【白猫】ミレイユ(花嫁)・思い出
幼き花嫁 ミレイユ・ラーナー cv.谷口夢奈 フェニックスとの合成実験を受けた少女。 双子の兄、ヨシュアと共に薬の材料を探すためにとある島を訪れるが…… |
2020/06/19
天使のウェディング Story
思い出
みなさん、こんにちは!
こんにちはミレイユちゃん。
いらっしゃい。ふふ、元気そうね。
はい、おかげさまで。毎日元気いっぱいです。
ひとりで来るなんて珍しいわね。
ヨシュアとかカティアといっつもー緒のイメージがあるけども。
今日はひとりです♪
ふたりとも息抜きでもしておいでっていうので。
……ご迷惑だったでしょうか?
んなワケないじゃない。ゆっくりしてきなさい。
息抜きっていうのは、なにかあったの?
別に何もないんですけど……
キューピッ島でお兄ちゃんたちに手紙を読んだじゃないですか。
名スピーチだったわよ。
あはは、なんだか照れますね。
それからふたりともちょっと優しくなっちゃって。
いつも家事とか任せっぱなしだからしばらく忘れてのんびりしなさいって。
ふふ、なんだかアイリスみたい。
カティアさんとヨシュアくんは、元気にしてる?
はい!カティア様は相変わらず研究に没頭してます。
お兄ちゃんは、ダグラスさんを超えるんだって毎日剣のお稽古ですね。
なるほど……
アンタがカティアとヨシュアの生活すべてを担っている姿が目に浮かぶわ。
相変わらず、お姉ちゃんみたいよねえ。
好きでやってるからいいんですけどね。
でも、飛行島に来れてよかったです。あたしの中のウィータもここは落ち着く場所らしくて……
ウィータさんはたしか……
あたしの中にいる不死なる炎の神鳥、フェニックスです。
癒やしと炎を司る神獣でいつも力を貸してくれる、とても優しい子です。
ふふ、ウィータが羽を伸ばしてるみたいで楽しくなってきちゃいました。
ミレイユも楽しんでくといいわ♪
好きなだけゆっくりしていってね。ミレイユちゃん。
はい!ありがとうございます!お言葉に甘えさせてもらいますね!
思い出2
やっぱり……こうすれば効果を弱くできるんだ……
本を読んでるみたい。あれは、魔道書……?
何してるんだろ。お一い、ミレイユー!
みなさん、こんにちは。
魔術のお勉強?
はい!白魔術を。
ウィータの癒やしの力は、治癒の魔術と相性がいいので……
だからお勉強です。でもちょっと難しくて。
すんごい魔術でも覚えてるの?
いえ、逆です。効果のとても弱いものを。
普通の白魔術だと普段使うには効果が強すぎるんです。
一番弱い基本魔術でも切り傷くらいは治してしまうので。
それよりも弱い魔術が必要なの?
えっと日常生活でも応用できないかなと思いまして。
具体的には何に使うのよ。
肩こりとか眼精疲労とか、あとは筋肉痛を治したり、それから睡眠時間の短縮とか。
え、アタシも習いたいんだけど。
あはは、便利ですよね、
でもコントロールが難しくて、最近ようやく使えるようになったんです。
そうなの?普通の魔術よりかんたんそうだけど。
普通の治癒魔術だと回復し過ぎるかもしれなくてそれはそれで体に悪いんですよ。
へぇ、そうなんだ。
まだ日に何度も使えないんですけど……
でも特訓あるのみなので!じゃあちょっと行ってきます!
どこか出かけるの?
はい!覚えた白魔術で誰かの力になれないかと思いまして――
ギルドで依頼を受けてきたんです。
普段使いの白魔術の依頼なんてあるもんかしら?
いくら冒険家ギルドでもそんなマニアックな依頼は……
実は普段使い用の白魔術で腰痛を治してほしいという依頼があるみたいで。
あったわ!しかもしょーもないわ!
ふふ、でも喜んでくれると思うので。
ふむふむ。じゃ、ついていってもいい?
構わないですけど、そんな大層な依頼じゃないですよ。
まあね。
アレ?
暇なのよ。
思い出3
えっと、この村ですね。
のどかなところねぇ。
ギルドの依頼で来たってより、花嫁の到着って感じかしら。
ちょっとタイミングを間違えていつも着ている服をお洗濯してしまいまして……
それでずっとそのカッコなのね。
フリフリしてるけど、意外と動きやすいんです。
おお、来てくださいましたか。
あ、ギルドに依頼された方ですか?
はい、ウチの村の村長が。どうぞこちらです。
うう……腰が……痛い……!
アラまぁ……
とても痛そうだわ。
ここ数日ずっとこの状態なんです。おまけに毎月一度は腰をやるみたいなんです。
腰が痛い……!地獄、まさに地獄……!助けておくれ!
は、はい!あたしに任せてください。
ミレイユの白魔術は効くの?これ。
たぶんちょうどいいと思います!
ちょっとやってみます!
ミレイユちゃん?
ど一したの!?
繊細な制御が必要なので、全力でやります!
腰痛を治すために!コスパ悪すぎない!
ウィータ!力を貸して!!
腰の調子はどうですか?
……痛みが、消えた!
結婚してくれ……
……はい?
結婚してくれ!
ぎにゃー!村長さんが変よ!
ワシじゃない!ワシの息子と結婚してくれ!
急にどうしたんですか?
ワシの家系は代々腰痛持ちでな。こんなかんたんに腰痛を治せるお嫁さんがいたらどんなに……どんなにいいことか!
頼む!どうだろうか!
どうだろうかじゃないわよ!ダメに決まってんでしょ!
