ジュダ・思い出
ジュダの思い出とボイス
思い出1
聖地ディルムンで起こった、
世界各国を巻き込んだ戦乱――
それは一時の終息を見、
主人公たちも
本拠地である飛行島へと
帰還していた。
――新たなる、
仲間……と、ともに……
ジュダ
…………
キャトラ
アンタは、ジュダ……よね?
そんなとこでぼーっとして
どうしたの?
ジュダ
嘆きの声に耳を傾けていた。
アイリス
!? 嘆きの……声、ですか……?
ジュダ
多くの英雄がいた。
黒か白か、いずれにせよ、
この島に関わりし、英雄が。
ジュダの言う<英雄>とは、
戦場にて散った者たちのことだ……
アイリス
…………
キャトラ
おーむかしのハナシだわ!
ジュダ
そうだ。この島をとりまく遺恨は、
遥かなる――神話の世界の物語。
ジュダ
今を生きるお前たちに、
関係はない。
アイリス
…………
キャトラ
ハイハイ! 難しい話は
置いといてさ!
おしゃべりしましょう!
キャトラ
ジュダってば、なんか、
普通の人には聞こえない声とか
聞けたりするわけなのかしら?
ジュダ
そうだ。
キャトラ
あら♪ 耳がいいのね♪
ジュダ
そうだ。
ジュダ
俺は帝国の棺と呼ばれている。
ジュダ
帝国軍、第十三軍団所属、
大佐、ジュダ……
ジュダ
だがそれは真実ではない。
ジュダ
俺の使命は、
皇帝に仇なす者を、納棺すること……
アイリス
……!
ジュダ
なればこそ……
耳を澄まさねばならぬ。
ジュダ
死神の忍び寄る、
微かな足音に、な……
ジュダは、射貫くような眼光で
こちらを真っ直ぐに
見据えている……
思い出2
ジュダ
…………
ジュダの周りで風が哭いている……
キャトラ
ジュダ? どうしたの?
そんなヘリのトコにいて、
風が気持ちいいの?
アイリス
(キャトラ……)
ジュダは振り向くと、
圧のある瞳で見つめてくる。
ジュダ
世界が誕生したときから、
風は吹き続けている。
ジュダ
海も、空も、大地も。
世界は、在り続けている――
キャトラ
ほほう……!
ふむふむ! たしかにね!
キャトラ
普段意識してないけども、
たしかにそうね!
アイリス
海は、何万年も前から
海ですもんね……
ジュダ
そして、人も――
キャトラ
ひとも……?
ジュダ
子には親がある。親にも親が。
その親にも。
ジュダ
人ではなくなる線を越えても、
親は必ず存在する。
ジュダ
なれば人とて、たぐれば
世界の発生へと、行きつく――
キャトラ
なんだかまた難しい話だけど……
お父さんお母さんをたどれば、
ものすごい昔まで
いくってことよね?
ジュダ
そうだ。
キャトラ
ジュダも?
ジュダ
いや――俺は違う。
ジュダ
俺に親と呼べる者はいない。
キャトラ
で、でも……?
必ず存在してなきゃ、
ジュダもいないはずじゃない……?
ジュダ
俺は造られたのだ。
ジュダ
世界の<我儘>――
その因子から、な……
ジュダはギラギラと光る眼差しで
こちらから視線を外さない……
思い出3
ジュダ
――お前たちか。
ジュダがこちらを見つめている。
ジュダ
…………
ジュダ
俺の本性は――獣。
ジュダ
世界の<我儘>の因子、
神獣の因子、それを合成し、
造られた、俺は――
ジュダ
――納棺する者。そして――
ジュダ
――大地を飲み込み、
門の前に侍る孤狼……!
ジュダは、野生を宿した瞳で
こちらを射すくめる……
キャトラ
大地を飲む……おおかみ……!
ジュダはなおも、
こちらに目線を定めている……
ジュダ
…………
ジュダ
…………
足音も立てず、ジュダが
眼前まで迫ってくる!
キャトラ
な、なに……!?
ジュダ
…………
――と。ジュダは唐突に
プイと真横を向いた。
ジュダ
俺は、狼だ。
キャトラ
――わかったわ!
キャトラ
とう!
なんと!
キャトラはジャンプすると、
ジュダをなでた!
ジュダ
そうだ。
キャトラ
そうよね。
アイリス
きゃ、キャトラ……?
キャトラ
ああ、説明するわね。
おおかみが近くで
プイっと横を向くのは――
キャトラ
――毛並を整えてくれ、
っていうサインなのよ。
ジュダ
助かる。しばらくの間、
手入れが滞っていたからな。
キャトラ
お安いご用よ♪
アイリス
キャトラ……!
