目次
Story1 キアラの試練
Story2 少女とピザ
Story3 レクトくん
Story4 一線を、越える
Story5 キアラ・ソレラ
目次
Story1
Story2
Story3
Story4
Story5
登場人物
はいはーい!じゃあ次は、キアラのばんね!
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22513%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
むかしむかし、あるところに……
キアラの試練
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22161%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
クモの巣に引っかかったおばあさんを助けていたら、すっかり遅くなった……
リネアとレクトくん、もうお店についてるかな?
……はやく、一緒にピザ食べたい。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22543%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
お前がキアラだな。
なにやつ……
話があって来た。
……どうして私を知ってるの?
王冠が、お前を選んだ。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22679%22%20height%3D%22109%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
パス。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22545%22%20height%3D%2258%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
お前にとって重要な話だ。聞け。
……ピザが遠のいていく……
<ジュダは精霊の王冠について、キアラに語った。>
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22572%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
話はわかった。試練をのりこえればいいんだね。
そういうことだ。
パスで。
だろうな。
…………
俺も最初は断った。
……だが、試される機会といのも、そう多くはない。
……ちなみに、あなたの試練って?
ひ弱な生き物として生きることを強いられた。
……子犬に変えられてしまってな。
!それで……どうしたの?
地を這い、必死になって生きた。……それだけだ。
…………
ひとつ、言っておこう。精霊に選ばれたということは――
超えなければいけない何かがあるということだ。
ふーん……
<ジュダが差し出した王冠を、キアラは受けとった。>
くーりんぐおふは可能?
誰もお前を待ってはくれない。みんな、向こうから勝手にやってきて、勝手に自分に巣くってしまう――
?
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22781%22%20height%3D%22301%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
精霊オウスイの言葉だそうだ。……健闘を祈る。
――
……やっぱり、くーりんぐおふりたい。
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story2 少女とピザ
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22569%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
いらっしゃいませ。ピザレストラン<フラワーガーデン>へようこそ。
お席へごあんないします。
マルゲリータ、おまたせしました。
あら。おいしそうね。
ごゆっくりどうぞ。
***
キアラ。
店長。おつかれさまです。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22556%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
ごめんなさいね。急にホール頼んじゃって。
風邪なら、しかたない。でも、ピザをつくれないのは、つらい。
生地をこねこねしたい……くるくる回したい……
あなたは本当にピザが好きね。
ピザのためならどこまでも。
……もう、ここにきて何年になるっけ?
忘れるぐらい長い。たぶん、物心つきたときから。
それはないと思うわ……
……はやく独立して、一人前のピザ職人になりたい。
あなたの夢だものね。でも私としては、有能なスタッフを手放したくはないのよ。
キョーシュクデス。
――
いらっしゃいませ。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22549%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
あの、一人なんですけど……
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22707%22%20height%3D%2296%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
…………
ひ、一人はだめですか?やっぱりそうですよね。僕みたいな人間が一人で来ちゃだめですよね。すみません!失礼します!
こちらのお席へどうぞ。
***
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22496%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
カプリチョーザ、おまたせしました。
ありがとうございます。
…………
な、なんですか?
ざわざわする。
えっ!?
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22530%22%20height%3D%2288%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
あなたのことを、知ってる気がする。でも、知らない気もする。
今日が初対面だと思いますけど……ぼ、僕が忘れてたとかだったら、すみません!
……私も、忘れてるのかも。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22552%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
あの、なんていうか、すみません。食べたらすぐに出ていきますから。
迷惑じゃないけど。
すごくおいしいって評判だから、どうしても来たくなっちゃったんです。
聞いてる?
はい、聞いてます。僕なんかハブラシの歌を歌ってればいいってことですよね。
……よくわからないけど、あなた、めんどくさい。
ご、ごめんなさい。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22619%22%20height%3D%2284%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
!
……どうしたんですか?
前にも、似たようなことを誰かに言った気がする。
……?
