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シオン・思い出

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作成者: ゲストユーザー
最終更新者: ゲストユーザー

シオンの思い出とボイス

思い出1

シオン

こんにちは。


アイリス

シオンさん。いらっしゃい。


キャトラ

あれ? アンタひとりなの?


シオン

ええ。ここへ来たのは、

私個人の用だから。


キャトラ

ふ~ん。それで、

アンタの用ってなんなの?


シオン

あなた達に相談があって。

聞いてくれる?


キャトラ

いいわよ。言ってみなさいな。


アイリス

私たちで力になれるなら、

よろこんで。


シオン

……ありがとう。来てよかった。


キャトラ

それで相談って、どんなことなの?


シオン

私の……ここにあるもののこと。


シオンは自分の胸の上に、
そっと手をあてた。


キャトラ

ここにって……

なにもないみたいだけど?


シオン

ある。ここには<共鳴>で得た、

私の知らない<思い>が響いてる。


アイリス

共鳴>で得た<思い>……?


シオン

私は<共鳴の概念>で、

相手のことを知ることが出来る。


シオン

でも万能じゃない。時には、

私の理解できないモノと

共鳴する時がある。


キャトラ

ふむふむ。たとえば、

なにがわかんないの?


シオン

他人の感情。――思いというもの。


アイリス

……それがわからないんですか?


シオン

共鳴>で得ることはできる。

有ることもわかる。

でもそれは、理解とは違う。


シオン

自分で経験・体験して得たもので

ないのは、特に難しい。


キャトラ

ふ~ん。なんか面倒なのね。


シオン

少し前……ハーヴェイディーラ

レナの<思い>と<共鳴>した。


シオン

私はそれを得たけど……

この<思い>を知らなかった。


アイリス

……シオンさんが、経験したことの

ない気持ちだったんですね。


シオン

そう。私には、こんなに強く熱く、

あたたかで柔らかい<思い>は

生まれたことがない。


シオン

だから、この思いの

呼び方も知らない。


アイリス

……シオンさんは、

ハーヴェイさんたちの思いを、

理解したいんですね?


シオン

そう。私は理解したい。


シオン

でも方法がわからない……

だから相談に来た。


アイリス

わかりました。

私たちがお手伝いします。


キャトラ

どーんとまかせておきなさい。


シオン

ありがとう……

よろしくお願いする。

思い出2

キャトラ

よーし! それじゃ、

早速いろいろやってくわよ!


シオン

わかった。なにをすればいいのか、

教えてほしい。


アイリス

キャトラ、自信満々だけど……

どうするつもりなの?


キャトラ

どうするって経験をつませるのよ。

足りないのは自分での

体験なんだから、当然でしょ。


アイリス

……そうだけど、

それをどうやってつむの?


キャトラ

それは得意なものからで

いいんじゃない?


シオン

私の得意なもの……?


キャトラ

そりゃ、戦闘でしょ。

だから、森まで来たワケだし。


シオン

……そうね。

戦闘はたしかに私の得意なものね。


(魔物が現れる)


キャトラ

さっそく出たわねっ!
シオン、いっちゃいなさい!


シオンは襲いくる魔物の前に
立ちふさがり剣を振るう!


シオン

これでいいの?


キャトラ

いいんだけど、

ちょっと余裕がありすぎね。


シオン

そう言われても……困る。


キャトラ

じゃあ……そうね、アタシのこと、

レナだと思いなさい。


シオン

……キャトラをレナだと?


キャトラ

そうよ。

ここにハーヴェイたちはいないわ。

今はアンタだけなの!


キャトラ

だからアンタがレナを守るの!
アンタはレナのお姉ちゃんでしょ!


シオン

私だけ……私が負けたら、

レナが……ッ!? これ――


キャトラ

って、話してたら、コッチキター!


アイリス

キャトラっ!?


シオン

――させない。


シオン

レナには……触れさせない。


シオンは襲いくる全ての魔物を、
尋常ではない殺気を込めて
次々に斬り伏せた。


シオン

フゥ……フゥ……


アイリス

す、すごい……


シオン

レナ……キャトラ、大丈夫?


キャトラ

う、うん。大丈夫よ。

ありがとうシオン。


シオン

いいの。おかげで少し、

理解ができたみたいだから。


キャトラ

えっ、ほんとに?!


