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【黒ウィズ】グレイス編(ザ・ゴールデン2016)Story

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最終更新者:にゃん

開催日:2016/04/28


目次


Story1 姫君の遊覧飛行

Story2 空と海と浮遊する大地

Story3 グレイスの謝り方






story1 姫君の遊覧飛行



グレイス・シグラーは空飛ぶ少女。さらにもっと言えば、彼女は一国の姫君である。

王宮から飛び出したいと父と母、つまり王と女王に嘆願すること、数えられるだけで、343回。

未遂を含めると500弱ほどの数を繰り返し、彼女はようやく、父と母の許可を得て、自由に外へ出ることが出来るようになった。

「うーん……。気持ち良い。」

今日もまたグレイスは、全ての大地が海に沈んだ異界の空を飛び回っていた。

ゆっくりと、快適なスピードで。ただし彼女にはひとつの懸念があった。

「知らない人がいたら、気をつけなきゃ……。」

王宮で育てられたグレイスの外出に先立って、両親は彼女に外の世界について諸注意を与えた。

例えばこんな風に。


“グレイス。外へ出るのは許しましたが、充分に気をつけるのですよ”

母の言葉にグレイスは余裕棹々でこう答えた。

「もちろんよ。お母様。魔物が現れたって、私の飛行術で逃げ切ってみせます。」

“はっはっは。グレイスは頼もしいな”

と父はグレイスの答えを聞いて笑う。

「もちろんです、お父様。」

“私が言っているのは、魔物のことではありません。人のことです”

「ふふふ。お母様は知らないのね。外に人なんかいませんよ。

私は一度外に出たことがあるから知ってますよ。」

“……いるぞ”

「えっ!?」

“普通にいるわよ”

「ええっ!? ……知らなかった。」

やれやれ……。グレイス、外の人と接する時は気をつけなさい”

「どう気をつければいいのですか、お母様?」

“あなたが王女であることを忘れなさい”

「王女であることを忘れる?」

“でないとあなたはボコボコにされます”

「ええ!! ……王女でも? 王女でもボコボコですか?」

“ボコボコです”

「女の子なのに……?」

“ボッコボッコです”

“はっはっは。残念だったなグレイス。しかし王妃よ。さすがに私は大丈夫だろう?

“むしろめちゃくちゃボコボコです”

“王なのに!?”

“ええ。膝を中心に”

“立てなくなる!!”


「人には気をつけろ……。確かにボコボコは嫌だしなあ……。」

母と父の言葉を反禰していると、眼下の海面が急にせり上がってくる。

「な、何かしら……?」

海面から現れたのは、鉄の塊だった。流線型の、それも相当巨大な、小さな城ほどはあろうかという鉄の塊。

グレイスの見たこともない代物である。

鉄の塊は浮上し終わると、空に向いた上部を開いた。そして現れたのが……。

「さあ、今日も始めますか。ん……? 誰だろ、あの子。

ねえ! そこのあなた! あなた、どこの船団の子?

私はスローダイン船団のサクヤ。この海域は初めてなの。いろいろ教えて。」

「あ。……えっと。」

両親の薫陶が災いし、グレイスは即座にこう思った。

逃げなきゃ。

「ごめんなさい!」

グレイスは猛烈な風とともに飛び去り、空の中へ消えてゆく。

意外なことに、逃げていくグレイスを見た少女はなぜかこう思った。

追わなきゃ!





「待ってー!!」

「追ってきてる……。私、本当にボコボコにされるんじゃ……。」

背後を伺うと、少女は板のようなものの上に乗って、グレイスを追ってきていた。

「待って! どうして逃げるの!」

「そっちこそ、どうして追ってくるんですかー!」

「それはあなたが逃げるから!

