【白猫】茶熊版カスミの思い出とボイス
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思い出1
黒髪の弓士。今は図書委員の
カスミは、本を読んでいた。
カスミ
何……?
カスミ
…………これ?
歴史の本。
カスミ
なかなか面白いわ。
ドラマがあるのよ。いろいろ。
カスミ
本は……興味はあったけど、
今まで触れる機会がなくてね。
カスミ
たまたま家で見つけた一冊を、
ずっと読んでたのよ。
カスミ
短歌の本。おかげで内容を
だいたい覚えちゃった。
カスミは短歌の一筋をそらんじた。
カスミ
何の歌かって?
……恋の歌よ。
カスミ
響きがいいから気に入ってるの。
それだけ。
カスミ
作者は紅御前。
鬼だって噂もあるわ。
どんな人なのかしらね。
カスミ
何かおすすめの本?
そうねえ。冒険の本とか?
カスミ
この本とかどうかしら。
内容? それは読んでの
お楽しみでしょ?
カスミ
……私の感想は……冒険って、
気のあった人とするべきって
ことかしらね……
カスミ
読む方は、いろいろドラマが
あったほうが面白いけどね。
カスミ
大丈夫よ。最後はちゃんと……
ハッピーエンドだから。
カスミ
ハッピーエンド、ね……
カスミは、書棚にある一冊の
本に目を止めた。
タイトルは『桜の宮』――
カスミは何気なく本を手にする。
カスミ
……これって……この本って……!
思い出2
カスミは書類を眺めている。
蔵書のリクエストを
まとめたものだ。
カスミ
お裁縫の本ねえ。まあいいか。
『竜になったお姫様』
……これは絵本かしらね?
カスミ
『一番になれる白魔術教本』
『幸せのダンクシュート』に
『テニスの星』ねえ……
カスミ
……水着写真集……は却下。
『かわいいイラストの描き方』
これ、かわいいの?
ミレイユ
返却しまーす!
カスミ
はい。『ご家庭で楽しめる
激辛料理の世界』ね。
カスミ
(……見るだけで辛そう。
料理というより兵器だわ)
エシリア
スミちゃん、これ返すね~。
カスミ
はーい。
カスミ
(『微分位相幾何学』……?
なにこれ、数学の本……?)
エシリア
あっ、新しいパズルの本だ~。
カスミ
図書室ではお静かに!
……パズル……?
ヨシュア
す、すみません!
カスミ
君じゃないわ、ヨシュア君。
ヨシュア
……すみません。
オウガ
おう、返すぜ。
カスミ
はい。確かに……
カスミ
(『スキンケア辞典』に、
『魔法のお姫様メイク』……
どういうこと!?)
カスミ
(うるさそうな人たちね……!)
カスミ
(無言でエアギター!?)
カスミ
(無言でエアドラム!?)
カスミ
(無言でエアボーカル!?)
カスミ
この……変わり者たちめ……!
カスミ
(気にしちゃ負けだわ。
とりあえずリクエストは
こんなものね……)
カスミは、机の傍らに置いた
本を手に取った。
『桜の宮』である。
カスミ
……間違いない、これって、
私の故郷の島の話だ――
カスミ
しかもこの『桜の宮』って……!
思い出3
図書室には……
今日も彼女がいた。
カスミ
……ふう。
昼下がりの図書室。そこは、
心地よい静けさのに包まれた空間。
カスミ
続きを読もうかな……
彼女は本を広げる。
黒い髪をさらりとかき上げた。
カスミ
…………
夕日の差し込む図書室に、
ページを手操る音だけが聞こえる。
カスミ
ふーん……
彼女の横顔は、凜としていた。
カスミ
何よこの主人公……なんでここで
素直になれないわけ。
カスミ
男の方も男の方だわ。鬼退治の
一族かしらないけど、なんでこんな
大事なこと黙ってたのよ!
カスミ
ああ、もうイライラするー!
彼女は怒り出してしまった。
よほど、読んでいる本に
入りこんでるのだろう。
……えっ?
目を疑った。彼女の周りに、
桜色の光の粒子が
舞い踊っている。
カスミ
……ひめかみさま。
カスミ
ええと、これはフィクションです。
ご気分を害されましたか……?
カスミ
……違う? むしろ懐かしい?
カスミ
……これってお話ですよね?
どうしてだろうか……
今の彼女は、なんとも
柔らかい表情をしている。
そんな表情をする彼女も、
実に――
カスミ
あ、ゴメン、何の用?
