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臘八粥・物語

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最終更新者:皮蛋納豆丼

一 天魔夜行・壱

◆主人公【男性】の場合◆

(逆の場合の差分は募集中)

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中元節


タタタ――タ!バン!

小さくて精巧な木の棒は疾風の中を駆け回る。

蜜汁叉焼は木の棒を手に持ち、絵本に出てくる人真似をして独りで悦に入る。


蜜汁叉焼

「おや、この白面のキョンシー、もうお金をもらったのに、なぜ鬼の役人について離れないんだ?」


臭桂魚

「物価が上昇して、お金の価値が下落して……あなたが燃やした紙幣の額面が足りないんです……」


蜜汁叉焼

「黙れ!この空桑はキョンシーが騒ぎを起こすことを許さない――チャンチャン!ブー火炎、仏棒で鬼を払う~」


ブーちゃんはだんだん近づき、「キョンシー」は線香が充満している神台の隣まで跳んできた。木の棒は「シュシュッ」と連続で突き刺して、臭桂魚は回避しようとしたが、慌てて服の裾を踏んで、転ぶところだった。


臭桂魚

「ぐぅ、ま、待ってよ!叉焼ちゃん、もう鬼を演じたくないです…」

【選択肢】

・臭桂魚を助ける

・まずは叉焼ちゃんを落ち着かせる

選択肢

臭桂魚を助ける

救急如律令、鑑定書を一枚桂くんのおでこに貼って、定!


臭桂魚

「わ、若様に捕まえられた、遊びは終了しましたよ」


蜜汁叉焼

「桂くん、それは違うよ。真に迫るためにもっと悲惨に、大きな声で叫ぶべきだよ~」

まずは叉焼ちゃんを落ち着かせる

祝儀をあげるから、叉焼さん、どうかこの鬼を許してください。


蜜汁叉焼

「う……まあいい、桂くん、鬼を演じてお疲れ様、後で兎饅頭を買ってあげる~」

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叉焼ちゃんは頭を振って、まことしなやかに木の棒をしまっておいた。

彼はある和尚を見て、笑顔を見せた。


蜜汁叉焼

「鼎湖師匠~さっき受け売りした鬼払いは臘八兄ちゃんほど凄いかな、教えてよ?」


鼎湖上素

「……」


高僧は表情が変わらず、数珠を回すのに集中して、手に持つ仏鉢に向かって唱えている。


臘八粥

「ゴホ、ゴホッ!今日は七月十五、ちょうどいい地獄への入り口が開く日だ。師匠は済度に集中している」

「いい子は大人しく座って、粥を飲んで魔をよける。じゃないと……ほら、左は一匹、右も一匹、彷徨う鬼は子供を連れ去るのを待っているんだよ」

【選択肢】

・また人を脅かして!

・どんな鬼なのか見せて

選択肢

また人を脅かして!

