オスクロル(シェアハウス)・思い出
2017/07/31 |
白猫シェアハウス2
オスクロル・ラス・カサス CV:茅野愛衣 いかなる職場にあっても全力を尽くす元魔王。 翻って私生活でも手を抜くことはない。 |
思い出1
みなさん、こんにちは~♪
働きすぎよっ!
え、ええ?
主人公に聞いたわ!オスクロル、またたくさん働いてたんですって!?
それこそ、食うや食わずで、寝る間も惜しんで!
アタシの許可も得ずに、そんなことしちゃダメでしょー!
すいません、オスクロルさん……
ううん、いいんですよ。キャトラちゃんは、私のことを心配してくれてたんですね?
そーよっ!
ありがとう♪ うふふ♪
うふふじゃないわ!今回は、てってーてきに休暇を楽しんでもらうんだから!
キャトラ、そのへんで、ね?オスクロルさんも、こうして飛行島に来て下さったんだし……
飛行島程度じゃ生ぬるいわっ!
きゃ、キャトラ!?
だからね、オスクロル……これに申し込んでおいたわ!
キャトラはー枚のかみっぺらをオスクロルに差し出した。
……『普段誰よりもがんぱっている貴女へ。女性冒険家応援キャンペーン』……
……これは?
休暇と言ったら旅行よ!一名様で申し込んでおいたわ!
まあ……!ありがとう、キャトラちゃん!
日程も、今回のお休みとぴったり!本当にいいんですか?こんなことしてもらって?
いいわよいいわよ!日頃の感謝の気持ちよ!主人公もお世話になったみたいだし!
……お心遣い、ありがとうございます!ではお言葉に甘えちゃいますね♪
ぞんぶんに甘えなさい♪
ふふふ♪早速旅の支度をしなくっちゃ~♪
うむうむ♪これでオスクロルも、一人でゆっくり羽を伸ばせるわね♪
……一人で……?
アレッ!? まちがえたわ!アタシも一緒に行きたかったのに!
……まあ、いいじゃない?オスクロルさん、喜んでたもの。ね?
ふぐうぅ~~~……!どこで運命が狂ったの……!?
思い出2
ああ……♪ 気持ちいい風……♪
キャトラに旅行をプレゼントされたオスクロルは、明朝早速、ツアーの飛行艇に乗り込んだ。
エステに、海水浴に、温泉かあ♪楽しみ~……♪
『女性冒険家応援キャンペーン』だけあって、飛行艇には女性冒険家が乗り合わせていた。
「ふぅ……ほんと、いい風よね……自分の翼で飛ぶのとは大違い。なんでなのかしらね……
感じ方の違いでなんとなくアレなのかしらね……」
ええ、私も羽がありますし、お気持ちはよくわかりますよ。
……えーと、あなたは……?
あ、ごめんなさい。私はリンデ。天使のリンデ。
あなたのこと、たまにギルドとかで見かけたりしてたものだから、なんとなく知り合いな雰囲気で話しかけちゃったの。
いえいえ、全然構いませんよ。私はオスクロルです。元々は<旅立ちの海>で魔王をしておりました。
ああ、魔王……そっち系ね。……ヴィルさんとかの方ね。
ヴィルさん……って、ヴィルフリートさんのことですか?
あら、知り合い?
ええ、昔、少しお世話になりまして。
世間は狭いわねえ……私、ヴィルさんとは仕事でよく会うのよ。
そうなんですか?
……ねえ、オスクロルさん?
はい。
同じツアーに居合わせたのも何かの縁だわ。良かったら、―緒に行動しない?
ええ、いいですよ♪よろしくお願いします♪
こちらこそよろしく。……ちなみに、だけど。
はい?
海を目の前にすると、私、急にテンション上がることがあるかもしれないんだけど。
気にしないで?
ふふふ♪ 誰だってそうですよ♪気になんてしませんてば♪
ありがとありがと~。
――そして、二人を乗せた飛行艇は目的地へと到着した。
〈四季のルーン〉に加護されし、風光明媚なるアオイの島に――
思い出3
ん~~~~っ♪ 着いた~~~っ♪
わあ……♪自然の美しい島ですねえ……♪
パンフに書いてあったけど、グレイスルーンのおかげらしいわよ?
へぇ~……
それにこの時期は、海水浴と温泉を同時に楽しめて、最っ高らしいわよ……!
あ。
?
テンション上がりそう!フウ~~~!
り、リンデさん!?まだ海は見えてませんよ!?
空からたっぷり見えたわフウ~!
ちよ、そのテンション、ビーチまで取っておきましょう!?
