ジュリア・思い出
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思い出1
???
ぶ----------ん!
ジュリア
私はハチミツの妖精ジュリア!
ハチミツを狙う悪党め!
お仕置きしてやる-!
ジュリア
無慈悲に採取されるハチミツの
悲しみを知りなさい!
くらえ!ツンツンあたっく!
ジュリア
あっ、逃げた!まてまてー
おとなしく私にお仕置きされなさ-い!
アイリス
あっ、主人公が襲われてる!
キャトラ
楽しそうだし、
遊んでるんじゃないのかな……
アイリス
あっ、あのハチの人、
こっちに来るよ!
ジュリア
ぶんぶ-ん!
ハチミツを狙う悪党は私が
許さないんだから!
ジュリア
正義のお仕置き、受けてみよ!
ツンツンあた-っく!
キャトラ
ぎにゃ-!痛い痛い!
やめて-来ないで-!
アイリス
キャトラ、
私の見ていないところで
ハチミツ採ったりしていたの?
キャトラ
ハチミツ採ったことなんて
ないわよ!
見てないで助けて-!
思い出2
キャトラ
-!あれはこの前の!
アイリス
こんにちは、ジュリア。
ジュリア
あ、うん、こんにちは。
キャトラ
(あれ?なんか今日はテンション
低くない?)
アイリス
(具合でも悪いのかな……)
キャトラ
今日はハチミツの妖精じゃないの?
ジュリア
妖精……?あ、この衣装の事ね。
今日はまだ衣装の声を聞いていないから。
アイリス
衣装の声……?
キャトラ
ちょっとアンタ、
この前のことを忘れたわけじゃ
ないでしょうね?
ジュリア
この前、って何かあったの?
ジュリア
衣装と同調している時は私、
記憶があいまいなの。
キャトラ
同調……?
ジュリア
衣装にはそれぞれ意志があるの。
でも今は槍を持っていないから
衣装の声は聞こえない。
キャトラ&アイリス
……??
ジュリア
声はその衣装を全て
身に着けることで
初めて聞こえるようになるの。
ジュリア
そして、衣装の意志と同調する事で
私は魔物と戦う力を得られるの!
キャトラ
……よくわからないけど、
じゃあ今はハチの妖精じゃないってことなのね。
アイリス
不思議な子ね……
キャトラ
コスプレで人格変わるとか、
アタシ初めて見るけど……
アイリス
じゃあ他にも色々な衣装があるの?
ジュリア
うん、いっぱいあるよ。
花の妖精風とか、悪の女幹部とか、
星たぬきとか、ニワトリとか……
キャトラ
途中から着ぐるみに
なっているような……
アイリス
すごい!
どんなものがあるか
色々見せてほしいな!
ジュリア
全部ではないけど、
家から色々と持ってきてるから、
今度見せてあげるね!
アイリス
色々、って……
衣装がいっぱいあるお家なの?
ジュリア
いや、普通の家なんだけど、
私が退屈しのぎに色々と買ってたら
たくさんになっちゃったの。
アイリス
お金持ちなお家なのね。
キャトラ
お金持ちのお嬢様がコスプレ……
お父さんお母さんが
苦労していないといいけど……
思い出3
ジュリアが大量の服を抱えて
やってきた。
ジュリア
全部とはいかなかったけど、
色々持ってきたよ。
アイリス
うわぁ、こんなにたくさん!
でも、私が着れなさそうな
服ばっかり……
ジュリア
そんな事ないと思うよ?
アイリスも着てみなよ。
アイリス
えぇっ?!
私こんなの着る自信ないし……
キャトラ
止めておいたほうがいいんじゃ……
危ないよ?
ジュリア
危なくないよ!
衣装の声を聞くのって
とっても楽しいんだから!
キャトラ
その結果襲われた
アタシと主人公の身にも
なりなさいよね……
アイリス
え-と……
この白猫の着ぐるみだと
キャトラみたいになるのかな?
キャトラ
アイリスがアタシみたいに……
全然想像できないわ……
ジュリア
せっかくだから普段着ないような
もののほうが楽しいよ?
キャトラ
……これとか?
ジュリア
これはお色気系女戦士の衣装だね。
キャトラ
こんな露出度高くて
防御力あるのかしら……
これを着るとどうなるの?
ジュリア
え-とこれは……
殺戮の光景が浮かび上がり、
血を見ないと満足できなくなる……
キャトラ
それ絶対危ないやつ!
アイリス、それ絶対ダメだからね!
アイリス
う、うん……
それは遠慮したいかな……
ジュリア
じゃあ他のにしよう!
どんなのがいいかな-♪
アイリス
ジュリア、楽しそうね……
私、良くないところに
来てしまったのかも……
キャトラ
仲間ができたと思って
いるんじゃないかしら……
アイリス、逃げよう。
アイリス
えっ?
