シュガー・思い出
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シュガーの思い出とボイス
思い出1
<ヒストリア>で起きた一連の事件
から、しばらく経ったある日――
その男は、飛行島に降り立った。
???
何と居心地の良い場所
なのでありましょう。
???
吹き抜ける風が、
全身を隅々まで浄化してくれる
ようではございませんか。
???
改めて自己紹介を致しましょう。
最も、名乗る程の名など
持ち合わせてはいないのですが――
シュガー
……シュガー、と申します。
キャトラ
アタシはキャトラよ。
こっちがアイリスで、
こっちが主人公。
アイリス
シュガーさん、ようこそ飛行島へ。
シュガー
皆様のような、気高い信念をお持ち
になっている方々と同じ時を
過ごせるなど、天にも昇るような
心持でございます。
キャトラ
それほどでも……
あるわよ~。
シュガー
私めなど、道端に転がっている
小石のようなもの。何の気なしに
人様に蹴られ、コロコロと坂を下る
ばかりなのでございます。
アイリス
あの、そこまで
卑屈にならなくても……
シュガー
お気遣い、恐れ入ります。
シュガー
だが、人間とは少なからず己を
卑下する生き物ではないのか?
シュガー
それは足りない己に満足する為だ。
一種の感情のコントロール。
卑屈こそ人間の本質。
人間のサガ。
シュガー
不完全さこそが人間を人間
たらしめる。完全なものなどない。
……そうだろう?テメェ(主人公)。
シュガー
――と、難しい小説に
書いてあったような気が致します。
キャトラ
ムムム……
シュガー
……そう、怖い顔を
しないで下さいませ。
シュガー
殺気が漏れておりますか?
シュガー
失礼、あなた様(主人公)が
そのようなお顔をなさって
おりますので。
シュガー
……とんでもございません。
混迷を極めた世界に秩序を
もたらさんとするあなた様(主人公)を
どうにかしようなどと……
シュガー
……ネエ?
アイリス
……。
キャトラ
ア、アンタはいったい……
シュガー
申し上げましたでしょう?
シュガー
ただの……道端の小石、
でございますよ。
思い出2
シュガーは、飛行島をフラフラと
歩いている。今にも倒れそうだ。
アイリス
だ、大丈夫ですか!?
シュガー
実は……私めは、
空腹でございまして。
キャトラ
ごはんよー!
ごはんを持ってくるのよー!
シュガー
とんでもない!
私めに食事など……
キャトラ
でも食べなきゃしんじゃうわよ!
シュガー
では山を食しましょう。
シュガー
あすこに見える山をおひとつ、
私めに頂けますか?
アイリス
山を……食べる?
シュガー
駄目ですか。駄目ですよね。
申し訳ありません。
シュガー
……では、
池をいただくことにします。
シュガー
池のみーずを飲み干したーいなー!
アイリス
えーっと……
シュガー
……それも、駄目ですか。
シュガー
仕方がございません。
私には、まともな食事などをする
資格はないのですから……
キャトラ
もー、またひくつになって!
シュガー
ひくつなシュガーちゃん、
さようなら。
なんと!
シュガーは飛行島から飛び降りた!
アイリス
あーーっ!!
シュガー
あーーっ!!
キャトラ
あーーっ!!
……え?
シュガー
この世からまた一人、未来ある
若者の命が消えてしまいました……
キャトラ
ナニナニ、どーゆうこと!?
シュガー
アレは私めの双子の弟に
ございます。
キャトラ
ウン、たぶんウソね!
シュガー
この方(主人公)には
見抜かれたようでございます。
シュガー
私めの拙き技でございます。
お楽しみいただけたなら幸いです。
アイリス
私もなんとなくわかりました。
分身したんですね?
シュガー
溶けずに残る砂糖が増えた所で
何の意味もございませんがね。
シュガー
アイスコーヒーに角砂糖を
入れるが如しでございます。
シュガー
時代はガムシロップですよ、皆様。
それが例えホットコーヒーでもね。
シュガー
フフフ……
思い出3
シュガー
本日も実にいい風が
吹いております。
シュガー
このシュガー、カッフェーのテラス
席にて優雅にコーヒーを畷りながら
恋愛小説でも読み耽りたい気分に
なって参りました。
シュガー
……ああ!私とした事が。
この上ない贅沢を申し上げて
しまいました。
シュガー
お許しください、皆様。
お許しください……
キャトラ
いいわよそんくらい!
なんならアタシたちも
付き合ってあげるからー!!
