【白猫】ネモ・思い出
誰でもない男 ネモ・カノープス cv.鈴木達央 潜水艦アルゴノート号の艦長。 冷静沈着で容赦のない性格。 | ||
2016/03/07 |
思い出1
……フン、決まり文句だな。
主人公。一仕事片づけるぞ。
行くぞ……!
思い出2
<一行はネモの案内で潜水艦にやってきた。>
ここはクルーのみんなのタコツボ部屋ね。
タコパスクルー
ラッシャイ ラッシャイ!
タコヤキ タベルッチュ!
落ち着いてられないわ!
タコパスクルー
タコヤキフルコースッチュ!
***
<アルゴノート号の艦内で、タコヤキランチが始まった。>
このアルゴノート号と、俺たちは――
***
連邦の潜水艦乗りだったネモはノアのいた島を帝国から守った。
だが島は、味方である連邦の手によって焼き尽くされた。
見つけたのは小さなボートだ。
俺はそれにノアを乗せ、混乱に乗じて逃げた。
逃げた先の島で、俺はノアを医者に見せた。だが――
「傷が……塞がっている。」
ノアの怪我は、島についたときにはあらかた治っていた。
命にかかわるほどの重傷がな。
俺は奇跡を信じる気にはなれなかった。
「俺は狂ったのか? 幻を見てるのか……?」
だがノアは、生きていた……
俺は救いと同時に、言い知れぬ後悔を覚えた。
「俺が……守ろうとしたからだ。」
「そんなことは、ないのです。」
「…………」
「…………」
食い扶持を探さねばならない。
身を隠す必要もあった。
今の俺は反逆者だ。
肉体労働には慣れていた。
……働くと、気が紛れたしな。
「ネモ……なんだか可愛い名前なのです。」
「そうか?」
「ノアは気に入ったのです。」
俺はネモと名乗った。
偽名ならなんでもよかったが、自分への戒めとしてな。
今日から俺は連邦の軍人じゃない。
誰でもない男、ネモなんだとな。
「ネモ、あそこの張り紙を見てください。」
「ウェイトレス募集……?」
「ノアもお金を稼ぐのです!」
思い出3
俺は他国への亡命を考え、資金を貯めながら、連邦の内情を探っていた。
何が起こったかを知るために。
「……あいつらは無事か……」
潜水艦のクルーたちは、処分を免れていた。
俺は精神錯乱で海に飛び込んだことになっていた。
口裏を合わせたらしい。
あいつらには、感謝してもしきれない。
だが俺は、もう昔の仲間には頼れない。
俺はネモだ。名前のない男だ。
そんな折、妙な噂を聞いた。
「ナカマタチガ、ツカマッテルッチュ……!
ナニカ シッテルコトガ アレバ、オシエテ ホシイッチュ!」
「あんたの仲間が……?」
「ソウッチュ……レンポウノ センスイカンガ、ナカマヲ!