で、でも危なくない服が
あるかもしれないし……
キャトラ
ここは危険がいっぱいよ!
アタシの勘だけと!
アイリス
う、うん……
わかった。
ジュリア
ねえねえ、これどうかな?
ってアイリスいなくなってる!
何でにげるの-!
思い出4
ジュリアが物凄い勢いで走ってきた。
ジュリア
ハァ……ハァ……
アイリス……
見つけた……
アイリス
ジュリア……
顔が怖い……よ……?
ジュリア
アイリスに似合う衣装、
私が選んであげるって
約束したから……
キャトラ
アタシの知らないところで
そんな約束をしていたのね……
アイリス
い、いや……
そんな約束はしていながった……
ような……
キャトラ
ジュリアの執念、恐るべし。
執念っていうかたぶん妄想だけど。
ジュリア
アイリス!
私、今日こそあなたに合う衣装を
選んであげるから!
アイリス
え、えっと……そうだ、
ジュリアお腹空いてない?
よかったらこれ、どうかな?
ジュリア
これは……シュ-クリ-ム?
えっいいの?!
アイリス
も、もちろん!
ジュリア
わ-い嬉しい!ありがとう!
私シュ-クリ-ム大好きなの!
アイリス
喜んでもらえてよかった!
じゃあ一緒に食べよう!
ジュリア
うん!
キャトラ
あれ?さっきの執念は
どこにいったの……?
ジュリア
甘いものが足りないと人間は
怒りっぽくなっちゃうからね!
アイリス
そうそう、甘いものは心を
落ち着かせてくれるからね!
キャトラ
それちょっと違う気がする……
でもアイリスのコスプレ、
ちょっと見たかったかもな……
アイリス
キャトラ、そんな事言ってると
キャトラの分も食べちゃうよ?
ジュリア、これ食べていいって。
ジュリア
え-!いいの!
ありがとうキャトラ!
キャトラ
えっ、ちょっと待って!
何でこうなるの-!!
思い出5
ジュリア
うう……
キャトラ
どうしたの?お腹空いたの?
ジュリア
違うの、ハチミツの妖精の声が
感じられなくなっちゃったの……
ジュリア
ハチミツの妖精だけじゃない、
他の衣装の声も聞こえないの……
キャトラ
それ、アタシたちじゃ
どうしようもできないわね。
アイリス
そうね……そもそも声とか、
私たちじゃわからないものね。
キャトラ
でも、今のままの方が
いいような気がするんだけどな-。
アイリス
そうね。衣装の事がなければ
普通の女の子だもんね。
ジュリア
私には衣装の声を聞く力がある……
その力を活かして生きる。
それこそが私の宿命……!
ジュリア
だから……普通の女の子として
退屈な暮らしをするなんて、
私にはできないの……!
キャトラ
退屈しのぎなのが宿命なのか、
どっちなのよ!
アイリス
でもどうしよう?お医者さんに
診てもらっても解決しないよね。
ジュリア
これじゃ私、魔物と戦う力を
失ってしまう……
ジュリア
それだけじゃない、
これじゃ主人公を槍で
ツンツンすることもできないし、
ジュリア
衣装の声が聞こえない世界に
戻るなんて私、
耐えられない……!
キャトラ
いや、槍でツンツンするのは
できるんじゃ?
アイリス
ジュリアの力、
取り戻してあげたいね……
思い出6
ジュリア
この光……これは……
ル-ンの声……?
……うん、そうだね。わかった!
アイリス
ジュリア、どうしたの?
ジュリア
わかったの、私の力を失った理由。
アイリス
……何が原因だったの?
ジュリア
私にはスイ-ツが足りなかったの!
キャトラ
……はい?
ジュリア
主人公!
私にスイ-ツをちょうだい!
主人公はジュリアにハチミツたっぷりのホットケ-キを食べさせた。
ジュリア
あ-おいしかった!
ありがとう主人公!
ジュリア
これできっと……この衣装の声が、
聞こえるはず……!
ジュリア
…………
アイリス
…………
キャトラ
…………
ジュリア
ぶ---------ん!
ジュリア
呼ばれて飛んできました!
ハチミツの妖精、ジュリア参上!
ジュリア
さあ、今日もハチミツを狙う
悪党をこらしめるのだ-!
ジュリア
出たな、主人公!
今日こそお仕置きだからね!
妖精奥義.ハチの巣突き-!!
アイリス
よかった、いつものジュリアに
戻ったみたいね。
キャトラ
糖分は脳を活性化させる、
みたいな感じだったのかしら……
ジュリア
あなたもいたのね!
悪の手下キャトラ!
まとめて成敗してくれる!
キャトラ
!!
ちょっと!何でアタシも
仲間にされてるのよ-!!
ジュリア
まてまて-!
ぶ---------ん!
キャトラ
やっぱりおとなしいままの方が
よかったかも-!!