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覇眼戦線Ⅲ 序章 Story【黒猫のウィズ】

最終更新日時 :

白猫ストーリー

黒猫ストーリー


2017/4/14 ~ 2017/4/28

目次


Story1

Story2

Story3




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story1



市場からの帰り道。アシュタルの足取りは重かった。

表情が冴えない理由は、陶器の取り引きの成果が芳しくなかったからに他ならない。


「しけたオヤジだぜ。あれこれ難癖つけやがって。俺の作った壷のなにが気に入らないってんだよ?」

「半値以下の値でも買い取ってもらえたのだからよかった方。」

そうなってしまったのは、職人としての自分の腕が、まだまだ未熟だからだと自分自身を納得させるしかなかった。

「でも、それでやっていけるか?無理なら日雇いの仕事でも探すが?」

「平気。それより、今日のご飯なににする?」

話している途中、急にルミアがなにかに気付いた。


「ラドの名を背負う男が、ずいぶんと、しょぼくれた顔してるなあ!?」

梢を揺らす少年の声。続いて、真つ黒い影が飛び出してくる。


アシュタル・ラド!今度こそ、命をいただくぜ!虎豹波双撃!」

出会い頭に横薙ぎに斬りつけてきた。真横からの一撃を受け止めようとアシュタルは持っていた壷を盾代わりにする。

壷に触れる寸前、少年の斧は、急濾停止。アシュタルは逆側から迫る剣圧を感じた。

右から来ると思わせて、実のところそれは罠であった。反対側の手に持った剣の一撃が本命。

「見え透いた手だ。

戦場に身を置いてきたアシュタルにとって、この程度の怪技〈くせわざ〉など、珍しいものではない。

「簡単に受け止めやがって!?じゃあ、これならどうだっ!?」

少年は腰を落として、低く構えた。地を這うような姿勢。構えと言えるのかも、不明だった。

この構えを目にすれば、向こう脛を切り払われまいと相手は警戒するだろうという魂胆である。

実際アシュタルは、自分の足下を警戒した。


「かかったな!てめえを惑わすことが俺様の狙いだ!

食らえ! 這蛇冲天襲!」


足下を狙うと見せかけて、少年はその場で飛び上がった。

気合いと共に落下し、頭上から斬りつける。

少年の剣は型を捨てて、虚と実を入り混ぜ、相手を困惑させるのが真髄。

だがそれは、「実」の方に決め手となるだけの威力があってこそ成立する技だ。

「この程度で、俺を斬れると思ったのか?舐められたものだな。」

アシュタルは、その場から動くことなく難なく少年の剣を受け止める。

「邪道な剣技だ。……アリオテス、若いうちからそんな手に頼ってちゃ、先がないぜ。」

「うるせえな! だったら、お前が教えろよ!俺を強くしてみろ!」

アリオテスと呼ぱれた少年は、血相を変えて噛みついた。


「前にも言っただろ?俺は、人に教えるのは苦手だ。勘弁しろ。」

「はは~ん、お前怖いんだろ?俺が強くなったら、俺に仇討たれちゃうもんなー?」

「俺の首欲しけりゃ、いつでもやるって言つてるだろうが。好きに持ってけ。」

「勝手にあげちやダメ。」


突然、ぽかっと気持ちのいい音がした。

「いって~!誰だよいきなり!?」

「いきなり斬りつけるのは、騎士道に反します!ゲーの血を継ぐ男として、恥ずかしくないのですか?」

殴つたのは、アリオテスと年がそれほど変わらない少女だった。


「私は、グラン・ファランクス見習い騎士。リラ・ゲーです。弟が無礼を働きました。お許しください。

「弟? アリオテス、お前、姉がいたのか?」

初耳だったアシュタルは、驚きを隠せない。

「アシュタル様。道理をわきまえない願いだとお思いでしょうが、私からもお願いします。

弟に剣を教えてください。いえ、剣だけではなく、覇眼の末裔としての覚悟もどうか教えてやってください……。」

リラは、アシュタルに深々と頭を下げた。それを見倣って、弟のアリオテスも頭を下げる。


彼らの父、イリシオス・ゲーは、覇眼を利用し、他人を陥れた奸賊だった。

だからアシュタルは斬った。そのことは今でも悔いていない。

それから時が経った。静かに暮らしていたところに、イリシオス・ゲーの息子と名乗る者が突然やってきた。

最初は、父親の仇を取りに来たと思った。だが、アリオテスの目的は別にあった。


「俺はオヤジみたいに惨めに死ぬつもりはない!そのためにも今は、腕を磨く!

