……ですか?

美容目的な方も多いですけど、リラックスの効果も高いですよ?

エクササイズしたり、マッサージで体をほぐしたりしますから。

なるほど。それはいいかもしれないわね。

そういえばネモも、ときどき体を伸ばしているのです。

わしも、体が固くない時の方が、のんびりできるわい。

なら、決まりね!

マッサージでネモを、のんびりさせるわよ!


 ***


いらん。

なんでよっ!?

いらんから、いらんと言っている。

まったく……何の用かと思えば……

ネモ、ノアはネモが疲れていないか心配なのです。

心配だと? 俺は心配されるほど、疲れていないぞ。

そうなのです?

そうだ。だいたいマッサージと言ったが、なぜお前たちから受けねばならん。

俺が自分でやった方が、はるかに効果は高いだろう。

言ってくれるじゃない。

でも、そういう台詞はアタシ達を倒してからいうのね!


!?

(勝手にまきこまれちゃった!?)

私もお店を持つ以上、さっきの台詞は聞き捨てなりません!

ふん……いいだろう。

お前たちのプライド……侵略してやる。

やれるもんなら、やって――

ちょ、まっ、これ……あぁぁ~~♪

<ネモに侵略される様を、主人公は、見守るしかできなかった。>



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思い出4



……体も心もゆらり……ゆらゆら、なのです……

あぁ~……体がほかほかして、グッタリラックスねぇ~……

なのです……

ネモさん……本当にマッサージが上手だったんですね……

お前たちが下手なだけだと思うがな。

これは認めざるをえないわ。でも!

アタシにはまだとっておきがあるのよ!

とっておきだと?

そうよ! これでアンタもメロメロにしてあげるわ!

とぅっ!にくきゅう・ざ・きゃとらさん!


<キャトラはしなやかな動きでネモに近づき、その頬に肉球を押し付けた。>

ほれほれ♪

これは……なんの真似だ。

そんな平気そうな顔したって、もうアンタはアタシの肉球のトリコでしょ♪

ふん。

<ネモは鬱陶しそうにキャトラをつまみ上げて引き離した。>

ア、アタシのぷにぷに肉球に、メロメロにならないの?!

癒されないの?!

その程度のモノで、何が癒しだ。ふざけるのも大概にしておけ。

そ、その程度……アタシの肉球が……うそよ!

ふん。お前の奢りを正してやる。

<ネモはキャトラをつまみ上げると――>

ゆら~?

<ノアの頬にキャトラの足を押し付けた。>


っ!? なに、このホッペ!

アタシの肉球よりぷにぷにじゃないっ!!?

人を癒すつもりなら、せめてこの程度には、やわらかくしてこい。

がーん……完敗だわ……アタシの負けよ……

あの……ノアさん。ちょっとだけ聞きたいことが……

はいなのです。

……どうしてネモさんは、ノアさんの頬が柔らかいこと……?

それは……ひみつなのです♪



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思い出5



う~ん……全然ダメね。ネモってスキがなさすぎじゃない?

飛行島は安全と思っていても、簡単には気を抜けない人なのです。

……だとするとのんびり、リラックスしてもらうのは、少し難しいかもしれないわね……

めんどくさいヤツねぇ……それに素直じゃないし。

だけど、こうなってくると、ほっとく方がネモは休めるんじゃない?

あ……そうかも……

いいえ。それは違うのです。

ネモはほっておくと、なんでもひとりでやって、どんどん先に進んでしまうのです。

……見かけによらず、せわしないわねぇ。


そのへんにしろ、ノア。

何かこそこそしてると思っていたが、そういう事だったとはな。

みつかってしまったのです。

当然だ。俺に気づかれないと思っていたのか?

そうではないのです。ただ……

なんだ。

ネモが気を使わずに、のんびりゆらりとできたらいいと、思ったのです。

……そうか。心配させたのは俺の落ち度だな。それは詫びる。

だが、いらん世話だ。

俺のことは俺がする。お前は俺を気にする必要はない。

余計なことに気を使わず、自分自身の事を大事にしておけ。


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思い出6 (友情覚醒)


ネモは……ネモは何もわかってないのですっ!!

余計なことなんて、なにもないのですっ!!

!!

そうです。私たちもネモさんのこと心配なんです。

おせっかいだって言われても、止めないわよ!

お前たちもか……なぜ、そんなにアツくなる。

アンタのこと、仲間だと思ってるからに決まってんでしょ!

……仲間、か……。

チッ……面倒な、お人好しどもめ……

今、舌打ちしたわね!! こうなったら実力行使よ!

主人公!! コイツにルーンの光の力、みせてやんなさい!!

ッ!! 強引なッ!!

<身を翻して光から逃れたネモは、そのまま主人公から距離をとる。>

落ち着け馬鹿どもが。

アンタこそ、落ち着いて主人公の心の光を浴びて、のんびりになんなさい!

チッ!! かまってられん!

あっ、逃げたわ! 追えー!!

…………

……ノアさん?どうかしたんですか?

ネモから……ぴりぴりした感じが消えているのです……

そうなんですか?

そうなのです。あれは、いつものネモなのです。

ぴりぴりして、体も心もすり減らしているネモじゃないのです。

しつこいっ!!

逃げるなんて、男らしないわよ!

黙れ!

やっぱり、みんなに頼ってよかったのです♪

(別のことで、すり減りそうだけど……)

付き合いきれん!ノア、さっさと出航するぞ!

はい。なのです♪




陸上の侵略者 ネモ・カノープス






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