西鳳酒・手紙

主人公名：

<執務机に『持久の戦役』という書物が置かれている。本の間に手紙が挟まっていた。>

お前のくれた兵書は読んだ。なかなか役に立ったが、机上の学びは浅い。

俺はやはり実践こそが兵法探求の道であり、兵法の核心的知識を吸収して自身の不足を補う唯一の方法だと思う。お前も少しは見たほうがいい。

そうでもしなければ、いつまでも俺に勝てないだろう?

西鳳

主人公名：

邵とかいう旦那が酒を飲ませようとしないのを知っていて、なぜ連れてきたのだ?

諸君の気分を損ねないため、彼の静心茶を黄酒に入れ替えるしかなかった⋯

⋯だが彼は本当に酔っていたのか、酔ったふりをしていただけなのか。酔拳一振りしただけで白球の後頭部を直撃した…まさかこの邵旦那が空桑の隠逸の高仕なのか?

その後、俺はお前が自分の言ったことをちゃんと守るかどうかと、観察していた。

最近は楚逸と一緒に懸命に学んだので、あらゆる面で成長し、俺の酒の楽しみを邪魔するまでになった。さらには、なんだ⋯樹の上の白い羽が見えた?

林にはまだ百以上もあるし、白い羽を身体に隠している食魂もいる。

決められた時間内にどちらが多くの白い羽を集められるか、俺とお前で勝負だ。

食魂の身体にある白い羽は、俺が与えたものだ。それらをどうやって手に入れるのか、しっかり頭を使うことだ。

この手紙を受け取ってから半刻のうちに反対がなければ、お前は同意したものとみなすぞ!

西鳳酒

主人公名：

<手紙からは強いアルコールの匂いがする。どうやら酒を飲みながら書かれた手紙のようだ。>

お前はここ数日着実に進歩している。こんな簡単な含意もわからぬとはいえ、一言褒めてやろう!

だが最近大胆になりすぎだろう。蕭の笛を持ってくるのはいいとして、なぜ酒まで持ってきた?

もし郭君に見つかったら、またひどく罰せられるではないか!

俺の酒量を確かめようなど、お前にはまだ無理だ!

ああ、そうだ。それにお前、俺が酔った姿は月下の花の傍、月の出ている晩にこそ映えるなどと言ったな?俺と飲み比べすれば、お前が必ず先に酔いつぶれる。

酔い姿を晒すのは、俺ではなくお前だ。この点については俺も郭君や邵旦那に同意する。

ーお前はやはり酒など飲まないほうがいい。もしどうしても飲みたいなら、こんど俺が招待して好きなだけ飲ませてやる。

具体的な時間と場所は⋯⋯気長に考えればいいだろう。

西鳳酒

主人公名：

お前はさっき、俺が前に林の中で演奏してみせた簫曲を練習したいと言っていたな。

こんなこと、お前に隠し立てする必要はないが、今回は断る。理由は聞かないでくれ。

ヒントを与えるから、答えを探せ。俺は一人で賭けをしているのだが、お前の答えで結果がわかるはずだ。

古の瑞鳥は、梧桐にあらざれば止まらず、竹実にあらざれば食わず、霊泉にあらざれば飲まず。今の世の吾等は、武勇に長け、見識非凡、義理を重んじる。瑞鳥が安住の地を求めるように、吾等も正しい人を求める。

それゆえに簫曲を演奏し、かの人の傾聴、肯定、そして約束を求める。

俺は兵法を極め、あまたの戦を経験した。だが人の心を攻める戦いは始めてなので、有効な布

陣を選ぶこともできず、ただ稚拙な罠をしかけて、その人がその渦中に飛び込むことをひらすら望むのだ…この簫曲の名が分かったら、俺の帳に来て直接言え。

<手紙には、1枚の美しい羽根が添えられている。いったいどんな生き物の羽根だろうか。>

知己の友を望む鳳凰