……まただ。変な感じ。
変な感じ……?
私はピザ職人になるために生まれた。だから、ここで働いてる。
でも、なにかが足りないと思うときがある。大事なことを忘れてるというか。
そういうときは、すごくさびしくなる。心にぽっかり穴があいたように感じる。
なんで私はピザが好きだったんだろう、って思う。
…………
私の名前。キアラ・ソレラ。……たまに、つぶやいてみたりする。
どうしてかはわからない。でも、ソレラっていうときは、同じように、さびしくなる。
胸が、ざわざわする。
その……キアラさん。なんというか……
……なんで初めて会った人に、こんなこと言ってるんだろ。
――
いらっしゃいませ。ピザレストラン<フラワーガーデン>へ――
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22262%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
あ~……やっと見つけましたよ。キアラ……
……?
――
……うっ……!
きゃあぁぁぁ!
な、なんだ!?
いらっしゃいませ?お前、何してんの?
――
あうっ……!
や、やめろ!
うるせえ死ね。
がっ……
……まぁ、なんだっていいです。
……だれ……なの……?
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22363%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
忘れてんじゃねえよ!!
――
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22451%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
――
……狙いは、私……
逃げても無駄ですって。
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story3 レクトくん
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22314%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
はあ、はあ、はあ……
どこまでいくんですか、キアラ。
……あなたは、だれ……?
ムカつくから教えませんよ。知らないまま、死ね!
ま……まて!
ん?あなた、なんで死んでないんですか?
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22540%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
……僕が、あいつを引きつける!だから、君は逃げて……!
なんで来たの?あなたこそ逃げて。どうしてかはわからないけど、あいつは私を狙ってる。
このままだと、あなたも殺されちゃう。
……でも、ほっとけない!
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22118%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
ヒーロー気取りですか?ふざけてんじゃねえぞ!
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22164%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
変身!
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22595%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
!(まただ。胸が、ざわざわする……)
おや、違うんですか?ああ、いいですね。のってきました。
死に腐れぇぇぇぇっ!
ジャアアアアア!
…………
……
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22570%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
ぐ……
レクトくん!
(レクト……?)
もう終わり?……なんだよ。
あぐっ……!
やっぱり、ヒーローなんていないじゃないですか……
……ヒーロー……
……ま……だ……!
てめぇはヒーローじゃねえつつってんだろ!
――
そうだよ……僕は……ヒーローじゃない……
……はい?
でも……彼女を置いて逃げ出したら……僕は……ただのクズだ。
…………
僕は、クズにはならない!
……ちょっとストップ。
え!?
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22562%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
やっぱり、あなたのことを知ってる気がする。
こんなときに、なに!?
あなたが近くにいると、なぜか安心する。ぽっかりあいた穴が、ふさがっていくよう。
どうしてかな?レクトくん。
クズ同士だからだろうがぁぁぁっ!
違うよ、セロ。
!
あれ?なんであなたの名前を知ってるんだろう?まあ、いいや。
私はクズかもしれないけど、レクトくんは違うよ。
キ、キアラさん……?
どうしようレクトくん。もう少しなんだけどな。ねえ、なんでもいいから言って。
急にそんなこといわれても……
私を見て、頭に浮かんだこと。なんでもいい。はやく!
え、えっと、えっと……!
――<フラワーガーデン>っていい名前だよね!
…………
ほ、ほら、お店の名前!意味は……花園?
花畑かな?
――
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22474%22%20height%3D%22113%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
……思い出した。
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story4 一線を、越える
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22519%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
……ぜんぶ、思い出した。
な、なんだ……?
……花畑。いつか見ようって、約束した……
約束……?
……ピザ。レクトくんと一緒に食べた。本当に、おいしかった。
……だから、好きになった。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22233%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22216%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
なんですか、これ?なにをしたんですか?
…………
「ひとつ、言っておこう。精霊に選ばれたということは――
越えなければいけない何かがあるということだ。」
……越えなければいけない、なにか……
聞いてんのかよ?あぁ!?
