![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22463%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
2017/03/27
目次
Story1 秋とは
Story2 トランプの女王
Story3 伝説、再び
Story4 不思議な時計
Story5 鉄壁の鎧
Story6 愛の詩
Story7 …………
主な登場人物
story1 秋とは
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22504%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
みんな~、秋でござるよ~!
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22475%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
私は冬よ。
秋といえば、最近食べ過ぎたかしら。おなかまわりが……
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22668%22%20height%3D%22277%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
なれば、鍛錬アップデート。スポーツをやるといい。
読書もいいわ。
ノンノン! 秋といったらピクニックでござる!
そうかしら……
よもや、それでフラン殿は俺たちを山に……
プレシ! 大正解でござる~!
あのねえ……大会はどうするのよ?
いいじゃない、時間はまだあるし。行きましょう、ピクニック。
セボーン! そうと決まれば、セッシャについてくるでござる~!
いざ、追跡リモート!
***
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22493%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
道に迷ったわね。
迷ったわね。
あなロストなり!
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22763%22%20height%3D%22272%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
すまぬでござる~!
引率者がなにやってるのよ。もういいわ、みんな私についてきて。
大丈夫なのか?
私はルーンナイトよ。会場周辺の山の地形くらい、把握してるに決まってるじゃない。
ふふ、それは頼りになるわね。
***
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22736%22%20height%3D%22283%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
はや陽も暮れにし候!
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22466%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
夜ね。
夜でござる。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22347%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
わるかったわね。もっと道に迷っちゃって。
地形をサーチしてるんじゃなかったのか?
うう……ぐうの音も出ないわ……
こうなったのもぜんぶ、セッシャのせいでござる……
私は楽しんでるけど。
のんきなこと言って……これからどうするのよ。
じっとしてればいいんじゃない?
会場の近くってことは、スタッフが探しにきてくれるはずよ。
なるほど。出場者がみんないないと、心配でござるものね。
うむ、なればアクセスしやすいように狼煙を上げておこう。
<HOEMARU>よ! 鬨(とき)の声をアップデート!
ヘー、その機械そんなこともできるんだ。
ふう……それにしても疲れたでござる。
おかげで食欲もないわ……
しからば、スポーツの助けはもう要らぬか。
読書は?
そんな気力ないでござる~。
秋っていったい……
>秋といったら昼寝でござる~。
>秋の次は冬よ。
>秋は紅葉にかぎる。
>秋も仕事よ。
TOP↑
story2 トランプの女王
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22447%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
私は<トランプの国>の女王ジュディと申します。どうぞ、お手柔らかに。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22631%22%20height%3D%22253%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
あら~、トランプの国なんてなんだか楽しそうじゃな~い♪
あなたはトランプがお好きなんですの? でしたらどうです、ひと勝負。
いいわねェ~。勝負と聞いたら、黙っちゃいられないわ~ん。
……で、なにを賭ける?
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22255%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
クビを。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22367%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
おいおい、ぶっそうだな。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22490%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
そういう意味ではありませんわ。敗者には退場……クビになっていただくということです。
なんでぇ……要するに、武力ではなくトランプでケリつけようって腹かい。
おもしろけりゃ、なんだっていい。
決まりですわね。では、ポーカーで勝負いたしましょう。
それってぇと、花札みてえなもんだっけか?
あら、あまりルールにお詳しくないようで。
ンじゃ、手札交換なしのー発勝負だ。これなら無理に数字を揃える必要もねェ。
いいでしょう。では、シャッフルのほうはいかがなさいます?
あんたがやンな。言っとくが、オレの前でイカサマは……
おほほ、そんなこといたしませんわ。
勝負は公平の名のもとに、それが我が国の鉄の掟ですから。
なんでもいいから、さっさと始めようぜ。
そうですわね……はい、手札は配り終えましたわ。
それではみなさん、伏せた手札をオープンしてください。
オレは4のスリーカードだ。
私はハートのフラッシュ。
ちっ、負けた。なかなかやるじゃねエの。
あなたこそ。
あ~、くそ。文字が全部バラバラだぜえ。
けど、マークは揃ってるな。槍みてえのが。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22495%22%20height%3D%2254%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22643%22%20height%3D%2271%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
ロイヤルストレートフラッシュ……!?
