サマー版エスメラルダ・思い出

サマー版エスメラルダの思い出とボイス

思い出1

？？？

誰か捕まえてーッ！！

キャトラ

あれ……帽子？

アイリス

そうみたい。

風で飛ばされたのかも……

主人公は、
落ちてきた帽子をキャッチした。

キャトラ

へー。なかなかステキな帽子ね。

エスメラルダ

そう？　ありがと♪

エスメラルダ

ハァイ、みんな。

ひ・さ・し・ぶ・り♪

キャトラ

あれ？

アンタ、いつ戻ってきてたの！？

エスメラルダ

ついさっきよ。でもこういう時は、

もっと相応しい言葉が

あるんじゃない？

アイリス

おかえりなさい、エルさん。

エスメラルダ

そうそう、まずはそれよね。

ただいま、みんな♪

エスメラルダ

それからぁ、

帽子を捕まえてくれてありがとう。

これはちゃんと、お礼しないとね♪

エスメラルダ

えい♪

エスメラルダ

ふふっ♪　よく冷えてるでしょ。

そのジュース、帽子のお礼に

あげるわね♪

キャトラ

そういえばアンタ、今日はずいぶん

涼しそうな格好してるわね。

エスメラルダ

まぁね♪

エスメラルダがくるりと回ると、
ワンピースのスカートが
ふわりと広がる。

エスメラルダ

どぉ？

アイリス

とっても似合ってます。素敵です♪

エスメラルダ

ふふっ、ありがと♪

エスメラルダ

このワンピース、

あの子からのプレゼントなのよ。

キャトラ

それって入院してる弟くんのこと？

エスメラルダ

ええ。いつも私に、

たくさんの元気をもらってるから、

そのお礼なんだって。

キャトラ

へー。いい子じゃない。

エスメラルダ

でしょ！

私の自慢の弟なんだから♪

エスメラルダ

みんなにも会いたがっていたから、

病院の許可が出たら……

その時は会ってあげてね。

キャトラ

モチロン。だから、早く元気に

なんなさいって伝えておいて。

アイリス

私も楽しみにしてますと、

伝えてください。

エスメラルダ

ありがとう。必ず伝えるわね。

エスメラルダ

ふふっ、戻ってきて早々に、

いいお土産ができたみたい。

エスメラルダ

またしばらくの間、

お世話になるわね♪

思い出2

キャトラ

ねぇ、エル。

アンタそれ、着替えなくていいの？

エスメラルダ

ん？　どうして？

キャトラ

どうしてって、島に戻ってきたなら

アンタ今は仕事中でしょ？

エスメラルダ

あぁ、そういうこと。大丈夫よ。

だって私、今は休暇中だもの♪

アイリス

え、そうだったんですか？

エスメラルダ

でないと、さすがに私服で

うろうろはしないわよ。

キャトラ

……ルーンナイトって、

お休みがあったのね。

エスメラルダ

ちょっとキャトラ？

お休みがあるの当たり前だからね？

危ないこと言わないで？

キャトラ

だってアンタ、あんまり

休んでるようにみえないから。

エスメラルダ

ま、まぁ、まとまった

休暇は久しぶりだけど……

休みは普通にあるわよ。

アイリス

あの、久しぶりの休暇なら、

弟さんのお見舞いに

行った方がいいんじゃ……

エスメラルダ

それは大丈夫！　ここへ来る前に、

病院には寄ってきたから♪

キャトラ

あっそう……

エスメラルダ

それに、この休暇、いちおう

『待機扱い』だから、あまり飛行島

から離れていられないの。

キャトラ

やっぱり仕事なんじゃない！

エスメラルダ

あはは。でも、普段よりは自由だし、

私は楽しめてるから大丈夫よ。

エスメラルダ

待機地をココにしてくれた彼女に、

感謝しなきゃね♪

エスメラルダ

？　あぁ、彼女っていうのは、

私の先輩……上官よ。

エスメラルダ

おちゃめで強くて面倒見のいい、

ルーンナイトの中で

一番信頼してる人ね♪

キャトラ

へー。なんか仲良さそうね。

エスメラルダ

実際、仲は良いわよ♪

彼女は、＜ディオ＞だけど、

とっても気さくな性格だしね。

キャトラ

ねぇ、＜ディオ＞って？

エスメラルダ

序列ナンバー。ルーンナイトの中で

優れた力のある人や、特殊な才能を