キャトラ
あとね、おおかみが
じーっとこっちを見てるのも――
キャトラ
――遊びたい、っていう
サインなのよね♪
ジュダ
そうだ。
キャトラ
じゃあこれ終わったら
遊びましょーね♪
ジュダ
ああ。
アイリス
キャトラ……!!!
思い出4
キャトラ
さ~て、今日もジュダの毛並を
なでてあげましょうかね~♪
アイリス
キャトラ、ずいぶんジュダさんと
仲良しになったのね♪
キャトラ
そうね♪ アタシは猫だけど、
おおかみの気持ちも――
キャトラ
――ジュダ!?
ジュダ
……う……く……!
木陰で目をつぶっているジュダが、
うめき声を上げている!
ジュダ
……く……おぉ……!
???
――欠片よ――
ジュダ
貴様は……!
ジュダ
世界の<我儘>か……!
???
――我が門を解き放て――
――欠片よ――
???
――均衡を――
――粉微塵に破壊するのだ――
ジュダ
また、それか……!
???
――この世界ごと、な――!
ジュダ
!!
ジュダ
……!?
アイリス
気がつきましたか、ジュダさん!
キャトラ
どうしたのよ!?
ウンウンうなされて、
怖い夢でも見てたの!?
ジュダ
……声を、聞いていた。
キャトラ
声……?
ジュダ
俺に内在する、世界の<我儘>の
因子……その声だ。
キャトラ
なんていってたの……?
ジュダ
門を解き放て、と。
ジュダ
……この世界を、破戒するのだ、
と……
キャトラ
え!?
じゃあ、ジュダは……するの!?
キャトラ
だって、その<我儘>のいんしが、
アンタにもあるのよね!?
ジュダ
…………
ジュダ
世界、には、帝国も含まれる。
なれば無論、皇帝も。
ジュダ
俺の使命と、矛盾する。
アイリス
ジュダさん……
ジュダ
俺は棺。皇帝に害を及ぼす者、
ことごとく始末する、棺。
ジュダ
俺は……皇帝を……!
キャトラ
ジュダ……
思い出5
ジュダ
己の生まれを呪ったことが
ないわけではない。
ジュダ
俺は、なぜ造られたのか……?
ジュダ
作り主の顔も知らぬ。
捨て置かれたのか。
なぜ俺は、ここにいる。
ジュダ
……わからぬまま、
無為に時を過ごしていた。
ジュダ
人の時間に換算すれば、
数万年にもなるだろうか。
ジュダ
俺には目的がなかった。
生きながら棺に入っていたも
同然だった。
ジュダ
――ある時、あいつと出会った。
ジュダ
…………
ジュダ
俺は何も考えていなかった。
考えるべきことなど、
なかったのだから。
ジュダ
……?
???
ゴメン! ぶつかっちゃった!?
そのままなら興味を
抱くことはなかっただろう。
だが、俺の足元に転がったのは――
ジュダ
……骨……?
???
へへへ……当てるんじゃなくてね。
???
目の前に転がすつもりだったんだ。
あげるよ、それは。
ジュダ
この……骨を……?
???
キミ、狼だろ?
ジュダ
……?
???
わかるんだボクには、そういうの。
キミは――
???
――遊び相手を欲しがっている。
ジュダ
……侮辱するなよ……!
下等生物がぁああああ!!!
ジュダ
な……!? んだ。これ、は……?
俺、なのか……?
それが初めての変身だった。
狼狽する俺を見ながら、
楽しそうにそいつは言った。
???
オニゴッコなら、
ボク、得意でね……♪
ジュダ
貴様……! 八つ裂きにしてやる!
???
ハハハハッ♪
それからそいつは、
毎日やってきた。
???
ほらほら♪
ボクを、つかまえてごらん♪
すばしっこい奴だった。
目が覚めてから眠るまで、
毎日俺は、そいつを追いかけた。
雨の日も……雪の日も……
……いつしか、俺は感じていた。
……楽しさを……
――そして――
ジュダ
とうとう捕まえたぞ……!
……はは……
はははははは……!
ジュダ
はははははは!
やった、やったぞ……!
???
――最初にあげた骨、
覚えているかい?
ジュダ
……?
???
ボクの鎖骨さ。
ジュダ
!?
???
少し、戦ってね……
尻尾巻いて、逃げてきた。
ジュダ
お前の、逃げ足の速さでか……?
間の抜けた俺の質問には答えず、
そいつは立ち上がると、
真っ直ぐに見つめてきた。
純粋な瞳――では、なかった。
嫉妬、憎悪、怒り……
そういったものも、あった。
だが、その眼に……!
たまらなく、魅かれた……!
???
キミはこれから<ジュダ>と
名乗れ。
???
そしてボクと、共に来い。
???
ボクはこれから――
――帝国を作る――!
ジュダ
……!!