デモ ソノゴノ ショウソクハ……」
「……心当たりはある。」
「ホントッチュカ!」
「連邦の隠しドックだ。
俺は一度だけ、そこに物資を運んだことがある。」
俺はたこ焼き屋と隠しドックに
向かうことにした。連邦の施設なら俺の求める情報もあるだろう。
ノアの体の秘密や……
あの島を連邦が消した理由が。
俺は手に入るだけのルーンと武器をたずさえ、
たこ焼き屋の用意した船に乗った。
「あんたの船……なんというか、タコツボに似てるな。」
「まさしくタコツボなのです。」
俺は目を疑った。
「帰れ。」
「嫌なのです。」
ノアはああ見えて頑固だ。俺は根負けした。
たこ焼き屋のタコツボは、狭苦しくて生臭いが、性能は最高だった。
海中、海上の航行が可能。
短時間なら空も飛べる。
連邦以上の技術力だ。
「すごいのです。タコツボが空を!」
「身を乗り出すな。危ないだろ。」
俺たちはタコツボで、死地に向かった――
思い出4
施設では……たこ焼き屋の仲間たちが捕えられていた。
「ひどいのです……どうしてこんなことを……」
連邦は、たこ焼き屋の仲間を、別の魔物と混ぜて、
新しい魔物を作ろうとしていたらしい。
「……クルシイ……」
「コゲタ<タコヤキ>ノヨウニ、ムゴイッチュ……」
「はやく助けるのです!」
俺たちは、彼らを助け出した。
だが……
「これは……!?」
水槽の中にいたたこ焼き屋の仲間は、あきらかに尋常ではない様子だった。
「この子……何かに取りつかれているのです!」
「トコシエナル イニシエノソース
キミョウナル フウミノ モト
タコスラ タコヤキトナラン。」
「……わかるようにいってくれ。」
「ソハ イニシエノ オオイナル
セツリ……イワク<クラキソース>」
「ソースなのですか?」
「ソレハ、<ヤミ>……!!」
「<闇>……」
「……アケテハダメッチュ。<ヤミ>ガ アフレルッチュ。
……ハハナル<タコヤキ>ノモトニ、オクッテ ホシイッチュ。」
「……そうか。」
「駄目なのです! ネモ!」
「こいつは覚悟を決めている。」
「助けて……! 助けてほしいのです、ネモ!」
「タコツボニハ、ヨユウガ アルッチュ!」
「好きにしろ。」
カプセルはたこ焼き屋に任せた。
俺は……探した。
「<方舟>だと……?
あの島に、あんなものが?」
映像には、化け物が映っていた。
俺はその場にあった資料をかき集める。
「――!」
「追手か。たこ焼き屋。ノアを頼む。」
「ネモハ、ドウスルッチュ!」
「ひと暴れして時間を稼ぐ。」
「一緒に行くのです……!!」
「たこ焼き屋と逃げろ!」
「ネモの背中を守るのです!」
「だったら遅れるな!」
***
俺たちは、逃げながらドックに潜り込んだ。
そこには――
「なんだ、こいつは……!」
「<黒い方舟>……!」
「ノア……?」
「この子なら、きっと……!
ネモ、はやくこの子に乗るのです!」
思い出5
俺たちが見つけた船こそ、このアルゴノート号だ。
「こいつは動くのか?」
『本艦の機能は万全です。』
「喋るからくりか。」
『私は<黒い方舟>のメインAI。そしてこの船の<主砲>。』
「<黒い方舟>さん。どうか、みんなを助けてほしいのです。」
『命令を受諾……指揮官を登録してください。』
「ネモ……お願いです。」
「俺に、この船を?」
「ノアは……ネモと一緒に行きたいのです。」
「俺が行くのは修羅の道だ。」
「それでも、一緒がいいのです。」
「…………」
『貴殿を指揮官と認めます。』
<黒い機竜は、ネモの義手に赤い光線を放った!>
「ぐっ……!? お前、俺の腕に!」
『本艦の機能を移植します。
……登録完了。
艦長、お名前を教えていただけますか?』
「……ネモだ。」
「イニシエノ<タコブネ>が!」
「ツイニ メザメタッチュ!」
『ご命令を、ネモ艦長。』
「出航する!!」
***
……主人公。頼みがあるんだが。
***
アルゴノート号は、小さな島に停泊した。
……飛行島に来たのは、もうーつ理由があってな。
ノアは……いい冒険家になると思うか?
ノアを、船から降ろす――
お前たちなら信用できる。
俺はもう、失いたくない。
思い出6 (友情覚醒)
そうだ。俺にとってあいつは……
<……二人の侵略者は、しばし見つめ合う。>
私を船から降ろすとか!
もう二度といわないでくださいなのです!
アルゴノート号はノアの帰るところなのです!
あの時の答えを、聞かせてやる。
(…………)
行き先を決めない旅も、悪くない。
アルゴノート号艦長
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画像 | 説明 |
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ネモ・カノープス cv.鈴木達央潜水艦アルゴノート号の艦長。冷静沈着で容赦のない性格。 | |
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