臘八粥

「え?別に余計なことを言ってないよ。例えば……叉焼ちゃん、一匹の太い鬼が若の手の元でこっそり焼き鳥を食べてるよ!」


蜜汁叉焼

「う……うわ!」


臘八粥は空気に向かってよどみない棒法を見せてくれた。


臘八粥

「ほら、もう追い払ったよ!私がここにいる限り怖くないから!」

どんな鬼なのか見せて

臘八粥

「ほら、簡単だよ。この二枚のゆずの葉っぱで目を擦れば、どんな鬼でも見えるようになる!」


蜜汁叉焼

「まずは臘八兄ちゃんが見てよ~」


臘八粥

「ちょ、ちょっと!私は修行が高いから、見たら奴らを驚かせて逃げてしまうよ……」

「若が鬼を見たいのなら、「キョンシー先生」「猛鬼ビル」「田舎の先生」などの映画のリソースがあるから、若と一緒に見るのをずっと待ってたよ~」

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蜜汁叉焼

「じゃあ……叉焼ちゃんは鬼払いになる資格はあるか、臘八兄ちゃんが判定してよ~」


話が終わり、夜風が吹いて、仏鈴がちりりんと揺れ始めた。


臘八粥

「叉焼ちゃん……ほら、なぜ仏鈴が揺れてる?」


蜜汁叉焼

「風が吹いてるでしょう~」


臘八粥

「違うよ」


蜜汁叉焼

「えっと……もしかしてブーちゃんと同じ、自分で動けるの?」


臘八粥は少し考えたら、合掌してこう言った。


臘八粥

「風と鈴はどっちも動いてない。目を閉じて落ち着けば、どんな動きも感じなくなる」

「だから、心の揺れが私たちの感情を導いてる……」


蜜汁叉焼

「これは叉焼ちゃんが鬼を払うことにどんな関係があるの?」


臘八粥

「叉焼ちゃん、目を閉じて、何のために鬼払いをするか自分の心に聞いてみよう」


蜜汁叉焼

「う……分からないよ。叉焼ちゃんは何も見えないから」


臘八粥

「鬼払いは鬼と敵になるだけではない。心の悟りも大事な試練なんだ」


臘八粥は机の隣にいる高僧を見て、瞳に懐かしくて優しい光が瞬いている。


臘八粥

「阿弥陀仏。叉焼ちゃんと桂くんが遊んでいるのを見て、あの七月のことを……思い出した……」


過去――


明末、政局腐敗、百姓の激動して安定しない生活を送っている。

明世宗皇帝は「仙人になる」ことに夢中になり、鬼神の法術を推しあがめていた。そのため、鬼払いは活躍していた。

鬼払いと共存するのは、夜に彷徨う妖魔――


書生

「毎晩、この書斎で本を読む時に、毎回飛べる本に命中されて、追い出されてしまいます」


法術壇で、書生は一人の若い鬼払いと文句を言っている。


臘八粥

「おや、この鬼め、聖賢の本を呼んで知識を身につけたか。でも、どんなに博学の鬼でも、この棒法の下で大人しく済度されるしかない!」

「なんにせよ、私は観世音寺の仏光に導かれて、守りにきた鬼払いだから!」


臘八粥

「菩提よ!如來所得の法、此の法は無實無虚なり。人の有目にして日光明照し種種の色を見るが如し」


彼は梅の香の間を飛んで、法器で木魚を叩く。


臘八粥

「于此経受持読誦、則為如来以仏智慧、悉知是人、悉見是人――破邪顕正!」


臘八粥は足を開いて飛び上がって、数珠を横額に打った。

書斎から大きな音が聞こえて、大きな何かが倒れたようだ。


臘八粥

「化け物!やっと姿を現したな!」


臘八粥は部屋に押し入って、小豆ともち米を撒いたら、目を閉じて暗闇の中でやたらに斬っていた。


???

「い……痛いよ」


臘八粥

「化け物よ!我慢しろ、後で成仏できるからな!」


若い和尚一心

「臘八!臘八……」

「やめて、僕たちだよ」


臘八粥は落ち着きよく見たら、見覚えがある若い和尚たちが倒れた本棚の隣に囲んでいるのに気づいた。


臘八粥

「何をしてんだ!万が一のため、ここで十八羅漢陣を用意するって約束したじゃない?」


若い和尚一心

「鬼は出てこないから、組み立て体操で本棚にある本を取って読んでたら、夢中になって……

 う、うっかりして本棚を押し倒しちゃった」


そのとき、書生の足音が扉から聞こえてきた。


書生

「臘八さん、中の状況は……どうなっていますか?」


臘八粥

「しまった、また依頼人の前で恥をかいてしまうよ……」

「窮鼠猫をかむ。何とかしないと……あった!私が鬼を捕まえた振りをして、早く!」

「集まって一緒に「金剛経」を唱えて、できるだけ大きな声で……そして数人はキョンシーの叫び声の真似をするんだ」


???

「ギーーギーーガオ!!!お前の心臓を掘り出して、皮を剥いてやる!」


臘八粥

「南無阿唎耶――婆盧羯帝爍鉗囉耶、菩提薩埵婆耶――」


???