そのために手っ取り早く、俺が今、一番強いと思う奴の弟子になることにした。

オヤジを斬ったこと、申し訳ないと思っているなら俺に剣を教えろ!父の仇、アシュタル・ラド!」


強いと思う奴の弟子になる。なるほど、理には敵っている。

怨みはないのかとアシュタルは、その時尋ねた。


「あるに決まってるだろ! だから、お前よりも強くなって正々堂々、正面からぶった斬ってやる! 文句あっか!?


面白い奴だと思った。強くなりたい動機もはっきりしている。

それに、今までのらりくらりと断ってきたが、白昼、地に額が付くほど頭を下げられては、さすがに無視できない。


「俺は、弟子をとるつもりはねえ。強さなんてものは、口で教えられるものじゃないからだ。

だが、俺とー緒にいて得るものがあると思うなら、側に置いてやってもいい。」


「ルミアは、どうだ?」

「アシュタルが、アリオテスの仇ならば、ルミアにとってこの姉弟は――

「リラお姉様。この間は、新鮮な野菜を送っていただいてありがとうございました。」

「こちらこそ、お返しにあんな立派な陶器を送っていただけるとは……。大事に使わせていただいております。」

「なんだ、ふたりとも、とっくに知り合いだったのか?」

「リラお姉様には、普段から色々気をつかってもらってる。いつか、お返ししたいと思ってたの。」

「なんだ、とっくに馬を射貫かれてたってことか?」

「それに今の腕じゃ、100年練習しても、アシュタルよりも強くなることなんてないと思うし……。」

「な、俺の目を見てはっきり言いやがったな!?

アシュタル! 今日から俺は、お前の強さをすべて盗む! そして、いつか俺に命乞いさせてやるからな!」

「じやあ、さっそくこの荷物持ってくれ。これも修行のうちだ。落とすなよ?」

「うわっ、重っ!? なんだよこれ?」

「売れ残った陶器よ。男手が増えて、助かったわ。」


アシュタルが、アリオテスを受け入れたのには、もうひとつの理由があった。


先ほどアリオテスの『右目』にちらりと見えたかすかな燐光。

アシュタルは、その光に見覚えがあった。

それは……あのイリシオス・ゲーが、宿していた原初の覇眼の輝きに似ていた。

当然、あの忌むべき力を持つ覇眼は、息子であるアリオテスたちにも受け継がれているだろう。


彼らが側にいれば、監視する手間が省ける。

口には出さないが、アシュタルにはそういう魂胆もあった。


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story2



マイア・スティルマは、………父の遺言を思い出していた。

「天よりたまわりし聖剣。どちらか1本でも、邪神妖魅の手に落ちる時、世は必ず乱れる』

『我がスティルマー族の使命は、その乱れを正すことに他ならない』

 「スティルマ家の剣技と、」この覇吼剣を、一子相伝に受け継いできたのは、そのため』

(お父さん。ようやく、ここまで来た……)

