【白猫】ガルガ(王冠)・思い出
2019/06/14
KINGS CROWN3 Story
選ばれし討滅士 ガルガ・ドラグ cv.興津和幸 故郷を救う道を探す討滅士。 恐怖を乗り越え、改めて己の器を知る。 |
思い出1
ガルガ・ドラグ、推参した!
いらっしゃい、ガルガ。
お元気でしたか?
変わりはない。
みたいね! そのカッコも似合ってるわ!
飾り立てられるのには、慣れてはいないが――
これも定めならば、受け入れよう。
物事の受け止め方が、相変わらず重いわね……
軽く受け止めるのは、俺のような石頭には難しい。
それが精霊の力を宿した王冠ともなれば、余計にな。
カタブツねえ……
俺はただ臆病なだけだ。
アタシもそうだわ!
俺は自分の臆病さを忘れていた。
こいつが人を試すのは、こいつの都合だろうが……
俺にとっても価値があった。
こういうこというと、無神経かもだけど……
良かったと思えるなら、良かったと思うわ!
人生にはなんでも起こる。
ガルガさんは、今どうしてるんですか?
漁師をしている。
どういう意味?
海で、魚を捕っている。
どうしたの……!?
仕事の報酬だ。
<ガルガは、写真を見せた。一隻の船が映っている。>
漁船……!
古いが、いい船だ。
アンタ、使命は!?
俺の使命は終わっていない。
……何があったのっ!?
思い出2
気になったから様子見に来たわ!
サンドイッチを作ってきました!
今から船を出す。
アタシらも手伝ったげる!
俺の船に乗るのか。
お邪魔……ですよね。
別にかまわん。
…………
……
<ガルガの漁船に乗り込んだ……>
ざぶーん、ざぶーん……
なんか猫的には、海の上ってテンション上がるわね!
そうなの? でも気をつけてね。
わかってるわよ。濡れるのは嫌だしね!
<ガルガは操舵をしている……>
話しかけづらい雰囲気を出しおってからに……
こう見えて、気が抜けんからな。
それにしても、いきなり漁師って……
やりたくてやっていることだ。
だったらいいと思うわ!
”お前”は、海辺で暮らしていたのか。
海はいいな……
お魚はまだ?
もう少しで沖に出る。
…………
……
<ガルガと主人公は、釣り竿を構えた……!>
二人共がんばって!
では、いくぞ……!
思い出3
…………
……………………ゴロゴロ……
そんなところで寝ると、海に落ちちゃうわ。
むにゃむにゃ。
<キャトラはアイリスにすがりついた。>
……むう。
釣れんな。
気長に待て、か。
<頭上で、何かが飛んだ……>
鳥か。
海鳥ですね。
生きている間に、本物の鳥を見るとはな。
……おとぎ話の生き物だ。
……むにゃ……お話? どんなお話?
子供の頃に、聞いた話だ。
聞かせて!
大昔の話だ。俺達の先祖は、船に乗って新天地を目指そうとしていた。
そんな歴史があったんですか?
事実かはわからない。それくらい昔の話だ。
待って、これもしかしたら……怖い話?
やめるか。
続けて!
船は、嵐に襲われた。周囲は激しい風と雨で、何も見えない。
また、行く手には岩礁があった。行き先をあやまてば、船は沈む。
そこに、一羽の鳥が飛んできた。痛気を出さずに空を飛ぶ、不思議な生き物だ。
今飛んでるわ。
飛んでいるな。
白い鳥は、船を導くように、岩礁の間を抜けていく。
船はその後を追っていき、危険な海域を抜けた。
よかった……!
なるほど、賢い動物がみんなを助けたって話ね!
この話には続きがある。
思い出4
船には、年老いた男が乗っていた。
水夫さんですね。
コックさんじゃない?
わからん。とにかく、年寄りだった。
わかった、その人が、鳥とお友達になったのね!
老人は、手にした弓で、鳥を射抜いた。
……エッ……
どうして……!
そんなのおかしいわ! みんなを助けてくれた鳥を、どうして……!
老人が烏を射った理由は、伝わっていない。
だが人々は鳥の死を嘆き、老人を罵った。
程なく異変が始まった。
岩礁と嵐を抜けた後……突然海は静まりかえった。
凪だ。波一つ無く、風一つ無い中、船は止まった。
船の周囲には、腐った魚の死体が浮かび始める。
……どういうこと?
いつしか海も、赤く濁り始めた。一面の赤だ。
それ以来、海は赤い。
……えっと。
まさかこれで終わり……?
終わりだ。
本当にあったことじゃ、ないのよね……
確かめる方法はない。
それくらい、昔のことなんですね。
俺には……老人の気持ちがわかる。
どうして……?
絶望に慣れたものにとっては、絶望だけが現実となる。
そんな……
老人は、白い鳥を信じることができなかった――むしろ恐怖さえ感じたはずだ。
――”主人公”、見ろ。
どうしたのっ!?
思い出5
<ガルガは、銛で海の上に浮かんだそれを突いた。>
……そのお魚、腐って……
待って、これは……!
<魚より発せられるのは、敵意あるソウルである。>
療気だ……!
アンタまさか、これを……!
このあたりの海は、瘴気が濃かった。命滅獣の可能性がある。
……あ、あの化物……!
<ガルガの故郷は瘴気に覆われた赤い海である。
その海に生きるのは、瘴気を発し、瘴気を食らう獣、命滅獣――
ガルガは命滅獣を追って、青い海まで来たのだった。>
俺は討滅士だ。やつらを狩るのが俺の役割だ。
――
お前たちも、戦うというのか。
こうなったらしゃーなしだわ!
お助けします!
では、船を任せる。
<主人公は、操舵をしている……
ガルガは己の武器を構えた。
その武器は、ガルガが以前手にしていた<討滅器>と似た形状をしている。
討滅器とは、命滅獣に対して有効な武具であった。>
それって……
弓……ですか……?
俺の器だ。精霊の力を受けて、変化した。
これで射抜く。
……どこにいるのかしらね。
<一羽の鳥が空を飛んでいる。>
……鳥か……
<白い翼を広げる鳥は、海のある一点に向けてゆっくりと滑空していく。>
……ねえガルガ、鳥さんのいったほうにいってみない?
…………あれは物語だ。
他にあてもないがな――お前に任せる。
…………
……
ふぁあ……やっぱりいないわね……
そういえば、あの鳥さんは……?
むっ?
……療気が……、海の底から……!!
ガルガ!
……この、魔物は……!
突っ込んでくるわ!
<ガルガは、弓を手にした……!>
俺の魂を込める……!
思い出6 (友情覚醒)
この光は……!
<ガルガの弓を、光が包み込んだ!>
”お前”の力か。
<ガルガは必殺の矢を放った!>
「グエエエエエエエッ!?
やったわ!
<ガルガは、空を見つめていた。
――鳥が、空を飛んでいる。>
ガルガさん……?
……救済か。
<ガルガは、弓を構える――
主人公は、ガルガを止めた……!
鳥は彼方へ飛んでいく……>
…………
……
……あの魔物って……
命滅獣ではなかった。人工的に造られた生物ということらしい。
そうだったんですね……
人の業が自然を歪めた結果だ。
……赤い海も、人の業が行き着いた果てかもな。
療気を吐き出す敵……
あれを前にして、俺はむしろ安心した。
俺には、地獄が相応しい。
そんなこと……、ありません……!
いずれにせよ。俺は戻らねばならん。あの地獄に。
赤い海は――俺の生まれた場所だ。
覚醒絵・覚醒画像
恐怖を乗り越えし者 ガルガ・ドラグ
その他