オスクロル・思い出

オスクロルの思い出とボイス

思い出1

オスクロル

どうも、みなさん。改めまして、

オスクロルと申します。

オスクロル

魔王として培った経験を活かし、

冒険家としてもがんばって

いきたいと思います。

オスクロル

至らぬ点もあるかと思いますが、

今後とも、

よろしくお願いいたします。

アイリス

こちらこそよろしく

お願いしますね、オスクロルさん♪

キャトラ

折り目正しいあいさつね。

そういうとこちゃんとしてるの、

アタシはいいと思うわ♪

オスクロル

恐れ入ります。

キャトラ

魔王っていっても、アンタたちの

ところでは、冒険家を育てる

先生みたいな仕事だったのよね。

オスクロル

ええ、そうです。

キャトラ

じゃーだいじょぶだ！

オスクロル

へ？何がでしょう？

キャトラ

オスクロルの強さよ！
生徒より弱い先生なんて
いるはずないものね！

オスクロル

いや……そんなこともないと

思いますけど……

キャトラ

わかるわかる、でもだからって、

ちょー弱いなんてこと

あるはずないもの！

キャトラ

アテにしてるわよ！

これからよろしくね！

オスクロル

はぁ……

アイリス

すいません、

キャトラがこんな調子で……

オスクロル

えっ、いえいえ気にしてませんよ。

元気な子は私、好きですから♪

キャトラ

ほっほー！

アイリス

（ほっほー！？）

キャトラ

そんなわけで、まずは宿屋へ

案内してあげるわね。

オスクロル

ありがとうございます。

キャトラ

アタシのおしりについてきて。

大サービスでフリフリしながら

歩いてあげるから。

アイリス

……キャトラが、

なんかすみません……

オスクロル

ふふふ♪楽しい子ですね♪

アイリス

そう言っていただけると

救われます……

思い出2

キャトラ

さてじゃあ、オスクロルの様子を

見にいってやりましょーか♪

アイリス

なんだか楽しそうね？

キャトラ

あーゆータイプ、

アタシは嫌いじゃないもの。

たのもー！

オスクロル

あ、みなさん。こんにちは。

あまりお構いもできませんが、

遠慮なく、どうぞどうぞ。

キャトラ

お邪魔するわ～ん♪

アイリス

もう、キャトラったら……

オスクロル

ふふふ、いいんですよ♪

私もちょっと休憩を

するところでしたから。

アイリス

なにをされてたんですか？

オスクロル

冒険家について勉強してたんです。

オスクロル

冒険家とは、

冒険家ギルドに認可された

冒険家ライセンスの所持者のこと。

オスクロル

冒険家はギルドを通じて、

様々な依頼を受注できる。

キャトラ

ふむふむ、基本ね。

オスクロル

私も、このあたりのことは

当たり前だと思ってたんですが……

オスクロル

改めて見直してみると、

疑問が生じまして。

キャトラ

なに？

オスクロル

冒険家って、ギルドを通じて

依頼を受けますよね。

では、ギルドに依頼を出すのは？

キャトラ

そのヘンの人よ。

村人だったり、町人だったり。

オスクロル

そこなんですよ。

キャトラ

どこなの？

オスクロル

ギルドに依頼を出せるのは、

『ギルドに繋がりのある人』に

限られてしまいませんか？

キャトラ

まあ、そうね。

オスクロル

ま、依頼も無料ではありません。

ギルドに頼むこともできない

貧しい人もいるのでは？

キャトラ

うーん……

いないとは言えないわねぇ……

オスクロル

それに、そもそもギルド支部が

存在してない島もあるはずです。

オスクロル

そういうところの人たちもまた、

依頼を出すことができません。

アイリス

たぶん、そういったときは、

旅の冒険家がやってくるのを

待つしかないんでしょうね……

オスクロル

これはちょっとした穴です。

冒険家は、困っている人々の

味方のはずなのに……

キャトラ

でも、現実問題として、