オズマ
おめえ、意外にこいつらと
馴染んでるじゃねえか。
アイリス
オズマさん、こんにちは。
シュガー
オズマさん、こんにちは。
オズマ
ヘタクソなモノマネだなあ、オイ。
キャトラ
そーいや、アンタたちって
仲間同士なのよね。
オズマ
仲間と呼べる程
大したもんでもねえさ。
オズマ
こいつはオレの鉄砲玉だ。
シュガー
鉄砲玉などと、酷く上等なモノに
例えてくださるとは。どうやら
今日のボスはご機嫌がすこぶる
よろしいようで。
オズマ
そりゃそうよ。
今から能天気なバカともを
成敗しに行くんたからな。
アイリス
お仕事、ですか?
オズマ
ああ、そうだ。
準備はいいか?シュガー。
シュガー
準備など不要だ。たたあんたが
引き金を引けばいい。そうすりゃ、
どこのバカでも細切れになる。
オズマ
弾の尽きない
鉄砲ってのはイイねえ。
シュガー
いつかジャムる時が
来るかもしれんがな?
オズマ
そんときゃ捨てるだけよ。
シュガー
ハハハハハハァ!
是非ともそうしてくれ!
アイリス
あの、聞いてもいいですか。
シュガー
よごさんす♪
アイリス
…………
お二人はどうして一緒に
活動しているんですか?
シュガー
叶えたい夢がございましてな。
シュガー
お金を貯めて島と別荘を買い、
美女を侍らせたいのです。
キャトラ
欲望むきたしね!
ウソだろーけど!
シュガー
ボクはね、世界中の子供を
笑顔にしたいんダ!
キャトラ
立派ね!
ウソだろーけど!
オズマ
コイツはな、戦場で
生きてきた男なんた。
それをオレが拾ったって訳さ。
キャトラ
マジメね!
ありがとう!
シュガー
マジメね!
ありがとう!
オズマ
まあ、出会いの意味なんざ
あってないようなモンだ。
シュガー
おやあ?
主人公様……
シュガー
……たまりませんなあ。
そのような瞳で見つめられては。
シュガー
たまりませんナァ!!
シュガー
匂うんだろォ!
オレの<血>がよォ!
ヒャハハハ!
オズマ
……時間だ。
行くぞ、鉄砲玉。
シュガー
仰せの通りに、ボス。
アイリス
主人公……?
思い出4
主人公と
シュガーがにらみ合っている……!
キャトラ
な……なにごと!?
アイリス
主人公……?
シュガー
どうやら、
このお方(主人公)は私めに
興味深々なようでございます。
シュガー
色々と……
感じ取られているご様子。
シュガー
イイですねぇ……
揺るぎない信念。
燃え滾る闘志。
シュガー
地面に這いつくばって生きる
私めに、あなた様は何をお求めに
なられているのでしょう?
アイリス
主人公……
一体、どうしたっていうの?
シュガー
あ、おかあさんだ。
アイリス
え?
シュガー
おかあさあああああん!!
アイリス
きゃー!!
シュガー
アイリスお嬢様。
私めを見てください。
……見るのです。
シュガー
オレを見ろ!
アイリス
……っ!!
シュガー
ああ、ああ。
申し訳ございません。
つい声を荒げてしまいました。
シュガー
ええ、ええ。
そうでしょうとも。
感づきもしますでしょうとも。
シュガー
我々はいつだって明るい場所に
生きていた訳ではないのです。
シュガー
ですから、光が眩しいのです。
私めは思わず目を細めてしまうが――
シュガー
あなたは混ざろうとしている。
荒波の中で、槌るようにもがいて
いる。……涙ぐましい努力です。
シュガー
元は同じも同じ、しかし今は
こうも違うとはナァ!
ヒャハハハ!
シュガー
気分はどうですか?
心地良いですか?
どうなんです?ええ?
アイリス
……シュガーさん。
あなたは……一体……
シュガー
その質問好きすぎだろ!
新婚ホヤホヤか!
シュガー
意味わかんねえよ!!
キャトラ
…………
教えてよ。教えなさいよ!
シュガー
私めは――
シュガー
ウッホに育てられた野生児です。
キャトラ
ウソね!
シュガー
改造手術を受け、悪を倒す為に
力を得たスーパーヒーロー。
キャトラ
ウソね!
シュガー
心優しい父親と母親に恵まれた、
イイとこの坊ちゃん。
キャトラ
ウソね!
シュガー
皆さんのご想像に
お任せ致しますよ。
その方が、楽しいでしょう?
キャトラ
……んもう!
なんなのよ、アイツ!
アイリス
…………
思い出5
???
失われたはずの穢れた力が、
まさかお前に発現するとは……
???
悲しいけど……
仕方ない……わね……
ごめんね……ごめんね……
???
