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白猫プロジェクトwiki【白猫攻略wiki】

花言葉を伝えて Story

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作成者: ゲストユーザー
最終更新者: ゲストユーザー

第1回:2015/5/22~5/29

第2回:2016/2/8~2/12

二人の少女

町はずれの路地で、
カスミは一人、祝詞をささげていた。



弓士カスミは、
神の声を聞く少女である。



凶事<まがごと>のおとずれを

神に伝えられ、一人それを
祓うため旅を続けているのだ。



カスミ

かしこみかしこみもうす……


カスミ

……<まがごと>が近づいてる。
それも、とてつもない力の……


???

…………これは、
ヒガンザクラの香りですね。


カスミ

誰ッ!?


???

…………すみません。

街中でお花の香りがしたので

ついお声を。


フローリア

私は フローリア

庭師をしております。



……少女の目は
固く閉ざされていた。



カスミ

お花……?

あんた、氏神様の神気を感じたの?


フローリア

私には……草花の声が
聞こえるのです。信じては
いただけないでしょうけど。


カスミ

……声、ね

確かに氏神様は桜の神様だけど。


フローリア

桜の神様ですか……

たしかに、長い時の流れを

感じる香りでした……


カスミ

…………わかるの?


フローリア

ええ。


(場面転換)


キャトラ

……へえ、そんなことがあって

なかよくなったのね。


フローリア

はい……


カスミ

……いいでしょ、そんな話。


キャトラ

ふふ~ん、スナオじゃないんだから。


カスミ

それであんた、こんな

さびれた島に何の用があるの?


フローリア

昔、この島に立ち寄ったとき、

一人でいたところを

魔物に襲われてしまって……


フローリア

危ないところを、親切な人に

助けてもらったの。でもその人。

すぐに行ってしまったから、

お礼が言えなくて。


フローリア

私はその人に、

どうしてもお礼がいいたいの。



フローリアは、美しい花束を
手にしていた。


キャトラ

……いい香りだわ。

それに、すごくきれい。


カスミ

お礼なんて律儀なもんね。

……でも、あんたらしいが。

よし、探しましょう。


アイリス

私たちも協力します。


フローリア

みなさん……ありがとうございます。


カスミ

じゃあ、さっさと行きましょ。


キャトラ

カスミったら、ちょっと

うれしそうね?




TOP↑

スイレンの香り

カスミ

……でさ。その人、どんな人なの?


フローリア

その人からは、やさしいスイレンの

香りがしました。


キャトラ

……えーっと……

どんな匂いなんだろう……


アイリス

香水でもつけていたの?


カスミ

声はどんな感じだった?


フローリア

……話してはおりません。

私はその人の叫び声と

息をする音を聞いたのです。


キャトラ

声が出せなかったの?


フローリア

そのようでした。

声が出せなかったのか、

出せない理由があったのか……


カスミ

それで優しい人だってわかるの>


フローリア

私のことを、魔物からかばって

くれたのです。たった一人で。


キャトラ

それほど強くない魔物でも、

群れを相手にするのは

キケンだわ。それを一人で……


アイリス

よっぽど強い人だったんだね。


フローリア

その人は、私のことを村まで案内

してくれたのですが……


フローリア

何も言わずに、

行ってしまったのです。


カスミ

……いずれにせよ、

ワケありってわけね。


フローリア

そうかもしれない……

確かに、彼の呼吸には

憤りと恐れが感じられた。


フローリア

誰かに追われてたのかも。

人に言えない罪を

背負っていたのかも。


フローリア

でも私には、あの人がーー

悪い人には思えなかったのです。



(場面転換)



人里離れた山野。その中腹にーー
蠢くものがあった。



それは人ならざる異形の群れ。
耐え難き恐怖と狂気に敗れ、

光無き夜にその身を
ささげしものたち。



蛇の目覚めと共に、彼らもまた……



???

贄ヲ、贄ヲ、贄ヲ……

贄ヲササゲヨ!


???

聖ナル花ノ乙女ヲ……!



乙女を贄と捧げれば、
餓えし太陽>は怒りを

鎮めてくださるであろう。



彼らはそのように信じていた。



???

ソノ血ヲササゲヨ……!

オオイナル闇ニ……!



TOP↑

まがことを祓う

アイリスは、立ち止まった。


キャトラ

どうしたの、アイリス?


アイリス

……この感じ……

もしかしたら……


カスミ

……そうね。何かよくないものが

この島にはいるみたい。


カスミは弓を構え、目を閉じて
その弦を鳴らした。


カスミ

…………間違いない……

この島には<まがごと>を

なすものがいる。


アイリス

まがごと>……

>……が、この島に……


フローリア

>……みなさんの

おっしゃっていた、この世に

仇なす存在……


カスミ

そんな顔しないで、

フローリア。


フローリア

カスミ……


カスミ

私にとっちゃ好都合よ。

だって私は、<まがごと>を

祓うために旅してるんだもの。


カスミ

当然、この島の<まがごと>も

見過ごすつもりはない。


カスミ

ついでに、フローリアの探し人が

見つかるなら、一石二鳥でしょ。


キャトラ

そうよ。その人が危ない目に

あってるかもしれないしね。


フローリア

ありがとう。みんな……


カスミ

じゃあ、とっととこの島の<>を

祓っちゃいましょ。



(場面転換)



イシュプール

やれやれ……こんなに<>に

近いところを、うろつきたくは

ないんだけど……


イシュプール

でもなあ仕方ないかな?

