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【白猫】ギュスターヴ・思い出

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作成者: にゃん
最終更新者: にゃん
絶名の龍皇
ギュスターヴ・ガリアン cv.内匠靖明
強すぎたが故に封印された半竜の青年。
熾龍剣アグリオスとともに眠りから蘇った。


思い出1


なに!?今の爆発音!

行きましょう!


…………

ちょっとちょっとー!なんなのよ、アンタたち!

おうおうおう!誰の許しを得て、話しかけてんだ?

剣がしゃべってる……?

俺をそんじょそこらのナマクラと一緒にすんじゃねえ!

熾龍剣アグリオスってイカした名前があんだよ!

そして、ここにおわすは泣く子も黙る生ける伝説!九天神龍皇ギュスターヴ様だ!

…………

つーわけで、今日からこの島、俺たちのもんだから、そこんとこヨロシク!

いきなり、なに言ってんのよ!そんなこと、許すわけないでしょ!

おう?俺たちに逆らうってのか?おもしれぇ。兄ぃ、シメちまいましょう!

……そこな少年、卿に問う。

余の飯はまだか?

なに言ってんすか!さっき餃子定食三人前、食ってきたじゃないっすか!

そうか、わかった。……それで、余の飯はまだか?

一個もわかってねぇじゃねえか!

……タメ口か?

き、気のせいっすよ!

とにかく、こいつら一回シメましょう!やっちゃってください、兄ぃ!

しかし、余の飯が……

お腹、空いてるんですか?お昼のパイなら、まだ残ってますけど?

ご馳走する必要なんてないわよ!

でも、喧嘩をするよりいいと思うの。

娘よ、このパイ、美味であった。だが、余の求める飯ではない。アグリオス、飯はまだか?

今、食ったばっかじやないっすか!兄ぃ、とにかく、こいつらやっちまいましょう!

……余は寝る。あとは卿の好きにせよ。


本当に寝ちゃったわね……

で、アンタはどうするの?言っとくけど、アタシたちだって強いわよ!

おうおうおう!俺は逃げも隠れもしねえ!つーか逃げられねえ!矢でも鉄砲でも持ってきやがれ!

ねぇ、主人公。どうする?



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思い出2



キャトラ卿よ、余の飯はまだか?

だから、さっき食べたでしょ?ていうか、アンタたち、いつまでいる気?

おうおうおう!ここは俺たちのもんだ!好きなだけいるに決まってんだろ!

だから、勝手なこと言ってんじゃないわよー!

……話の途中に悪いが、余の飯はまだか?

……ギュスターヴってボケボケね。

おうおうおう!てめえ、兄ぃに向かってなんてこと言いやがるんだ!

実際、そうじゃないの。だいたい、九天神龍皇だっけ?そんなの知らないし。

くぅ、泣けてくるぜ!封じられてた間に兄ぃの伝説まで消えちまったなんて……

封印されてたんですか?

そうだぜ、嬢ちゃん。しかも同じ九天神の連中にだぜ?辛い話だと思わねえか?

そもそも九天神ってなんなの?

今から数千年以上前の話だ。腕っ節のある連中で、とある海域をしきってた。それが九天神だ。

兄ぃは九天神の中でも新参だった。けど、腕っ節なら一等よ!喧嘩上等、連戦連勝の不敗伝説だ!

とにかく兄ぃは強かった。けど、それがよくなかった。九天神のメンバーが兄ぃを妬みやがった。

兄ぃは嫌がらせを受けてよ。下のもん、守るためにも九天神を抜けることにした。けど、そう簡単に足抜けできねぇ。

抜けてぇなら、九天神の儀式、円陣聖絶を受けろって言われてよ。

円陣聖絶?

九天神の先輩たちで兄ぃを囲って攻撃し続けるんだよ。でも、兄ぃは反撃しちゃいけねぇ。

メンバーがいいって言うまでノビなけりゃあ、晴れて足抜けか許されるって寸法よ。

数千年前に、なにやってんのよ……

兄ぃは耐えたぜ。ボコボコにされても、立ち上がってよ。それでチームを抜けられるはずだった。

(九天神ってチームの名前だったんだ。なんのチームなんだろう?)

けど、兄ぃの報復を恐れた先輩が兄ぃを呼ぴ出して、だまし討ちだ。

兄ぃが先輩に逆らうわけねえ……なのに、終いにゃあ封じられてよ。俺は兄ぃか不欄でならねぇ!

封印が長かったせいで、兄ぃもボケちまって、昔のことをほとんど覚えちゃいねえ。

俺は兄ぃを昔のイケイケだった頃に戻してぇ。そんで、九天神の連中にリベンジかましてぇんだ。

アンタたちもいろいろあったのね。

ぬがああああああああああ!

