【白猫】フォースター☆プロジェクト 3rd Story

開催期間

目次

Story 剣士

Story 武闘家

Story ウォリアー

Story ランサー

Story アーチャー

Story 魔道士

剣士：米　降臨！！

ｍ はじめまして、みなさん！ 私、マイと申します！

より多くの方に、お米のおいしさを知っていただくことが私の使命……今日もそのため、粉骨砕身して――

あら？

ｃ くっ……なんということだ……係員の手違いで、剣士の控え室だけ弁当が用意されていないとは……！

ｋ ぅあ～……おなか、すいたぁ～……

このままじゃ、おなかと背中が熱烈にハグしちゃうよ……

シャリシャリシャリシャリ……

ギンシャリシャリシャリ……

ｃ なんだ！？　神々しい効果音とともに、美しい少女が降臨した……！？

ｋ クライヴ……アンタ、いつか悪い女に引っかかるよ。

ｍ お二方。おなかが空いているのならこのごはんをお食べください！

ｋ これ……米かい？　パエリアなら、けっこう好きなんだけど――……具とかないんだね。

ｃ 米か……ウチの島だと、たまにおかずで出ることはあるが、がっつり食べたことはないな……

ｍ まあまあ、だまされたと思って食べてみてください！　あ、こちらのお箸をどうぞ！

ｋ こっ……これはっ！

えっと……これ、使いづらくて、うまく食べられないんだけど……スプーン使った方が早くない？

ｃ くぬっ……くっ、そ、そうだな。あるいは、パンのようにっ、手づかみでっ、食えればっ――

ｍ ＜パン＞ッ！？　あなたも……あなたもパンの方がいいっておっしゃるんですか！？

ｃ え！？　いや、それは……　痛っ！　いたたたたっ！　なんで俺の頭を握るんだ！？

ｍ 憎い……パンが憎い……憎々々々々々しい……！

ｃ 彼女……心に傷を負っているのか？　くっ、なら、今は好きに握らせて、落ち着かせるしかないか……！

ｋ あ、そっか。握ればいいんだ。ほいっ、と……んむんむ。ん、けっこーイケるじゃない♪

ｃ 耐えろクライヴ、彼女のために！　頭を握られるくらいがなんだ！

ｍ 見ていてください、お米の神よ……私、私、負けません！

お米のすばらしさを、全世界に広めてみせます！

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武闘家：剛拳女王ここにあり

ａ 民に害なす悪あらば、果たしてみせよう鉄拳制裁！

剛拳女王アルザーン、この身ひとつでいざ出陣！

ｍ おお～、なんかカッコいい！　……けど、ねえミオ、今のってどういう意味？

ｍ 女王でありながら、民のために悪と戦っている……ということですね。

ａ まあ、そんなところだ。法で裁けぬ悪党どもの所業を暴き、鉄拳制裁を加えている。

ｍ そうなんだ～！　いいなぁ～。あたしも名乗りを上げて戦いたーい！

ｍ ミカンは忍者ですので、名乗りを上げると、任務達成の確率が著しく低下すると思われます。

ｍ あう……そっかぁ～……

ｍ （デューイ・ポップ荒野の掟その１＜子供の発想は誉めて伸ばせ＞！　フォロー回路、緊急作動……！）

……ですが、あえて大仰な名乗りを上げて注目を集め、場の空気を支配する……つまり相手を自分のペースに巻き込むのも、１つの戦術です。

ａ 堂々たる名乗りで敵を威圧すれば、機先を制すも容易となるからな。

どうだ？　よかったら、ひとつ練習してみるか？

ｍ うん！　やりたいやりた一い！

ａ では、我々３人がチームを組んだ、という仮定で名乗りを上げてみよう。

……行くぞ！

民の祈りを拳に宿し、うごめく悪を打ち砕く！

＜歩く鉄拳制裁＞アルザーングリーン！

数多の武装を身に宿し、確かな瞳でロックオン！

＜ハイスペック・エリミネイター＞ミオグリーン！

忍ぶのちょっーとへ夕だけど、悪いヤツらはボコボコだー！

＜かんさつけーくのいち＞ミカングリーン！

ｍ ……そういえば、全員グリーンでしたね。

ｍ ホントだー！　オールグリーンだー！

ａ ふむ。となれば……グリーンの座を賭けて雌雄を決するほかあるまい！

ｍ 趣旨が変わっているような……！？

ａ 結果は同じだ。問題ない！　たまにはそういう戦いもいいだろう！

準備はいいか、ふたりとも？　さあ――討って出るぞッ！