……見逃すことは、

できないようだし。


コーン・ポップ

フヒー!

ダイチヲケガス<ヤミ

ユルサナイ!


イシュプール

わかってるよ。

これも神様の役目ってもんだねぇ。


コーン・ポップ

フヒー!

メチャクチャハジケル!



TOP↑

誰かのために

冒険家たちは、しばしの急速を
とっている。



主人公と
アイリス、キャトラは
水を汲みに川へ向かった。



カスミとフローリアは、
二人で木の根元に
座っている。


カスミ

ねえ、フローリア。

探している人に会えたら、

何話すの?


フローリア

えっ……?

私は……お礼をしたいだけ。


フローリア

花のことを好きな人なら、

嬉しいけど……ね……


カスミ

ね、この花束って、

なんの花なわけ?


フローリア

ホワイトジンジャーなの。


カスミ

いい香りの花ね。


フローリア

そうでしょう?

大好きなんだ。


フローリア

この香りに包まれていると、

すごくうれしい気分になるの。


フローリア

……私には、花の色は

わからないから。


カスミ

そうだったわね。

……すごく、綺麗なはな。

まるで……


フローリア

……本当?

カスミがそういうんだったら、

間違いないね。


カスミ

……フローリア。

ぜったい、その人……

探し出そう。


フローリア

……カスミ、

…………ありがとう。



水筒に水を汲んだ
主人公は、川辺から二人を見る。


キャトラ

カスミったら、フローリアと

仲良しなのね。


アイリス

フローリアさんのために、

一生懸命になって……


キャトラ

あの子たちのためにも……ね。


アイリス

でも、この島の闇は……


キャトラ

確かにそれも気がかりだわ。

急いだほうがいいかもね。



(場面転換)



闇の中をうごめくものたちが、
奇妙な二人連れを取り囲んでいた。


???

贄ヲ……贄ヲササゲヨ……


イシュプール

わかっているよ。

心弱きもののなれの果て、

なんだね。


コーン・ポップ

フヒー!


コーン・ポップ

ヤミ>ニトリコマレルコトヲ

ノゾンダモノタチ!


イシュプール

ここは主人公

たちに協力するべき

だろうかねえ?


コーン・ポップ

…………マテ、

イシュプール!

この<ケハイ>は!


イシュプール

――おっとこれは。

じゃあ、君もこの島にいるんだね。

地べたを這いずる蛇>。


イシュプール

……いや、君はもう、

一皮むけているのかい?


コーン・ポップ

イソイデ<ヘビ>ノモトニ!


イシュプール

わかっている。さあ、行こうか。

大地の女神の子よ。



TOP↑

乙女の誇り

小さな飛行艇より降り立った
男は、花束を手にしている。


クロー

……ここにいるのか、

アンタは……


クロー

……けっ、なんともなあ、

手が震えてるぜ。


歌舞伎役者は、
白いユリの花束を
手にしている。


クロー

やっぱりここは……

赤いバラに

しとくべきだたかねぇ。


クロー

だが、なんなんだ。

島を覆うこの気配はよ……!



(場面転換)



カスミ

……この穢れ……

この気配……

まがごと>の具現……


???

ミツケタゾ……贄ニ

フサワシキ乙女タチ。


???

オマエタチノ命ニヨリ、

餓エシ太陽>ハサラニ

輝キヲマスデアロウ・


フローリア

……この気配、これが闇……!

あの時私を襲った気配と

同じものです……!


キャトラ

イケニエにささげるですって。

いかにも悪役がいいそうな

ことね!


アイリス

……闇……この人たちは……

闇に魂を……


キャトラ

……じゃあこいつら、

元人間ってことね……!


アイリス

教えて!

なぜあなた達は、闇に……!


???

ワレラハカツテ

トアル神を

アガメシモノ。


??

ダガ我らラノカミハ偽リデアッタ。

コノ世ニ神ハタダヒトツ、

ソレハ<黒キ太陽>!


???

サア黒キ太陽ニ……

ソノ命ヲササゲルノダ!


カスミ

ひめかみ>様、ご照覧あれ。

……これなる<まがごと>は、

この私が祓います。


フローリア

…………私の存在は、

貴方方のためにあるのでは

ありません。


フローリア

花と木と草と……

それを愛する人のためにこそ、

この命はあるのです。


アイリス

行こう、主人公!



