家具一覧「阡陌長遥」

最終更新日時 : 2023/03/25 12:05

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作成者：めのり

最終更新者：めのり

転水流	カラカラという楽章を奏でる原木の水車。水車が回り、風雨に揺られて落ちる花。服をたたく時にいつも聞こえてくる地方訛りの歌。流水もまた木車の中で盛んに歌っている。
浸天藍	染物用の大がめスタイルの木樽。日干しした白い布がインディゴに包まれ、青藍色に変わる。山の風が吹き、布がろう染め樽の水面でともに波打つ。
軟香眠	穀物の香りあふれる竹のベッド。シーツには五穀で作った食べ物の模様が描かれており、このベッドで寝ると、ふかふかで、いい匂いもして、夢の中でも様々な食べ物の香りがするのだろう。
心にしみる	いつも織り物をしているある人のためだけに作られた織機。あらゆる物を操ることができる彼は使用者として最も適している。機が彩を添える中、彼の心の中の激しい感情が、より力強く艶やかで美しい情景となる。
舞と歌	キャンプファイヤーをするのが好きなある人のためだけに作られた、たき火の山。たき火に火がともされるたび、歌って踊る仲間たちがたき火を取り囲む。農山村の民謡を歌うのが好きな彼は、きっと仲間内で一番の人気者だろう。
山嶺嵐煙	【阡陌長謡】のテーマ背景阡陌交錯し、山野に翠畳なる。棚田がまるで碧色の波のように段々と広がり、稲が日光の下で背伸びをする。山の花が田んぼいっぱいに敷きつめられ、鋤を背負って働く人たちが一歩一歩、幸福感とともに、その上を歩く。
跳青石	小さな池の中にある道行く人が通るための跳び岩。跳び岩には長年の歳月の中で苔がびっしり生え、荷物を持って家に帰る無数の人たちを見てきた。
竹木縁	各種の実用的な竹編みの器具を編む作業台。巧みな手つきであらゆるものを編み、同郷の人への贈り物となる。自分の手で編んだ物には人の思いがこもり、子供の時の記憶も思い出させる。
祈豊登	盤瓠を祭る立柱装飾。彩色旗が風に舞い、四方の煙や霞を招き、盤瓠の加護を願って祈る。来年もまた天候に恵まれ、五穀豊穣でありますように。
千百錬	銀装飾、文様彫刻のための鍛銀台。鍛えぬいた銀器はきらきら光り、一振り一振りが技術と気力の試練である。息をのむような美しさの裏には常に一般人には見えない苦労がある。
倚余香	模様入りの背もたれのある椅子。ピンクは桃の花、青は湖水、オレンジは秋の柿。模様と香りはいずれも目の前にある自然の万物で、その中に身を置き、淡い香りが心をリラックスさせる。
動心旌	大勢の人を集めることができる太鼓。求心力とカリスマ性の象徴。鼓のドンドンという音が、まるで心臓の先端を叩くようで、思わず心が揺さぶれる。
喚風雨	はるか遠くへ呼びかけることができる不思議な角笛。吹いた時の角笛の音は雷のようで、どこから来たのか分からない共鳴の音が聞こえ、まるで空を突き抜け、天上の風雨を呼び寄せるよう。
火中鍛	様々な銀の装飾品を鍛造するかまど。木炭は、燃えるのを待ち、鍛造用の型は、その完成を待つ。両者は炎を待ちながら、未知と希望に満ちた新たな誕生を待っているのだ。
綻嬌顔	色とりどりで華やかな手編みの竹籠。花はまるで可愛らしい笑顔のようで、みずみずしくあでやか。1本取って愛する人の髪にのせてもいい。
慶佳節	独特な模様の絨毯。模様には人々の記憶や風習が込められ、人々は素晴らしい期待と信仰の印を絨毯にする。そこには歌や踊りがあり、めでたい節句を喜んで祝う。
千尺情	高山の流水のような独特な酒杯。長桌宴で、客好きな村人たちが美酒を一杯また一杯と酒杯に注ぎ、さらに「12番目の攔門酒」を飲み切らなければ寨門をくぐれないという言い伝えがある。
百花染	代々その技術が伝えられているろう染布。花鳥虫魚の模様がまるで本物のようである。祖先を祭る、嫁入り、祝日などの重要な日になると、ろう染は欠かせない装飾品になる。
笙歌渺	伝奇物語を響き渡るように歌う蘆笙。微かな音楽が蘆笙から鳴り響き、音楽が昔の物語を伝えたたえる。時の煙雲を越え、代々人々の心に刻まれる。
見衆生	竹木彫刻の母屋の正門。門の内側と外側はそれぞれの世界があり、この扉を開くと、奇妙で不思議な物語を見ることができそう。
別様紅	堀の上に掛けられた露を帯びた花。鮮やかな赤い花が堀の上に掛けられ、風を受けてはためいている。それはまるで木の家につけられた花の髪飾りのよう。
竹雕り壁面	ろう染めの布で装飾された竹木壁。村に古くから伝わる言い伝えが、絵になって壁面に彫られている。深夜、絵柄の中の人々が、壁から外に出て来て、自分たちを信奉している村人に代わって深い山の長い夜を監視しているのかもしれない。
山石の床	山石を打ってできた床。一つ一つが風雨の洗礼を受け、長い間、山の毎日を見つめてきた。侵食され、丸みを帯びた角は、時の流れの痕跡を示す。