ツアーのプログラムでは、その前にエステです!
そんなテンションで行ったら、店員さんに引かれちゃいますよ!?
いいえ、引きませんとも!
減らない脂肪に聖なる光を!てててて~い♪
くっ!? 脂肪!? ぐさぁっ!
あ、あなたは……!?(テンション高いな……)
6申し遅れました!私はクルーシャ・ブラッティ!
塩エステの店、<エクソビューティーサロン>のオーナー兼エクソシストです!
(兼エクソシスト!?)
6さあ、お客様! 当店で、あの頃のスリムなボディを取り戻すのです!
ううっ!
!?
ざ、懺悔するわ……!私……実は……!
今年の夏は……!準備……してなかったの……!
6では、もしや、その脇腹には――
ア゛アアアアアアアアアアー!!!言わないでえ一!!!
(テンションたっけ!!!)
6そのもしかですよ!
もしかなんて言ってませんが!?
もしかしたら、そんなガンコな脂肪ですら、消し去ってしまえるのでは……!?
6答えはその通りなのです!
どの通りなんですか!?
6百聞をー見にしかなければその通りになるでしょう!さあ!
二名様、ごあんな~い!
こうしちゃいられないわ!夏は待っててくれないもの!
突撃よ! オスクロルさん!
え、えええ~っ!?
……あ”あ”あ”あ”あ”あ”~…………い”い”い”い”い”~
(テンション高いなぁ…………でも……ここのエステ……ホントに気持ちいい……♪)
思い出4
来たァー――!!!ビーーーッツゥウィー!!!真夏の太陽! フゥフフゥ♪
しょっぱなから飛ばしますね、リンデさん……
だってもかかしもヘチマもないわ!
何―つ言つていませんが……
痩身エステを施した天使に、この夏、死角なしっ!
思っっっっクソ、浜辺で夏を満喫するのよフウ~~~~!!!
リンデさん……!ものすごい熱量……!
普段仕事で溜まってるとは言ってたけど……あそこまで己を捨ててはっちゃけるなんて……
………私も見習うべきなのかな……?
「……あら……?……あなた……?」
……はい? 私ですか?
旅立ちの島の魔王、オスクロルさんじゃない?
あ、ええ、はい、元、ですが。……あなたは……?
あら、ごめんなさい。私はセラ。
あなたのことは知っているわ。職業柄、ね……♪
職業柄……? 冒険家さんですか?
正義のミカタよ♪
正義の味方???
ふふふ♪ でも、今日は非番なの♪好きな旅行を楽しませてもらっているわ♪
あ、私たちも、ツアーで来たんですよ。
ツアー……? ああ、女性冒険家のためのあのキャンペーンね。
私も興味あったんだけど、結局、―人旅になっちやつた。気楽なものだから。
―人旅も楽しいですよね。でも、みんなでの旅行も、違った良さがありますよ♪
それは素敵♪どの辺りをまわっているの?
エステヘ行って、ここへ来て、次は温泉ですね。
あら……温泉♪いいわね、私もごー緒したいわ♪
いいと思いますよ!
でも、ツアーでしよ?
たまたま出会った友達と、行動を共にして、宿に招くくらい平気ですよ♪
友達……ふふ、ありがとう、オスクロルさん。
いえいえ、なんだかセラさんとは、気が合いそうだなって……ご迷惑でしたか?
光栄だわ♪
うふふふふ♪ ……あ、そうだ!
連れがいるんです。リンデさんというのですが、ご紹介してもいいですか?
ありがとう、是非お願いするわ♪
呼んだかしら?
リンデさん!? 地獄耳ですね!?
地獄の耳も金次第ってね。
(わからない……!心の底から浮かれてるんだわ……!)
初めまして。セラよ♪
天使のリンデです。もしアレでしたらで構わないんだけど、一緒にはっちゃけませんか?
いいわね♪ 女子同士、日常を忘れて楽しんじゃいましょ♪フゥ~~~~!
セラさん!?
フゥフフゥ~~~!
リ……!
…………フゥ~~~~~♪
イエ~~~イッ♪
―奇声を上げながら、波打ち際へと突撃する女子三人組―
見目麗しい彼女たちに、それでもー人の男も声をかけなかったのは
――必然だったのであろうか――
思い出5
――ああっ!? この宿は!?
どうしました?
――いい宿だわ!
はい、じゃあすぐにお風呂へ行きましょう。セラさん来てるでしょうから。
ガッテンしょーいち!温泉、入ったらーーーい!
……うぎぃぃぃぃぃぃ……♪い゛い゛い゛い゛い゛~……♪
な、なんて声を出すんですか……
いい湯すぎてぇ……!しむるぅ…………!
