【白猫】レイン(シェアハウス)・思い出
レイン・ディアボルス CV:木忖良平 戦いを好む血気盛んな悪魔。愛車と共に世界を爆走する。 |
思い出1
主人公たちは、レインと待ち合わせをしていた。
「よお、オメーら。」
レインが<バイク>にまたがりさっそうとやってきた!
――すごい音だ!
「赤髪ィ……元気そうじゃねえか?
よし。じゃあ早速ヤりあおうぜ。」
「待たんかい!」」
「あ?」
「ものごとには順序ってものがあるわ!」
「順序?」
「アンタがいきなりバイクに乗って登場したら、びっくりするじゃないの。」
「一体、なぜバイクに……?」
「んなこと、別にどうでもいいだろ。」
「教えてほしーなー。」
「……はあ。」
「少し前に、<ゾクの島・ブンブン>ってトコに行ったんだよ。魔獣をブチのめしにな。」
「あ一、ヤンチャな人たちがたくさんいる島ね?」
「ああ。どいつもこいつもアホみてえにガンつけてきやがる。ありゃあいい島だった。
魔獣ついでに、ケンカ売って来たヤツを片っ端からブッばしてたんだけどよ……」
「アンタがいちばんヤンチャかもしれないわね。」
「そん中のー人が、バイクで突進して来やがったんだ。」
「あぶない……!」
「だから、ブン取って乗ってやった。」
「……え、もしかして、そのバイクを盗んで……!?」
「んなチンケな事するかよ。試しに走ってみただけだ。」
「それで……ハマったわけですね?」
「飛ばせば飛ばす程、俺の全身をアホみたいにブン殴ってきやがる。
んで、いくらブチのめされてもめげねえ。全く、大したクソ度胸だよ。」
「独特のひょうげんね……」
「だから、しばらくはコイツに付き合ってみるのもいいかと思ってな。
島のバイク屋にソッコーでカチ込んだってわけだ。」
(買ったってことね……)
「つうわけで、赤髪。俺と――
……いや、ちょっと待ってろ。軽くこの辺を流して来るからよ。」
「あれは……どっぷりハマってるわね。」
思い出2
世界中のバイク好きが集まる、ツーリング専用に整備されたとある島で――
主人公とレインは、朝っぱらから爆走していた――!
「ハハハハア!どうだ赤髪!
この音! この振動!最っ高だろうが!
「風が気持ちいいぜ~♪」
「俺達の走りがー番だぜぃ!」
「あいつら全員ブチ抜くぜ!しっかりつかまってろ!」
***
「腹へったな。メシでも食うか。」
「……む? ブロウ。奇遇だな。」
「……あ?なんだ、オメーの知り合いか?」
「お前……レインか?」
「……その羽。クソ天使様だな。何で俺を知ってんだ。」
「知っているさ、元<悪魔殺し>。お前は有名だからな。
……それと、ルカがいつも世話になっている。」
「……あ一……そういう事か……」
「それにしても、お前もバイクに乗るのか。
この島までわざわざ走りに来るとは、相当のライダーと見たぞ。」
「フン……」
レインは、ガレアの乗っているバイクを眺める。
(クソ……いい味出してやがるな……)
「……ふ。一緒に飯でもどうだ?」
「誰がクソ天使なんかと。」
「そう言うと思ったよ。……ところで、レイン。
お前、レースに参加するつもりはないか?」
「レース?」
「この島で定期的に開催しているんだ。今度のレースが、お前のバイクでも出場できるヤツでな。
来る者拒まずのアマチュアレースだが、レベルはかなり高い。
誰が最速か――誰が最強か。血沸き肉躍る戦いってやつだ。」
「……ほう。」
最強という言葉に、レインの眉がピクリと動いた。
「よければ考えてみてくれ。
普段の走りとはまた違う<アツさ>が、そこにはあるぞ。」
ガレアが渡したチラシを、レインは奪うように受け取る。
「レース、ねえ……!」
(出る気だ!)