「ぐ……ぐあ……ゆるして……ください」


書生は部屋から諷誦の声、鬼の悲鳴、そして臘八粥が棒を振る音を聞いて、彼らが本当に鬼を払ったと思った。

その後、何度も断ったけど、臘八は書生からのお礼を受けた。そのとき、召使の少年の囁きを聞いた。


召使の少年甲

「先生は頭がどうかしてるよ……あの臘八を呼んできたなんて。彼は無能な鬼払いじゃん?」


召使の少年乙

「それは彼は恥知らずで安いからでしょう?」


召使の少年甲

「恥知らずだね!もし私が彼だったら、大人しく寺で地面を掃いて、掃地僧にでもなるかな……」


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二 天魔夜行・弐

◆主人公男女共通◆

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臘八粥

「よし、これが法事の報酬だ。飴と新しい服を分けるといい。後で観世音菩薩にそこの線香を上げて」


荒れ果てている寺の中に、若い和尚たちが楽しく報酬を分けるのを見て、冷たい風も暖かくなってきた気がした。

でも、心配事があるため、臘八粥が笑った後、思わず眉をひそめた。


若い和尚一心

「あれ?臘八、どうしたの?」


臘八粥

「飴を食べすぎると、また歯を痛くさせる鬼に絡みつかれちゃうって思ってるよ」


若い和尚一心

「無明覆故、不得解脱って仏様は言ったよ。考え事があるなら、行った方がいいと思うよ!」


臘八粥

「はぁ、仏教は嘘をつくのが許せないんだ……私は鬼を払ってないのに、こざかしく立ち回るようなことをした」


若い和尚一心

「臘八、元気出して!寺に来たあの日のことを覚えてる?」

「あの日、観世音菩薩の仏像が一晩中光っていた。あなたは仏様が僕たちを守るために派遣されてきた人だって方丈は言ってたよ!」


若い和尚たちは自分がやっていることをやめて、臘八粥を囲む。彼らは臘八粥の背中を叩いたり、仏典の物語や信者の面白い話を言ったりして、しばらくしたら、雰囲気がまた楽しくなってきた。

続いて、彼らは「観音聖号」を歌い始めた。嫋々とした禅音を聞きて、臘八粥は悩みを忘れて、ぐっすり寝た。

深夜になり、若い和尚たちがぐっすり寝ている際、臘八粥は突然目が覚めた。何度も寝返りを打って眠れず、仕方なく出かけて散歩する。


臘八粥

「今の皇帝は鬼払いを押し崇めて、私は活躍するはずだったのに、いつも肝心なところで支障をきたすなんて」

「数週後は灌仏会だ。凄い人がたくさん来ると聞いたが、もし私は強い人の弟子になって、強い法術を身につけたら……」


???