おおげさねぇ……でも……
本当にいい温泉ね……♪日頃の疲れが溶けてくみたい……
そうですね……♪ああ~~~……
……がんばってきて、よかったあ~……♪
そのセリフはまだ早いわっ!ンビールウよ!ンビールウを飲むのよこれからっ!
こういうところの個室に用意されてる飲み物って、ちょっと割高よね……
あ、それなら、上の階にバーがあるそうですし、そこ行ってみません?
名案よっ!
……へえ?中々いい雰囲気のバーじゃない?
あ、リンデさん、テンション落としましたね。
そりゃね。個室と違って、ここは公共の場だもの。バーだけに。つってね。
公共のバーつつってね!!!
落としてなかった……
はい、そこまで。他のお客さんの迷惑にならないように振舞ってね?
得意ですとも。貝のように押し黙って、チビチビと酒を舐めるのは。
な、なにもそこまで……!
……あなたたち、本当に愉快なコンビねぇ……
普段は寡黙に仕事してるんですよ。
わかってるわ。だからこそだってことはね。ボーイさん、注文お願いしまーす!
***
―だから私は言ってやったのよ!『言われるまでもねぇ!私は元々天使よ!』つってね!
あはははははは♪それで相手はなんて言ったんです?
なんにも。だから私はさらに、『何にも言わねえのかよ!』って言ってやったのよ
それでそれで?
無言で後ずさりしてって、そして見えなくなったわ。
あはははははは……♪
ほんとに、がっかりよ、もう……
やっぱ……男はあれね……年上がいいわねぇ……
そ~お~?
でも、年上のイイ男は、みんな結婚してんのよねぇ……
ヴィルさんとか?
ヴィルさんはアレよ……そういう対象じゃないけど……
……でも、奥さんは幸せだろうなって思うわねぇ……
…………
ど~したのよぉ?さっきから黙っちゃってぇ?
飲みすぎですかぁ?
……夏の恋、しちゃおっかな。
なんてね♪ ウソウソ♪
なんですかそれぇ~?
ちょっと、アレでしょお?ウソって言いつつも実は本心なんでしょ~?
あはは、言ってみただけだってば。
言い逃げは許さんぞ~!
やめてよ~!
あはははは……♪
ぐぬぬぬぬぬぬぬ……!
ぎ に ゃ あ ー !!!!!
思い出6 (友情覚醒)
―たしかにアタシは、口を開けば『休め』と言うわ。
羽を伸ばしなさいとも、ハメを外せともよく言うわ。
でもね……アンタたち……!
限度ってモノがあるでしょおお!?
――ガミガミガミ! ガミガミガミガミ! ガミガミ!
ガミガミ!
ガミーーーー!!!
***
―ふんとにもう!こないだは、さすがにアタシのゲキリンに触れたわよ!
休め休めとは言うけども!女子三人で、お酒飲みながらダラダラダラダラ……!
ダラダラ村の村民なワケ!?何言ってんのかしらねアタシ!?
ごめんなさい……ちょっと浮かれすぎてました……
お、オスクロルさん、謝る必要、本当はないんですよ?
オスクロルさんは、自分で責任の取れる一人の大人ですし……
キャトラは、混ぜてもらえなかったからスネてるだけだと思いますので……
スネてなんかいないわ!アタシは青少年の教育のことを論じているのよっ!
キャトラ……あそこには、青少年は入れないのよ……?
だとしてもよ!
……もう、キャトラったら……あんまり無茶苦茶言って、オスクロルさんを困らせちゃダメだよ?
……むぅ~……!
ううん、いいんです。キャトラちゃんは、正しいことを言っていますから。
ごめんね、キャトラちゃん。今度からは、あんまり飲み過ぎないようにするわね。
まあ……たまにならいいんだけども……監視の目は必要だと思うわけで……
ふふふ、そうね♪今度はキャトラちゃんに、見張つててもらわなきゃね♪
それならいいわよ!なんなら今晩でもいいわ!
きゃ、キャトラ!?
アタシはねえ、常温のミルクにするわ。アイスだと冷えちゃうから。
じゃあ、今日の夜は、飛行島の酒場で、―緒に語りましょうか♪
しっかたないわねえ~!
主人公はダメだよ?
……キャトラちゃん、ありがとうね。とってもいい旅行だったわ。
おかげで、また仕事をがんばれそうよ♪
ならよかったわ♪だけど、お仕事も遊びもほどほどにね♪
うふふ、そうね♪
公私充実魔王 オスクロル・ラス・カサス
その他