タダ働きばっかりは出来ないし。

キャトラ

温情で依頼を受けてたら、

別の不満が生まれるかも

しれないし。

キャトラ

あるいは、冒険家を

利用しようとする悪者が

生まれてくるとか……

オスクロル

は。そのあたり、

難しいんですよ。

オスクロル

いまでも、冒険家ギルドは

可能な限り低価格で

依頼を受けつけていますし、

辺境の地への出張制度も

あるにはあります。

オスクロル

ですが、全ての場所には、

やっぱり手が回っていない

ようなのです。

キャトラ

ううむ……冒険家って、

やたら一杯いると思ってたけど、

それでもまだまだなのね。

オスクロル

あまり知られていませんが、

冒険家は引退者も多いんですよ。

オスクロル

魔物と戦う、

危険な仕事ですからね……

体が衰えてしまうと、

どうしても続けづらいんです。

キャトラ

初めて知ったわ……

オスクロル

まあ、冒険家を辞めても、

ギルドと関わる仕事を

続ける方は多いそうですが。

キャトラ

ギルドの職員とか？

あ、他にも、冒険家の集まる

酒場とか宿屋とか、

色々あるか。

オスクロル

ええ。

キャトラ

……なんだか、

なんの話だったっけ？

ちょっと頭が疲れてきたわ……

オスクロル

あ、ごめんなさい。

お茶も出さずに

長話をしてしまって……

キャトラ

それは構わないんだけど、

今日のところはもう帰るわね。

オスクロル

はい。またいつでもどうぞ。

思い出3

キャトラ

マジメは悪いことじゃないけど、

ずっとだと疲れてしまうわ。

アイリス

オスクロルさんのこと？

キャトラ

そうよ。だから今日は、
頭をからっぽにして
遊んでやるんだから！

アイリス

忙しそうだったらダメだよ？

キャトラ

あとあと！
仕事や勉強も、夜やればいいわ！

キャトラ

オ～スク～ロル～♪

オスクロル

は～あ～い～♪

キャトラ

あ～そ～ぼ～♪

オスクロル

い～いで～すよ～♪

キャトラ

わっほー♪

オスクロル

何して遊びます？

キャトラ

猫生ゲームよ！

オスクロル

ねこせいげーむ……？

キャトラ

苦手なペンと肉球スタンプで、

アタシが作ってきたの！

キャトラ

基本はすごろくだから！
さあ、やりましょう！

アイリス

すいません、オスクロルさん……

オスクロル

いえいえ♪

面白そうですね、

さっそく始めましょうか！

…………

……

オスクロル

……私の番ですね。

……ほっ。5です。

とんとんとんとんとん……

オスクロル

『気持ちのいい空地を見つける。
昼寝をして一回休み』……

キャトラ

ラッキーだったわね。

オスクロル

これラッキーなんですか？

キャトラ

そうよ。中には目を疑うような

罰ゲームも隠されてるんだから。

アイリス

なんでそんなことしたの……？

キャトラ

スリルよスリル。じゃあアタシね。

でやーっ！……3よ！

キャトラ

えーと、『ごちそうと遭遇。
何かをおなか一杯食べてから、
飛行島を全速力で三周する』

アイリス

なにそれ……！？

キャトラ

オスクロル、食べ物ちょーだい！

オスクロル

無塩チーズしかないですけど……

キャトラ

おあつらえむきよ！
いっただっきま～す！

キャトラ

……けぷっ。

……そしてこうよ！

キャトラ

次の番までに戻ってくるわ！

いってきま～す！

オスクロル

…………

アイリス

…………

オスクロル

……次はアイリスさんの番ですよ？

アイリス

……はい。

えーと、2だから……

アイリス

『泥棒猫と間違えらえる。
色々あって1000G払う』

アイリス

『さらにはりつけごくもん、
しちゅうをひきまわされたのちに
剃髪する』

アイリス

…………

アイリス

……あ、2じゃなくて3でした。

オスクロル

……うん。そうですよね。

思い出4

ソアラ

ちゃーっす。

アイリス