ジュダ
――それからまた、
歳月が流れた――
ジュダ
奴はまだ生きている。
あらゆる技術を駆使し、
延命している。
ジュダ
だから――
ジュダ
――俺と皇帝の絆も、
永遠に続いてゆくのだ――!
???
――儂の門を開けるがいい――
ジュダ
……世界の<我儘>……!
???
――破壊するのだ――
――この世界の――
――全てを――!
ジュダ
……くっ……!
……うぅ……!
ジュダ
……ぁぁああああ……!
…………
……
アイリス
ジュダさんが……!
キャトラ
このあいだよりも苦しんでる!
どうにかしてあげなきゃ、
主人公!
思い出6
???
――見るがいい、欠片よ――
ジュダ
……?
???
――この世界は発生より――
――均衡を求めた――
――くだらぬ約束よ――
???
――儂は<我儘>となろう――
???
――全てを――
――無に還すのだ――!
???
――さあ――
――門を開け――!
ジュダ
……貴様の思い通りに……
事が運ぶと思うな……!
???
――反抗するか――
――儂の、欠片よ――
ジュダ
黙れ! 俺は俺だ!
貴様に命令される
いわれはない!
ジュダ
貴様が門の開放を望むならば――
ジュダ
――俺は貴様に対する
<我儘>として!
門を封じてやる!
ジュダ
未来永劫、決して開かぬようにな!
???
――ハハハハハ……!
???
――それが<我儘>――
――さすがは儂の欠片よ――
ジュダ
俺の中から消え失せろ!
くだらぬ因子など知ったことか!
ジュダ
俺は奴の……皇帝の見方だ!
ジュダ
帝国の棺だ!
ジュダ
――はっ!?
アイリス
よかった……!
気がついたんですね……!
ジュダ
俺は……?
キャトラ
寝てたわ。めちゃくちゃ
苦しみながらね……
アイリス
……ジュダさんが、
何かに飲み込まれて
しまいそうで……
アイリス
主人公の、
ルーンの光の力で
手助けしたんです……
ジュダ
……そうか……
ジュダ
……ふ……ふふふふ……!
ジュダ
礼を言う。俺は、
知らぬうちに束縛されて
いたようだ。
ジュダ
だが、もう心配はいらぬ。
キャトラ
ジュダ……?
ジュダ
俺は、世界の<我儘>の欠片……
なればこそ……
ジュダ
何者の言いなりにもならぬ……!
ジュダ
フハハハハハハ……!
キャトラ
ちょ、ちょっとジュダ……?
アイリス
……ううん。
いいんだよ、キャトラ。
きっと、ね……
ジュダ
(俺は勝手にやらせてもらう。
これからも、永遠にな……!)
ジュダ
(付き合ってもらうぞ……!
我が、友よ……!)
思い出7
ジュダ
最近、よく眠れている。
キャトラ
そう、良かったわね。
ジュダ
毛並も整えられているだろう?
キャトラ
ええ、キレイね。
生活に余裕が出てきたの?
ジュダ
ああ。生活に、というより、
精神的にな。
アイリス
それは良かったですね、
ジュダさん♪
ジュダ
だが、足りていないことがある。
アイリス
えーと……それは……?
キャトラ
ムムム……わかったわ!
キャトラ
遊びましょう!
ジュダ
遊ぼう。
思い出8
ジュダ
感謝する。楽しかった。
ジュダ
疲れたか?
ジュダ
悪かった。つい、な。
ジュダ
――俺は、オニゴッコが
好きでな……
ジュダ
…………
ジュダ
……なに、少し
昔のことを思い出していただけだ。
ジュダ
友との――
楽しかった思い出を、な……
ジュダ
……フフフフフフ……!
ボイス
状態 | ボイス |
---|---|
キャラ詳細画面 | 俺はジュダ。帝国の棺 |
Lvアップ | 見ているか? |
スキル | ガオオオオ! |
AS1 | メトゥス・グランス |
AS2 | アニムス・セプルクルム |
交代時(入) | 葬る |
交代時(出) | ふっ |
クエスト開始時 | さあ、祈れ。安らかに逝けるよう… |
クエスト中放置 | サタンまで |
クエストクリア時 | 我が皇帝に、この勝利を捧げる |
戦闘不能時 | 俺を……馬鹿にするか…… |
タウン1 | 俺は棺だ |
タウン2 | お前は何を問う |
タウン3 | 肩書になど意味はない |
タウン4 | 英雄が眠っている |
タウン5 | ガルルルル |
攻撃1 | ふっ |
攻撃2 | フフフフ… |
被ダメ1 | ちっ |
被ダメ2 | ぐっ |
被ダメ3 | ぬぁっ! |
手を振る/お辞儀 | 俺は棺だ |
バンザイ/ハイタッチ | わおーん |
土下座/頭を抱える | くぅ~ん… |
温泉 | 次はグルーミングだ |
◀ 思い出まとめへ戻る
◀ ジュダへ戻る