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ウォリアー：死神の微笑

ａ ……俺の名はアナザー。魂を狩り集める死神だ……

ｋ ひー！　し、死神―！　お父さんお母さん、カモメは親に先立つ悪い子です……

ｔ カモメ、あきらめるの早いって！　ほら、まずは落ち着いて、相手の話を聞いてみようよ。

ａ ほう……貴様、面白い魂の形をしているな……その姿、まさか竜と人間のハーフなのか？

ｔ まあね♪　でも、珍しいからって、あたしの魂はあげないよ。父さんと母さんの愛か、いっぱい詰まってるんたからね！

ａ 愛でいっぱいの魂、か……ふ――甘ったるいのは苦手でな。こちらから遠慮させてもらおう。

そちらの娘は……

ｋ ひぃー！　わ、私も甘いですよ？　『おまえは考えが甘いっ！』ってよく甲板長に怒られてまして……

ａ ふむ……確かに、おまえの魂はなんというか、こう、いかにも半人前という感じが――

ｋ こ、来ないでぇーっ！！

ａ ぐはぁああーっ！

ｔ だ、だいじょうぶ？　すんごい勢いで吹っ飛んだけど……

ａ ぐ……うぉおおおおおおっ……！　あまりの衝撃でっ……魂と肉体の＜同調＞に……乱れがッ……！！

これはどの腕力を発揮するとは……貴様――ただの人間ではないな！？いったい何者だ……！？

ｔ それがね、ただの人問なんだよ。腕相撲、あたしより強いけど。

ａ 馬鹿な、そんな人間がいるはず……ぐうっ！　い、いかん……魂が、このままでは、魂がっ……！！

ｋ 死神こわい死神こわい死神こわい死神こわい死神こわいこわいこわいこわいこわいぃ～！

ａ 人間のくせにそんな馬鹿力を誇る貴様の方が恐怖に値するだろうが！

くっ……このままでは存在の維持ができなくなる――早く魂を集めなければ……！！

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ランサー：黒騎士の挑戦

ｉ ……騎士のイリア・ノクターンだ。もっとも、今は主君を持たぬ放浪の身たがな。

ａ でしたら、わたくしの屋敷で働きませんこと？　歓迎いたしますわよ！

ｔ そ、そうですね！　きっと、メイドの衣装がお似合いになると思います！　……黒いし！

ｉ ………。傘を持った貴族に、モップを持ったメイド……？　ここは腕の立つ槍使いが集まる場だと聞いていたが――

ａ あら。――お試しになる？

ｔ へ？　試す、って、えっと、アンナさま、あの――

ｉ ……そうだな。そうさせてもらおう。――はあッ！

＜イリアが電速の突きを繰り出す。それを傘で優雅に受け流し、反撃の一閃を放つアンナだが、イリアは傘の軌跡を軽やかにかいくぐる。＞

ｔ あ、あの！？　お、おふたりとも、お、おおおお落ち着いて……

＜両者の苛烈なる連撃が交錯――槍と傘とが激しくぶつかり、時雨のように火花を散らす。

何度かの激突を経て、二人は大きく間合いを空け、ともに大技の構えを取った――！＞

ａ ブリリアントアンナビぃームッ！

ｉ 葬ってくれるッ！

ｔ ま、待ってください！　――奥義・飛龍滝流し！！

＜間に割って入ったチェルシーが、双方向から放たれる攻撃を、あらぬ方角へと受け流した！＞

ｉ ほう――今の技の冴え……貴様もただのメイドではないということか。

ｔ こ、ここで戦うと、隣の控え室の方々にも迷惑がかかると思いますので……そのぅ……

ｉ おまえたちの実力はわかった。これ以上試すつもりはない……が、貴様は隣の部屋より、自分の身の心配をした方がいい。

ｔ へ？

＜振り返ると……チェルシーの受け流したビームが跳ね返ったらしく、黒こげになったアンナが立っている……＞

ａ チェェエエ～ルシィィイイ～～？

ｔ ひ、ひいいいいいい～！　ご、ごごごごめんなさいアンナさま私ビームを受け流すの初めてで～！

ａ ごめんですんだらウィリアムはいりませんわ！　お待ちなさあーぃっ！！

ｉ 騒がしい連中だが……実力は疑うべくもない、か。

ならば、手を抜く理由もない。我が槍をもって、一掃してくれる！

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アーチャー：星を見る少女

ｓ ふわぁぁぁ……

どうも初めまして。占星学者のスピカです……ふわぁ……