「ギーーギーーガオーー!」


臘八粥

「鬼を装っても怖くないよ……待って!違う、髪がある。あなたは和尚じゃない――」


化けの皮の鬼

「ふふ、今夜ずっとあなたの後ろについてたよ。今からあなたの心臓を掘り出して、皮を剥いてやる!」


臘八粥

「しまった、書斎の鬼が私に絡みついた……!」

「うわああああ――」


気味悪い風が吹き、狼が遠吠えする。薄い霧の中、森の中道はうねうねと伸びる。

臘八粥は魂を失ったように狂奔して、袋の中の小豆はぱらぱらと地面に落ちる。


臘八粥

「仏が一尺高くなれば、魔は十丈高くなるってことか!」

「もう随分走ってたのに、ずっとこの道を回っている……もしかして鬼打牆?あれ?」


突然、彼は踏み外して、池辺に転んだ。数重の芦の後ろに、袈裟を着ている人影が霧の中に座っている。


臘八粥

「あ……あなたは?」


鼎湖上素

「施主にとって、ただの赤の他人です。私の名前を知っても、知らないと同然です」


返事があまりにも意外だ。臘八粥は恐怖感少し減って、好奇心が湧いてきた。


臘八粥

「このおかしい和尚!私に追いつくものを教えたら、絶対びっくりするよ!」


鼎湖上素

「およそ姿・形あるものは、すべて偽りである。施主が怯えるものは、全て幻である」


話が終わり、湖からバシャンと音がして、さざ波から顔が白くて牙がある鬼女が出てきた。

彼女は髪を振り乱して、真っ直ぐに和尚に向かって飛んでいった。


臘八粥

「おい!気をつけて、あいつはあなたに向かって行ったよ――」


和尚は相変わらず足を組んで座って、びくともしなかった。


化けの皮の鬼

「あ――あ!」


鬼女の頭が禅杖に当たる時、まるで雷に撃たれたように、震えて進もうとしない。


鼎湖上素

「阿弥陀仏」


小さな声で「入れ」と言ったら、和尚の手元に経文が現れた。鬼女は緑の光に変わって、鉢に吸い込まれた。


最後まで見届けた臘八粥は思わずぽかんとして、驚きながら感服する。

【選択肢】

・和尚に感謝する

・和尚を褒める

選択肢

和尚に感謝する

臘八は地面に這い蹲って、仏教の五体投地の礼をした。


鼎湖上素

「よきかな。地獄で今生した過ちを悟るように」

和尚を褒める

臘八粥

「魔物が1尺高くなれば、仏は1丈高くなる!先生はどうやってあの悪鬼を倒したのか?」


鼎湖上素

「罪は心から生じ、心で滅ぼす」

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臘八粥

「先生、本当のことを言う!私は近くにある寺の俗家弟子、臘八だ。観音に感化された以来――」


臘八は腰を曲げて跪いて、うやうやしく両手を地面につく。


臘八粥

「先生のような高僧の弟子になって、合格の鬼払いになるのを望んでいた!」


霧が散り、芦は風と共に揺れる。しばらく押し黙っていたら、和尚のそのかすかではっきりしない声が遠くから伝わってきた。


鼎湖上素

「施主は私に法を求めるより、まずは自分が悟った方がいい。何のために鬼払いになりたいか、目を閉じて、自分に聞いてみよう」


臘八粥

「今妖しがのさばっている。私は妖しを倒す力を手に入れ、みんなに認められてたい!」


鼎湖上素

「力は随行する影にすぎない。あると言ってもいいが、ないと言ってもいい。施主は本当にそう思っていないのが感じられる」


臘八粥

「……分かった、本当のことを言う……私が住んでいる寺が貧乏だから、将来のために役立つ法術を身に付けたいと思ってる」


鼎湖上素

「その答えは心の声に近いが、根本的なことをまだ悟っていない」


和尚は頭を横に振って、霧が散った後、杖を持って立ち去った。

