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龍井蝦仁・梅影探踪

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物語香の余韻
物語茶芸披露
物語絵と印鑑
  お楽しみに

香の余韻

龍井蝦仁がいきなりお茶飲みに誘ってきた、嬉しいけど、彼の数多の作法を思うと緊張してしまう――

◆主人公【男性】の場合◆

(逆の場合の差分は募集中)

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「龍井、僕にお茶を振る舞ってくれるんじゃなかった? いつ出来上がるの?」

龍井蝦仁

「……もう少し待ってください」

「出来ました、よく味わってください」

【選択肢】

・前のより……

・もう一杯!

・みんなにも飲ませてあげたい!

選択肢

前のより……

龍井蝦仁

「いかがですか?」


「うん……前より爽やかでコクがあって、まるで微風に吹かれている感じだ」


龍井蝦仁

「明前龍井は渋味はなく、ほの甘く香ばしいのが特徴です」

「前々回は虎跑泉の湧水、前回は何年か前から溜まった雨水、そして今回は梅の花の露を使用しています。あの露は初雪が溶けたもので、透き通っているのです」


「わかる!「紅楼夢」で見たことがある!」

「それに妙玉が钗黛に振る舞ったお茶は「体己茶」と呼ばれていることも知っているよ、これも龍井が淹れてくれた「体己茶」なの?」


龍井蝦仁

「……」

「調子に乗らないでください」

もう一杯!

龍井蝦仁

「……○○」

「明前龍井はゆっくり味わいながら飲むのです。よく味わいもせず、ただ水のように何杯も飲むような粗末な扱いではお茶が可哀そうです」


「ごめんなさい、外でずっと畑仕事をしていたら、暑かったし喉も乾くし……」


龍井蝦仁

「……」

「ではもう一杯淹れてあげましょう、これが最後ですからね」

みんなにも飲ませてあげたい!

龍井蝦仁

「……」

「「一人だと髄を得る、二人だと楽しさを得る、三人だと味くらいは得る、七八人になってしまうと茶葉の無駄遣いになる」の言われがあるように、人が多すぎるとただ騒々しいだけ、品茶の楽しさが分かるわけあるかい?」


「しかし王右軍のように、友を招き、茶を飲みながら詩を詠むというのもなかなか風情のあることだね」


龍井蝦仁

「今度は古人のように友を招き宴会を開くのもいいかもしれません」

「が、もしも焼乳豚のような無骨な者を招待するものなら、屋敷に入れてあげませんよ」


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茶芸披露

龍井蝦仁はまたお茶の事でお客様と言い争いを始めた、激怒した龍井蝦仁は本物の茶芸を見せつけようとーー

◆主人公【女性】の場合◆

男性の場合の差分は私→僕のみ

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「え? 龍井蝦仁がまたお客様に失礼なことをしたの? 仕方ないなぁ――」


急いで餐庁の広間に駆け付けると、そこには沢山の人が集まっていた、そしてその中心にいる龍井蝦仁に、私は慌てて叫んだ――


龍井蝦仁

「……」

【選択肢】

・龍井蝦仁、冷静になって!

・様子を見る……

・お客さんに謝って!

選択肢

龍井蝦仁、冷静になって!

龍井蝦仁

「冷静に?どういうことです?」


「あれ? お茶のことでお客様と喧嘩しているんじゃないの?」


龍井蝦仁

「貴方こそ、すごい汗を掻いていますよ。そちらこそ冷静になるべきかと。」

「私は、お客様に茶席の作法を教えているところです。」

「……フッ、私が気取っているように見えると? ではなおさら、ご理解いただかないといけませんね。」

「貴方はそこで見ていてください。ただし、お静かにどうぞ。」


様子を見る……

龍井蝦仁

「……」

「茶は水により作られる……水には、容器が必要です。お湯にするには火が必要……。」


「これは……龍井、何をしているの?」


龍井蝦仁

「◯◯? ちょうどいいところに。お客様に茶道の作法を教えているところです。」

「……フッ、私が気取っているように見えると? ではなおさら、ご理解いただかないといけませんね。」

「心配は無用です。貴方はそこで見ていてください。ただし、お静かにお願いします。」


お客さんに謝って!

龍井蝦仁

「はい? 誰に何を謝れと? 何を仰っているのです?」


「あれ? お茶のことでお客様と喧嘩しているんじゃないの?」


龍井蝦仁

「それは、彼が私のことを『気取っている』と言ったからですよ……。」

「私は、お客様に茶席の作法を教えているところです。」

「もしも彼にご理解いただけるように教えられなければ、私はいくらでも謝ります。貴方が心配することは何もありません。」

「貴方はそこで見ていてください。ただし、お静かにお願いします。」


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「遠くから見てたら、すごい迫力でさ、てっきり喧嘩でも始まったのかと思ったよ! 優しいお客様で「今回の事は水に流す」って言ってくれたけど、これからはお客様へは丁寧に接してもらいたいな!」


龍井蝦仁

「フッ、茶席での私の作法を見て、何も言えなくなっただけでしょう。」


「そうだ、意見帳のコメントを見てよ! お客様から「あなたのパフォーマンスをまた見たい」ってたくさん書かれてる! これを機に、新しいサービスを始めたらどうかな?」


龍井蝦仁

「……。」

「……お断りします。」


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絵と印鑑

龍井蝦仁が集めた古画を偶然に見て、バラバラの大きさの印が押されていて……

◆主人公【男性】の場合◆

(逆の場合の差分は募集中)

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「龍井――」


龍井蝦仁

「いかがですか?」


「コレクションの古画……この、古い絵のことなんだけど――」


龍井蝦仁

「それともまだ何か?」


「印がたくさん押されてる!」


龍井蝦仁

「……貴方は、何を言いたいのでしょうか?」

【選択肢】

・これはもしかして新手の弾幕?

・あなたにも、こんな趣味があるとは!

・せっかくの絵が……

選択肢

これはもしかして新手の弾幕?

龍井蝦仁

「たんもく……? それは「山海経」の一節、『崦嵫山有丹木、葉如㯏、其実大如瓜、赤附而黒理、食之已瘅痹、可以御火』、その「丹木」でしょうか?」


「違うよ! だ・ん・ま・く!」


龍井蝦仁

「若者の風雅でない言葉は知りたくありません……」


「……じゃあさ、絵にいっぱい印を押すことって上品なことなのかな?」


龍井蝦仁

「ふむ?」


「なんでもない! アハハハ……絵に印を押すって、とっても風雅だなって言いたいだけ!」

あなたにも、こんな趣味があるとは!

龍井蝦仁

「……」


「あれ? なんで「あなたに『も』」って言っちゃったんだろう?」


龍井蝦仁

「フッ……私は、他人の意見に左右されません」

「わざわざ言葉を選んで理解させようとするのは無駄ですよ……」


「……龍井はさ、風雅なことが好きなんだよね?

 でも絵にたくさんの印を押すことって風雅なのかな?」


龍井蝦仁

「ふむ?」


「なんでもない! アハハハ…… 風雅な龍井が絵に印を押すのって、とっても風雅だなって言いたいだけ!」

せっかくの絵が……

龍井蝦仁

「ふむ?」


「なんでもない! アハハハ…… 絵に印を押したら、さらに華やかになったなって思っただけだよ!」

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龍井蝦仁

「フッ……」

「これらの印には、私が集めたものと自分で彫ったものがあります」

「興味があるのでしたら、お見せしますよ。いつでも、見にいらしてください」


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