シオン

レナのことを守らないとって、

そう考えたら――胸の<思い>に

似た熱さが湧いてきて……


キャトラ

アタシは『そう思え

って言っただけなんだけど……

アンタ……すごく単じゅ――


アイリス

シオンさんは、

とても素直なんですね。


シオン

素直……? 私が……?


キャトラ

まぁ、そのおかげで少し前進した

みたいだし、結果オーライよ!


シオン

……そうね。私も、少しだけでも

理解できた事は嬉しい。


シオン

また、協力してほしい。


アイリス

はい。もちろんです。

思い出3

シオン

キャトラ。次はなにをしたらいい?


キャトラ

ちょ、ちょっと落ち着きなさい。

こういうのは焦ったらダメなのよ。


キャトラ

なにせ、ココロの問題なんだから!


アイリス

(キャトラ……今日はなんだか、

頼りになるわ……)


シオン

焦りは禁物……わかった。

たしかに少し、性急だった。

反省する。


キャトラ

わかればいいのよ。

じゃ、今回は平和的にいきましょ。


シオン

平和的……?


キャトラ

そう、平和的。シオン、アンタの

趣味とか好きなこと教えなさい。


シオン

……なぜ?

それになにか意味があるの?


キャトラ

あるわ!


シオン

……そう。あるなら答える。

趣味……好きなこと……


シオン

レナと遊ぶこと。

あと、料理と……音を聞くこと……


キャトラ

ふむふむ……って、

音を聞くことってなに?


シオン

そのままの意味。音を聞く。

風の音、雨の音、たき火の音……


アイリス

自然の音を聞くということですか?

音楽ではなく……


シオン

音楽を聞くのも好き。ただ演奏は

聞く機会が、ほとんどない。


キャトラ

なるほど。それで普通の音なのね。


シオン

そうなる。


アイリス

シオンさんの、

一番好きな音ってなんですか?


シオン

一番好きな音……?


アイリス

はい。特別だって思えるような、

そんな音です。


シオン

特別な音……私の特別な……

……うの……と……


キャトラ

……え?


シオン

心臓の……音――


シオンはキャトラに手を伸ばし、
そっと抱きしめた。


キャトラ

え? えっ?! なに、これ?!
どういうこと??!


シオン

……違う。これじゃない……


キャトラ

アンタねぇ!
いきなり抱きしめといて、
これじゃないとか失礼でしょ!?


シオン

……ごめんなさい。

でも、私が好きなのは、

あなたの音じゃなかった。


キャトラ

だったら誰のがお気に召すのよ?!


シオン

レナ。


キャトラ

即答っ!?


シオン

あとディーラ、それにハーヴェイの

音も……聞いていると安心する。


シオン

心臓の音を聞くと、

生きているのを感じる……

あたたかくて、優しくなれる……


アイリス

……シオンさんには、

安らぐことのできる音なんですね。


シオン

安らぎ……そう……

この気持ちが――<安らぎ

……キャトラ。


キャトラ

なによ?


シオン

私はキャトラに感謝してる。でも、

この気持ちは生まれなかった。

ごめんなさい。


キャトラ

わかったけど、
ごめんなさいはやめなさいよ!
なんかちょっと傷つくでしょー!!

思い出4

シオン

……ハァ……ハァ……ッ。


アイリス

シオンさん?!


シオンは返事をすることもなく、
崩れるように座り込んだ。


キャトラ

ちょっと! アンタ、ケガしてる
じゃない! アイリス!


アイリス

<*×○■!&%$…………>


アイリスがシオンの隣へ座り、
魔法を唱えると、シオンの体の傷が
たちどころに消えてゆく。


シオン

……手間をかけさせて

ごめんなさい。


アイリス

そんなこと気にしないでください。

それより、どうして傷だらけに……


シオン

ギルドの魔物討伐依頼を

受けたので。


キャトラ

まさかそれ、
ひとりで行ってきたの?!
危ないじゃない?!


シオン

でも……私には、これしかないの。


アイリス

これしかなんて……

どういうことですか?