持つ人に与えられるナンバーよ。

エスメラルダ

『ディオ』っていうのは

二位って意味ね。

ちなみに私は今＜エクス＞で六位

キャトラ

へー。エルってば、

けっこうやるのね。

エスメラルダ

まぁね。戦闘だけなら四位の子や、

五位のバカにも、

負けないつもりよ。

エスメラルダ

でも、隊長と次席、参席の三人は

私じゃ相手にならないわ。

キャトラ

そ、そんなにスゴイわけ？

エスメラルダ

ええ。今の私じゃ、

まったく届かないわ。それに――

エスメラルダ

いろいろ細かいし、口うるさいし、

説教なんか超長いし――

アイリス

え、え？

エスメラルダ

すごくお世話になったから、

私の恥ずかしい過去話とか、

かなり知られちゃってるし――

エスメラルダ

もう本当によほどのことがなきゃ、

絶対に敵対したくないわ。

キャトラ

……アンタ、そんなのがいるとこに

主人公を

勧誘してたわけ？

エスメラルダ

あ、そこは大丈夫。ルーンナイトに

なったら、私が教官になって、

怖い人たちから守るから♪

エスメラルダ

だから、どうかな？

ルーンナイト、やってみない？

思い出3

――突然降り出した雨に追われて、
近くの建物のひさしに
逃げ込んだ。

エスメラルダ

もぉ、いきなりすぎぃ……。

おかげで、びしょ濡れだわ……

エスメラルダ

あ、別に怒ってないわよ。

お天気に文句いったって

しょうがないもの。

エスメラルダ

こんなことなら、

傘を持ってくるんだったなって、

反省しただけよ。

エスメラルダ

まぁ、でも降りだしちゃったのは

どうしようもないし、

ここで止むのを少し待ちましょ。

エスメラルダ

さてと。それじゃ、はい。

こっち向いて♪

エスメラルダ

拭いてあげる。濡れたままに

してたらダメなんだから。

エスメラルダはハンカチを取り出し
主人公の
顔や頭を拭きはじめた。

エスメラルダ

キミの髪、つやつやね。

キチンと洗えてて、えらいえらい♪

エスメラルダ

はい、拭けたわよ。

って……え？　なに？

主人公は
自分のハンカチを取り出し――

エスメラルダ

ぁ……

エスメラルダの濡れた髪を
拭いていく。

エスメラルダ

……私にもしてくれるんだ。

ありがと♪

エスメラルダ

……最近は、誰かに

お世話されることってないから……

ちょっと照れるわね♪

エスメラルダ

ん……♪　優しい拭き方……

ふふっ、嬉しいな♪

エスメラルダ

キミってば、こんなにお姉ちゃんを

喜ばせちゃって……

あとで、おぼえときなさい♪

キャトラ

あ～……もしも～し。

アタシたちもいること、

忘れてないわよね？

エスメラルダ

もちろんよ。

次はアイリスを拭いてあげるわ。

キャトラはちょっと待ってて。

アイリス

あの、私はそんなに

濡れてませんから……

キャトラ

アタシもいいわよ。

雨も止んだし、ほっとけば乾くわ。

キャトラ

それよりアンタは自分のこと

気にしなさいよ！

エスメラルダ

自分のこと？

アイリス

あの……エルさん。服が……

エスメラルダは濡れた洋服を見て、
アイリスの指摘に気がついた。

エスメラルダ

……あはは。

これはまいっちゃったかも。

キャトラ

普通、もっと早く気がつくでしょ。

どれだけ主人公の

世話に夢中になってるのよ。

エスメラルダ

これじゃ、ちょっと

言い訳は難しいわね。

エスメラルダ

でも、キャトラのいう通り、

雨も止んでるし、すぐ乾くわよ。

それまでは――

エスメラルダ

主人公が、

私のこと守ってくれないかな？

エスメラルダ

ふふっ♪　よ・ろ・し・く・ね♪

思い出4

キャトラ

あっっつぅううぅうぅぅぃぃ……

アイリス

……キャトラ、大丈夫？

キャトラ

ちょっとダメかもぉ……

エスメラルダ

あらら……

溶けちゃいそうになってるわね。

キャトラ

……涼しい顔してぇ、

アンタ暑くないわけ？

エスメラルダ

暑いとは思うけど、

この程度でノビてたら、

