臭桂魚・梅影探踪

花の香り

◆主人公【男性】の場合◆

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？？？

「へっくしょん！へっくしょん！」

若

「そこにいるのは誰？この匂いは、桂くん？」

臭桂魚

「わ、わかさま！い……いつここにいらっしゃったのですか？」

若

「おやおや、目も鼻も真っ赤じゃない、本当、兎みたいでかわいいね！」

「花粉症なの？　花を摘んでないで、早くこっちにおいで！」

臭桂魚

「でも……でも……うぅ……これだけの花じゃ足りません……」

若

「え？どうしてそんなにたくさんの花を？花餅でも作るの？」

臭桂魚

「え？わかさま、花餅をお食べになりたいのですか？うぅ、す、すみません……花餅じゃないんです……

　春巻に教わって……こ、これでお香を作ろうと考えていまして……」

「へ、へっくしょん！　春巻はいつもいい香りがするから……

　わ、私もそんな風になりたいんです、そうすればわ、わかさまは私のことがもっと好きになると思いますから……」

選択肢

桂くんには桂くんの特別なところがあるんだよ

臭桂魚

「と、特別なところですか？わ……私にもそんなものがあるのでしょうか？」

若

「そうだよ、この特別な匂いを辿れば、桂くんがどこにいても探せるからね！」

臭桂魚

「え？じゃさっきも匂いだけで私を見つけたのですか？　わ……私を気にかけてくださるのですね……」

桂くんは桂くんのままでいいよ～☆

臭桂魚

「わかさまは本当に今の私がお好きですか？こんなに醜い私を？わ……私は……うぅ……」

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臭桂魚

「わかさまがそうおっしゃるなら、じゃ……じゃあ、この花を使って花餅を作りましょう……」

「へ、へっくしょん！！　うぅ……鼻が痒いです……！」

若

「桂くん、籠は僕が……あ、目は擦っちゃダメだよ、餃子に診てもらおう！」

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ドッキリ

◆主人公【男性】の場合◆

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若

「桂くん！どうしてそんなところに転がってるの？」

「どこか具合でも悪いの？　前餃子にもらった薬、ちゃんと飲んでる？」

臭桂魚

「違います……わかさま……

　薬はちゃんと飲んでいます、どこも悪いところなんてありません……」

若

「わあ、たくさん汗をかいたんだね？　髪も濡れてるよ！

　動かないで、拭いてあげるから、じゃないと風にでも吹かれたら風邪を引いちゃうよ」

臭桂魚

「……うう……」

「さ……さっきは体を鍛えていたんです……

　帯把肘子お兄さんがいつもしていた、じょ……上体起こしです……」

「帯把肘子お兄さんはとても鍛えているから、あんなに丈夫な体になるんですね、私のことも軽々と持ち上げることができますから……」

「私もお兄さんのように、つ……強くなりたいです……

　そうしたら、みんなの足を引っ張ることもなくなりますから……」

「でも二回しただけで、へ……へとへとなんです

　本当に情けないです……」

選択肢

慰める

若

「大丈夫だよ！　上体起こしぐらいできなくても別に恥ずかしいことじゃないんだから！

　それに、桂くんには桂くんのよさがあるんでしょう！」

臭桂魚

「わ……私は……」

若

「でもね、もっと笑ってくれれば、もっと可愛らしいんだよ――

　そうそう、よくできたじゃん！　もう、袖で顔を隠さないの！」

励ます

若

「桂くん、鍛えるって言ってもね、順番というものがあるんだよ、簡単な運動から始めようか！

　さあ、帯把肘子のところに行って、鍛錬のコツとか教えてもらおう、あなたならきっとできるよ！」

臭桂魚

「本当ですか？わかさま……本当に私のこと……し、信じてくださるのですか、うう……」

若

「本当だって！ほら、桂くんももっと自信を持ちなさい！

　そんなつらい顔をしないで、もっと笑って、桂くんは笑った方が一番可愛いんだから！」

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臭桂魚

「そんなこと……は……恥ずかしいんです……」

「でも……なんか胸がぽかぽかします……

　ありがとう……ありがとうございます……」

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