シオン

ここへ来て気づいた。あなた達は

なんでも知っているし、

なんでもできる。


シオン

ハーヴェイたちと同じ……私には

できないことがたくさんできる。


シオン

でも私にできるのは――

戦うことだけ。だから私は

戦って強くならないと……


キャトラ

だからって、ひとりはムボーよ。


シオン

でも弱い私は、ここに……

ハーヴェイたちの側に

存在する価値がない。


アイリス

シオンさん……

それは違うと思います。


シオン

違う? なにが……違うの?


アイリス

シオンさんの価値は、

たとえ弱くても失われるもの

じゃありません。


キャトラ

そうね。大事なのは力じゃなくて、

シオン自身だからね。


シオン

……私、自身……?


アイリス

はい。私たちには、

ここにシオンさんがいるだけで、

十分な価値があるんです。


キャトラ

だから、ひとりで無茶すんじゃ

ないの。心配するでしょ。


シオン

この感じ……

胸の中の<思い>に……似てる。


アイリス

……え?


シオン

……あなた達はどうして、私を……

そんなに心配するの……?


キャトラ

仲間なんだから当然でしょ。


シオン

仲間……私は仲間?


アイリス

私たちはそう思ってます。だから

心配するのも当たり前なんです。


シオン

そう……これが仲間の心配……

ハーヴェイたちと同じ心……


シオン

わかった。もう無理はしない。

約束する。


キャトラ

あら。いきなり、

いい返事するじゃない。


シオン

仲間に心配はかけてはダメ。

なんでしょ?


アイリス

はい。これからはお願いしますね♪


シオン

ええ。

……心配してくれて、ありがとう。

思い出5

シオン

見つけた。ここにいたのね。


アイリス

もしかして私たちのこと

探していたんですか?


シオン

そう。なかなか見つからなくて、

少し困った。


キャトラ

わかってるわよ。アンタが早く

ハーヴェイたちのこと

理解したいって思ってるのは。


キャトラ

でも、あわてちゃダメよ。

こういうのは少しずつ――


シオン

キャトラ。


キャトラ

――え? あ、うん。なに?


シオン

アイリスも、それから

主人公も。


シオン

ありがとう。私なんかの相談に

のってくれて。


キャトラ

なに、いきなり……

あらたまってどうしたのよ?


アイリス

……あ! もしかしてシオンさん、

ハーヴェイさんたちの気持ちを

理解できたんですか?


シオン

全てではないけど……

あなた達のおかげで、

理解は深められたと思う。


キャトラ

ほうほう。なるほどなるほど。

それは良かったじゃない♪


アイリス

それならきっと、すぐに全部

理解できるようになりますよ♪


シオン

そう。あなた達なら、

きっと近い内にそうなると思う。

でも、私は私だから……


シオン

私は、あの場所から……

ハーヴェイたちのところから

離れることにした。


シオン

あなた達ともお別れ。

ただお世話になったから、

お礼だけでも言いたかった。


シオン

それじゃ、さようなら。

本当にありがとう。


キャトラ

ちょ、ちょっと待ちなさい!
どういうこと?!
意味がわかんないんだけど?!


シオン

? どういうことと言われても……


キャトラ

アタシたちは、アンタみたいに

共鳴>とかできないの!

ちゃんと説明しなさい!


シオン

説明……


アイリス

どうしてシオンさんは、

ハーヴェイさんたちのところから、

離れようと思ったんですか?


シオン

私では無理だから。


アイリス

……無理?


シオン

あなた達に、これだけ協力して

もらっても、私はまだ

思い>の全てを理解できない。


シオン

それを私は、この<思い>を、

私には持つことのできないものだと

理解したの。


アイリス

シオンさん……


シオン

ハーヴェイたちがくれるのと、

同じぬくもりを返せない私では

……家族になれない。


シオン

だからハーヴェイたちと

一緒にはいられない。


シオン

そんな顔をしなくていい。


シオン

ハーヴェイたちとは違うと

解っただけで、十分な成果。

あなた達には感謝しかない。


シオン

家族と呼んでもらえて、

嬉しかったけれど……

このまま、どこかへ去るわ。


キャトラ

アンタ、そんなんで本当にいいの?


シオン

ええ。私は……あの、

あたたかな家族には、

相応しくないから……

思い出6

シオン

この光……ルーンの――っ!

