サマー版インヘルミナ・思い出
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思い出1
あらためて聞けい!
飛行島の民よ!
わらわの名は、インヘルミナ!
<連邦>の名のもとに参じょ……
キャトラ
わー!ストップ、ストーップ!
なんだ、水を差しおって。
せっかく久々に華麗な
自己紹介をきめようと……
キャトラ
そ・の・ま・え・に!その格好はなに!
む、これか?
これはわらわ専属の職人が仕立てた
夏使用の公務服ぞ!
アイリス
えっと、つまり水着ですよね、
それ……
キャトラ
も~、ここは海じゃないんだから
そんな格好で出歩かないでよ~!
よいではないか。
わらわは今、
夏のバカンス中なのだ。
アイリス
あ、今はお仕事、
お休みなんですね。
うむ、こんな機会は滅多に
ないからな。さすがのわらわも
心が浮き立っておる。
キャトラ
それで最初から水着で
ご登場したってわけね……
アイリス
お休み中はずっと
こちらにいらっしゃるんですか?
うむ、この飛行島は避難地に
ふさわしいからな。
都の喧騒からも遠く、
風は涼しく心地よい。
……海がないのがちと残念だが。
キャトラ
まぁ、空の上だしねぇ……
そういうわけだ、皆の者。
わらわはこの島で休暇を過ごす。
存分に歓待するがよい!
キャトラ
あーはいはい。
好きなだけ休んでいきなさいな。
さて、まずはなにをするかな。
……とりあえず、島の散策にでも
いくとするか。
インヘルミナは、そのまま
主人公たちの前から
立ち去ろうとした――
キャトラ
ちょ、女王さま!
まさか島にいる間
ずっと水着でいるつもり!?
ふっ、馬鹿を申すな。
そんなわけがなかろう。
アイリス
そ、そうですよね……
ちょっとびっくりしちゃった……
寝るときは裸だ。
キャトラ&アイリス
え。
思い出2
インヘルミナは、
妖艶な水着姿で
島内を練り歩いている――
アイリス
なんというか……すごいね。
その、いろいろな意味で……
キャトラ
うーん、セレブの考えることは
イマイチわからないわ……
どうした、そなたたち。
ふふ、さてはわらわの艶姿に
見惚れていたか?
キャトラ
ていうかさぁ……ずっとそんな
格好してて恥ずかしくないの?
これは異なことを聞く。
一体なにを恥じるというのだ?
見よ、国民の崇敬を一身に集めた
わらわの完璧なプロポーションを!
両手を大きく広げ、。
己の姿を誇示するインヘルミナ。
アイリス
じょ、女王さま!
みんなこっちを見てますよ……!
ふっ、美しいものに
目を奪われるのは世の摂理。
存分に見、そして賛美せよ!
逆にわらわから目を逸らした者は、
不敬であると知れ!
キャトラ
……なんかイロイロおかしい
気がするんですけどー……
カスミ
キャトラ
じーー……
アイリス
じーー……
カスミ
ちょ、ちょっと!
じろじろ見ないでよ!
は、恥ずかしいじゃない……
キャトラ
ほらー! やっぱりー!
これが普通の反応なのよ!
アイリス
(キャトラ……なんで水着なのかは
もう突っ込まないのね……)
馬鹿者!!
カスミ
きゃあ!
こ、今度は一体なんなのよ!
カスミを、恥じるでない!
わらわほどではなくとも、
そなたは十分よい体をしておるぞ!
カスミ
お、大声でヘンなこと言わないで!
うう、意識したら余計に
恥ずかしくなってきたわ……
手で水後姿を隠そうとするカスミ。
しかし、その手をインヘルミナが
ガシッと掴む!
隠すでない、もったいないぞ!
どれ、もっとよく見せてみよ!
カスミ
いやー! 離してー!
チカン! ヘンタイ!
ふははは!
よいではないか、よいではないか!
主人公
…………
キャトラ
じっと見てないで、
止・め・な・さ・い!
主人公
!
思い出3
キャトラ
というわけで、
やってきました。
――海に!
皆の者、大儀である!