……私がずっと、覚えてたこと…………ピザと、それから……
……名前……
あ、あの、キアラさん――
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22289%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
……は?
なにを……!危ないから、下がってて!
そうだ。私はもう、ただのキアラじゃないんだ。
さっきからブツブツうるさいですね。さっさと死んで――
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22592%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
あのね、セロ。私、名前に名字をつけたの。
!
いろいろ悩んだけど、けっきょく、大切な家族の名前をもらうことにした。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22323%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
キアラ・ソレラ(・・・)。……それが、いまの私の名前。
……もう、いままでの私のままじゃ、ダメなの。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22189%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
……ふざけんな。ふざけんな!ふざけんなぁ!
てめぇがソレラを名乗ってんじゃねぇ!
……キアラさん!ここはやっぱり、僕が――
お願いレクトくん。今度は、私の番だから。
…………
キアラ・ソレラ?ハァ?てめえが?ソレラ?
ハアァァァァ!?
……救いようのねえバカが!てめえがソレラの代わりになるわけねえだろ!
わかってる。私はソレラじゃない。ソレラにはなれない。
知ったような口きいてんじゃねえよ、クズ!
うっ……!
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22478%22%20height%3D%22131%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
クソ以下のザコがソレラを語るな!死ね!腐って死ね!
ぐっ!
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22140%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
……でも、近づくことはできる!
見てて、ソレラ。
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story5 キアラ・ソレラ
は……ははははは……はははははははは!いた!いたよ、ソレラ!
ここに君が!
……あなたを救ったなんて、思ってないから。
は……?
セロはもう、この世にはいない。私が倒したのは、ただの幻。
ああ、そうですよね……僕はどうしたって救われない。でも、それならどうして戦ったんですか?
私と。ソレラのため。
…………
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22500%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
………………!
私も、誰かのヒーローになれるかもしれない。
やっぱり……いた……じゃないですか……ソレ……ラ……
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22209%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
……キアラさん……
レクトくん。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22479%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
……お腹へった。一緒に、ピザを食べよう。
***
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22161%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
……お。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22530%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
戻ったか。
……ただいま。
……王冠とともに、お前のことを見ていた。
途中で幻だと気づいたな?
セロはもういないから。
得たものはあったか?
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22721%22%20height%3D%22262%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
……あなたがいってた言葉の意味がわかった。ありがとう、ジュダ。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22592%22%20height%3D%22228%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
礼など不要だ。
……お腹へった。はやくレクトくんたちとピザを食べなきゃ。
あなたも一緒にくる?
いや、いい……
***
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22507%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
めでたしめでたし。
精霊の試練は、その者が大事にしているものを奪う場合が多い。
こいつの場合は、<つながり>だったわけだ。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22502%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
大切な人たちの記憶を奪われるなんて……つらかったでしょうに。
俺……祭りを取りあげられたら、生きてく自信、ねえぜ……
でも、ピザ屋の店員スタートだったのは、ラッキーだった。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22462%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
私も試練を受けることがあったら、おだんご屋スタートがいいな~。
ソレラ……その名を、しっかりと受け継いだようだな、キアラ。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22579%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
ありがとうヴィシャス。やっぱり、キアラ・アレスにしなくてよかったよネ。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22465%22%20height%3D%2266%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
ウム……そうだな……
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22510%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
誰かのヒーローになる、か……
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22123%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
ピザ屋のヒーローとか、いいかもしれない。
……
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22545%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
あなたもやるじゃない、レクト。
えっ?なにが?
……わからないの?
むしろ謝らなきゃいけないと思う。僕なんかが、キアラの幻に出てしまったから。
ごめん、キアラ。なんで僕だったのかはわからないけど、ごめん。
一人でお店におしかけて、ごめん。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22559%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
レクトくんって、やっぱり変な人だね。
あはは♪
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