ぐあああ!また腰が!
だ、大丈夫ですか!?
……なんか厄介な依頼、引き受けちゃったんじゃないの、これ。
そ、そうかもしれないね。
思い出4
……で、この村にー泊することになっちゃったんだけど!?
村長さん帰ろうとするたびにぎっくり腰になっちゃうから。
どうすればいいんでしょう。
痛がる村長さんを放っておくわけにはいかないですし……
主人公、早速だけど情報収集の結果を聞かせてちょうだい!
そうだったんですね……
村長さんには息子さんがいて、まだ結婚していないから、心配してたんだ。
ちょっと過保護過ぎない。それに無理やり結婚したってロクなことないでしょ。
どうしようか?
え?この村では料理が苦手な人はお嫁に行けない風習がある?
それよ!
?
ミレイユの好きな料理は!?
辛いものが好きです。
激辛料理をつくるの!それで、タジタジにして諦めてもらうのよ!
なるほど……?
火を吹くほど辛いヤツよ!アタシの分は甘めにしておいてね!
もうキャトラったら。
ふふ、ちょうど夕食の時間ですしじゃあ麻婆豆腐を作っちゃいますね!
一緒につくりましょうか。
はい!アイリスさん、お料理上手だから勉強させてください!
ふふ、私なんかでよければ♪
…………
……
どうぞ、麻婆豆腐です。
夕食に麻婆豆腐を作つたんです。よければどうぞ。
……ふむ、ぱくり。
なんじゃこりゃ……!?か、辛……
辛くない!頼む!結婚してくれ!
息子と、でしょ!ややこしいから主語抜くんじゃないわよ!
思い出5
もうこれはアレね。逃げましょう。
い、いいんでしょうか?
よくはないけど、でもラチがあかないでしょ。
それはそうなんですけど……
何か思うところがあるの?
きっと村長さんも悪気があるわけじゃないんだと思うんです。
家族は大切だから……きっと息子さんのことをとっても考えていて――
すみません、みなさん!今、大丈夫ですか?
どうかしたんですか?
村長がとても痛がっていて、すぐに来てほしいんです。
村長さん、また……
どこですか!?案内してください!
ぎっくり腰よね。もう湿布でも貼っといたらいいんじゃないの?
ここは!?
すまんが、今回の腰は嘘じゃ!
じゃあなによ、こんなトコ呼ぴ出して!
どうしても息子と結婚してくれぬというのなら、とりあえず式だけでもあげてやる!
息子さんはいないみたいですけど……
すぐに来る!先に準備をしとくれ!
待ってください。あたしは村長さんの息子さんのこと何も知りません。
息子は優しくて、人に気を配れる自慢の息子じゃ!
だったらどうして見ず知らずの人と結婚なんてさせようとするんですか?
あたしにはお兄ちゃんとお母さんがいます。
とっても大切な家族です。本当に大切なら、そんなことはしないと思います。
ワシは……ワシはただ……いくつになっても独り身の倅のことを……
だったら……
だったらではない!息子は結婚するべきなんじゃ!
そろそろいい年なんじゃ!それが正しいことなんじゃ一!
頼むから息子と式あげてけろー!!
ちょっと、村長さん!?
主人公!ミレイユを助けてあげて!
思い出6
ちょっと待った一!
お兄ちゃん!?
うちのミレイユが結婚ですってえ?そんなのまだ100年早いわ!
100年は長くない?
ふたりとも、どうして?
主人公さんが手紙で知らせてくれたんだ。
それで、面倒そうなことに巻き込まれてるみたいだから、様子を見に来たのよ。
そしたら案の定、こんな感じだものね。
おのれ、息子の結婚を邪魔するか!
ミレイユが認めた相手なら邪魔はしません。でもそうでないなら――
認めません!僕がミレイユを守る!
……お兄ちゃん。
おっほオー!よく言ったわヨシュア!
ぐぬぬ……
村長さん。
誰でも自分の考えがあります。結婚することだけが、正しいことじゃないと思います。
だから息子さんのこと、もうー度考えてあげてみてください。
…………
しっかし大変な目にあったわねえ。ヨシュアとカティアが来てくれたおかげで村長は諦めてくれたけども。
これからは腰痛の依頼を見ても警戒しないとね。
めったにないとは思うけどね……
みなさーん!
ミレイユじゃない!またまたどうしたの?
実は村長さんからお手紙が来たので、みなさんにもお伝えしておこうと思いまして。
なーに?また結婚しろとか?
ふふ、違いますよ。
本当にごめんなさいって謝罪のお手紙と、それから息子さんがご結婚するそうです。
えっと、それは……
無理やりじゃないみたいですよ。実は息子さんにはずっとお付き合いされてる方がいたみたいでして――
ふたりでず一っとお料理の練習をしてたみたいなんです。
村には料理が苦手だとお嫁に行けないという伝統があるらしいので、特訓してから村長さんに挨拶したそうですよ。
そうだったんですね。
一件落着してよかったじゃない。
はい!やっぱり大切な人とはちゃんと話してみないと!ですよね。
ふふ、ミレイユは大丈夫ね。
だといいですけど……でも、油断しないようにします。
だから大切なみんなといっぱいお話して、一緒に笑って生きていけたらなって思います。
とても大切なことだと思うわ。
はい!だからみなさんとももっとお喋りしたくてまた来ちゃいました!
かわいいこと言うじゃない。
いつでも大歓迎だよ。
ありがとうございます!みなさん。これからもよろしくおねがいしますね!
覚醒絵・覚醒画像
愛情深き炎の翼 ミレイユ・ラーナー
その他