アイリス
ちょうどビーチのある島に
通りかかってよかったですね。
うむ、飛行島も悪くはないが、
やはり夏といえば海よな!
キャトラ
……ところで女王さま。
なんだ?
キャトラ
ずっと気になってたんだけど……
なんで槍なんて持ってるの?
この愚か者めが!!
キャトラ
え、え!?アタシ今、
怒られるようなこと言った!?
……ふはは、なんてな!
ちょっとした冗談だ。
ロイヤルジョークをいうやつだ。
キャトラ
……なんか女王さま、
水着になってからイロイロ
はっちゃけてない?
ジョークはさておき……
この槍は海の醍醐味を
楽しむためのものだ。
アイリス
え、そうだったんですか!?
キャトラ
槍でどうやって楽しむのよ……
ふっ、まぁ見ておれ。
インヘルミナは槍を持って、
海面を鋭い目で見つめる。
――瞬間!
はぁぁーッ!
インヘルミナが海に向かって
槍の一閃を繰り出した!
……手応えアリだな。
皆の者、しかと見るがよい!
アイリス
あ!槍の穂先にお魚が!
キャトラ
もしかして……魚を獲るための
槍だったの、それ!?
さよう。
海の幸を現地調達し、食す。
そのための槍ぞ!
いつもの魔法では
火力が強くて粉微塵に
なってしまうからな。
アイリス
な、なるほど……
キャトラ
(……普通に釣竿とかじゃ
ダメなわけ?)
ふはは、なんてな!
これもロイヤルジョークだ!
アイリス
じょ、女王さま……
キャトラ
だから、はっちゃけすぎぃ~!
思い出4
エドガルド
ほォ~、ちょいときまぐれに
海辺に来てみれば、
まさか人魚に遭遇するとはなァ。
……む?
それはわらわのことを
言っているのか?
エドガルド
おうよ……って、なんだァ、
ちゃんと足があるじゃねえか。
てっきり嵐でも来るのかと
思ったぜ。
ふむ、人魚か、か……ふふ、
悪くない賛美だ。気に入ったぞ。
褒めてつかわす。
エドガルド
おいおい、オンナァ。
ずいぶん上から目線のようだが、
オレが誰だかわかった上で
そんな口きいてんのかァ?
身なりからして大方の予想はつく。
が、わらわは今バカンス中だ。
些事で水を差したくはない。
お互いの詮索はなしにして、
無礼講といこうではないか。
なあ、<海賊殿>?
エドガルド
ケケ……ケハハハハ!
こいつァおもしれェ!
大した度胸のオンナじゃねえか!
いいぜ、アンタにノって
やろうじゃねェか。ちょうど酒の
相手が欲しかったことだしなァ。
ほう、酒か。
よい、付き合おうではないか。
なにがある?
エドガルド
へへ、見てみな。さっき略だ……
ン!苦労して手に入れた
ヴィンテージのラム酒だ!
山積みになった酒樽を指して、
エドガルドは得意げに語った。
おお、これは見事な……!
エドガルド
こんだけ膳立てしてやったんだ。
最後まで付き合ってもらうぜェ。
なあ。
ふっ、望むところぞ!
エドガルド
そんじゃァ……いくぜッ!
うむ!
エドガルド&インヘルミナ
乾杯ッ!
それからしばらくして……
エドガルド
Zzzzz……Zzzzz……
主人公
!
キャトラ
どういう状況なの、これ……
アイリス
私たちが買い出しに言ってる間に、
一体なにが……!
そこには空になった無数の酒樽、
倒れ伏して熟睡するエドガルド。
そして――優美に杯を掲げ、
そして――中身をくいっと飲み干す
インヘルミナの姿が……
まったく、この程度で潰れるとは。
出だしは大した酒豪ぶりだと
感心したが、見込み違いだったか。
……ふむ、仕方がない。
ここからは一人で二次会と
洒落込むか。
そしてインヘルミナは、
エドガルドが持ち込んだラム酒を
すべて飲み干したのだった……
思い出5
エドガルド
クゥオオオラァァァァーーーー!!!
うっぷ……!
キャトラ
ぎにゃあ!
