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トモエ・思い出

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トモエの思い出とボイス

思い出1


???

駄目だ……まだこの身は

剣になりきれていない。


この空飛ぶ島に、剣へと至る

きっかけがあるのだろうか。


キャトラ

あら、またお客様ね。


トモエ

私はトモエ。

帝国陸軍の大尉であります。


アイリス

よろしく、私はアイリスです。

まあ、帝国の人だったのね。


キャトラ

アタシはキャトラ、こっちは

主人公よ。


トモエ

主人公殿に、

アイリス殿、キャトラ殿で

ありますか。


未だ道に至らぬ、なまくらに

ございますが、何卒よろしく

お願い致します。


キャトラ

堅苦しいわね。

もっと気楽でいいのよ?


トモエ

失礼いたしました。こういう時には

小粋なジョークでも交えながら

ご挨拶をするべきなのでしょうが。


アイリス

いいんですよ。

トモエさんらしいご挨拶で。


お心遣い、痛み入ります。


キャトラ

ところで、飛行島はどうかしら?

気に入った?


トモエ

はい。すばらしい安定感です。

帝国の飛行艇ではこうは

いきませんね。


こちらの飛行島の積載量と

航続力はどれほどなのでしょう。


キャトラ

安定感ねえ。


……えーと、わかんない。


トモエ

申し訳ない。重要機密でしたね。

うかつな質問でした。


トモエ

別に内緒のことなんか

何もないけどね。


キャトラ

時に皆様、こちらの島には

名高さ鍛冶師殿がいらっしゃるとか。


アイリス

バロンさんですね。


キャトラ

あら、そんなに有名だったの?


新しい客人か。


キャトラ

噂をすれば影だわ。


トモエ

貴殿がバロン殿ですか。

私は帝国軍人のトモエと申します。



帝国の方か。ようこそ飛行島へ。


トモエ

どうかこの私に、ご指南を

いただけませんでしょうか。


ふむ、私に何を?



トモエ

私は、剣になりたいのです。

思い出2


巻きワラを前にして、
トモエが正座をしている。


トモエの腰には、
鞘に収まった剣があった。


まばたきのー刹那。
トモエの手には抜き身の
剣が光っている。


トモエ

……ふぅ……


キャトラ

……えっ?



巻きワラは、上下二つに
切断されていた。


トモエはゆっくりと剣を
鞘に納めた。


キャトラ

抜いた瞬間が見えなかったわ!

アタシの視力をもってしても!


トモエ

つたなき技、

お目汚しでございました。


キャトラ

トモエったら、剣の達人なのね。


トモエ

いえ、私など、ただのなまくら。

まだ剣には至っておりません。


キャトラ

そこがわからないのよね。

剣になりたいってどういうこと?


トモエ

……確かに疑問ですよね。


我が流派は、心技体を磨き、

己の身を一振りの剣にすることを

理想としているのです。


私も十数年の鍛錬を積んで

まいりましたが、この身はようやく

火造りを終えたばかり。


アイリス

火造りってなんですか?


トモエ

はい、刀剣造りの用語で、鋼より

刀身を打ち出すことです。


キャトラ

じゃあ、基本はできたけど、

まだ仕上がってないってことね。


トモエ

恥ずかしながら、

その通りです。


アイリス

トモエさん、

ご自分に厳しいんですね。


キャトラ

ところでアンタ、バロンに何を

聞いてたの?


トモエ

優れた武具を鍛えるバロン殿

であれば、己を剣たらしめる

ということの意味を、お判りでは

と思ったのです。


アイリス

自分を剣にする……ですか。


キャトラ

何か参考になったかしら?


トモエ

バロン殿はおっしゃいました。

優れた武具には心金があると。


流石はバロン殿です。

私も揺るがぬ心金を持てば、

きっと剣に至るでしょう。


キャトラ

なるほど……わかったような

わからないような。


トモエ

これからも、バロン殿より受けた

教えを胸に精進する所存です。



思い出3


トモエ

ハッ!! ハッ!! ハッ!!


トモエが、規則正しく
指立て伏せをしている。


キャトラ

トレーニングしてたのね?


トモエ

キャトラ殿ですか。

ごきげんよう。


アイリス

指で腕立て伏せって、

すごいですね。


キャトラ

握力が鍛えられそうだわ。

毎日やってるわけ?


トモエ

はい。鍛錬の前の

準備運動ですので。


キャトラ

準備運動?

これが鍛錬じゃないの?


トモエ

鍛錬にはこちらを使います。


アイリス

土のう……ですか?


