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光焔の御子と黄金の覇者 Story前編

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最終更新者: ゲストユーザー

開催期間:8/28 ~ 9/30

少女が<金獅子>と出会うとき、新たな運命が

動き出す――!


光焔の御子と黄金の覇者 Story後編


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Story1 その名はシャルロット


やっと着いたわあ~。

ここがギルドの依頼にあった

<ルクサント国>ね。


なんだか物々しい雰囲気ね……


ま、アタシたちはアタシたちの

仕事をしま――


うおおおー―!!


うわっ!

な、ななななにごと!?


御子様のご出陣だぞー―!


きゃ~!シャルロット様ぁ~~!


騎士や民衆の歓声に迎えられ、

不思議な瞳をした少女が

威風堂々と前に出る。


聞きなさい、ルクサントの民よ!

勇敢なる我が騎土たちよ!


今日この日! わたくしは

長さに渡る蛮族どもとの戦いに

終止符を打っ!


うおおお一一!!


正義は我らにあり!

御子の祝福を受けし兵たちよ!

わたくしに続さなさい!!

我らの剣と命は、御子様のために!


うぉぉぉ一一!!

全軍、進撃せよ!!

御子様に遅れるなー-!!


少女の号令を合図に、

騎士たちが激流のように

城の外へと駆け走る!


きゃあ!キャトラ!

主人公!!


ぎにゃあ~~!

お、押し流されるう~!!


第一話:御子の出陣

Story2 金獅子と呼ぱれた男



。。。


よう、ミコサマがわざわざ

ここまで出張ってくれるとはなあ。

オレの首を取りにきたってか。


<金獅子>、オウガ!

あなたの命運もここまでです!

覚悟を決めなさい!


相変わらずつれない女だな。

せっかく大将同士の戦いなんだぜ?

少しは楽しんだらどう――


せあああー―!!


問答無用ってか。いいぜ!

決着つけてやろうじゃねえか!


ちょつと、ここどこよお!

―体なにがどうなってるわけ!


なんだかとんでもないところに

迷い込んじゃったね……


てい! せあ! はぁ!


……おいおい、ミコサマよう。


オマエ、なに無理してんだ?


ああっ!? そりゃ

どーゆ――

どういう意味ですか!?


わかったような口を……!

いいから早くその首を渡しなさ――

そりゃオマエ、さっさから妙に

力んでて剣にキレがないからな。


っ! みなさん、今すぐ

戦いをやめてください!


!? あ、あなたは……?


どうしたのよ、アイリス!

近づいたら危ないって!


……その娘の言うとおりだぜ。

周りの気配を探ってみろ。


……! これは……魔物!?

いつの間にこれだけの数が……


さすがに厳しいわね……

ここは逃げるが勝ちでいきましょ!

ほら、アンタも早く!


で、ですが……! ここで

<金獅子>を討たなければ……!


おっとオレもズラかるぜ。

お互い生さてたらまた会おうや!


ま、待ちなさい!

今日こそは必ずあなたを……!

って、おいこら、待てって――


アタシたちも行くわよ!

このままじゃ囲まれ――


ふっざけんなあー―!!


…………え?


え、え?


ここで野郎を倒さなきゃ

あたし、働き損じゃないのよ!!


くそったれ一一!!


……………はっ!

と、とにかく、

その子を連れて逃げるわよ!


はぁ、なんかもうやる気ないわ一

もう帰りたいわー。

でも戦うのメンドくさいわー。


わーわー言ってないで

戦いなさいっての!


第二話:魔物の包囲を突破せよ
あー、とーっとと帰りたいわ――。

Story3 御子の真意、その本性

おお、<光焔の御子>よ。

こたびは災難であったな。

まさか魔物の襲撃を受けるとは……


……いえ、すべては

わたくしの不徳の致すところ。

もっと早くに気付いていれば……


気に病むことはない。

<金獅子>は逃したが、結果的に

蛮族の軍勢を退けることはできた。


御子よ、どうかこれからも、

我らを……この国を光明のもとに

導いてはくれまいか。


この身はもとより、ルクサントの

未来に捧げました。すべては預言に

記されし、しるべの通りに……


…………
………


あーあ、あそこで取り逃すとか、

ほんとありえないし……サイアク。


……あのさあ、―応確認だけど、

『<光焔の御子>シャルロット』

って、アンタのことよね?