って、いきなりなに!?

許さぬ!余を隔し、余を封じた九天神の先達どもよ!

必ずや、余の恨みと怒りの炎で!魂もろとも灰塵に帰してくれよう!

兄ぃ!そうです!必ずリベンジかましてやりましょう!

余の飯はまだかっ!?

飯のことは忘れろよ!!

……アグリオスよ、卿は時折、タメ口になっているぞ。自戒せよ。

なんで、タメ口のことだけはしっかり覚えてるんすか!?

このまま封印ボケのほうが平和そうね。




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思い出3



主人公卿よ、余の飯はまだか?

だから、さっき食べたでしょ!

ああ、わかっている。だが、そういうことではないのだ。余の欲する食事は、違うのだ。

アグリオスよ、余のために卿らで食事を作るがよい。

合点承知!つーわけで、嬢ちゃんたち!兄ぃのために料理を作りやがれ!

嫌よ!飛行島を乗っ取ろうとする奴に作る料理なんてないわ!

舐められたもんだぜ。俺が頼んでいる間に聞き分けな!でねぇと、俺にも考えがあるぜ。

どうするってのよ?

泣き落とすに決まってんだろ!

頭なら下げる。なあ、頼むよ~。数千年以上、封印されてたんだぜ?かわいそうだと思わねえか?

(アグリオスさんが曲がった……あれって、頭を下げてるのかな?どういう仕組みなんだろう?)

これまでのことは謝るからよ。

もしかしたら、この料理で兄ぃも元に戻るかもしれねぇしさ。なあ、頼むよ~。お願いだよ~。

そこまで下手に出られたら無視はできないわね。でも、条件があるわ!

アンタとアタシたちで料理対決よ!こっちか勝ったら、アンタたちは飛行島を諦めなさい。

いいぜ、わかった。俺が負けたら、スッパリ諦める!いいですよね、兄ぃ!

よっしゃあ!第4649回龍皇杯争奪料理大会!はじめるぜ!

まずチームは三つに分ける!主人公と嬢ちゃんチーム!

ちょっとー!アタシはどうなるのよ!

アンタは単独チームだ。それとも一人じゃ戦えないか?

それは、アンタのほうでしょ!いいわよ、やってやろうじゃない!

そしてラストは俺!アグリオスチームだ!審査員は兄ぃ!

卿らの奮戦、楽しみにしている。さあ、存分に余の舌を楽しませるがよい!

ちょっと釈然としないけどやってやるわ!

がんばろうね、主人公!



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思い出4



さ~て、がんばるわよ!

主人公、なにを作ろうか?

フハハハハハハ!

どうしてギュスターヴが調理してるのよ!?アンタ、審査員でしょ!

アグリオスさんが包丁に……?

言っただろうが!俺はそこらのナマクラとは違う!兄ぃの望む姿に変われんだよ!

九天神のイベントでは、常に余が調理役だったゆえ、料理は得意である!

キャンプにバーベキュー、花見イベントで余の手料理は重宝されてきた。

九天神って割と楽しそうな集団ね。

ゆえ、余は料理にうるさいぞ。ましてや、余は己が好物を作る。その余に勝てるかな?

それは卑怯でしょ!

作戦勝ちってやつだぜ!兄ぃ、やっちまいましょう!

して、アグリオスよ。余は何を作ってるのだ?

……え?

余の好物とは……これか?

ぎゃあああああ!兄ぃ!玉ねぎは勘弁っ!目がああああああ!!

だから、痛えっつってんだろ!てめぇ、いい加減にしろ!

アグリオスよ、卿はちょくちょくタメ口になるな。さすがに『てめぇ』は看過できぬ。

だから、どうしてタメ口だけはしっかり覚えてるんすか!?って、目があああああ!

これは、勝てそうね。


***


3!2!1!

はい!調理時間、終了ー!続いて審査に入るわよ!

もう疲れたから、猫の嬢ちゃん、頼むわ。進めちゃって。

(アグリオスさんがシナシナになってるけど、大丈夫かな?)

はい、じゃあ、アイリスチーム!って、パイみたいね。

うん♪ヘレナさんに教えてもらったチェリーパイ。

では、いただこう。

……美味!よい仕事をした!褒めてつかわす!

やるじゃない。でも、アタシだって負けないんだからね!

これは……力二カマ?

そうよ。いろいろアレンジ料理を作ったけど、結局、純粋な素材の味が一番だって気づいたの!

(力二カマって素材なのかな?)

さあ、食べなさい!

……美味!褒めてつかわす!

やっぱり力二カマが最強ね♪

喜ぶのはまだ早いぜ!俺の料理はこれだぁぁぁぁ!

これって!?



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思い出5



って、なんなのよ!この紫色の鍋は――っ!