えーとあのその。
カスミ
もしかして……
聞いてた?
カスミ
……忘れて。
…………
カスミ
何?
……………………!!
カスミ
どうしたのよ。もう。
カスミ
とりあえず、忘れてね。
いい?
思い出4
カスミが本を読んでいる……
アイリス
カスミさん、何の本を?
カスミ
私の島の歴史を基にした小説。
恋愛ものってとこ?
キャトラ
なになに!? 面白いの!?
カスミ
どうして食いついてるの。
キャトラ
だってそんな熱心に
読んでるんだもん。
気になっちゃうわ!
カスミ
……悲しい話よ。
誰も救われない、
そんな話……
キャトラ
何でそんな本を……
エクセリア
返却に参りました!
カスミ
あ、ご苦労様。
エクセリア
カスミさん、こちらの本、
すごくよかったです!
カスミ
そう……?
エクセリア
年老いた主人公が、相棒の
ドラゴンと再会するくだり、
感動しました……!
カスミ
趣味が渋いわね……
エクセリア
こういう素晴らしい本は
もうないのでしょうか……
カスミ
ドラゴンが出て来る本は
けっこうあるけど、内容がね……
エクセリア
みなさんにとっては、ドラゴンと
いったら恐ろしい魔物。物語で
悪役になるのは、仕方ないですね。
カスミ
かもしれないわね。
エクセリア
もっとみなさんのイメージを
変えていかないといけませんね。
……そうだ! 本を出しましょう!
カスミ
いきなりねぇ……
シズク
カスミ様、ビーチバレーを
やってみませんか?
カスミ
あなたもいきなりねっ!?
シズク
水着がよくお似合いと、噂に
なっておりましたので。
カスミ
あ、あれはその……
シズク
カスミ様がビーチバレーを
すれば、きっと絵になります!
カスミ
シズクさん……楽しそうね。
シズク
はい……こうした楽しさを、
知らずにおりましたので、
なおさら熱が入ってます。
カスミ
いいわね、そういうの。
シズク
そういえばカスミ様は、
霊山の社のご出身とか。
カスミ
そう……だけど。
シズク
霊山の方には、先祖が
お世話になったと
聞いております。
カスミ
そういえば、鬼退治の一族って……
じゃ、この本に出てくる、
九尾の邪神を封じた武人って!
シズク
九尾――!! まさかその本に、
我が先祖<狐斬り>が?
カスミ
やっぱりシズクさんの
ご先祖だったのね……
シズク
先祖が……何かご迷惑を!?
カスミ
だ、大丈夫よ。気にしないで。
思い出5
カスミは……広い屋敷の中にいた。
図書室にいたはずなのに――
カスミ
ええっと……これって
……夢……ね。
カスミ
本を読み終わって――
疲れて眠っちゃったみたい。
目の前には、なぜか、
●●がいる。
●●は、
カスミに頭を下げながら、
必死に訴える――
カスミ
<鬼>退治の助力をせよと、
そうおっしゃるのですね。
カスミ
(この台詞……私が読んでた
小説の台詞だわ?)
カスミ
(私、あの小説の内容を、
夢に見てるの?)
カスミ
あなたまで、私をなぶりものに
するおつもりなのですか?
若き武人はかぶりを振った。
彼は訴える。天変地異の
原因である九尾の邪神――
かの怪異を討つため、力を
貸してほしいというのだ。
カスミ
今まで私は、幾度となく
氏神様のお言葉をみなに
伝えてまいりました。
カスミ
ですが、信じた方は
一人もおりません。
それでいて<桜の宮>の不吉な
予言は、幾度となく的中した。
人は神を宿すこの女性を畏れ、敬いながらも隔離をした――
カスミ
(うううう……恥ずかしい……)
カスミ
(登場人物に自分を重ねることって
あるっていうけど、ね……)
カスミ
(でも、この人って、たぶん……
私の先祖よね……
だったら、重ねても……か)
カスミ
信じるというのですか、
この私を――このバケモノを。
カスミ
いいでしょう。なれば少しだけ、
騙されて差し上げます。
カスミ
(素直じゃないのよね……
本当は頼られてうれしかったのに)
カスミ
(に、してもさ……どうして
<桜の宮>に助けを求める
武人が、彼なんだか)
夢の中で、物語はすすむ。
思ったよりも、ずいぶん早く。
<桜の宮>の予言の力により、
九尾の所在は明らかになった。
カスミ
(このままいくと……そう、ね)
多くの魔を退け、二人はついに
九尾の前に――
だが、九尾の邪神、
人も恐れる怪物の正体は――
カスミ
実りをもたらす神獣、天狐。
それに誰かが人の穢れを
押しつけた結果生まれたもの。
カスミ
人を愛していた天狐は、
裏切られたんだ――
カスミ
そしてこの武人さんは、
天狐の友達だった。
カスミ
友達だったからこそ――
大切な人だったからこそ、
この人は自分の手で――
お前様まで――このわらわを
裏切るか――!!