そーだけどだからなに。


やっぱりそうだったのね……

実は私たち、ギルドの依頼で

あなたの護衛に来たんです。


……ああ、あんたたちたったんだ。

逃げ出した侍従に代わって

新しく来た人って。


……なんか今、不穏な単語が

聞こえた気がするんだけど。


あの、<光焔の御子>って

ー体なんですか?


この国に昔からある預言書に

書かれてるヤツのこと。



あたしの目、左右で色違うでしょ。

これ、<光の瞳>と<焔の瞳>って

名前らしいんだけど



預言によると、この目を

持って生まれた人間は、

この国を救う『御子』なんだと。


それで<光焔の御子>なのね。

名前だけはえらくご大層じゃない。


だけ、じゃないし。

ま、あたしは預言とか興味ない

けどさ。


で、でも御子様、なんですよね?


あたしはさっちり務め果たして、

御子の立場を利用して

好き勝手に贅沢したいだけ。


本当なら今頃そうなってたはず

なのに……あ一あ、なんか

死にたくなってきたわ一。


なんちゅう御子様よアンタ……

今までずー―つとネコかぶって

みんなをだましてたのね!


仕事ってのは、本音と建前を

使い分けるもんでしょ。


そーかもしんないけど

アンタか言うとハラタツわ!


ま、そーゆーわけだから、

お互いお仕事ってことで。

あたしのことはシャルでいいから。


はい、よろしくお願いしますね、

シャルさん。


それじゃ、まずは夕飯の支度で。

料理は、高級ルクサント牛のワイン

ソテーに、子牛のシチューと――


あと国王御用達の農園でとれた

句の果物を使ったフルーツパフェ。

基本、肉とスイーツはセットね。


なんでそんな高そうな料理

ばっかなのよ!


あたしは、この国を救う御子

なんだから、このくらいの贅沢は

当然の権利だし。


これじゃ護衛じゃなくて、

ただのお世話係じゃないのよ……


あたしはー生懸命ラクするから、

みんなも馬車馬のように働いてねー。


もがー――!!

ワガママにもほどかあるわよ!

そりゃ前の人だって逃げるわ!


キャトラ、押さえて……

これもお仕事だから……


――っ! 痛っ!


? どうかしましたか?

右目を押さえて……

痛むんですか?


……別に、なんでもない。


第三話:御子とともに戦え!
よろしくー、便利な侍従さん。

Story4 謎の美女?


! 見て、御子様よ!


おお、御子様……相変わらず

お美しい……


。。。


シャルさん、みんなから

尊敬されてるんだね。


そうみたいだけど……

でも、やっぱり納得いかないわ!


……あら?あの人……


クククク、相変わらずお高く

とまってんなあ、ミコサマよ。


。。。

。。。


っ!!


な! ……い、今の声……

アンタまさか……!


……


あ、ちょ! 待ちなさい!

追いかけるわよ、みんな!


え、えーっと、ですが……


急ぎましょう、シャルさん。

見失っちゃいます!


え、ええ~……


うぇぇ、仕事中なのに

さらに別の仕事が入ってくるとか。

マジでありえないわー。


なに言ってんの!

この前、取り逃したとき、

アンタも悔しがってたじゃない。


あのときとは状況が違うし。

今さらどーでもいいし。


っ! いました!


よう、オマエら! また会ったな。


やっぱりその声!

まさかとは思うけど、アンタ……


ククク、驚いてるようだな。

まあ、見てな。


クックックッ……

どうよ、オレの完璧な女装はよ。

思わず惚れそうになっただろ?


おい、なんだその顔は。

まさか、ブスだったとでも

言いてえのか?ああ!?


むしろブスじゃない分タチ悪い。

ぶっちゃけ、キモい。


キモい言うなや!

変装は潜入の定石だろうがっ!


そんなことより!

アンタどうしてここにいるのよ!

まさかシャルを狙って……


おいおい、待ちな。

今日はオマエらとやり合う

つもりはねえ。


単刀直入に言うぜ。

オマエら、オレと手を組みやがれ!


……はいい~?