親の遊命を胸に秘めて、マイアは継承したr覇吼剣』と共に海を渡り、このケルド鳥へと辿り着いた。

マイアは、かつて”カンナブル”という街があったこの場所で、人を待っていた。


「……ここだ。」

姿を見せたのは、

戦士のような屈強な顔つきをした亜人だった。

その亜人は、シガとだけ名乗った。名字を名乗らないのは、亜人として身分が高い証だと以前聞いたことがある。

「状況は切迫している。一刻も早く、奪われた聖剣を取り戻したい。我らの王女もそれを願っている。」

多分な、とシガはつぶやいた。

「それを手伝うために来た。それで、剣は今どこにあるの?」

「残念ながら、それが不明なんだ。封印を守っていた者は、すべて殺された。手がかりもない。

「天が与えし聖剣。そのうちの1本は、大陸南端の村に封して人が護り、もう1本は極北の地に封じて、亜人が守る……。」

マイアがそらんじたのは、数百年前に結ばれた封剣の誓い。

大陸南端の村とは、マイアの故郷の村のことであり、極北の地とは、シガたちの故郷アラフトの里のことだった。

お互いに封印された剣を守る者同士だった。

「ん?やっと、次期王女が来たな。」

廃墟となった家屋の陰から、シガよりもひとまわり小さい亜人が現れた。


「……家出した親不孝者を連れ戻せと、母上に頼まれたか?」

「ふっ。戻れと言われて、戻る玉ではない癖に。それよりも、セリアル。事態は急を要する。」

「長老のお前が、わざわざ海を渡り、このケルドまで出向いて来た時点で、ただ事じゃないとわかる。なにがあった?」

「盗まれた……。アラフトのー族が、代々護り続けてきた”彿塵剣”が――」

数百年間、破られたことのない封印が破られたのだ。さすがにセリアルの顔色が変わった。

「彿塵剣が盗まれただと?”護剣衆”はなにをしていたんだ?」

「全滅した。もっとも王女の責務を絶賛放棄しているそなたに、他人を責める権利などないがな。」

そう言われては、セリアルは返す言葉がない。

シガは、一族の最年長。多くの尊敬を集める亜人の長老なだけあって、セリアル相手といえど遠慮がない。

「そこにいる剣士は誰だ?