い、いきなりなんなのよ、アンタ!
っていうか酒クサ!
まったく、騒々しいぞ……
ああ、いつぞやの海賊殿か。
一体なに用か。
エドガルド
スマした顔してんじゃねェーぞ!
オンナァ……テメェ……!
ん?わらわがどうかしたか?
エドガルド
どうかしたか?
だとォ!?
エドガルド
テメェ、オレが
かっぱらってきた酒、
ぜェんぶ飲みやがっただと!
エドガルド
う、うぐッ……
大声だすと頭に響きやがる……!
うげェ……
キャトラ
アンタ、すごい具合悪そうね……。
顔色も悪……って
それはもともとか。
なにかと思えば……あれはそなたが
わらわに献上したものだろう。
いくら飲もうとわらわの勝手だ。
エドガルド
全部くれてやったわけじゃねェよ!
クソッ! 久々に上玉の
獲物だっつのによォ!
なあ……この落とし前
どうつけてくれんだ。
ああァ!?
エドガルドが剣を抜き、
インヘルミナに
向かって突きつけた!
ほう、わらわよ剣を交えるか。
ふっ、よかろう。ちょうど余興が
欲しかったところだ。
インヘルミナもまた槍を構え、
エドガルドと正面から相対する!
エドガルド
相変わらずいい度胸してんなァ。
後悔してもしらねェぞ。
御託はよい。さっさと来ぬか。
エドガルド
抜かせ……ウラァ!
エドガルドの先制を皮切りに、
二人の仁義なき決闘が
はじまる!
キャトラ
もう~、どっちも血の気多すぎ!
主人公!
早く二人を止めなさい!
アイリス
待って……エドガルドさんの
様子がおかしいわ!
互角と思われた攻防の中、
ふとエドガルドの動きに
かげりが生じる。
エドガルド
クソが!
こっちは二日酔いだってのに
なんで向こうは
ケロッっとしてやが……
うっぷ!!!
突如、エドガルドは口元を押さえて
膝をつく。戦いにおいてその隙は、
あまりにも致命的だった――!
勝機はわらわにあり!
失神程度は覚悟してもらうぞ!
はぁーーーー!!
インヘルミナが勢いよく槍を
振りかぶった――その瞬間。
プチン!
あ。
アイリス
あ、水着のホックが……!
エドガルド
な……こ、こいつァまさか!
水着美女名物のアレか……!''
アレがくるのかよ……!?
キャトラ
ままま、まずいわ!
早く助け……
その時、主人公が
インヘルミナのもとに
駆け走る――!
思い出6
エドガルド
ぐあァ! な、なんだ!
閃光弾かなにかか!?
キャトラ
女王さま! 今のうちに
水着をつけなおして!
う、うむ、恩に着るぞ!
主人公!
エドガルド
ああ……なんてこった、クソ!
おい! テメェのせいで肝心な
ところが見えなかったじゃ……
エドガルド
うぐッ! や、やべえ……
頭がグラつきやがる……
もう立ってらん……ねェ……
エドガルドは目を回し、
そのまま地面に倒れ伏した……
キャトラ
まったく、本調子じゃないくせに
暴れたりするから……
アイリス
女王さま、だいじょうぶですか?
うむ、優秀な臣下のおかけで
危うく恥を晒さずに済んだ。
あらためて礼を言うぞ。
キャトラ
いつも水着の女王さまも
さすがに裸を見られるのには
抵抗があったみたいねえ。
当たり前のことを申すな。
わらわとて花も恥じらう乙女ぞ。
キャトラ
乙女……うん、そうよね……
乙女よね……
まあ、とはいえ……
そなたであれば
別に見られても構わんがな。
キャトラ
な、なんですと!?
アイリス
女王さま、もしかして
主人公のこと……!
……ふ。
キャトラ
ふ?
ふははは、冗談、冗談だ!
顔を赤くしおって、
そなたも愛い奴よのう!
そう言って主人公の
肩を豪快に叩くインヘルミナ。
アイリス
えっと……女王さまって
こんなに弾けた人だったっけ?
