雲托八鮮・手紙

最終更新日時 : 2023/02/17 20:36

1人が閲覧中

作成者：ユーザー09683

最終更新者：ユーザー62987

参考になった！ 0

半分風雅
同袍同沢
以心伝心
金蘭之契

半分風雅

主人公名：

　　「一枚の激高に駆られた訴状。冒頭の小文字:プライバシー保護のため、関係者の名前は伏せられています。」

　　郭某が、しばしば誰かを滝の下に吊るし、料理名をまくし立てる訓練を行う行為は虐待罪になるや否や？

　　飛某が、長期的に誰かを見つけては因縁をつけて殴打し、空桑の消防安全に著しく危害を加えているのは、騒乱挑発罪になるや否や？

　　吉某は、絶えずどこかの夫婦を仲たがいさせ、虚偽の情報を流し、人の和を壊す。これは捏造誹謗罪になるや否か？

　　……

　　すばらしい空桑は、法によって治められるべきです。法律教育の普及は、欠かすことができません。

　　「一冊の法律教育のための法典が添えられている。これは見る人のほとんどにとって、睡眠導入効果が抜群だ。」

雲托八鮮

同袍同沢

主人公名：

　　空桑の若様親展。我の法律事業へご支援いただき、感謝いたします。我はこれまで、何回か餐庁で法律教育の普及に関する講演を行いましたが、いつも盛り上がらず、効果が乏しかったのです。

　　それが其方のご支援のおかげで、我は古典派食魂と現代派食魂のインテリアスタイルに関する紛争や、金玉満堂の親権争い、葱焼海参と担仔麺の納税率に関する争議などの数々の問題仲裁に参加することが出来ました……それによって、我の名声は空桑で広く知れ渡るようになったのです。今日までに、法教育の冊子は全て発送を終えました。それに青団子や春巻などの子供たちが、自ら進んで法律フォーラムの助手を務めてくれます。美辞麗句を並べるのは苦手ですので、心を込めた文字で、誠心誠意、感謝をお伝えいたします。

　　「法教育普及の冊子が同封されている。親しみやすく面白い漫画の解説があり、どうやらこれは青団子たちが描いたものらしい。」

雲托八鮮

以心伝心

主人公名：

　　熟考の末、やはりこの手紙を書くことにした。この前、我が弁護士をしていた過去について聞かれたが、そのときにお答えできず、どう説明したらよいか何日も考えていた。

　　昔、我がまだ駆け出しの新人だった頃、権力におもねる人や、黒を白と言い白を黒と言う同業者たちを目の当たりにし、また冤罪やでっちあげの事件に対してはなすすべがなかった。この経験により、公正を追求する決意がますます揺るぎないものになり、奮起して今日の地位と名声を築いたのだ。弁護士は公正の化身などではなく、公正の底辺を守るものなのだ。……其方はあまり「削除」のことを敬い重んじる必要はない。つまり、我のことを雲の上の存在と思う必要はないのだ……ああ、山水をめぐり、花や鳥を楽しむような……公正と無関係の過去なら、お望みでしたら、其方だけに話したい。

雲托八鮮

金蘭之契

主人公名：

　　一人の弁護士として、精力的に数多くの手紙を書くのは、公平や正義のためではなく、単に利己心なのだ……これは一種の罪だろうか？

　　いつからか……我が書く文字は其方のためになり、法律とは全く関係がないものになっている。もしかしたら……ただ、其方に心中を打ち明け、心の声を聞いてもらいたいだけかもしれない。だから……其方に関係する罪について、我にはもう問いただす資格はない。緊張しないでください、其方を責めているのではないのだ。一人の弁護士の心の中に、法律を凌駕する存在ができてしまった場合、罪があるのはその弁護士自身なのだから。

雲托八鮮

▷ページトップへ

▷一覧へ戻る