……その時、闇の中に……
気配が走った。



ひときわ暗く……凄まじい
力の奔流が!


TOP↑

咲き誇れ、この想い

アイリス

*×○■!&%$…………>



アイリスは、呪文を
詠唱した。

光の粒子がうずまき、
闇を掻き消していく


???

オオオオッ……!

ダガ、コノテイドの

光ナド……



一度は消えた闇は……
再び濃さを増していく。



そして闇の中より、おびただしい
気配が立ち上る。


カスミ

……魔物が、蘇っていく……!


フローリア

ごめんなさい。みなさん……

巻き込んでしまって。


カスミ

いまさら、そんなこと言わないで。

――私たちは友達でしょ。


???

贄ヲ、ササゲヨッ!


キャトラ

も、もうだめーっ!




わずか一瞬……
魔物たちは突如現れた
影の一撃で、再び暗い霧と化す。


アイリス

*×○■!&%$…………>



再び、詠唱が鳴り響いた。
暗い霧は今度こそ光の
中に消えていく。


???

……グオオオオッ!


キャトラ

な、なんなのよこの魔物……


カスミ

さっきの魔物を食ったの……?

なんていう力……!


その場に、一人の男が駆けつける。


クロー

暫く、暫くゥ!


キャトラ

く、クロー!?


クロー

そこのお嬢さん方に手を出すのは、

この俺が許さんぜえ!


???


ウ……ウオオオオ……

ウオオオオオオオオ!!



怪物が吠え声をあげると、
すさまじい瘴気が発せられる!


カスミ

私の友達に、手出しはさせない!


フローリア

…………スイレンの、香り……


カスミ

ええっ!?

ふ、フローリア!?



フローリアは、奇怪なる存在の前に
歩み寄り、そのおぞましい

異形に触れた。

その身には、幾百もの蛇が
蠢いている……


カスミ

だめっ!フローリア!


クロー

はなれろ、お嬢ちゃん!


フローリア

フローリアさん!


フローリア

…………あなたがいなければ、

私は……


カスミ

やめて……そいつは……

そいつは!!


フローリア

……カスミ……

みなさん……お願いです、

私を信じて…………!


カスミ

フローリア……!!



フローリアは……ゆっくりと
怪物に向けて歩いていく。


???

グオオオオオ……

グオオオオオオオッ!!



フローリアは、手にした花束を
怪物に渡す。



怪物は……ホワイトジンジャーの
花束をつかみ取る。



???

グォガ……グ……

グオオオ……



怪物は、その身をひるがえし、
去って行った。


キャトラ

いっちゃった!?


フローリア

…………あの人は……

一人で戦っている……

おのれの闇と……


フローリア

なんて……悲しいさだめ。



フローリアは、一人、涙を流す。
カスミはその体を、
そっと抱きしめた。



(場面転換)



イシュプール

……一足遅かったようだねぇ。


コーン・ポップ

フヒー!


キャトラ

ヘンな二人組ね。

アンタたち、なにしてたの?


イシュプール

ちょっと人を探していたのさ。

逃げられちゃったけどね。


キャトラ

そういえば、ヘンなのに

あったけど……


イシュプール

……闇に破れ、未だ彷徨い続ける

地べた這いずりのたうつ蛇。

……君たちが見たのはそんな

悲しい存在だったのかもねぇ。


アイリス

>に呑まれてしまった人……

ということですか。


カスミ

ごめんね。フローリアのことだけは

ずっと信じるって消めてたのに。


フローリア

いいの。……心配してくれて、

うれしかった。


カスミ

……あの人とも、またどこかで

きっと……


フローリア

私はあの人に、気持ちを

伝えられたから、

今はそれで十分。


クロー

ホワイトジンジャーの花言葉は……

あなたを信じます』だったか。


アイリス

ステキな意味ですね。


キャトラ

そんなの知ってたのね。

……ところでアンタその花束は……


クロー

あとで教えてやるぜ。

今はカンベンしてくんな。



フローリア

……さようなら。スイレンの人……

私はあなたのことを……

信じています。


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コメント (花言葉を伝えて Story)
  • 総コメント数2
  • 最終投稿日時 2015年12月08日 14:09
    • 冒険者さん
    2
    2015年12月08日 14:09 ID:i7q8bmdh

    クローの存在が謎だな

    コーンはアステカにゆかりあるから逆にマッチしてるっていう

    • 冒険者さん
    1
    2015年11月20日 23:05 ID:lhk4tm27

    ええ話や

新着スレッド(白猫プロジェクトwiki【白猫攻略wiki】)
ゲーム情報
タイトル 白猫プロジェクト
対応OS
    • iOS
    • リリース日:2014年07月25日
    • Android
    • リリース日:2014年07月13日
カテゴリ
  • カテゴリー
  • RPG(ロールプレイング)
ゲーム概要 ド迫力のバトルシステムで白猫の新たな冒険を体験しよう!

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