座禅を組む場所に一つ仏のことが残された。臘八がっかりしながら、ぶつぶつと言った。


臘八粥

「「風が吹き、芦が揺れる。風も芦も動いておらず、動いたのは心。全ては心から生じたものである。」」


現代――


臘八粥

「もし縁がなければ、無理に要求する必要もない。だから断られても、あんまり気にしなかった」

「数週後、灌仏会が開催されて、あそこで私は他の人に弟子入りした、その人は――藍道長だ!」


蜜汁叉焼

「わー、藍道長~彼は前の師匠ほど凄いの?」


臘八粥

「それはもちろん!話により、明世宗まで彼に教わって、彼を「青詞宰相」に任命しようとしたよ」

「私は弟子の一人として、よく彼についてお金もちの家で技を見せる。妖しを呼んで、法術を行うとか……」


臭桂魚

「えっと……でも若い和尚たちは?どこに行ったの?」


臘八粥

「藍道長は寺が好きじゃないから……彼に弟子入りしてから彼らに会わなくなっていた。あの日まではな」


過去――


碧瓦重檐は歌と踊りの中で光っている。面白い鬼払いが上演されている。

鬼払いは彷徨う妖しを召喚し、華麗な法術でやつらを一つずつ倒す。邪悪が消え、とっさの間、音楽が奏でられ、平和な雰囲気を作り出した。


府知事

「いい!実にいい!皆さんは鬼を仇敵のように憎み、まるで仙人のようだ。このまま鬼払いをすれば、きっと出世できるだろう!」


臘八粥

「過去の因を知らんと欲すれば、今生受くるが是なり。府知事さまに推薦されるなんて、前世で作ってきた幸運です!」


府知事

「このお兄さん、どうやら仏教の人みたいだな。一緒に廊下に行って、禅言葉や仏理について話してみないか?」


臘八粥は意気揚々と廊下に行って、外を見下ろして、この繁栄の景色を眺めようとした。

予想できなかったのは、彼の未来と同じように盛んにする景色の中で、昔の故人の姿が目に入った。


若い和尚一心

「臘八、助けて――!」


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三 天魔夜行・参

◆主人公【女性】の場合◆

(逆の場合の差分は募集中)

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故人が衛兵に叱られるのを見て、臘八粥は何も考えずに手すりを越して飛び降りた。

若い和尚たちははしゃいで臘八粥を抱き寄せた。


臘八粥

「どうしたの、なんでこんなとこに来た?」


若い和尚一心

「臘八!あなたが離れたら、みんな臘八のこと会いたかったよ!ここで鬼払いをしていると聞いたら、方丈を騙してこっそり出てきたよ。」


彼らはいつものように臘八粥を囲んで、がやがやと自分が最近に会ったことを話している。


臘八粥

「よし……よし、寺はどうだ?ちゃんと経読みしているか?」


それを聞き、若い和尚たちは目が赤くなり、答えるのに躊躇していた。


若い和尚一心

「ぐぅ、観音寺は取り壊され、道観に変わることになったよ……」


臘八粥

「どうしてそんなこと!指図したのは誰なんだ?」


若い和尚一心

「藍道長……みたい。」


この一瞬、臘八粥は息が止まって、顔が真っ赤になった。


府知事

「あそこは風水が良い場所だ!もし道場になれば、皆さんの鬼払いの事業はきっとよりよくなって、明るい未来が待ってるぞ!」


日が暮れて、星が登る。臘八粥は町の隅に座って、瞑想する。

彼の前に玉で作られた小さな観音が置いてある。観音像に押さえつけられる粗布に臘八粥が若い和尚たちと手を繋いて、仏堂で経を読むの絵が描かれている。それは一心が描いた絵だ。