私はあなたが追ってくるから逃げているんです!」

などと不毛なやり取りをしながら、やたら滅法な追いかけっこを、ふたりが繰り広げていると、

空域は群島へと変わっていた。

周囲は小さな浮遊する岩に囲まれている。

元々、あまり器用ではない上に、そんな場所を飛んだ経験もないグレイスは岩の間をフラフラと危うい軌道で抜けていく。

「うわ! わわ! ひえー!」

対照的に少女は、むしろ岩を足場にして、岩から岩へ飛び移るように進む。みるみるうちにふたりの距離は縮まった。

「ちょっと、無茶はやめなさい! ぶつかるよ!」

そう言われても、グレイスは逃げなくちゃ、としか考えられず、さらにスピードをあげる。

「えー! だってー!」

「なんでスピードを上げるの! あ、危ない!」

起こるべくして起こるかのように、グレイスの眼前に岩が迫る。もはや止まるにしても、遅すぎた。

「危ない!!」

少女は叫んだと同時に、周囲のあらゆる岩を利用して、360度の急旋回でグレイスの頭上に迫る。

「手を……!」

「う、うん!」

差し出された手をグレイスは迷いなく握る。

少女は旋回の勢いのまま、グレイスの軌道を岩から逸らす。

最大の危機を逃れたふたりは、何度か跳ねまわるように岩の間を飛ぶと、ゆっくりと失速していった。

「……あ、ありがとう。」

「どういたしまして。あなた速いけど………ちょっと不器用だね。」

「こんなところ……飛んだことなかったから……。」

「それにしても、声をかけただけで、どうして逃げ出したの?」

「えーと……それは……。外の人には気をつけろって言われたから……。」

「なるほど……だからってあそこまで逃げることなかったと思うけど。」

「うん……。」

サクヤという少女の笑顔を見て、グレイスは安堵する。けして危険な人間ではないだろう。

そして、握ったままだった手の感触がもっとそのことを伝えていた。その手は温かく……。

「あなたの手ってとても安心する。力強くて。」





「お母様、ひどい!」

“あら、どうしてグレイス”

「外の人、みんないい人たちばかりでしたよ! 誰ひとり、私に危害を加えようとしなかったわ。」

“それはよかったわ。あなたはとても運がいいの”

「は? どういうことですか?」

“この広い世界の中で、初めて会った人がいい人だったなんて、とても素敵な偶然ね”

運がいい……。なるほど確かにそうですね。私、運がいいんですね!”

“そうだぞグレイス。お前は運がいい。父としてとても嬉しいぞ”

「そうだ! お母様。私、外の船団の人たちにとっても変わった料理を御馳走になったんです。」

“あら、それは何かしら”

「詳しくはわからないけど、採れたてのお魚の料理らしいです。

すごく平べったくて、小さくて、目も口もウロコもない魚なんです。それにソースをかけるの。」

“焼いて、それとも煮て?”

「焼いたりも煮たりもしないそうです。とても美味しかったですよ。」

“なんと……焼きせず煮もせずとは……王妃よ。私はその料理にとても興味があるぞ”

“私もです。王よ。何よりも娘に負けている気がするのはとても嫌ね”

グレイスは悔しがる父と母の顔を、ベッドの中で思い出して、満足げに笑った。

「やっぱり外に出て、見聞を広めることはとてもいいことね。」





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story2 空と海と浮遊する大地



以来、グレイスは外出するたびにサクヤの船へ行った。

そこはグレイスの知らない世界が広がっていた。ひとつの船の中に何十もの人々が暮らし、その船がさらに何十隻も集まっている。

「まるでひとつの国みたい。」

船団の様子を上空から見下ろしながら、グレイスは言った。

「国は言いすぎだけど、街くらいはあるかも。」

「サクヤはずっとあそこで暮らしているの?」

「物心ついた時から……ずっとそうだね。」

「すごい! 楽しそう!」

「楽しそう……? グレイスは時々変わった事を言うよね。」

「だって、いつも色んな所に移動しているんでしょ?