トモエ

ハーッ!!


トモエは、土のうを積みあげて
作った壁に、抜き手を突き立てた。


アイリス

すごいですね……


キャトラ

大丈夫? 突き指しない?


トモエ

鍛錬しておりますので、

問題ありません。

ハッ! ハッ!


キャトラ

指が痛そう。


トモエ

ハァーッ!!



トモエの手剣が、土のうに
突き剌さる!


キャトラ

うわぁ、すごいわね。

土のうに穴があきそう。


トモエ

私など、ただのなまくらです。

いつか刃がそなわればと

思うのですが……


キャトラ

剣にこだわるのねえ。


アイリス

でも、どうして……?


トモエ

私はー振りの剣でありたいのです。

折れず曲がらず、あらゆるものに

立ち向かう刃に。


剣に至らねば……

我がー命に意味はありません。


思い出4


トモエは、急須で緑茶を注いだ。


トモエ

いかがでしょうか?


トモエの滝れたお茶は、
甘みと旨味と苦みが
程よく絡み合っている。


アイリス

美味しいです……!


キャトラ

アンタ、緑茶が好きなのね?


トモエ

はい。お茶を入れる時は、

幸せな気分になります……


キャトラ

ホントに幸せそうねえ。


アイリス

帝国の方って、

お茶がお好きなんですね。


トモエ

はい。もっとも帝国では、

紅茶の方がー般的ですけどね。


キャトラ

あらそうなの?


トモエ

今は紅茶党の後塵を拝して

おりますが……


トモエ

いずれは我ら緑茶党が、

紅茶党をしのぎ天下を取る日が

来ると、私は信じています。


アイリス

天下ですか。


トモエ

失礼、天下というのは言葉が

過ぎましたね。実は私の

友人が熱心な紅茶党で、

つい張り合ってしまうのです。


アイリス

そんなお友達がいるのね。


トモエ

ええ、未来の帝国軍を

しょって立つ逸材です。


彼女には負けられません。

兵法しか知らぬ私ですが、

武功をもって尽くしたいと

考えております。


キャトラ

マジメねえ。


トモエ

では、そろそろ鍛錬に

戻ります。


トモエは丸太を
飛行島の地面に立てる。


キャトラ

今度はこれを切ろうってわけね。


ルーンの力を借りないで、

剣だけで斬るって、

むずかしいわよね。


トモエ

むうう……


キャトラ

あれ、トモエ剣もってないわ。


トモエ

はあーっ!!


トモエは手剣を丸太に振り下ろす!
丸太は斜めに断ち切られた!


キャトラ

て、手でいったわー!?


トモエ

まだ……足りない!


思い出5

キャトラ

えっとトモエ……

昨日から何をしてたの。


トモエ

剣になるための修練をば。


キャトラ

でも、水着で氷山に

つっこんでいく必要あったの?


トモエ

この身が剣となれば、

氷を斬ることも

叶うはずなのです。


されど氷は割れただけ。

斬るなどとても……!


キャトラ

怪我しなくてよかったわ。

でも氷はまだいいのよ。

なんで砂漠を徒歩で横断したの?


トモエ

あの砂漠は凄まじい風が

吹き荒れる魔境。己の身を磨くには

ふさわしいと。


キャトラ

サウナにこもったり、

断食したり、クルミを手で

握りつぶしたりも修行?


トモエ

はい。ですがいずれの修行でも

剣には至れませんでした。


アイリス

そうだったんですか。


トモエ

くちおしや。非才なる我が身が

恨めしいです。


キャトラ

でもアンタ、なんでそんなに剣に

こだわっているの?


トモエ

……それは……


アイリス

言いたくないなら、無理には……


トモエ

いえ、皆様にはお伝え

しておさましょう。全ては我が

母との時間を取り戻すため。


キャトラ

どういうこと?


アイリス

私が剣士を志したのは、

母によるところが大きいのです。


キャトラ

お母さんも剣を使う人

だったのね。


トモエ

はい、我が流派の継承者です。


キャトラ

なんだか強そうね。


トモエ

母の力は、一個大隊に匹敵します。


アイリス

すごく強い方なんですね……


トモエ

母は帝国軍少将として、

長らく軍務についておりました。

そのため家に帰るのも稀でした。


ですが父と、父の親族たちは

母には他に、家に帰れぬ

理由かあるといいました。


キャトラ

どんな……理由よ。


トモエ

母が……別の男性を愛するように

なったからというのです。


母のことを、怨みました。

憧れていたから。

会えなくとも、慕っていたから。


私の誕生日に、ようやく家に

帰ってさてくれた母を、

私は拒絶しました。


母の買ってきたプレゼントを

床に叩きつけて。


アイリス

そんな……


トモエ

すべては誤りでした。

他に女性をかこっていたのは、

父の方だったのです。


父はもとより、武名名高い

母に嫉妬をしていました。

憎んでさえいたと――


キャトラ

アンタのお父さん、お母さんか

好きじゃなかったの?


