ショートストーリー投稿板 コメント#4825
ショートストーリー投稿板 #4825の返信コメント
- 冒険者さん
48337年まえID:rcbiuu6z- 冒険者さん
48327年まえID:rcbiuu6z「なるほど、で?」
「ザックとは茶熊学園の先輩後輩ね。よく同級生にお弁当もらったりしていたわね。茶熊学園にいた時は私は槍職だったわ」
「ハルカっていろんな職ついてんのな」
リアムが感心したようにいう。しかしハルカはすかさず褒める。
「え?確かにいろんな職やってるけどリアムの方が多いわよ。私は魔、槍、剣だけどリアムは確か剣、斧、双剣、大剣ね。あら、斬職すべてコンプリートしたのね」
すらすらっとリアムの職を並べていくハルカを尊敬と驚きの目でみていた。
- 冒険者さん
48317年まえID:rcbiuu6z「で?その茶髪だれ?」
素直な子だなとリアムは密かに思った。
「俺はリアムだ、リアム・マクラレン。宜しくな」
「さっきも名前言ったけど私はハルカよ。よろしく」
二人は、握手を交わした。
「あぁ、ところでハルカは剣職なのか?てかこの無一文野郎とどういうご関係で?」
「………ザックが貧乏なのは本当なのね」
「なんだ、未だに金が無いのか」
「ディスられてるよな俺」
困り顔で嘆くザックの横でハルカはリアムの質問に答えていた。
「元々は魔道士よ。でも前に講義で大きな発表があってね、その時必要になって剣職になったの。立ち回りや武器の扱い方はダグラスに教えてもらったわ」
- 冒険者さん
48307年まえID:rcbiuu6z「リアム、せっかくだから行こう」
「え?いや何考えてんの?」
「いいだろう……「よ、お二人さん!鍛錬終わりか?」」
ハヤトの声が途切れる。青い女の子を連れて、銀髪の少年────いや、青年と言うべきか────男の子が声をかけた。
「おう、ザックか。その子誰?」
「あぁ、この子な、つい最近来たん「あ!アンタ確か魔法学園付属魔道工学院在籍のカミシロハヤト!」知り合い?」
女の子が不意に声を上げる。ハヤトはその声を聞いてやっと名前を思い出した。
「あぁ!魔法学園本校舎白魔術科のグレイヘヴンか!」
「ハルカよ、グレイヘヴンじゃ言いにくいでしょ」
- 冒険者さん
48297年まえID:rcbiuu6z「♪セルフィーアップしようよ、ファッションアピっちゃおうよ、ちょっと痛くても自己愛愛愛 I love me〜」
爽やかな笑顔で歌う青い少女。
観客席では、プリムラ、キャロ、ミレイユなど年頃の女の子達が盛り上がっている。
「あの子思い出した!」
「?」
「あの青い子、僕の通う魔法学園の生徒だ。白魔術科の子だけど名前なんだったかな」
「…………」
リアムはその笑顔に見惚れていた。
あんなにかわいくて楽しそうな笑顔を魅せる女の子なんてこの島にはいない────
そんなことを考えているうちにライブは終わっていた。
- 冒険者さん
48287年まえID:rcbiuu6zリアムとハヤトは、その音源を探して歩き回った。
♪〜♪〜
「ポップな曲だな」
「歌っているのはミクって子ではないな。アンドロイドにしては声が滑らかだ」
「あっ、あれだ。あの建物ってセリナってアイドルが金に物言わせて建ててくれたステージだよな」
「そう言われればそうだな。それにしてもあのステージで歌ってる青い女の子、見たことあるな…」
2000万DL記念で配布されたライブステージでは、青い制服の女の子が自己愛性カワイズムを歌っている。隣では音楽活動の為に各地を転々としているDJヴィヴィとシンフォニーマーチのメンツ、レーラが楽器を演奏している。
- 冒険者さん
48277年まえID:rcbiuu6z「うおっ!」
横に転がり間一髪で避けたが、顔をあげると目の前にリアムと剣先があった。
「勝負あり、だな」
「僕の負けだ」
「だがハヤトの反撃はよかった、反応が1秒遅れてたら俺の腕が武器ごと爆発してたな」
「不吉なこと言うなよ………ん?」
どこからか、かわいらしい音楽が流れてくる。
♪〜♪♪〜
「どこかで聴いた曲だな」
「…これ、いつぞやのなんたらミクというアンドロイドの曲じゃないか?」
「え?」
流れてくるのは、つい最近島にふらりと来た初音ミクの友人、姫星ミクの自己愛性カワイズムという曲だ。
- 冒険者さん
48267年まえID:rcbiuu6zある晴れた日の飛行島。
アジトのすぐ近くの広場で、ハヤトとリアムが鍛錬に励んでいる。
「うらァっ!」
リアムが一際目立つ大振りの武器を振り下ろす。しかし……
「大剣職は動きが大きい分、隙ができやすい。つまりその隙を狙って攻撃してくださいと言っているようなものだ」
涼しい顔でフェーゲフォイアーを向けるハヤト。
パン!と何かが弾けるような音がして、銃から矢が放たれる。
リアムは、大剣でそれを弾いた。
「甘い!てめーの思考はお見通しだぜ!」
弾いた時の遠心力を利用し、振りかぶった。剣先は、ハヤトの真横の地面を抉った。