それって、いつも何か新しい物を見られるってことでしょ。

素敵なことじゃない!」

「……そうでもないよ。そんなことより、練習の続き。」

「あ、そうだった。」

「グレイスは真っ直ぐ飛ぶのは得意でも、ターンやスピンがヘタクソ過ぎだからね。」

「だって、いままでそんなことする必要があるなんて思ったこともなかったもの。」

「だと思った。」

そう言って、サクヤはボードに再点火する。

「いつも思うけど、そのボードってもので飛ぶのすごく変わっているよね。」

「どこが? 杖で飛ぶほうが充分変わってる。」

「うそ? そうなの? 普通だと思ってた……。」

練習といいながら、その飛行は勝負そのものだった。

ふたりは空を自由に飛び回りながら、ターン、トリックを繰り出した。

「ねえ、どうしてサクヤは空を飛んでいるの? こんな練習を続けているの?」

グレイスはサクヤの隣について並走すると言った。

するとサクヤは一度、総りをいれるトリックをしてみせてから答えた。

「アタシ、レースに出るのが夢なの。」

「レース? それはどういったことをするの?」

「いまみたいなことをするの! 競ったり、トリックを見せたり。

この世界で一番、速くて、上手くて、強い人を決めるの。」

「それは飛ぶのが好きだから?」

「それもある。もちろんそれが一番最初だった。あと、憧れのプレーヤーもいるしね。

でも……!」

サクヤは体を開くように急反転し、一気にスピードを殺し、その場に停止する。

「アレが欲しいっていうのもある。」

と、サクヤが指差した先には浮遊島のひとつがある。

「島? どうして?」

「ずっと船団にいると、そう思うの。レースで有名になって、島を買うの。

それがアタシの目標。」

「そうなんだ。それなら先に言って欲しかったな。」

「何が?」

「島が欲しいならあげるよ。

あんまり大きくないけど、それでもサクヤの船と同じくらいの大きさはあるかな?」

その言葉を聞いて、サクヤはふっと暗い顔をしてみせた。

「グレイスならそう言うと思った。……でもそういうことじゃないの。

アタシ……そろそろ帰らなきゃ。」

「え? もう?」

「うん。グレイスも自分の家に帰ったら……?」

サクヤはそれ以上何も言わずに、ボードの先端を海へ向け、下に降りていった。

(サクヤ、怒ってた?)

そして、グレイスは上を見上げると、自分の国のある方へと飛んでいく。

その時のグレイスには、まだ何もわかっていなかった。

母親の“姫であることを忘れろ”という言葉の憲味が。


 ***


“グレイス……。なんてひどいことを……”

「お母様。私そんなに悪いことをしたのでしょうか。

“とても。とても。悪いわ。そうね、一言で言えば、あなたとんだクソ野郎よ”

「ク、クソ野郎!!」

“王妃よ。さすがに言葉が過ぎるぞ”

“そうですわね。すこし下品でしたわね。訂正するわ。……あなたは、クソ野郎様よ”

「クソ野郎様! お母様教えて、私いったいどんなひどいことをサクヤに言ったの。」

“サクヤという子は、レースで有名になり、島を買うことが夢だったのよ”

“あなたはそれを踏みにじったわ”

「私はただ……私か出来ることならやってあげたいと思っただけです。

“グレイス。あなたシュークリームが大好きよね”

「はい。先にクリームだけすくって食べるのが大好きです。」

“なら、あなたのシュークリームはシューとクリームを別々にして出すわ”

「ひどい! もうそれはシュークリームじゃない。クリームとシューの単品だわ!」

“クレーム・ブリュレは上のパリパリを全部砕いてから出すわ”

「あの瞬間が一番楽しいのに! それならもう、いっそのことフランベしないで……。」

“グレイス。わかったかしら。あなたがどういうことを言ったか”

「はい。痛いほど。……お母様。私は一体どうすればいいのですか……。」

“いいですかグレイス。人へ施しをするのはとても良いことです”

“ですがそれは見えないようにやらねばいけません。誰かを傷つけるかもしれないからです”

“だから、良いことは隠れてするのです”

「隠れて……?」

“はっはっは。グレイスよ。ここはお前の王族たる器が測られる時だぞ”

“だが父は少しも心配していない。なぜならお前にはこの私の血が流れているのだからな!”