気まずくなったセリアルは、風向きを変えようと、マイアのことを尋ねた。


「私は、奪われた彿塵剣と同等の聖剣――覇吼剣の守護者。」

「かの高名な、栄光の3騎士の末裔のひとりか?」

「それは、違う。私たち一族は、カトレア・ラインハルトが封印したこの”覇吼剣”を守っているだけ。」


唯一皇帝と、それに従う栄光の3騎士が健在だった統治の時代。

かつて、この戦乱の絶えない世界で、一度だけ平和がもたらされたことがある。

彼等が世を去って以降、この世界では、一度も戦火が消えたことはない。


「血の繋がりはないけど、栄光の3騎士の志は受け継いでいるつもり……。

カトレア・ラインハルトは、”後継者戦争”で聖剣を悪用する者が現れないように厳重に封じた……。

でも今、その願いは無惨にも打ち砕かれた。志を受け継ぐ者として、奪われだ彿曹剣¨はなんとしても取り戻さなきゃ……。」

もし、障害となる難敵がいるなら、私は先祖伝来のこの覇吼剣を、遠慮なく抜くつもりよ。」

淡々とした口調だが、熱い意志が込められている。シガは、マイアの存在を頼もしく感じた。

「お前は、覇吼剣の護り手なのに、その剣を使って戦うこともできるのか?」

「真力までは使いこなせない。それでも、この剣は強いから。」

マイアは覇吼剣の護り手であり、剣の使い手でもあるらしい。


「しかし、捜索するには、我らだけでは人手が足りん。セリアル、女王の代理として、亜人たちに号令をかけてくれ。」

「うーん。そうしたいのだが、それができないんだ。」

「む……?そういえば”王骨杖”はどうした?」

「……なくした。」

「な、なくしただと!?あの杖は、次期女王の証!あれも、アラフト族の秘宝のひとつだぞ

「そう怒るな。なくしたものは、しょうがないではないか。」

「しょうがないで済むか!バカ!」

「バカとはなんだ、バカとは?いい年して、言葉を選ぶことも知らないのか!?」

ふたりの喧嘩がはじまった。マイアは、呆れたようにため息をつく。


ふと耳を済ませると、森をいくつも隔てた向こうからなにかが聞こえる。

それは、地面を揺るがす無数の馬蹄の響きだった。

「とうとうはじまったか。

我々のいたヒベルニア大陸。後継者戦争に明け暮れる愚か者共が、とうとうこのケルド島にまで魔の手を伸ばしたか。


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story



馬の蹄が、砂地を激しく叩き、土煙を巻き上げる。

兵たちの悲憤入り交じった怒声。銃声と剣や槍をぶつけ合う鉄の響きが、―四方八方から聞こえてくる。

塵埃と立ちはだかる軍勢によって、視界が遮られ、身の置きはどこにもなかった。


「キミ、どうやらここは、戦場のど真ん中らしいにゃ。」

目の前で、どこかの軍とどこかの軍が、剣を交わらせている。それぐらいしか、今はわからない。

君たちが、どうしようもなく立ち尽くしている間に――

別の軍勢が、乱戦の中に突撃して行き、乱戦の輪がさらに広がった。

「なんてことにゃ!キミ、巻き込まれないうちに逃げるにゃ!」

後ろを向いた。しかし、背後からもまた別の部隊が、剣を揃えて、こちらに向かってくるのが見えた。

前も後もふさがれている。逃げ場など、どこにもなかった。

「そんなところにいたら、踏みつぶされちゃうわよ?黒猫ちゃんに魔法使い。」

右往左往する君たちに投げかけられたのは、懐かしくもあり、頼もしくも感じる声だった。

「リヴェータにゃ!?よかった。キミ、これで助かるにゃ!安全な陣営まで連れてってもらうにゃ。」

「撤退なんてさせないわ。あんたたちこそ、私たちの危機を見かねて、助けに来てくれたんじゃないの?」

「危機? 今度は、どこの誰と戦っているにゃ?」

リヴェーダに同行していたハ-ツ・オブ・クイーンの面々が割って入ってきた。


「詳しい説明はあとだ。今は、戦の最中。戦に集中しよう。」

「今回は、少し厄介なことになっているのです。」

「だからこそ魔法使いは、駆けつけてくれた。そうであろう?」

「……どうなんだ?」

彼らと再会する時は、いつも戦場だった。


 (キミ、ここはリヴェータたちに手を貸すにゃ。この戦いが終わらない限り、こっちの身も危険なままにゃ)