思い出3
レインは、バイクのメンテナンスをしている。
「聞いたわよ、レイン。レースに出るらしいわね?」
「おう。」
「あのさ、アタシたちも気になって調べてみたの。」
「過酷なレースのようですね……」
「整備されてるとはいえ、街やら森やら、島中を何十周も走るからな。」
「私たちも、何かお手伝いしますよ。」
「いや、いい。」
「でもさあ、そのレース、ビットインっていうのがあるんでしょ?」
「内蔵してあるルーンのいくつかを、いったん止まって交換しなきゃいけないんですよね。」
「それも俺一人でやる。」
「さすがにそれは無理があるんじゃ……」
「……交換っつったって、そうカンタンにはいかねえんだよ。
ルーンの働きがちゃんと伝達されるように、中で複雑にパーツが組み合わさってんだ。
ピットインでは、それを速く、確実にバラさなさやいけねえ。」
「……でも、―人でやるよりは……」
「オメーらに頼るつもりはねえよ。俺は、俺一人の力でやる。」
「ムムム……」
「バッカモーーーン!」
「話は聞かせてもらったぞ!わたしも混ぜろー!!」
「来やがったよ……」
「レイン!お前ひとりだけじゃ、勝てるモンも勝てんぞ!
過酷な勝負に必要なのはそう!チームワークッ!!」
素人にピットクルーは務まらねえって言ってんだ!」
「愛と勇気があれば何でもできる!
……わけじゃないから、練習する!上手くできるまで!そうでしょ、みなさん!」
「「「♪♪♪」」」
「レイン、信じろ!お前の仲間を!」
「…………」
***
「……で、ここを時計回りに半回転させるんだ。そうすりやルーンは取れる。」
「ここは、アイリスに任せた方がよさそうね。」
「うん、大丈夫だと思う。」
「ルカは<ルーンエンジン>の方かしら。力いるし。」
「そうですね……!力仕事ならおまかせください!」
「赤髪、オメーは燃料係だ。」
「♪」
「さて、ひととおり説明も受けたし、あとは練習あるのみね!」
「―人前のピットクルーになったらーーーい!」
「……オメーら。……あんがとな。」
「いいってことよ。」
思い出4
そしてレース当日――
「さーて……いっちょブチかますか!」
「レインさん、頑張りましょう!」
「せいいっぱいサポートするからね!」
「レイン、漢を見せたれよっ!」
「――♪」
「――おう!」
***
レインは、スタート位置についた。
「おや、あなた。このレース、初参加ですか?」
「だから何だ。」
「私の名前はピョルク。お互い、正々堂々と頑張りましょうね。……正々堂々、と。」
「バイクに関しちやルールは守る。」
「ふふふ……。」
「よろしくネエッ!ネエッネエッネエ~~~ッ!」
「負けないでごわっしゃい!」
(クレイジーなメンツだなおい……)
スタート準備が完了
何台ものバイクが、いまかいまかとパワフルなエンジン音を響かせる……!
「……フン。やってやるよ。俺が最強だ!」
レーススタート!
「いいわね!いいスタートを切ったわよ!」
「ピットインは、レースのあいだ二回、好きなタイミングで出来るのよね。」
「焦りは禁物……!レイン、冷静にな……!」
レース序盤。
レインはたくみなバイクさばきで、トップから4番目の位置についていた。
(さて、どう料理してやろうか)
レインの目の前を走るのは――
「初心者にしてはやりますねえ。」
(イケすかねえ野郎だが……こいつ、シフトワークからコーナリングまで、全てのテクニックがクソやべえ
恐らく、このレースでー番つええのはこいつだ。こいつさえ何とか抜けば、後はどうとでもなる)
「邪魔だオラア!どけオラア!」
「黙れ三下。ブチのめすぞ。」
「ヒイッ!」
***
それからずっと、ビョルクの後ろにビタリとついていたレインはー
(見えたぜ……!)
彼の<クセ>を見抜いた。
(次のコーナーで仕掛ける!)
「…………」
「今だっ!」
クセから生じたわずかなスキを突き、レインはビョルクに肉薄する!
――しかし。
「なっ!?」
マシン同士の、接触――!
「――やべえっ!」
立ち上がりでバランスを失ったレインは大きくコースを外れ、大木に衝突しそうになるがー―
「……ラアッ!」
レインの類まれなる反射神経により、回避に成功する。しかし……
彼がコースに戻るその数秒の内に、何台ものバイクが、レインを追い抜いていった――
思い出5
「……きたきたきた!レインきたわよ!ピットインよ!
かかれー―つ!
「……完了!アイリスさん、そっちは!?
「もう少しです!
「……の野郎……
「……レイン?
「あのクソ野郎……!わざと俺に当てやがった……!