粗布にある涙の跡はまだ乾いていない。若い和尚たちが追い出される時に涙を流す様子は臘八粥の心に刻んだ。


臘八粥

「これが私のことを大事にしてくれた人たちが残した贈り物だ。なのに、私はそれを引き留めることすら……できなかった。」


深夜、法杖が地面を叩く澄んだ音がして、ある和尚が臘八粥の後ろに立ち止まった。


鼎湖上素

「茶楼で施主が一昼夜跪いていたのを見たが、それはなんのためなんだ?」


臘八粥

「変な和尚?」

「……ゴホン、拙者は心の中の苦しみを取り除きたいから、観音菩薩に頼んでいるところだ。」


鼎湖上素

「おや?ここは仏堂でなければ、自習室でもない。施主はどうやっ道を求めるのかい?」


臘八粥

「私は……寺に戻る顔がない。ここでいいんだ。仏様は……私の心にいる。」


鼎湖上素

「こんな悟りがあって、なぜ菩薩に答えを求めるのかい?施主は道理をわきまえさせるのは、施主自身だ。」


臘八粥

「俺ですか?」

「拙者は愚か者で、どうかもうちょっと教えてください。」


鼎湖上素

「罪は心から生じ、心で滅ぼす。全ては心から生ずる。」


臘八粥

「自分の本心を……はっきりと認識ってこと?」


臘八粥は目を閉じて、憂慮を追い払った。この時、いろんな思い出が彼の頭に浮かんできた。


鼎湖上素

「全ての雑念を切り捨て、施主の目に現れたものが求める道である。」


臘八粥

「寺の近くに着いた時、私はただの彷徨う術士だった。風と雨の中に、寺の光が導いてくれた。そして、寺の人たちが私を受け入れてくれた……」

「若い和尚たちと一緒に川辺で柴を刈ったり、水を汲んだりして、山の風に当たって、仏歌を歌う日々は、どんな宴席よりも楽しかった。」

「私は……彼らの笑顔で嬉しくなり、彼らの涙で苦しくなる。私は……大事な人を守るために、鬼払いをしているんだ。」


両足がだるくて痛いけど、臘八粥は立ち上がった。彼は利欲や将来のことを全部忘れた。


臘八粥

「だ……ダメ!決してあんなやつらに寺を壊させない。たとえ師匠がいなくなっても、一生掃地僧でいても……それも構わない!」


鼎湖上素

「阿弥陀仏。施主は覚悟がしたなら、私は方法があるから、喜んで手伝いをする。」


数日後――


若い和尚一心

「ここに割り込んで入って、臘八のことが見れるかな?」


七月十五、城の人は全部藍道長が鬼払いをするのを見に来た。

そのとき、人声が沸きたち、とらや太鼓の音が空に鳴り響く。


藍道長

「皆さんは貧道は雨や風を召喚できる術を聞いたことがあるかもしれない。最近、貧道はより上級な秘本を手に入れた。これは張天師が残した法術で、仙人を召喚し、彷徨う鬼を追い払って、我が明に平和をもたらすことができる。」


府知事が頷きながら笑って、盛大な鬼払い儀式が開場した。

ゆらゆらしている雲の中、キレイな天女が飛龍と金鳳に乗って、本当に外界に下りてきた。

先頭に立つ天女は低唱して、その歌声は悲しくて美しい、曲は泣いているようでもあり、また訴えているようでもある。数え切れない彷徨う魂お呼び寄せてきた。


天女

「山栽桃樹、検閲百鬼――鬼無道理者、神荼与郁壘、持以葦索、執以飼虎……」


若い和尚一心

「臘八は……あれ?この天女さん、なんだか体が逞しくて、顔も見覚えがある!」


藍道長が鬼の中に飛び込んで、剣を振って法術を発動しようとするその瞬間――

豪雨が降ってきて、雷の音がごうごうと鳴る。法壇の灯りが消えた。

黒雲が散り、月明かりが改めて街を降り注ぐ。

人々は落ち着きてよく見ると、天女の姿はどこにもいなくなった。

府知事家の数人の巨漢が彼の子供の背中に踏みづけて、でたらめな話を言っている。

あの「彷徨う鬼」たちも府知事の美しい妾に変わった。どろどろする黒魚妖怪が道服を着て、本当の姿がばれたことを知らないで、剣を振って法術を行っている。


臘八粥

「私が本心を失って、黒魚妖怪に弟子入りしたって鼎湖師匠に言われたが、本当にそうだ。」


先頭に立つ天女は臘八粥の姿に戻った。彼は数珠を回って、思わずため息をつく。


鼎湖上素

「施主はこの上級な秘本を持って、府知事が見れるところに置いて。あの府知事は目前の利益を急いで求める人で、必ずあの道長に勉強させるはず。」

「でも彼が知らないのは、あの法術は化け物の姿を現すこともできる。」

「施主は胸元に玉の観音を入れて、法術を行う会場に入れば、雷雨が来たら、菩薩は幻術を解けて、化け物を元の姿に戻せる、」


府知事が激怒して、衛兵たちは急いで武器を持って妖しを撃退する。

黒魚妖怪は状況が不利になるのを見て、巨大な野獣に変わり、空手尻尾を振って、万丈の黒い浪を吐き出した。

人々は逃げ回って、若い和尚たちはまだ衝撃から抜け出してないみたいで、ぼーっと突っ立っている。


臘八粥

「おい、一心、ぼーっとしてないで、早く逃げるぞ――」

「あっ、間に合わない!怖がるな――鬼払いは守りに来たから!」


おがくずが空を舞い、雷が鳴り稲光が走る。広い浪はまるで大きな手のように押し寄せてきて、街を飲み込むみたいだ。

臘八粥は仏棒をついて、大きな波の前に立つ!