「助太刀、感謝するわ!」

「よかったわい……。魔法使いは、強いからのう。この戦い、もしかしたら勝てるかもしれんぞ。」

「にゃっ!?」

「さすがに此度は、生きて帰れないかと案じていたわ。帰還できる確率が、上がったのは喜ばしいことね。」

「にゃにゃっ!?」

「喜ぶのはまだ早い。敵は、我らの10倍をゆうに超えている。戦は、これからが正念場だ。

前方の乱戦の輪が、突然、収束した。戦いに勝った方の騎馬部隊が、次の目標を君たちに見定める。

「前線の部隊が、壊滅したみたい!次は、私たちの出番よ!」

迫り来る敵軍。その背後には、雲霞のようにひしめく、敵兵の姿があった。

「あ……あれ、全部敵なのかにゃ!?いったいどこと戦っているにゃ?」

君たちの疑問に、アマカドたちが手短に教えてくれる。

海の向こうのヒベルニア大陸では、数百年にも渡って、唯一皇帝の後継者の座を争う戦が行われている。

そのヒベルニア大陸で、この1、2年で急激に勢力を拡大した国がある。

それが、君たちが今戦っているヒベルニア帝国だった。

後継者継承戦争は、まだ終わっていない……。

それなのに、なぜか本国での戦いを途中で放り出し、ヒベルニア帝国は、ケルド島に侵攻した。


「お喋りしてる暇はないわ!”ケルド同盟軍”、第1陣が敵に突破されたと本陣に通告! 急いで!」

指揮杖を振ると、若い騎兵が伝令として飛び出した。

しかし、若い騎兵は、即座に敵の矢に射貫かれて落馬する。

そうしてる間に、敵の部隊が接近してきた。ハーツ・オブ・クイーンの面々は、それぞれ獲物を手にして迎え撃つ。

「恐怖を抑え込め!死者を顧みるな!敵を恐れた者に、死は寄ってくるわよ!」

瞬く間に、ハーツ・オブ・クイーンと帝国軍の先鋒部隊が激突――

考える間もなく、混戦となる。君とウィズは、リヴェータたちと自分を護るために、魔法を使い、向かってくる敵を撃つ。


その時、味方軍の右翼後方から、突撃してくる別の騎馬部隊があった。

「敵にゃ?それとも味方ににゃ!?」

先頭を駆けるのは、蒼の鎧に身を包んだ女騎士――


「侵略者を蹴散らせ!このケルトの地は、我らのものだ!」

グラン・ファランクスの部隊だ。ルドヴィカの裂帛の気合いと共に、敵の軍勢の中に突撃していく。

その輝く矢のような、すさまじい突撃は、さすが最強を謳われた騎士団グラン・ファランクス。

たった一度の突撃で、帝国軍は、二分された。

味方であるケルド同盟軍の将兵が、喝采しながら、我らも続けと気勢をあげる。

「この機を逃すな!敵を内陸部に入れないためにも、なんとしても、ここを守り切るのよ! 全軍、哨喊!

「哨喊!? ガンドゥが、―番好きな言葉だ!」

意気が上がったのは、ハ-ツ・オブ・クイーンも同じだった。

元々の戦闘力。それに、君の魔法も加わり、ケルド同盟軍、第2陣の護りを鉄壁にしていた。


「ルドヴィカとリヴェータ、仲直りしたのかにゃ?」

ウィズの問い。リヴェーダは聞こえないふりをしている。

やがて、第2陣突破は難しいと判断した帝国軍は、後退の合図を出す。先発部隊は、よく統率された動きで撤退していく。

勝利に沸き立つ味方。劣勢を一手でひっくり返したルドヴィカたちに惜しみない賞賛が送られた。


「……。」

「……。」

引き返してくるルドヴィカ。君は、またふたりが喧嘩するんじゃないかと、ハラハラしながら見守っていた。

「同盟軍は、もうおしまいだ。」

「今回は、勝ったけど、次も、こうなるとは限らないものね。

お互いの態度が冷たい。

どうやらこのふたり、関係性は以前から変わっていないらしい。

(さすがに憎しみあっていられる状況じやないことは、お互い分かっているはずにゃ……)


「盟主のバイゼンワール候含め、主立った者は全員逃げ出した。

「帝国軍の強さを恐れて?それとも、最初から私たちを捨て石にして逃げるつもりだったのかしら?

「ふっ。どっちでもいい。だが、これで私は自由になった。

ルドヴィカは、旗下の騎士たちを見渡す。

「グラン・ファランクス、後退する。今後は、誰の命令にも従わず、単独で行動させてもらおう。

その宣言は、その場にいるリヴェータたちとの決別にも近い宣言だった。


ルドヴィカたちが去ったあと、リヴェーダは苦笑交じりにため息をつく。

「私たちも後退するわ!次の敵の侵攻に備えるわよ!」

「魔法使い!全軍、撤退するまで魔法で支援してくれる?」

「もちろんにゃ。でも、撤退していいにゃ?」

答える代わりにリヴェータはいそいそと逃げ出す味方を指揮杖で差した。

同盟軍側のりーダーたちが逃げ出した情報は、すでに前線の兵たちの耳にも入ってしまっているようだ。

「こんなんじゃ、戦争どころじゃない。まずは、こちらの態勢を固めないと……。



リヴェータの頭の中は、既に次の戦のことでー杯のようだった。

ケルド問盟軍盟主バイゼンワール以下、中枢を担う15名の領主たちはー―

戦の最中、舶でケルド鳥からの脱出を計るも、帝国軍に発見され、その場で全員戦死した。


残された問盟側の領主たちは、新しい同盟軍の盟主として……

緒戦において著しい活順を見せたルドヴィカ・ロアリヴェータ・イレ


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