ちきしょー、負けだ負けだ。煮るなり焼くなり好きにしろい!
し、仕切り直すか。
そうですわね……
中々おもしれぇじゃねえか、もう一勝負といこうぜ。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22751%22%20height%3D%22232%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
では、改めて配り直しました。みなさん、手札を。
きたぜこりゃ、7のフォーカードだ!
私は8のフォーカードですわ。
お? 俺は6が4つだ。なんか変な力ードも混ざってるぞ。
こ、これはジョーカー!?
てことは……
で、こいつは強えのか? どっちが勝った?
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22649%22%20height%3D%22210%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
あー、やめだやめだ。ふつうに戦おうぜ。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22262%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
そうですわね。私は剣の腕にも自信がありましてよ。
お、おい……
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22708%22%20height%3D%22309%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
お前ら、なんか隠してんだろ!
>クビにしてあげますわ。
>やっぱ勝負はこうでねェとな。
>無視すんじゃねえ!
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story3 伝説、再び
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22761%22%20height%3D%22360%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
待たせたな! ついにあのリアム様がフォースタープロジェクトに帰ってきたぜ!
さあ、どっからでもかかってきな! 俺の伝説を見せてやる!
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22486%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
うん、見せてもらうね。
ボクも、けほっ、けほっ、見たい。
へっ、余裕ぶっこいてられるのも今のうちだぜ!
俺の新技でド肝抜かせてやる!
ラースブレイザーを超えたラース――
…………
ラース――
…………
…………
どうしたの?
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22536%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
おい、その肩に乗ってる動物はなんだ?
これかい? ハリネズミだね。
てめえのペットか?
違うよ。気がついたら肩に乗っていたんだ。それがどうかしたのかい?
いや、なんでもねえ……
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22200%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
もう、伝説はどうなったの?早く見せてよ。
ああ、そう焦るんじゃねえ。いくぜ!
ラース――
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22415%22%20height%3D%22115%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
…………
…………
なんなんだよさっきから!俺のことをじーっと見やがって!
おかげで技に集中できねえだろうがっ!
君のことが好きなんじゃない?
あン?
きっとそうだよ。試しになでてみたら?
なでるってどこを?
背中。
あぶねえろ! トゲトゲしてるし!
威嚇してるときはね。けど、君なら大丈夫さ。
ほ、ほんとか?
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22691%22%20height%3D%22211%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
ほら、ハリネズミも待ってるみたいだよ。
よーし、じゃあ触るぞ……刺すなよ……剌すなよ……
…………
いいか、剌すなよ!絶対に剌すなよ!フリじゃねえからな!
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22685%22%20height%3D%22231%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
ほーら、なでたぞ……剌すなら今だぞ……
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22528%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
ピーピー♪
すごい……針がまったく立ってない……
と、見せかけて剌すんだろ?
剌さないみたいだね。
嫌、刺す! そうじゃなきゃ伝説じゃねえ!
けほっ、けほっ、伝説ってそういうことなの?
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22673%22%20height%3D%22138%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
オラオラ剌せ剌せって! 剌せええええっ!!!
…………
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22499%22%20height%3D%22139%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
ピー♪
ピー♪ っじゃねええええっ!
>これはこれで伝説だ!
>名前はピーちゃんかな。
>ボクもハリネズミ触りたい。
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story4 不思議な時計
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22760%22%20height%3D%22341%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
モコ、がんばる。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22524%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
なるほど、君は猫の半獣さんだね。
うん! どうしてわかったの?
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22412%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
んなもん、見りゃわかるっしょ。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22219%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
こっちから女の子の声が……
おい、なんだよ。あたしの顔をじっと見て……
つーか、近すぎじゃね?体、密着してるし。
うー……あ、見えた。かわいい女の子。
はあ?
えっとね……モコは目がよくないから、近くじゃないと見えないの。
なるほど。猫だから近眼というわけだね。
うん。だから、おにーさんの姿もよく見えてないの。
そのほうがいいかもね。以前、君くらいの歳の子に泣かれたことがあるからさ。
もしかして子供じゃめいわく?だったら、おっきくなるね♪
は? 懐中時計なんかとりだしてなにする気だよ。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22702%22%20height%3D%22193%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
時計の針よ、グルリンパッパでナイスバディー!