彼は目を閉じて、恐怖が溢れる際に、ある夜に池辺で起きた奇妙なことを思い出した。


鼎湖上素

「およそ姿・形あるものは、すべて偽りである。施主が怯えるものは、全て幻である。」


臘八粥

「およそ姿・形あるものは、すべて偽りである……そうだ、思い出した。この魚妖怪が使っているのは幻術だ。」


若い和尚一心

「臘八、怖いよ……私たちは死ぬかな……」


臘八粥

「あれを見るな!目を閉じて、本心を戻るのだ。仏堂で歌った歌を覚えるか?」

「私たちは囲んで、何も考えないで。いつものように、仏経を唱えればいい!」


嫋々とした禅音の間に、和尚たちは涙を流す人がいれば、体が震える人もいるが、一塊になっている。まるで二度と離れないように。

大波が逆巻きして、怒号を上げる――

でも、彼らを触れたその一瞬、幻像は煙に分かって、散っていった。


臘八粥は目を開けて、全てが平和に戻った。月の下に、鼎湖上素は仏鉢を持っている。彼の足元の隣に、一匹の小さな黒い魚が飛んでいる。


鼎湖上素

「よきかな。あなたは悟ったなら、弟子入りのことを受け入れる。」


若い和尚一心

「臘八、臘八……あなたは本当に仏様が私たちを守るために派遣された鬼払いだ!」


臘八粥は頭を下げて見たら、胸元の玉の観音が清らかな光を放っている。まるであの雨の夜に、彼を寺に導いた光のようだ。


現代――


蜜汁叉焼

「分かったよ、臘八兄ちゃん凄い、天女に仮装したこともあるんだ!だから臘八兄ちゃんは女装したこともあるの?」


臘八粥

「叉焼ちゃん、そんなことに関心を持つどうする?この偉大なる鬼払い実績に対して、誇りに思わないのか?」


【選択肢】

・大事を成す者は、細かいことに気にしない。

・臘八粥、えび餃子と交流した方がいいと思う

選択肢

大事を成す者は、細かいことに気にしない。

臘八粥

「そうそう!さすが若!すぐ事件の本質を見通したな。」

「へへ、もしみんなが守れるなら、どんなものに変わっても平気だよ!」


臘八粥、えび餃子と交流した方がいいと思う

臘八粥

「は?変なこと言うなよ……ゴホン、分かった。若が言いたいのは、えび餃子の録音スタジオに妖しがいるから、私の追い払いが必要ってことだよな!」

「えっと……そんな期待な目で私を見つめてどうする?べ……別に天女に変わらなくても邪気を追い払うこともできるよ!」

「それに、私は羅漢や天将に変わることができるよ!そのとき……そのときの英姿をちゃんと覚えろよ!」


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臘八粥

「はい、白状する。今話したことはちょっとだけの芸術的な加工があるが……あの妖魔が夜に横行する時代、全てが本当に起きたことだよ!」

「よし!若、話が終わったよ。ホラー映画もダウンロード完了!早く灯りをけして。中元節でホラー映画を見るのはきっと映画に入り込んだ感覚があるだろう!」

「怖がらなくてもいいよ!私の新しい鬼払いの物語の中に、あなたは私の縁がある人さあ!」


七月十五日、食魂たちがことものようなじゃれあいの中で、鼎湖上素は微笑んで外に出た。

仏鉢に、一匹の黒に魚が月の光の下で、淡く光っている。


鼎湖上素

「風が吹き、動いたのは心。全ては心から生じたものである。」

「我が弟子臘八よ、今のあなたの本心は、空桑の若様と食魂がいる聖境を守ることだ……」



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