どういうことですか?

あなたはシャルさんの

敵なんじや……


ミコサマも気付いてんだろ?

あのいきなり現れた魔物ども。

オレはどうにもきな臭く感じる。


……つまり、

あの魔物たちを探るために

協力しろってこと?


そういうこった。オレらや

オマエらにとってもヤツらは敵だ。

悪い話じゃねえだろ?


……まあ、いいけど。


え、いいの!?


利用できるなら敵でも利用する。

それであたしの手柄にしちゃえば

楽して得するっていう寸法。

そんなあっさり……


こっちはこっちで

ダメダメだった……


決まりだな。今この時から

オマエらは、オレら<荒野の民>の

同胞だ! よろしく頼むぜ!


第四話:御子と金獅子の共闘
魔物ばっかでイライラするわー。
肩慣らしにひと暴れいくか!

Story5 シャルロットの憂鬱


そういや、ミコサマよ。

最近の調子はどうだ?


……どういう意味。


この前、なんか無理してたろ?

ちょいと気になってよ。


あたしはあんたら蛮族の敵でしょ。

気にする必要も理由もないと

思うけど。


細けえことは気にすんな!

今はオレの同胞なんだからよ。

悩みでもあるなら話してみろや。


……シャルもああ見えて気苦労が

絶えないのかしら。

ずっとネコかぶってるし……


シャルさん、話してみたら楽に

なるかもしれませんよ?


楽に……なる?


そこに反応すんのかい。


……まあ、話すたけならタダだし。

別にいいけど。


おう、言ったれ言ったれ。


……最近さー、魔物が多くて

物資の補給もままならない

状況が続いてるでしょ。


ええ、そうみたいですね……


そのせいでさ、日に5回あった

あたしのスイーツタイムが――


<3回>に減らされたわけ……!


……は?


それだけじゃない。

魔物の討伐に行く頻度も増えて、

おかけで睡眠時間も減ってさ……


たったの<7時間>ってなに!?

あたし、9時間は寝ないと

ダメな体質たってのに……!


え、えーっと……


んで、さすかにひどすぎたから

『ちょっと』文句を言ったわけよ。

したら侍従は実家に帰りやがるし!


でも、あたしは我慢した。

もう子供じゃないから、

分別くらいわきまえてるし。


………………


なのに、生活はどんどん

どんどん切り詰められて……!

ぶっちゃけありえねーっての!


この前あんたと戦った日なんか、

献立のお肉がビーフからチキンに

格下げされたの。おかしいでしょ?


おかけで全然調子でなかったし!

あたしは肉といったら牛派なの!

そんなこともわかんな――


フシャーーー!!


キャトラ! 押さえて!!


あー……つまりオマエは、

テメーの好さ勝手できねーから

イラついてたってことか?


好き勝手じゃないし!

御子様なんだから当然の権利を

主張してるたけだし!


ククク……ハハハハ!

ガハハハハハハハ!!


オ、オウガさん……?


ミコサマ、オマエ最高だわ!

クク、なるほとなあ、

確かにそれは無理してるわなあ!


ふん、どうせくったらねーとか

思ってんでしょ。


んなこたねーよ。

人間、欲望に生きてこその人生だ。

オマエはなにも間違つちゃいねえ。


ちょっと! そんなこと言ったら、

ますます調子に乗っちゃう

じゃないのよ!


おいおい、自由な生き方ってのは

大切にするもんだぜ、キャト公。


キャ、キャト公!?


(……ま、本当の意味で自由って

わけでもなさそうだがな)


ふ一ん……ちょっと意外。

あんた、野蛮で悪人面で臭そうな

割に、結構わかってるじゃん。


オレもさすがに驚かされたぜ。

まさかあのミコサマが強欲でメシに

うるさいわがまま娘だったとはな。


なんとでも言えば一。

あ一あ、思い出したら余計に

気分悪くなってき――っ!


(痛っ! また……

<焔の瞳>が……もう!

なんなんだっての……ったく!)


シャルさん、また右目を押さえて、

大丈夫かしら……?


第五話:仁義なさ破壊工作
暴れてストレス解消しよっと.
これ、壊しちまっていいのか?

光焔の御子と黄金の覇者 Story後編

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