![](https://cdn.gamerch.com/s3-assets/images/common/lazyload.png)
!
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22467%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
どう? バインバインだよ。
バインバインだね。
いやいやいやどうやったんだよそれ。
よくわかんないけど、この時計には不思議な力があるんだよ。
……ちょっとその時計、見せてくんない?
いいよ。
見たところ装飾が派手ってだけで、おかしなところは……
彼女と同じように、呪文を唱えてみればいいんじゃないかな?
ああ、そうかも。えーっと、時計をかかげて……たしか……
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22276%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
と、時計の針よ、グルリンパッパでナイスバディー
…………
なんにも起きないじゃんか!
恥じらいがあったからじゃない?
だったら、あんたがやってみろ。
じゃあそれ、借りるね。えっと……
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22254%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
時計の針よ、グルリンパッパでナイスバディー!
…………
ダメだね。うん、わかってた。
うーん、どうしてなんだろうね?
私が大人だからかな。それとも蛇だから?
ほえ? へび?
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22411%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
あ、ダメだよ。私を近くで見たりしちゃ……
わぁ!?
ほらね。
うう……こわしいよ……
中身は子供のままなんだな。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22744%22%20height%3D%22228%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
ピアスしてる……
そこかよ!
>こわかった~。
>イヤリングかもしれないよ。
>あの呪文、恥ずかしかったな……
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story5 鉄壁の鎧
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22549%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
ディオニスだ。再びこの大会に参加できることを誇りに思う。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22540%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
お、どこかで見た顔だね~。
貴公とは以前の大会で……あのときの変身は今でも覚えている。
それは光栄だねえ。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22451%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
ふたりともなかよしなの……なんだか仲間はずれなの……
…………
ん?
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22669%22%20height%3D%22241%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
グルルゥ……!
ぴぎぃ!?このドラゴン、怒ってるの!
失礼。こいつはスティール、俺の友だ。
人見知りな性格でな。慣れるまで、少し時間がかかる。
グルルゥ……!
噛んだりしないのかい?
安心しろ。いざというときは俺の鎧で守ってやる。
あたしたちは敵なのに?
目に入るすべての者を守る。それが俺の信条だ。
かっこいいの!でも、あのドラゴン強そうなの……
俺の鎧は鉄壁だ。どんな攻撃も通さない。
……疑うのなら俺を攻撃してみろ!
ほほう。そんじゃ、お言葉に甘えて……うりゃあ!
なんの!そんな蹴りではびくともせんぞ。
バタフライ手裏剣なの!
ふっ、無駄無駄。俺の鎧には傷ひとつつかぬ。
そんじゃ、これはどう?
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22744%22%20height%3D%22449%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
とりゃあああ!
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22729%22%20height%3D%22225%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
なんの!耐える!
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22208%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
だったらビンタなの!
ぬほっ!? ま、待て、顔に鎧はないぞ。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22228%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
ギャギャギャ!!!
ぐほっ!? スティール?なぜ、お前も攻撃している!
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22553%22%20height%3D%22366%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
ブルドーザーならどうかね!
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22486%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
鱗法の最終奥義をみせてやるの!
ギャー!
くっ……一斉にきたか……
だが、耐えてみせる!
ぬおおおおおおっっ!!!
はあ……はあ……
どうだ! 耐え抜いたぞ!
これが俺の鎧だあああああぁぁぁ……あ?
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22568%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
ギャギャ♪
お、このドラゴン、急にうちらになついたね。
生ハムあげるの~。
……皆、飽きている!?
>俺の鎧はここだー!
>今度はドラゴンに化けてみんよ。
>メロンもあげるの~。
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story6 愛の詩
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こ、ここが会場……怖いなぁ、嫌だなぁ……でも、がんばれ、私!
会場駅~、会場駅~、足元にお気をつけください。
きゃあああ!やっぱり、なんか出たー!
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なんかではありません。これはルーントレインです。
なかから人まで出てきたー!きゃあああああ!!
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諸君、時は来た――
また人がぁぁ!怖い場所だー、ここー!!
