【白猫】クエスタ・思い出
& ref(50x50/owhSRUya.png,20) クエスタ・コラプサー cv.小林親弘 過去の足跡を失っている謎の男。 記憶はないが知識はあり、冷静で腰が重い。 |
2020/11/13
思い出1
<監獄の騒動を終え、子猫の単身赴任から帰ってきたキャトラは――
そこで出会った新たな仲間――クエスタのことを、アイリスと主人公に紹介するのであった――>
……クエスタだ。
はじめまして。私はアイリス。彼は主人公です。
あらためましてクエスタさん、よろしくお願いしますね♪
……ああ。
こぉーっ!!
ど、どうしたのキャトラ!?
クエスタ!アンタまた、アレやったわね!
尺を圧縮するヤツ!
しゃくを……あっしゅく……???
アタシもよくわからないけど、そうとしか呼べない気がするんだもの!
どうなのクエスタ!?罪をお認め!!
…………
だまるんじゃないわよ!アンタが口を開くまで、ー晩でも二晩でも待ち続けるんだからっ!
(キャトラ……なんだか、いつも以上に厳しいね……)
師として!教え導く者としての愛のムチよこれはっ!
(心の声が聞こえてる…………わけじゃないよね……?)
…………
……フゥー……
キャトラ。俺はまだ、力をコントロールしきれてないんだ。
にゃにい!?じゃあバトるときとかは!?景気よく使ってるじゃない!?
戦闘なら、本能的にな。
そうか……たしかに、力はマックスで出す方が簡単というものね……
そういうことだ。
オーケーわかった!ならばこの指導者キャトラさんが、アンタの力の使い方を引き出してあげるわ!
……できるのか?
なあ~に!これまでなんにんもの変態たちを導いてきたアタシよ!大船に乗ったつもりでいなさい!
心強いな。
大きな泥船だけどね!
どっちだ。
グッド!基本はできてるわね!
なんだろうね……?
思い出2
…………
さあ走るのよー。飛行島を十周よー。
……なぜだ?
全ての基本は走り込みだからよ。アタシ思うんだけどね、いい?
ああ。
アンタって<概念使い>じゃない。ー言でいっちゃうと。
らしいな。
しかも世にも珍しい、ダブル概念使い。
概念使い自体珍しいがな。
その中でもウルトラなレアよ。まあ、<舞踏>っていうのは無駄な力な気がするけど……
無駄な能力など存在しない。どんな力も使いようだ。
急にまともなことを。で、もうーつの<圧縮>って方は、なんかスーパーすごそうよね。
尺を圧縮するのは置いといて、他に何かできるの?
煮物や鍋物などの調理時間を短縮できる。
主婦の味方ね。
力の操作を誤れば、鍋が変形してしまうがな。
変形したって鍋は鍋よ。
空間を圧縮することで、独自の戦闘方法が可能だ。
鍋からずいぶん離れたわね。独自の戦闘方法って?
圧縮した空気の塊は武器になる。また、力場を発生させ、敵を引きつけたり……だな。
ふぅ~ん……なんだかほかにも色々できそうな気もするんだけど……話戻すわよ?
概念使いって、基礎トレやんなくていいの?
…………
もしそうだとするなら、アタシ的にはそれって、なんだかなあなの。
地道に鍛錬してるひともいるのに、いかがなもんなのかなあって。
…………
……だが手術なり実験なり、苦痛を乗り越えている。
そう言われればそうなんだけどねえ……。
…………
気持ちはわかる。基礎トレーニングは大事だ。
わかってくれて嬉しいわ。
監獄生活も長かったからな。積極的に鍛えていこう。
だがな、キャトラ。
ん?
人は己の生まれを選べない。
そうね……
もちろん、努力も大事だ。努力は結果以上に自信をくれる。しかし、限界があるのも事実だ。
才能や能力は、極論運だ。
ガチャだ。
っ!?
ガチャガチャしている箱から、目をつぶってえいやと取り出すようなものだ。
……なぁ~んだ……!それならセーフよ。
ところで、何に乗っている?
知り合いに作ってもらったスケートボードよ。
名前はあるのか?
……力二カマ号。……あ!キングカーニバルカマンベール号!
どう?
長い。
ぎにゃー!
思い出3
――というわけで、色々あったわー、子猫の単身赴任……
それは大変だったね……
クエスタさん、レイガさんの傭兵団に所属はしなかったんだ?
まあなんか遠慮したのかもね。
遠慮?
それか、傭兵団のことを好きになりすぎるのが怖くなっちゃったのか……そんなところでしょうね。
…………
あ、クエスタさん。よかったらご一緒にどうですか?
……ああ。
お料理何か、お持ちしましょうか?
ありがとう。大丈夫だ。……キャトラ。
見てきたように、当たっている。
思い出3
そうでしょうとも。楽勝よ。
傭兵団に長居しなかった理由、ですか?