あら、ソアラちゃん。

キャトラ

勇者という肩書きのアホ娘、

ソアラじゃない。

今日はどうしたの？

ソアラ

特には何も……

偶然出会ったという表現が

一番近いですな。

ソアラ

時に、オスクロルさんは？

キャトラ

なんだか毎日ひきこもってる

みたいねぇ。

ソアラ

あたしと逆転しちゃいましたか。

キャトラ

アンタはかえって

アクティブになったのね？

ソアラ

いえ、限度一杯まで

宿屋で寝てますけども。

キャトラ

じゃー逆転してないわね！

ソアラ

まーでも、少し気になりますなあ、

オスクロルさん、もっとあたしを

連れ回すと思ってたんすが。

キャトラ

そうねぇ……

ソアラ

ちょっと話してきますっす。

キャトラ

あら……行っちゃった。

アイリス

ソアラちゃんからしたら、

オスクロルさんのことは

気になるもんね……

…………

……

ソアラ

お邪魔しマンモス。

オスクロル

あら、マンモス。

……マンモス？

ソアラ

最近、どうです？

あんまり出歩いてないって

聞きましたが。

オスクロル

あ……そうかもしれません。

ちょっとここ最近、

調べものとかが多かったので。

オスクロル

ソアラさんは調子、どうです？

ちゃんと毎日働いてますか？

ソアラ

もちろんっす！
あたしの感覚では、
ほぼ毎日労働してるカンジっす！

ソアラ

まあ実際のところは、
頻繁に休日を挟んでいますが！
新生活に慣れるまではご勘弁！

ソアラ

そんな出不精なあたしが

ここは逆に誘いましょう！

どっか出かけません？

オスクロル

え？

ソアラ

当たりましょーや日光に。

体が腐っちまいますぜ？

あたしが言うのもナンですが。

オスクロル

……そうですね。

オスクロル

調べられることは

わかってきましたし、あとは、

現場に出てみないとな……

ソアラ

独り言ですな？

オスクロル

あっと、ごめんなさい。

ソアラ

謝ることじゃねっすよ！
あたしも稀にやりますし！
ほんじゃま、しゅっぱーつ！

思い出5

ソアラ

……あたしから誘っておいて

ナンですが……

ソアラ

飛行艇に船に乗り継いで、

こんなに遠出するとは

思ってもいませんでしたぞ。

オスクロル

ごめんなさい、

せっかくだったから……

ソアラ

何かがせっかくなのでしたら

仕方ありませんな。

日帰り出来ますかねコレ？

オスクロル

そのときはどこかで

宿をとりましょう。

ソアラ

宿は好きっす！

おじいさん

……旅の方かね。

オスクロル

はい、私たちは冒険家です。

おじいさん

冒険家……？

ソアラ

ん？冒険家って、

そんなマイナーでしたっけ？

オスクロル

この島にはギルドの支部が

ないんですよ。

おじいさん

物好きな連中じゃな。

こんな魔獣の巣窟の島に、

なんの用があるんじゃ？

ソアラ

魔獣の巣窟！

オスクロル

住民のみなさんは

安心して暮らせていますか？

おじいさん

余計なお世話じゃ。

わしらはどの道、

この島で生きる他はない。

おじいさん

それともお前さんらが、

魔獣を退治してくれるのか？

オスクロル

はい。

おじいさん

……なんじゃと？

オスクロル

おじいさん。世の中には、

冒険家という職業があります。

オスクロル

冒険家ギルドに依頼すれば、

魔獣を退治してもらったり、

村を守ってもらえたりするんです。

おじいさん

ギルドじゃと？

そんなもんは知らん。

オスクロル

私が伝えておきます。

この島に、ギルド支部を

設立するようにと。

おじいさん

……何を企んでおる？

島を乗っ取る気か？

オスクロル

そんなことはありません。

ただ、魔獣で困っている

みなさんの助けになればと……

おじいさん

あんた、ここに住むか？

オスクロル

いえ、そうはしませんが……

おじいさん

あんたは悪人ではなさそうだ。

だが、冒険家といったな。