共鳴>?! なんで……

こんなにあたたかい……


シオン

これはあなた達ね……

心配>と<怒り>……


シオン

そう。知ってる。二度目……

私を仲間だと思って、

心配して叱ってくれている。


キャトラ

わかってるなら、ちょっと

アタシたちの話を聞きなさい。


シオン

気持ちは嬉しい。

でもキャトラ、私はもう……


キャトラ

アンタは<共鳴>で知ると、それが

全部正解だって思い込むわねぇ……


ハーヴェイ

たしかに、その傾向は

あるかもしれぬな。


シオン

…………え?


声に驚いて振り向くと、
いつの間にかハーヴェイたちが、
側まで来ていた。


キャトラ

アンタたち、なにしにきたの?


ハーヴェイ

シオンが戻ってこないのでな。

方々を探して回っていたのだ。


レナ

おねーちゃん、みーつけた♪


シオン

レナ……ハーヴェイ……

ディーラも……どうして……


ディーラ

どうしてもなにもなかろう。

家族が戻らぬのだ。

探すのは当然だぞ。


シオン

家族……

でも、私にその資格はありません。


ハーヴェイ

ん? 資格がないとは、

どういうことだ?


キャトラ

あぁ、それなんだけど、

シオンが共鳴で、アンタたちの

気持ちを知ったらしいのよ。


ディーラ

それは……つまり、我らが

気に入らぬから家族ではない、

と、いう遠回しの拒絶か?


シオン

違うっ!
本当に資格がないのは私の方!


シオン

……私の方……なの……


アイリス

……シオンさん……


シオン

私には、ハーヴェイたちが

向けてくれるような――


シオン

熱くて優しくて心を満たす……

あたたかな思いを返せない。


シオン

そんな私が、あなた達の家族に、

なれるわけがないの……


ハーヴェイ

……シオン……


シオン

…………


ハーヴェイ

聞け、シオン……

私は前に言ったな。

私達が互いに、寄る辺無き身だと。


ハーヴェイ

だから共に生きることに、

なんら差支えはないと。


シオン

……言った……


ハーヴェイ

なら、お前は『なれるわけがない

と不安にならずともいい。ただ――


ハーヴェイ

なりたい』と願いさえすれば、

私達は家族だ。


シオン

っ……本当に……

それだけでいいの?

私はなにもできないのに……


ハーヴェイ

ああ、それだけでいい。


レナ

レナもっ! レナも、

おねーちゃんといっしょだよ!


ディーラ

言わずともわかるだろうが……

我も言おう。それで良い。

我らはすでに家族だ。


ハーヴェイ

お前はどうだ? シオン……


シオン

ッ……ぅ……わ……私は……

私も――


シオン

家族で、いたいっ……ッ!


ハーヴェイ

ああ。安心しろ。私達は家族だ。

もう心配をさせるな。


シオン

ッ……ぅんッ!!


…………


キャトラ

もう大丈夫そうね……


アイリス

ええ。あとは家族に

まかせましょう。


ボイス

状態ボイス
キャラ詳細画面あなたの思いを、私に響かせて
Lvアップ私のうちに響くわ…
スキル響け!
AS1エフェメラル・レイ!
AS2エンド・レゾナンス!
交代時(入)任せて
交代時(出)お願い
クエスト開始時そう、これが戦い
クエスト中放置
クエストクリア時お疲れ様。さあ、帰りましょう
戦闘不能時お家に…帰らなきゃ…
タウン1よろしくお願い…
タウン2あなたの思いも伝わるわ…
タウン3幸せ…もっと理解したい…
タウン4レナと遊びに行くの
タウン5料理は…とてもやりがいがある…
攻撃1はっ
攻撃2せいっ
被ダメ1くっ…
被ダメ2あぁっ!
被ダメ3まだっ!
手を振る/お辞儀よろしくお願い…
バンザイ/ハイタッチ喜びの気持ち…あなたにも…
土下座/頭を抱えるごめんなさい…
温泉ぬくもりが心地いい…

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コメント (シオン・思い出)
  • 総コメント数1
  • 最終投稿日時 2017年01月05日 18:34
    • 冒険者さん
    1
    2017年01月05日 18:34 ID:hdkkfeqs

    うろ覚えかなと思いますが、放置は「風の音が聞こえる…」だったような…。

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