“建前はね”

“何……!!”


サクヤと不自然な別れをした日の夜。グレイスは夕食の席で両親とそんな会話をした。

(島……レース……。良いこと……。傷つけずに……。隠れる)

母の言葉をグレイスは忘れることが出来なかった。

そこにサクヤとの仲直りの方法があるはずだ。そんな気がしたからだ。




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story3 グレイスの謝り方



ある日、世界中にレースの開催が知らされる。それは、とある国が主催するレースであった。

そのレースの勝者には、賞品として土地が与えられるとされていた。

その報を聞き、少なからぬ人々がレースに参加するために、名乗りをあげた。

「人がいっぱい……。島を手に入れるってこんなにすごいことなんだ。」

レースの開催地にやってきていたグレイスは、参加者の数を見て驚いた。

それは自分が想像もしていなかった事実をグレイスに教えてくれた。

この世界では、全ての土地が海に沈んでいた。だからこそ、土地が大事だった。

重力に反する鉱石を地盤に持つ浮遊鳥に暮らすのは、世界の全ての人々ではない。

ごく限られた人々だけだった。

「船で暮らすことは、そういうことだったんだね。

私はシュークリームだけでなく、クレーム・ブリュレまで……ぐちゃぐちゃにしてたのか。」

サクヤに謝りたい。グレイスはその感情に従ってしまいたかった。だが……。母の言葉が思い起こされる。

“謝るよりも大事なのは、もう一度サクヤという子と友だちになることです”

だから、グレイスはレースを開催した。そしてレーサーとして参加した。

「グレイス……。いたんだ。見学?」

「ううん。私も参加しに来たんだよ。

「どうして? 島ならいっぱい持っているって……。

「でも私には他に手に入れたい物があるの。もう一度手に入れたいもの。

レースは1対1のデュエル方式で行われた。

ふたり同時にスター卜して、タイムとトリックによるポイントを競う。

速いだけでも、上手いだけでも勝てない。

「まさか、こんなに早く、対決することになるとは思わなかったね。」

「たぶん運命が引き合わせてくれた。そんな気がする。」

(たぶんお母様が何かしたんだろうけど………)