おかけで順位はが夕落ちだ……!クソ……クソ、クソッ!」
「ほらレイン!」
「もが……!」
「水分補給して、頭を冷やしなさい!」
「そこまで離されたわけじゃない!お前なら、充分追いつけるぞ!」
「……完了しましたっ!」
「順位が落ちたなら――
前のヤツらを蹴散らすまで!でしょ、レインっ!」
「オメーら……
……ああ。そうだな……!」
「――行ってくる!」
「ファイトーーーーッ!」
***
「ごわっしゃい!ワテの勝利は目前でごわしゃしゃしや!
「アタシは二位が好きなのつ!二位でいいのよ~ん♪お二位ちゃん、キープよ~ん♪
「……ふん。あのチンピラ。いい気味たぜ……
……さて、と。俺は――待つ男。前のバカニ人は……最後の最後で喰う!
―回目のピットインを終えたレインはー
実にファンタスティックな走りを見せていた!
「……ハハハハハ!」
レインはいつしか、この状況を心から楽しんでいた。何故なら……気づいたからだ。
あのクソ野郎に、感謝しねえとな!
敵を探し、狙いを定め――ブチのめす。……まったく、燃えるじゃねえか!」
これは自分の……元<悪魔殺し>の得意分野であった事を。
「せいぜい、油断して待ってやがれ!」
***
「……そろそろピットインするか?いや、またた。待て、俺……
「うわー―――つ!
「な、なんだコイツ!はええ!!
「……あん?」
何事かとビョルクが振り向く。するとそこにはー
「捉えたぜ……?――クソ野郎!
鬼の――いや、まさしく悪魔の形相をしたレインがいた!
「な……なぜ!? どうして!?お前は、あの時俺に……!」
「借りを返しに来たんだよ、クソ野郎。
――テメーをブチ抜く。覚悟しろ。」
「……くそおっ!!」
ビョルクがピットロードに入る!
「いいぜ。付き合ってやる。」
レインとピョルク、共に二回目のピットインー
思い出6 (友情覚醒)
「……よし、あとはここを締めて……――完了しました!
「こっちもオッケイ!主人公さんは!?
「――♪」
「レイン! いけるわ!」
ビョルクを抜いたのは、レインではなかった。
「おっしゃあ!」
「なっ……は、速い……!」
そう――
「行け、レイン!」
「絶対に勝てます!」
「――!」
チームワーク――!
「……オメーのその、くだらねえ光が……
今は、気持ち良くてしかたねえ!
ブチかましてくるぜ!」
「ま……待てえええええ……!」
***
レースが終わった――
「……おしかったですね。」
結果は、二位。
「まさか、武士のおじさんが最後にあんな伸びるなんて……
「……カンペキ、見誤った。バイクは奥が深え。よくわかったよ。
「……優勝、したかったよね……
「ああ。でもな……なんつーか……
オメーらがいなけりゃ、俺はここまで走れなかった。……いや、マジで。
「レイン……」
「…………。
……俺は、今までずっと、自分一人だけの力で生きてきた。でなきゃ生き残れなかったからだ。」
「……レイン?」
「これからもそうでなきゃいけねえと思ってる。
……だけど、よ……
――こういうのも、悪くねえもんだな。」
「うふふ。……でしょ?」
「……今回はマジで助かったわ。あんがとな。」
「――ああクソッ!柄にもねえことを口走っちまった気がするぜ。
赤髪!俺に何言わせてんだゴラァ!」
「――!?」
「あー、イラついてきたぜ。おい、こうなったら夜までとことんヤりあうぞ。」
「……――♪」
「そうこなくっちゃなあ!」
「…………。よかったね……レイン。」
悪魔の疾駆 レイン・ディアボルス
その他
画像 | 説明 |
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レイン・ディアボルス cv.木村良平<悪魔殺し>の異名を持つ悪魔。気性が荒く、好戦的な性格をしている。 | |
レイン(シェアハウス)戦いを好む血気盛んな悪魔。愛車と共に世界を爆走する。 | |
レイン(茶熊)授業をサボりがちな悪魔。ひたすら強い者を探している。 | |
レイン(WOH2)強者との戦いを望む好戦的な悪魔。己を見極めるためにその力を奮う。 | |
レイン(翠聖)血の滾る戦いを求める、好戦的な悪魔。ルカの代理としてエスカの身辺警護の依頼を受ける。 | |
レイン(ハロウィン)勝負に飢えて強者を求める好戦的な悪魔。吸血鬼の仮装も結構、似合う。 |
Wings of hearts |
KINGS CROWN 記念パーティーの余興 |
ビター |
ルカ |
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茶熊学園2018 |
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