そうだ。俺は、流されやすい。
そう……なんですか?
そして腰が重い。監獄でも、何もしようとしなかったしな。
そんな俺に、あの傭兵団の居心地の良さは、逆に恐ろしい。
……今はー応、目的もできたしな。
目的……?
レヴナントをやっつける、ってヤツね。本気?
なんだかんだで大きな組織でしょ?簡単なことじゃないと思うわよ?
それにアンタ、滅茶苦茶強い動機があるわけでもないじゃない。……遺志は託されたけれど。
そんなんで成し遂げられる?途中であきらめたりしない?
そこで、お前たちに尋ねたい。
お前たちも、記憶喪失だと聞いた。
記憶喪失の先輩だ。そんなものあるか知らんが。
教えてくれ。記憶がなくても成し遂げられるものなのか?
……えーと……
……クエスタ。その質問に答えるのは難しいわ。アタシたちの冒険も、まだ終わってないんだもの……
…………
でもね……
…………
記憶ってちょいちょい意味ありげにフラッシュバックしてきたりするし、それで大抵やる気は増すから。
だからたぶん大丈夫よ。大丈夫じゃないかもしれないけど。でもなんとかなるわきっと。
…………
要するに、未来のことは誰にもわからない、ということだな。
簡潔に言えばね。
思い出4
…………
…………
……感謝する。
……いたのか。
特訓に付き合ってもらっていた。
<舞踏>の概念の力。それを試したのだ。
いや、あの三人は魔物ではない。ただのモテない男だ。
おかしな話さ……こんな見ず知らずの俺の頼みを快く引き受けてくれる。
あいつらは、いい男だ。なのに、どうしてだろうな……
Fuuuu!!Haaaa!!
急に踊りたくなったときは、我慢せずにその場で踊るのがやっぱ最高だぜ!
あれ?どったの?
お前は誰だ?
エディだ!
帰ってくれ。
どゆこと!?
……
<たしかにエディがいては、能力の鍛錬にならない……!>
思い出5
<飛行島でー時の安らぎを覚えるクエスタだったが――
ー方、心の奥底では、使命の火が徐々に大きくなり始めていた……
レヴナント……正体不明のその組織に、立ち向かうのは、果たして――
クエスタなのか、それとも別の――>
ぎにゃー!!
……ハァ ……ハァ……!
きゃ、キャトラ!?いきなりジャンプして、いったいどうしたの!?
そうは……させないんだから……!?
クエスタ――――ーッ!!!
……なんだ。
なんだじゃないわよ!なんなのよ!
アタシあれ嫌いなの!あの黒いヤツ!
……黒いヤツ……?
すっとぼけるんじゃないわよ!アンタが尺を圧縮させるときに発生するアレのことよ!
……キャトラ。
俺はまだ、力を扱えていない。それに関しては申し訳なく思っているが。
なによ!?
どうしてお前だけ、圧縮されている時間を認識できているんだ?
へ?
俺にも、その、黒いヤツ、などというのは認識できていない。
そうだったのね……
お前は一体何者なんだ?
(まさかの……斬り込んだ!?)
くっ……!今日この展開になるとは予想してなかったわ……!
教えてくれ、キャトラ。
主人公!
!?
お前の正体は?
ひかって!
思い出6
――
この光は……!?
まさか、これが……!
<質問>への<解答>……!
…………
(なにが……どうなったの……?)
……なるほど。
(なるほど!?)
この世には、質問すべきではないこともある…………そういうことか。
……ええ、そうよ。ー見、<質問>とは万能の武器にも見えるけれど……
決して、そうじゃない。リストたちみたいに、のれんに腕押しな連中もたくさんいるし……
本当にすべきでないエリアもある。
……無力だな。
そう。どちらかといえば、アンタのソレは、大仰に言ってるだけでほとんど無力だったりもするの。
でも――ときとして。決定打になることもあるのかもしれないわ。
無駄な能力など存在しない。どんな力も使いようだ。
……ふふ。そういうことよ。
(わかり合ってる……!)
質問も奥が深いな。
当然よ。
訓練が必要だ。
大変ね。三つも訓練しなきゃいけないなんて。
まあ概念の方はなあなあでもなんとかなる。
なあなあでなんとかするな!
俺の本質からきた力だから、自然と慣れていくはず、という意味だ。
あそう。
だが、質問は難しいな……余程研鑽しなければ……
指導してあげるわよ。時間があるときなら。
……感謝する。……おい。
?
お前、何者だ?
主人公!もっかいひかって!
フ……冗談さ。
わかってたわ。
やはりな。
……フフフフフ……!
…………
……珍しく……
キャトラがほんとに先生みたいだね。
♪
覚醒絵・覚醒画像
<質問者> クエスタ・コラプサー
その他