あの、おちついてください。大丈夫ですから。
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す、すいません。いろんなことが起きすぎて……大丈夫です、深呼吸します。
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芸術こそ驚嘆に値する。小生はオズワルド・ファーニス。永遠の美を追い求める者。
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ルビィ・ローゼンヴァルトです。ルーンナイトとかしてます……騒いですみませんでした。
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クレア・スチーブンソンです。ルーントレインのすばらしさを布教してます!
見てください、ルーントレインを!このフォルム、存在感!乗ってよし見てよし愛でてよし!
すばらしいと言うのならば、小生の妹も不滅の美。目指すべき芸術の頂だ。
妹さんですか……あ、私には弟がいるんですけどとってもいい子なんですよ。
すばらしさ、という点なら負けてないと思います。
なるほど、ここにいる三人は愛すべき大切なものを持ってるんですね。
いかにも。小生の妹は、我が絶望と諦観の象徴たる時間を超越した存在。
その姿は永劫不変。人の身では届かぬ聖なる美の化身。ヌゥ! 今、天啓を得て、女神への供物たる聖歌ができたぞ!
この詩を我が妹に捧ぐ。さあ、聞きたまえ!
『妹よ、ああ、妹よ、妹よ……』
むむむ……思わず詩まで詠んでしまうとはなかなかの情熱ですね。
では、ルビイさんも弟さんに向けた詩を!
ええっ!? 詩? 詩ですか? そんな詩なんて作ったこと……
いえ、誰しも人には言えない詩の一つや二つ、作った経験があるはずです!
いかにも。初心者は五音、七音、五音でほとばしる愛を歌うのだ。
弟への詩なんて……え~……う~ん……
『お姉ちゃん、きっと明日も、がんばるよ……』
って、標語ですよね、これじゃあ……
だが、弟のために懸命たろうとする思いも、また愛情。
あ、ありがとうございます!
では、次は……
私の番ですね!こういう時のために自作詩集ノートを用意してあります!
『麗しき鉄の身体よ、希望の舟よ!風になれ! 大地を駆けろ! 君はこんなにも美しいのだから!』
な、なんか私のと違う……熱量が……
なかなかの愛情。
あ、まだ続きますよ。
『煌めく流星が如く何人たりとも君には追いつけない。届け、届け、私の想い!その横顔に今日も恋い焦がれる』
感動した!これより小生ら三人は愛を謳う詩人の会として活動しよう。
いいですね!ルビィさんもー緒に愛を歌いましょう!
私は、その、一緒に歌うとかは……
あっ! グループ名とか考えないといけません!
<シスターナイツ・ウィズ・ルーントレイン・フィーチャリング・オズワルド愛>はどうだろうか?
(え!?私の要素がグループ名のなかに!しかも頭に持ってこられてる!?)
よくわかんないけど、いいと思います!それでは、行きましょう!
――出発の時は来た。いざ、芸術探求の旅へと!!
<シスターナイツ・ウィズ・ルーントレイン・フィーチャリング・オズワルド愛>出発進行!
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あれ? 大会は!?
>愛するは妹!
>お、弟が大切です……
>ルーントレイン愛!
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story7 …………
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えーっと……お名前は?
レイヴンだ。
ご職業は?
傭兵だ。
なんだか口数が少ないわね。
あなたから羽音が聞こえます……
飛ぶ。
なるほど、それで鎧を。
今のでわかるの!?
どこからか、まがまがしい気配を感じますね……
それはこの鎌のことか。
そんな……その鎌のせいで故郷を追われ……翼は傷だらけに……
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なにこの展開……!
最愛の人を守るために、すべての罪をかぶるなんて……
だけど、何もかもを一人で背負えば、かえってまわりに迷惑をかけてしまいます……
ち……
血……!?
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いけません!これ以上の争いは……
ちが……
流れてはいけません!その翼をもう、休ませてあげてください……
お願いです!
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違う。
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え?
…………
え? え?
……ところで、ここはどこだ?
え? え? え?
俺は記憶を失くしている。
記憶喪失だったの!?
…………
フローリア……
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私も忘れたい……
ドンマイ!
>…………
>穴があったら入りたい……
>ドントマインド!
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