キャトラ
……まあ、夏だしね……
水着だしね……
さあ、皆の者!
夏はまだ始まったぱかりぞ!
心ゆくまで楽しもうではないか!
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冒険者さん
312015年07月13日 14:57 ID:o7xbi9c3インヘルミナ あ。
アイリス あ、水着のホックが……!
エドガルド "な……こ、こいつァまさか!水着美女名物のアレか……!アレがくるのかよ……!?"
キャトラ "ままま、まずいわ!早く助け……"
―その時、主人公がインヘルミナのもとに駆け走る――!―
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冒険者さん
302015年07月13日 14:57 ID:o7xbi9c3インヘルミナ 勝機はわらわにあり!失神程度は覚悟してもらうぞ!
はぁーーーー!!
―インヘルミナが勢いよく槍を振りかぶった――その瞬間。―
―プチン!―
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冒険者さん
292015年07月13日 14:57 ID:o7xbi9c3―互角と思われた攻防の中、ふとエドガルドの動きにかげりが生じる。―
エドガルド クソが!こっちは二日酔いだってのになんで向こうはケロッっとしてやが……
_人人人人人人人人人人人人人_
> うっぷ!!! <
 ̄YYYYYYYYYYYYY ̄
―突如、エドガルドは口元を押さえて膝をつく。戦いにおいてその隙は、あまりにも致命的だった――!―
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冒険者さん
282015年07月13日 14:57 ID:o7xbi9c3インヘルミナ 御託はよい。さっさと来ぬか。
エドガルド "抜かせ……ウラァ!"
―エドガルドの先制を皮切りに、二人の仁義なき決闘がはじまる!
キャトラ もう~、どっちも血の気多すぎ!
主人公!早く二人を止めなさい!
アイリス 待って……エドガルドさんの様子がおかしいわ!
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冒険者さん
272015年07月13日 14:56 ID:o7xbi9c3インヘルミナ なにかと思えば……あれはそなたがわらわに献上したものだろう。いくら飲もうとわらわの勝手だ。
エドガルド "全部くれてやったわけじゃねェよ!"
"クソッ! 久々に上玉の獲物だっつのによォ!"
なあ……この落とし前どうつけてくれんだ。ああァ!?
―エドガルドが剣を抜き、インヘルミナに向かって突きつけた!―
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冒険者さん
262015年07月13日 14:56 ID:o7xbi9c3インヘルミナ ん?わらわがどうかしたか?
エドガルド "どうかしたか? だとォ!?"
エドガルド "テメェ、オレがかっぱらってきた酒、ぜェんぶ飲みやがっただと!"
エドガルド う、うぐッ大声だすと頭に響きやがる……! うげェ……
キャトラ アンタ、すごい具合悪そうね……。顔色も悪……ってそれはもともとか。
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冒険者さん
252015年07月13日 14:56 ID:o7xbi9c3エドガルド "クゥオオオラァァァァーーーー!!!"
"うっぷ……!"
キャトラ "ぎにゃあ!"
"い、いきなりなんなのよ、アンタ!っていうか酒クサ!"
インヘルミナ まったく、騒々しいぞ……ああ、いつぞやの海賊殿か。一体なに用か。
エドガルド "スマした顔してんじゃねェーぞ! オンナァ……テメェ……!"
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冒険者さん
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冒険者さん
232015年07月13日 14:55 ID:o7xbi9c3インヘルミナ まったく、この程度で潰れるとは。出だしは大した酒豪ぶりだと感心したが、見込み違いだったか。
……ふむ、仕方がない。ここからは一人で二次会と洒落込むか。
―そしてインヘルミナは、エドガルドが持ち込んだラム酒をすべて飲み干したのだった……―
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冒険者さん
222015年07月13日 14:55 ID:o7xbi9c3エドガルド Zzzzz……Zzzzz……
主人公 !
キャトラ どういう状況なの、これ……
アイリス 私たちが買い出しに言ってる間に、一体なにが……!
―そこには空になった無数の酒樽、倒れ伏して熟睡するエドガルド。―
―そして――優美に杯を掲げ、中身をくいっと飲み干すインヘルミナの姿が……―