ｊ おい貴様！　なんだそのあくびは！　若い娘が人前でそうもあくびをするなど、はしたないとは思わんのか！

ｓ ふわぁ……すみません、ちょっと激務が続いて、あまり寝ていないものですから……あふぁ……

ｊ む……そ、そうなのか。そういうことなら、仕方ない。事情も知らずに怒鳴って悪かった。

ａ あら、だったら、エルフの子守唄を歌ってあげるわ♪

羊が～、１匹～♪　羊が～、２匹～♪　そこに～４匹～空から飛んできて～♪

ｊ 羊が！？　空から！？

ａ 結果９億１４６０万１１４２匹の羊が１４時間かけて牧場に飛来した場合、１２時間目の時点で羊は牧場に何匹いるでしょうか～♪

ｊ ちょっと待たんかエルフ娘～♪　それのどこが子守唄だ！　だいたい、そんな計算ができるはず――

ｓ ７億８３９４万３８３６匹ですね。あっふ……

ｊ 何ッ！？　今の問題を、暗算で、しかもー瞬で解いたというのか！？

ｓ ええ、まあ。占星学は星の位置を割り出す時などに、複雑な計算をすることが多いので……

ａ さすがね～♪　では……次はエルフの子守唄・破滅級です！

ｊ 子守唄の破滅級と聞いて何ひとつ意味がわからんのは俺だけか！？

ｓ お気持ちはありがたいですけど、今は別に眠る気はないので……ふわ。

え一っと確か、弓の腕を競うとか、そんな感じの話ですよね？

ａ そういえば、そうだったわね。あなた、弓も得意なの？

ｓ ええ。これもまあ、いろいろと計算の訓練になりますので。

それに、どこを狙うべきか、占ってから撃つこともできますし。占星学と相性はいいですね。

ａ すご～い！　占星学って、いろんなことができるのね～♪

ｓ そうなんですよ。占星学の知識は様々な分野に応用できるんです。人助けに一儲けに……

ｊ いま何か言わなかったか？

ｓ 気のせいだと思いますぁふわぁ……

あ、たぶんそろそろ時間ですね。あっふ……やっぱりまだ眠い……

まあ、眠いのは慣れていますので、なんとかがんば……すぴー……

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魔道士：一番になりたい！

ｈ 私はハルカ。魔法学園の学生で白魔術の見習生よ！

今日こそー番を取ってやるんだから！　あんたたち、覚悟しなさい！

ｊ 一番……ですか。僕は、それぞれの音色を美しく奏でられるなら、一番にこだわらなくてもいいと思いますか……

ｈ そんなわけにいくもんですか！　だいたいね、そういうこと言うヤツに限って一番を持っていくのよー！

ｊ いえ、そんなことは……

ｍ でもあんた、この前のコンクール、ぶっちぎりで１位を取ってたじゃない。

ｊ あれ？　ミラさん、見に来てくれていたんですか？　うれしいなあ。

ｍ ま、まあ……スズネとユンロンがどうしてもって言うから、あたしはその、付き合い？　みたいな……

ｈ ぅがぁーっ！！　やっぱりー番取ってるんじゃないのぉー！！

うぅぅうう……おのれぇぇ～……！　一番になれない人間の気も知らないでぇ～っ……！

どーせ私は万年二番手よ！　ふんだ！　笑いたいなら笑えばいーんだわ！　うわーんっ。

ｍ わかるっ！　わかるわよぉー！！　辛いわよね、世間の冷たい目を浴びながらドン底の底辺でがんばり続けるのって辛いわよねっ！！

ｊ あの、おふたりとも……そう落ち込まないでください。努力はいつか報われますから――

ｈ ｍ うっさい一番っ！

ｊ ハイすみません。

ｍ でもね、ハルカ……あきらめたらダメなのよ。たとえ今は一番じゃなくても、未来は誰にもわからない！

希望を抱いて。未来を信じるのよ！　信じることをやめたら……人はどこにも歩いていけないのだから！

ｈ シスター……！

ありがとう…私、もっとがんばるわ！　ありがとう、ありがとう、シスター……！

ｍ ギ、ギャー！　しまったあー！　ついなんか修道女っぽいことを口走っちゃったあー！！

ｊ ああっ、ミラさん！　落ち着いて！　ほら、ミラさんの好きなデスメタルの音色ですよ～。

ｈ 私には、立派な白魔術士になるって夢がある……だから、そう！　ここで立ち止まっていられない！

目指すはー番、ただひとつ！　本気の本気で、やってみせるわ！！

フォースター☆プロジェクト 3rd -END-

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