闇鍋だ。

闇鍋って、みんなで好き勝手に材料入れる鍋でしょ?それって料理なの?

うるせぇ!兄ぃが一等好きなのは。この闇鍋なんだよ!

それで、これ、大丈夫なの?色とか匂いとか……

目がシパシパする……

ぶっちゃけ、味の保証はねぇ。つーか、味つけは兄ぃがした。俺は知らん。

審査員が自分で調理したのがこのゲテモノなの?

ゲテモノ言うんじゃねえ!兄ぃは九天神の料理番だったんだぞ!

先輩たちは好みや味つけに超うっせーから大変だったんだぜ!ですよね、兄ぃ!

兄ぃ?食べないんですか?

……なんだ、この豚の餌は?

アンタが作ったんだろ!

アグリオス……タメ口が許される瞬間を探っても無駄だ。余は許さん。

と、とにかく、これを食わないなら誰が優勝か決めてください!

いや、卿の作った料理を食さないのは、主人として申し訳が立たん。たとえ、ゴミだとしてもだ。

だから、そのゴミ。兄ぃが作ったんすよ!

余が、このようなゴミを?ありえんな。こんなゴミを作るのは、先達……

そうだ!余は昔。これと同じようなゴミをよく食べさせ……られ……

ちょっと!本当に食べるの!?

ごはっ!頭に響くほどの不昧さ!これだっ!この味だっ!!

余が食したかったのは!この……味……?なのか?

あれ?ギュスターヴの様子が……

すごいオーラ……怒ってる……?

よくも、よくも、よくも、よくもっ!許さん!絶対に許さんぞ!!こんなゴミをよくも余に!

ちょっ!兄ぃ!落ち着いてください!

許せるものかぁぁぁ!!彼奴ら、まとめて滅ぼしてくれる!

うおおおおおお!!

ちょっと!アグリオス!どうにかしなさいよ!

ぎにゃー!

飛行島が……壊れちゃう……!

――。

主人公!危ないから、近づいちゃダメ!!


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思い出6 (友情覚醒)



九天神の先達よ!闇鍋の度に、無茶苦茶な食材を入れおって!

新参者だからと言って!毎回、余に雑務を押し付け!余の料理にケチをつけおって!

……思いのほか、小さい恨みね。

そうじゃねぇ!兄ぃが切れてんのは、そこじゃねぇ!

余は、それが楽しかったのだ!余をイジリ、余を小馬鹿にしたのは九天神の先達たちだけ!

余はそれまで!この力ゆえに、誰もが平伏し誰もが余を恐れた!!

九天神は余の友だった。なのに、なぜ!なぜなのだ!?

なぜ、余を裏切った!なぜ、余を恐れた!なぜ、余を理解してくれなかった!

余が恐れられるだけの存在ならば!それが余の在り方だと言うのなら。

……よかろう!望みどおりのモノになってくれる!

――。

この光、あの兄ちゃんから……

怒りが消えても、虚しさは消えぬ。余には、もう共に闇鍋を食す者はおらぬ。

俺がいるじゃないっすか!死んでも俺は兄ぃから離れません!

しかし、卿には口がなかろう。

気持ちの問題っす!

卿も我が友となってくれるのか?

もう暴れないって言うならアタシも友達になってあけるわよ?

私も、よろしくお願いします♪

余を恐れぬか……よもや、かような形で対等な友を得ようとは……

兄ぃが望むんなら、俺も対等のダチってことで今日からタメ口使います!

フッ……卿のタメ口は許さん。

どうして俺だけ!?

今更、口調か変わるのもわずらわしいゆえ……卿はそのままで良い。

わかりました!これからも第一の舎弟として兄ぃを陰日なたに支えていきます!

主人公卿よ、友好の証として盗んだドラゴンで共に走りだそうではないか!

盗むのはダメでしょ!

そうか。九天神式は、今では通らぬか……

今も昔も関係ないでしょうが……

まあ、良い。久しぶりに、いい気分だ。

兄ぃ、やっと封印ボケが……

ところで、アグリオス、余の飯はまだか?

だから、さっき食ったでしょうが!いい加減、元に戻ってくださいよ!

まだボケボケみたいね。

なんだ?この豚の餌は……まあ、これで良い。ぬっ、この味……

思い出したぞ!許さんっ!許してなるものか!!

一人で勝手にループしてんじゃねぇぇぇ!





九天神龍皇ギュスターヴ・ガリアン





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その他



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画像説明
ギュスターヴギュスターヴ・ガリアン cv.内匠靖明
強すぎたが故に封印された半竜の青年。
熾龍剣アグリオスとともに眠りから蘇った。

幸福のレストラン Story

人物紹介
画像詳細
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