残念だ。――よ。
呼ばれた名前は、
もはや意味を成さなくなっていた。
世界が――明滅した。
重厚な鉄の扉が、
性急に閉められる。
蔵に保管されていた大量の武器と、
家系図と、閉じ込められた少年の
体が、あっという間に燃えた。
不思議と痛みはなかった。
――頭が、今までにないような
速度で回転していた。
優しかった両親。
頑なに信じていた正義。
そして、自分自身。
全てが墟だった。
『――ちゃん。お父さんが、
また慈善団体に寄付をしたわ。
……これでまた、たくさんの人が
救われるのよ』
『いい?あなたもお父様のような、
立派な人間になりなさい』
『……白に、忠誠を誓いなさい』
『――よ。<白の王国>
こそが正義なのだ。
黒は、憎むべき存在。
決して許してはならぬ』
嘘だった!!
この体に流れている
血こそ、黒の証!!
孤高の戦闘民族――
<ヴェガン>の血だ!
憎むべき黒の血だったんだ!
そして僕は、僕は……
ものの数秒で、
愛されなくなってしまった。
少年の顔が炎に包まれる。
悲鳴を上げたのは……心。
???
アハハハハハハハハ!!
…………
……
美しい思い出が詰まった邸宅が、
ゆっくりと崩れ落ちていく。
???
アハハハハハハハハ!!
少年は、龍のように
うねり狂う焔の中心にいた。
側には、事切れた両親の骸が
静かに横たわり、依然として燃え盛る
少年に向かって、すがるような炎を
揺らしていた。
???
アハハハハハハハハ!!
少年は笑い続けていた。
高らかに、さも愉快そうに。
甘美なる虚無の世界で、
いつまでも笑い続けていた。
...
キャトラ
……シュガー! シュガー!!
シュガー
……おや。
キャトラ
なによ、
いきなりボーッとしちゃって!
シュガー
どうやら私めの魂は、束の間の
死出の旅を楽しんでいたようです。
アイリス
…………
シュガー
……おい(主人公)。
オレはなあ、嫌いなんだ。
その瞳が。
思い出6
シュガー
何だ、その光は。
シュガー
……同じではないと?
自分は、お前とは違う、と?
シュガー
あー。
あーあーあー。
あーあーあーあーあー!
シュガー
気に食わネェなァァアアァァァ!!
シュガーは目にも止まらぬ速さで
漆黒の刃を主人公の喉元に当てた。
アイリス
シュガーさん!
やめて!
シュガー
…………
シュガー
…………ヒャハ。
ヒャハハハハハハ!!
シュガー
ブヒャヒャヒャヒャヒャ!!
シュガー
失礼をば致しました、
主人公様。
シュガー
……何とも、面白い。
そうですか。そうなんですね。
シュガー
あなた様はあなた様なりの
<意外性>を模索して
おられるのですね。
シュガー
上手くいくとは思えんがな。
キャトラ
なんなのよ!
結局! アンタって!
なんなの!
シュガー
うーん。やはり私、
山を食し、池を飲み干したく
なって参りました。
シュガー
いいよねえ!?
おかーさーん!!
キャトラ
話を聞きなさいよ!
シュガー
皆様のご活躍を
お祈り申し上げます。
キャトラ
ぎーにゃー!
こらあー!
シュガー
申し上げましたでしょう?
シュガー
ただの、道端の小石でございます。
ボイス
状態 | ボイス |
---|---|
キャラ詳細画面 | おぉ、ボス、こんなところに |
Lvアップ | デレデテー!テッテッテッテー! |
スキル | イッヒッヒッヒッヒー! |
AS1 | 影よ生まれろぉ! |
AS2 | ラァラララ~ラァ~ |
交代時(入) | バァイバ~イ |
交代時(出) | さささ… |
クエスト開始時 | 私めの双子の弟はどこに… |
クエスト中放置 | 待たせる゙ンじゃねぇよっ! |
クエストクリア時 | あぁ負けました、負けてしまいました… |
戦闘不能時 | 実に気分がいいィ |
タウン1 | あそこの山を食すとしましょお |
タウン2 | クネクネしてもいいですかぁ? |
タウン3 | お久しぶりです |
タウン4 | おかあさああああ゙ああ゙ああ゙あ゙あんん! |
タウン5 | アハハハハッハッハッー! |
攻撃1 | ハイ |
攻撃2 | ハハイ |
被ダメ1 | おっ? |
被ダメ2 | うんっ |
被ダメ3 | ァア゙ア゙ア゙ァ゙! |
手を振る/お辞儀 | お久しぶりです |
バンザイ/ハイタッチ | しゅがぁだよぉ |
土下座/頭を抱える | もぉしわけございません… |
温泉 | ハッ!死んだおばあちゃんが見えるぅ! |
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