風生水起・誕生祝い
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風生水起
「○○今日は……貴方に言いたいことがあります。私の傍に来てくれませんか──」
風生水起は術で魚の群れを召喚した。
きらきらと光る魚がホールに集まり、規則的に並べば、文字が浮かぶ──
【選択肢】
・「お誕生日おめでとう」?
・「永遠に愛している」?
選択肢
「お誕生日おめでとう」?
風生水起
「ああ、お誕生日おめでとう。」
「永遠に愛している」?
風生水起
「え?そんな──!?」
風生水起は訝しげに隣に視線を遣り、あの文字が「お誕生日おめでとう」であることを何度も確認した後、固まっていた表情が和らいだ。
風生水起
「あなたは……」
「○○、お誕生日おめでとうございます。」
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風生水起が手を上げると、幻想的な魚の群れが消え、光に変わって舞い落ちていく。
消えてない光が一匹の小さな魚に変わり、主の指先に向かって泳いでいった──
風生水起
「つまらない物ですが、貴方に贈ります。」
彼は私に手を出すように合図して、その魚を私の手に導いた。
幻の物だけど、魚が掌で泳いでるのを見るのは、とても不思議な感覚だった。
【選択肢】
・ありがとう、でも魚のお願いはなんだろうね?
・ありがとう、一緒にケーキを食べよう!
選択肢
ありがとう、でも魚のお願いはなんだろうね?
風生水起
「……?」
「誕生日の願い事をこの魚の願いを聞く為に使うのですか?」
「魚の願いは『四海安寧』です。ただ、心の奥に、もしかしたら……」
「四海を心に抱くということは、この四海の中に、普通の人々もいれば、目の前の…もいる……」
「この子の願いは教えてあげました。貴方の願い事は?」
ありがとう、一緒にケーキを食べよう!
風生水起
「うん?既に誕生日の願い事をしたのですか?ではロウソクを吹き消して、ケーキを分けましょう……」
「うっ、なぜ、私の唇にクリームを塗ったのですか?」
「ケーキを食べるというのは、そういう意味ですか……」
「来たりて往かざるは礼に非ざるなり。貴方にお返ししなければいけませんね……」