おじいさん

どんな奴らがいるか知らんが、

全員あんたのような

おひとよしではなかろう。

オスクロル

…………

おじいさん

助けなどいらん。

わしらはわしらで

自分の身は守るつもりじゃ。

オスクロル

ですが、近年では

魔獣も凶暴化していますし……

ソアラ

あーっ！言ってるそばから！

おじいさん

どけっ！よそ者！

オスクロル

おじいさん、ここは私に！

おじいさん

どかんかっての！

オスクロル

ダメですってば！

ソアラ

ちょいちょい！
ここで揉めてちゃ
いけませんがな！

ソアラ

――ええい、ならば！

ソアラ

いまです、みなさん！

キャトラ

心配して尾行してきたの、

バレてたみたいね！

ソアラ

うひゃー！？ホントにいたー！？

キャトラ

適当だったんかい！
まあなんでもいいわ！

キャトラ

○○！

思い出6

オスクロル

ま、まぶしい……！

ソアラ

ガンバですオスクロルさん！

この光、ただまぶいだけって

わけでもなくないですか！

オスクロル

ええ……！力が……！

おじいさん

なんじゃ……！？力が……！

おじいさん

うぉおおおおーっ！！！

オスクロル

お、おじいさん……？

強くないですか……？

おじいさん

ん？ああ、まあ、

このくらいなら

いつものことだしのう。

オスクロル

いつものこと……？

…………

……

ソアラ

――つまりこの島は、

魔獣も多いけども

住民さんも超強いと？

おじいさん

そんなに驚くことか？

おまえさんたち、

どこから来なすったんじゃ？

オスクロル

旅立ちの島、デパーチアから……

おじいさん

聞いたことはないが、

ずいぶん平和なとこで

育ってきたんじゃな。

おじいさん

この島では、住民全員が、

子供のときから

戦いを学ぶんじゃ。

おじいさん

自分たちの安全は、

自分で守らねばならんからのう。

キャトラ

はぁ～……

たくましい島なのねぇ……

オスクロル

……でも……

おじいさん

ん？

オスクロル

それって、100%いきます？

自分たちで身を守るのって？

おじいさん

なにがじゃ？

オスクロル

いや……そうですね……

おじいさんでも

あんなに強いんですもん……

オスクロル

なんでもないです……

おじいさん

よいぞ。この島に支部を建てても。

オスクロル

えっ！？

おじいさん

あんたみたいな

おひとよしと知り合いなら、

便宣も図ってくれるだろうし……

おじいさん

万が一のときは、

戦って追い出すことも

普通に出来そうだしのう。

ソアラ

おじいさん、

島の中でも弱い方だったり

するんですか？

おじいさん

まあ上の中じゃがな。

ソアラ

おお、なんかよかったです。

オスクロル

おじいさん、

ありがとうございます。

じゃあ、ギルドに報告

しておきますので。

おじいさん

おう、またおいで。

オスクロル

ええ、私もまた来ますから！

…………

……

キャトラ

――ってわけで、

オスクロルは、ギルド支部を

色んな島に広げる

お仕事をするようになったのね。

オスクロル

はい。責任重大です。

アイリス

がんばってくださいね。

応援してますから♪

オスクロル

ありがとうございます。

オスクロル

……こんな仕事も、

あるんですね……

オスクロル

ずっと同じ島にいたら、

見えてこないことでした……

オスクロル

いえ、

今も全ては見通せていません。

オスクロル

世界には、まだまだ

冒険家を知らず、

不便な暮らしをしている

地域があるはずです。

オスクロル

私は、そういう島の人たちの

力になれるよう、

努力していく次第です。

キャトラ

うむ！がんばんなさいな！

オスクロル

はい♪

ボイス

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