トモエ

元よりー族が決めた政略結婚。

ゆえに離れることも

できぬ間柄でした。


全てを知った私は、

剣に打ち込みました。

失った母との時間を、

取り戻すために。


間違った怨みをいだいた

なまくらな心と体を打ち直し、

せめてー振りの剣たればと。


キャトラ

そんなことする前に、

お母さんと話をしたら?


トモエ

いまさらどんな言葉もない……!

愛を拒んだこの身は、

剣となるしかないのです。


思い出6


トモエ

なんと鋭く、熱い輝き……

まるで剣のような。


主人公は、

剣に至っていたのですか?


アイリス

主人公は

冒険家です。

夢を追っているんです。


トモエ

夢……なんとまぶしい言葉。


キャトラ

アンタの夢は、お母さんに

認めてもらうこと?


トモエ

私に、そんな資格はありません。


キャトラ

あるわよ。娘なんだからさ。


トモエ

娘……


ありがとうございます、

主人公さん。

私の心は決まりました。


…………
………


トモエは、帝国軍司令部に
赴いていた。


トモエ

少将、面会の時間をいただき、

ありがとうございます。


トモエの母は、
娘に冷たい視線を送った。


トモエは、静かに剣を抜く。


母も抜く。
だが、母は構えない。
ただ抜き身を下げて、
静かにたたずむ。


トモエ

無拍子……!


トモエは声もなく、
剣を振りかぶる。


トモエ

はあ、はあ、はあ……


一瞬の交差。
その間に勝負は決する。
トモエは執務室の床で片膝をつく。


トモエの母

お前の剣は醜い。


トモエ

そうだろう。ただあなたを

母と呼ぶために鍛えた剣。


トモエの母

そんな剣が、私に及ぶとでも?


トモエ

及んで見せる!

失われた時のために!


トモエは剣を捨てた!


トモエ

つかまつる。

我が身は剣なり!



トモエの手剣は、母の喉笛に。
トモエの母の剣の柄は、
トモエの腹に――


トモエ

……これが、我が剣。

あなたの背中を見続けた、

愚かな娘の剣。



トモエの母は、立ちすくみ……
己の手にしていた剣を、
娘へと手渡した。


トモエ

……これは……!

継承者の証……!


トモエの母

持っていきなさい。

我が娘よ。


トモエ

……少将殿。


トモエの目より、熱いものが
零れ落ちた。


トモエ

あなたの手をとれなかった私を、

娘と呼んでくれるなら――


これからは、あなたを母と、

呼ばせてください。


ボイス

状態ボイス
キャラ詳細画面これより私は、あなたの剣(つるぎ)だ!
Lvアップ己を研ぎ澄ます!
スキルでやぁーっ!
AS1三連閃!
AS2制圧する!
交代時(入)つかまつる!
交代時(出)託します
クエスト開始時共に行きましょう!
クエスト中放置呼吸を整えましょう
クエストクリア時我が軍の勝利ですね!
戦闘不能時散り際は、潔く…
タウン1参りましょう!
タウン2もっと鍛えねば…
タウン3一手、ご指南を
タウン4そばを打ちました!
タウン5素振りをいたします
攻撃1はっ
攻撃2やあーっ!
被ダメ1これしき…
被ダメ2くっ
被ダメ3これからだ…
協力待機 手を振るorお辞儀参りましょう!
協力待機 バンザイ心が躍ります!
協力中 土下座&頭を抱えるすまない…
温泉己を磨きます!

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コメント (トモエ・思い出)
  • 総コメント数1
  • 最終投稿日時 2016年02月26日 00:44
新着スレッド(白猫プロジェクトwiki【白猫攻略wiki】)
ゲーム情報
タイトル 白猫プロジェクト
対応OS
    • iOS
    • リリース日:2014年07月25日
    • Android
    • リリース日:2014年07月13日
カテゴリ
  • カテゴリー
  • RPG(ロールプレイング)
ゲーム概要 ド迫力のバトルシステムで白猫の新たな冒険を体験しよう!

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