ルーンナイトは務まらないわ。

エスメラルダ

でも……みんなの方は、

ちょっと辛そうだし……ここは

お姉ちゃんが助けてあげようかな♪

アイリス

どうするんですか？

エスメラルダ

もちろん、涼を取るのよ。

夏らしくね♪

…………

……

エスメラルダ

さぁ、どうぞ。食べてみて♪

エスメラルダに薦められて、
主人公たちが
口をつける。

キャトラ

ん～～♪　あっまぁああ～い♪

それにつめたぁああい♪

エスメラルダ

どぉ？　いろいろ食べ歩いたけど、

ここのアイスクリームが

一番おいしかったのよ♪

アイリス

すごくおいしいです！

こんなお店があるなんて

知りませんでした！

エスメラルダ

私、いろいろ調査してるから、

こういう情報も集まってくるのよ。

エスメラルダ

オススメは、このストロベリーね。

はい、あ～ん♪

エスメラルダ

遠慮しないの。ほら、

はやくしないと溶けちゃうわよ。

エスメラルダ

ふふっ♪気に入ってくれた

みたいでよかったわ。

エスメラルダ

あっ♪　じゃあ、ひとくち

もらうわね。あーむ♪

エスメラルダ

ん～♪

やっぱりバニラもおいしいわね。

キャトラ

ね、ねぇ主人公。

アタシにもひとくちちょうだい？

キャトラ

なにこれ？！　うまぁぁ～い♪

アイリス

キャトラ、私のも食べてみる？

キャトラ

モチロンたっべるぅ～♪

エスメラルダ

…………うん♪

やっぱりキミたちはイイわね♪

アイリス

あの……どういう意味でしょう？

エスメラルダ

とっても仲が良くて、賑やかで、

いつも楽しそうなところよ。

一緒にいると笑顔になれるの♪

エスメラルダ

いつか……あの子も一緒に、

こんな楽しい日を過ごしたいわ……

エスメラルダ

そのためには今の内から、

あの子が喜びそうな情報を、

たくさん集めておかないとね♪

アイリス

エルさん……はい。そうですね！

エスメラルダ

それじゃ、みんなもお願い。

もし、楽しいことを見つけたら、

私にも教えてちょうだい。

エスメラルダ

その報酬の前払いに、

ここのアイスをもうひとつずつ、

ご馳走しちゃうから♪

キャトラ

オッケー♪　ばんばん仕入れて、

教えてあげるわ。

エスメラルダ

ありがと。期待してるわね♪

思い出5

エスメラルダ

はい、ここで問題よ。

夏のバカンスといえば？

キャトラ

アンタ、いきなり来て、

突然なに言ってるのよ……

エスメラルダ

制限時間は三十秒。

正解者には、なんと！

＜濃厚カニカマ＞が――

キャトラ

海っ！！　海、うみ、ウミ！！
夏と言えば海よ！

アイリス

あの、キャトラ？

山っていう可能性も……

キャトラ

この際、山は無しで海にして！

エスメラルダ

はい、ここでタイムアップ。

それじゃ正解ね？

キャトラ

ごくり……

エスメラルダ

おめでとぉ～♪

正解は海。キャトラ大正解♪

キャトラ

よっしゃぁあああー！！！

エスメラルダ

まぁ、そんなわけで、

今日は海にいこうかなって、

みんなを誘いに来たのよ。

キャトラ

回りくどいわよ！　それより早く
『カニカマ』よこしなさい！

エスメラルダ

はいはい。あ～ん。

キャトラ

あ～～♪

アイリス

え、え？　なんの音？

エスメラルダ

あ、私の通信機の呼び出し音よ。

ちょっとゴメンね？

エスメラルダ

――はい。＜エクス＞です。

エスメラルダは
主人公たちと
少し距離をとって話しはじめた。

アイリス

なにかあったのかしら……

キャトラ

さあ？

エスメラルダ

はぁあ？　なによそれ！！

エスメラルダ

命令？　なんで私がアンタの命令を
聞かなきゃ……ッ！　隊長の？！

エスメラルダ

…………わかってるわよ。

隊長命令なら従うわよ。

だけど、なんでアンタが連絡役なわけ？！

キャトラ

……なんか、怒ってるわね……

エスメラルダ

ッ！！　冗談じゃないわっ！
ふざけないでっ！！

エスメラルダ

アンタなんかに、
ここを任せられるわけないでしょ！

エスメラルダ