邪神、天狐は叫ぶ。
カスミ
史実でも、こんなことを
いったのかしら、ね……
エピタフ
アリガトゥございマァ~す。
アァナタのおかげでェ、
九尾の邪神は完成シマシタァ!!
カスミ
えっ……誰……!?
こんな奴、小説に――!!
エピタフ
後はアナタが消エちゃって
クダサァイ!! 桜の宮ァ!!
…………
……
誰かに呼ばれている気がする!
思い出6
眩い輝きが、周囲に満ちる――
エピタフ
…………
エピタフ
…………ここは退イて
おきましょうカ……
デスガどれだけ足掻いても、
全ては無駄デェ~ス!!
邪悪な気配は去った――
カスミ
神気が――ソウルが高まる――
これは貴方の力? それとも――
カスミ
ひめかみさま――
我が身に宿りたまえ。
カスミ
我と御身の名において、
罪穢れをはらいたまえ!!
天狐は苦悶の叫びをもたらす。
はげしい憎悪が瞳に宿る――
だが天狐の瞳は、不意に
静かなそれに変わる――
感じたのであろう。目の前の
<桜の宮>もまた、人から
恐れられる存在。己の同類と。
カスミ
我と――霊山を司りし此の花の
姫君が――汝を封じる!
カスミ
願わくばその穢れが薄れ――
いつか、汝が救われんことを――
それ以降、<桜の宮>は
史書より消える。
人の身で神を降ろした代償。
それはおそらく、軽いものでは
なかったであろう――
…………
……
カスミ
ん……
カスミは、目を覚ました。
どうやら机につっぷして
眠っていたらしい。
カスミ
…………やっちゃったか。
カスミ
んっあっ……っと……
カスミ
そういえばあの本……最後は
どうなるんだっけ……
カスミはページを開く。
若き武人はその後、鬼退治の
一族きっての勇者として
名を馳せたという。
カスミ
皮肉なものよね――
その後二人は、会うことは
無かったらしいし。
カスミ
っていうか……ね。
……あれ……?
――<桜の宮>は、その後、
霊山の神職の元に嫁いだ。
霊山の桜が世に知れ渡るのは、
それ以来のこととなる――
カスミ
……こんな終わりだっけ?
カスミ
でも……いいか。
カスミ
●●――
カスミ
えっ、この本、借りるの……?
●●が
手にしたのは、
<桜の宮>だった。――
カスミ
感想とかいらないから。
内容は心の中にしまっておいて。
カスミ
え?
カスミ
ハッピーエンドかどうかは、
あなたが確かめて。
ボイス
状態 | ボイス |
---|---|
キャラ詳細画面 | 図書館では、静かにね |
Lvアップ | かしこみ申す |
スキル | 静かにして |
AS1 | 罪を清めたまえ |
AS2 | まがことを祓いたまえ! |
交代時(入) | 片付けるわ |
交代時(出) | 任せるわ |
クエスト開始時 | さっさと終わらせるわよ |
クエスト中放置 | 暇だったら……なにか読む? |
クエストクリア時 | 終わったみたいね、帰るわよ |
戦闘不能時 | ここで……散るさだめ…… |
タウン1 | いいんじゃない |
タウン2 | 甘酒でも飲む? |
タウン3 | 綺麗な花ね |
タウン4 | 本を探してるの? |
タウン5 | この本、面白いわ |
攻撃1 | やあっ |
攻撃2 | はあっ! |
被ダメ1 | まだ…… |
被ダメ2 | ううっ……! |
被ダメ3 | はあっ |
協力待機 手を振るorお辞儀 | いいんじゃない |
協力待機 バンザイ | 好きよ、それ |
協力中 土下座&頭を抱える | 謝るわ…… |
温泉 | お風呂で読書もいいわね |