ふたりのレースは両極端だった。速いのはグレイス。上手いのはサクヤ。

「速さなら負けない!」

「速いだけが全てじゃない!」

そうは言っても、サクヤの中に焦りが生まれる。常に目の前を走られることで、正確無比なサクヤのターンにズレが生まれる。

そのズレは時間とともに、徐々に拡大していく。

参加者の誰もが勝負どころと心得る三次元カーブの中ほどで、ズレは致命的な破綻となった。

「ここで追いついてみせる!」

「さすがサクヤ。すごいターンだ……!」

元々、ぶっ飛ばす以外の取り柄もないグレイスに抵抗する術もなく、カーブの中でグレイスはサクヤに抜き去られた。

「もっと、もっと……。」

だがカーブを抜ければ、グレイスに追いつかれるという恐怖心がサクヤを支配していた。

それがサクヤの背中を圧迫し、サクヤに限界以上のスピードと進入角度を試みさせる。

「あんなスピードで曲がれるの? すごい……!」

グレイスはそう思ったかもしれないが、当のサクヤは違った。

「やばい!」

力学は正直である。限界以上のスピードで進入する者がいれば、ただその者を自分の法則からはじき出すのだ。

法則の外へ。カーブの外へ。

「きゃぁぁぁ!」

命の外へ。

「サクヤー!」

サクヤがバランスを崩したのが、カーブの外だったのは不幸中の幸いだった。

三次元カーブ内のビットにぶつかることがないから? 少し違う。

「風よ……! 私をサクヤの元まで運んで! いますぐに!!」

グレイスが助けにいけるからだ。

猛烈なスピードで海に向かっていたサクヤをもっと猛烈なスピードでぶっ飛んできた何かが捉える。

「サクヤー! 手を!」

「グレ……イス……。」

朦朧とする頭に自分の名を呼ぶ声が響き渡る。その声に言われるままサクヤは手を差し出す。

手はしっかりとサクヤの手を握りしめた。そこには初めて握った頃に思ったひ弱さはなかった。

「サクヤだけは……助けなきゃ!」

一心不乱でグレイスは360度のターンをしてみせる。初めてサクヤに会った時に見たヤツを。

サクヤの軌道を変えて、スピードを殺すことには成功した。

けれども自分の方は、バランスを失い、制御不能となった体は……。

海面に叩きつけられた。

「…………。」

衝撃で意識が薄れる。

ぼんやりした頭のなかに、辛うじて残っていたのは自分が泳げないという事実だけだった。

そんな時、母の声が聞こえる。

”グレイス。グレイス”

(お母様の声? これは死ぬ間際に見るというアレ?)

”グレイス……”

“グレイス。象の妊娠期間は22ヶ月。無駄に長いわ”

「…………。」

“そして、カブトガニの血は青い”

さらに、父の声も聞こえる。

“今夜はグレイスの大好きなローストビーフだぞ”

“ローストビーフ! ローストビーフ!”

「…………。」

特に関係のない記憶だった。

(余計に……意識が遠のく。……もうダメ)


…………。



「グレイス……! よかった! もう目が醒めないのかと思ったよ。

「私生きてる……。」

「みんなが助けてくれたの。」

周りを見ると、サクヤの船団の人たちがいる。今いる場所も船団の船のブリッヂだった。

「そうか。またサクヤに助けられちゃったんだね。……レースは?」

「終わった。もちろんアタシが勝ったわけじゃないよ。」

「私ね。このレースでサクヤと勝負した後に謝ろうと思ってたの。

こんな中途半端な感じじゃ謝れないね。」

「もしかして、そんなことの為にレースに出たの? 死んじゃうかもしれなかったんだよ。」

「……うん。」

さらにレースを開催までしているとは言えない。

「謝らなくていい。私の命の恩人で、友だちでしょ。」

と、サクヤはあの時と同じ手を差し出す。

「……うん。」

グレイスもあの時と同じ手でその手を握り返す。

「グレイス。あなた、変わってるとは思ったけどそこまで変な子だとは思わなかった。」

「そんなことない。私、クレーム・ブリュレは自分で割りたいだけよ。」

「なにそれ?」



後日の話。


“グレイス。あなたが船団の人たちにご馳走になったという料理を用意してみたわ”

「お母さま。これ……私の見たものと違います。」

“そうかい? だが薄くて平べったい魚の料理だぞ”

「ですが、私か見たのはもっとぷにぷにして透明でしたわ。こんな穴も空いてません。

とグレイスはその平たい輪っかのような食べ物をフォークで突いた。

“ですが、それもぷにぷにしているでしょ”

「でも……。」

“グレイス。それは魚の身を擦って、竹の枝に塗りつけて、蒸したものだ”

「もしかしたら、私か食べたのは生の魚だったのかもしれません。

“生? それはいけません。魚を生で食べるのは危険です”

“うむ、とても危険だ”

「でも美味しかったです。」

“美味しくてもだめです。それで我慢しなさい”

「はい……。ところで、この料理はなんという名前ですか、お母さま?」

“それはチクワです”

「チクワ!! チクワですか!! 変わった名前ですね……。」

“なんとなくいま名付けました”

以来、グレイスの国では王族の料理として、チクワが愛されるようになった。

反面、生の魚を食べるために、グレイスは頻繁に外出するようになった。

「やっぱり魚は船団のものに限るわ。」





グレイス編(ザ・ゴールデン2016)- END -




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