だいたい代わりなら……あぁそう！
その命令が本当かどうかは、
そっちで隊長に直接確認するわ！

エスメラルダ

だけど、私はこの話に納得して
ないわよ！　もし、アンタが島で
何かしたら……覚悟しておきなさい！

エスメラルダは怒りの声を
叩き付けながら、通信を切った。

エスメラルダ

…………はぁ……

アイリス

…………あ、あの……エルさん？

エスメラルダ

……みんな……

ごめん！　本当にごめんなさい！

キャトラ

ちょ、ちょっと、いきなり

なに謝ってるのよ？

エスメラルダ

これから私は、こっちの事情で

みんなに、ものすごい迷惑を

かけると思うから――

キャトラ

どういうことよ？

エスメラルダ

私、これから任務のために

飛行島を出るわ。その代わりに

ここへ別のルーンナイトがくるの。

キャトラ

あ、うん。でもそれ、

謝ることじゃないでしょ？

エスメラルダ

普通ならね。

でも、私の代わりに来るヤツが……

ものすっごく嫌なヤツなのよ。

エスメラルダ

たぶん、みんなには、ものすごく

不快な思いをさせるわ。

だから……ごめんなさい。

エスメラルダ

不本意だけど、同じルーンナイト

として、先に謝っておくわ。

エスメラルダ

……私がいてあげられたら

よかったんだけど……

守ってあげられなくて、ごめんね。

思い出6

エスメラルダ

あ、これ……

主人公の光……

そっか……そうだったわね。

エスメラルダ

あなたたちは守られてるだけの子じゃ

なかったわね♪

キャトラ

そうよ。

アタシたちだって強いんだから♪

エスメラルダ

わかった。みんなのこと、

大丈夫だって信じるわ。

エスメラルダ

お姉ちゃんとしては、

ちょーっと寂しいけどね♪

エスメラルダ

もし、何かされたら、手加減抜きで

ぶっ飛ばしちゃっていいからね！

キャトラ

それ大丈夫なの？

エスメラルダ

心配無用よ、

お姉ちゃんにまかせといて♪

エスメラルダ

え、また？
……はい。＜エクス＞よ！

？？？

『あらあら、不機嫌そうな声ね。

＜エクス＞ちゃん』

エスメラルダ

ぇ……あっ、先輩っ？！

ディオ

『お仕事中は＜ディオ＞って

呼ばないとダメよ。

もしくは＜副長＞ね？』

エスメラルダ

あ、す、すみません。

それで、えっと、ご要件は……

ディオ

『さっき＜ペンテ＞君から

命令の通達があったでしょ？

あれ、撤回されたからね』

エスメラルダ

え……えぇ？！　本当ですか？！

ディオ

『ええ。さっき隊長とは、お話して

おいたから。騒がせて悪かったって

謝ってたから、許してあげて？』

エスメラルダ

……お、お話って……それ……

あっ、いえ！わかりました。

ディオ

『任務は＜ペンテ＞君が行くわ。

お願いしたら、快諾してくれたし、

任せて平気よ♪』

ディオ

『だからあなたは引き続き、

休暇を楽しむこと。

コレ、命令扱いだからね☆』

エスメラルダ

……はい。命令受諾しました。

＜ディオ＞♪

ディオ

『よろしい。そっちにいるお友達と

たくさん羽を伸ばしてくるのよ。

じゃあね♪』

エスメラルダ

…………はぁぁぁ……

キャトラ

ちょっとエル？　大丈夫？

エスメラルダ

あぁ、うん。大丈夫よ。

面倒な任務もなくなったしね。

キャトラ

そうみたいね。

アイリス

それなら予定通り、

今日は海へいきますか？

エスメラルダ

う～ん……ねぇ、みんな。

ひとつお願いがあるんだけど、

いいかしら？

アイリス

……なんでしょう？

エスメラルダ

私ね、この休暇が終わったら、

ある人にお礼をしたいの。

エスメラルダ

だから、ありがとうの気持ちを

伝えられる、とびっきりの贈り物を

一緒に探してくれないかな？

アイリス

そういうことなら、よろこんで♪

キャトラ

オッケー。

アタシたちにまかせなさーい♪

エスメラルダ

ふふっ、お願いね♪

素敵な夏のプレゼント、

見つけましょ♪

ボイス

---

◀ 思い出まとめへ戻る

◀ サマー版エスメラルダへ戻る