花菇無黄蛋・梅影探踪
お見舞い
花菇無黄蛋が病気になったと聞き、私は子供たちと一緒に慌てて彼を見舞いにやって来た――
◆主人公【男性】の場合◆
(逆の場合の差分は募集中)
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年糕
「わかさま、こんにちは!」
若
「あれ、年糕? 今日は花菇無黄蛋と一緒に訓練してないの?」
年糕
「月餅から聞いたんだけど、教官は病気みたいだって……ぼく心配だよ」
若
「最近の彼は、昼間は訓練、夜は作戦立案で、確かにちゃんと休めてなかったもんね。たぶん抵抗力が落ちて、疲労から倒れたんじゃないかな」
「じゃ、一緒に彼のお見舞いに行こうか?」
年糕
「うん!」
若
「花菇無黄蛋、中にいる? 年糕と一緒にお見舞いに来たんだけど!」
花菇無黄蛋
「俺なら不在だ!」
若
「……居留守使わないでよ、中にいるのは分かってるんだから!」
花菇無黄蛋
「俺は出ねぇからな!」
【選択肢】
・私たち、あなたのことを心配してるんだよ。
・なるほど、動けないぐらい体が弱ってるってことだね。
選択肢
私たち、あなたのことを心配してるんだよ。
若
「あなたが出てこなかったら、年糕が気絶するまで泣くからね!」
年糕
「え?あっ!
そうそうそう、ううう教官、どうしてぼくたちに会ってくれないんだよぅ!」
なるほど、動けないぐらい体が弱ってるってことだね。
若
「そういうことなら、屠蘇先生に頼んで運びだしてもらわないといけないね」
「年糕、僕たちで彼のためにお粥を作ってあげようか」
年糕
「そうしよう、わかさま!」
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固く閉じられていたドアが突然開き、花菇無黄蛋が不機嫌そうな顔で飛び出してきた。
花菇無黄蛋
「わかったからそれ以上言うな! 俺に出て来て欲しいんだろ?」
若
「それじゃ話してもらおうかな。どうして閉じこもって出てこようとしなかったのか」
花菇無黄蛋
「俺は……ガキどもにもっと強くなって欲しいと思ってたのに、その結果自分が疲労で倒れちまったんだぞ。それじゃ説得力ってもんがねぇだろ!」
年糕
「そんなことないよ教官、あなたの訓練はすごく役立ってるんだから気にしないでよ!そうだ……これあげる!」
花菇無黄蛋が戸惑いながら手を開くと、年糕はお面の中から慎重にキャンディーの包みを取り出し、それを花菇無黄蛋の手に乗せた。
年糕
「心配しないで、教官。ちゃんと薬を飲んでいれば、すぐに良くなるから!」
「これはぼくのことを褒めてくれたときに教官がくれた飴だよ。食べずにとっておいたんだけど、あげるね!薬が苦いと思ったときに、舐めるといいよ!」
花菇無黄蛋
「……ふん! そこまで言うんだったら、もらっておいてやるよ!」
「俺の抵抗力にかかりゃ、この程度の不調なんざすぐに良くなるに決まってんだ! お前ら見とけよ!」
サプライズのお茶会
私はこっそりとみんなに呼びかけ、花菇無黄蛋へのサプライズを準備することにした――
◆主人公【男性】の場合◆
(逆の場合の差分は募集中)
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若
「みんな準備はいい?」
黄精枸杞牛尾湯
「任務の完成は保証する」
月餅
「準備いいよ!」
若
「偶然だね、訓練が終わったところ?」
花菇無黄蛋
「お前か?ひと風呂浴びに行くところだ、体を冷やさねぇようにな」
花菇無黄蛋は僕に頷いてみせると、そのまま歩いて行こうとした。
若
「待って!」
【選択肢】
・餐庁のフルーツティーについて
・餐庁のデザートメニューについて
選択肢
餐庁のフルーツティーについて
若
「農場のリンゴとミカンがもう熟してるから、あれでフルーツティーを作ろうと思ってるんだ。どっちの方がより美味しくなると思う?」
花菇無黄蛋
「俺に聞いてどうすんだ? 俺は茶なんて飲まねぇっての!」
「けど……どっちか選べって話なら、両方混ぜてフルーツティーにするのも悪くねぇな!」
餐庁のデザートメニューについて
若
「餐庁のメニューにもう一品デザートを追加したいと思ってるんだけど、このメニューならどっちが良いと思う?」
花菇無黄蛋
「甘いものなんてなにがいいんだ?あんなカロリーの高いモン!」
「けど……この前あんたが作ったクルミのクッキーは悪くなかったな!」
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若
「覚えておくよ。呼び止めてごめん」
その後も、花菇無黄蛋はまた何人かの食魂に捕まり、どんなおやつを買うべきかといった質問を受けた。
花菇無黄蛋
「あいつら今日はどうしちまったんだ……どうせまたみんなで一緒に会食ってトコだろ!……フン、どうせ俺には関係ねぇよ。訓練こそが俺のやるべきことだからな!」
花菇無黄蛋は足早に自室へと戻って来ると、ドアを開けようとした。
若
「お茶会の時間だよ!」
僕はみんなと一緒に廊下の角から飛び出した。手に乗せたトレイは、お茶やお菓子、そして果物でいっぱいだ。
若
「これ全部あなたの好みに合わせて準備したんだよ! 気に入ってくれた?」
花菇無黄蛋
「……!!!」
彼は驚いた様子で、しばらく言葉を発せないでいた。沈黙に、僕は少し気まずさを覚えた。
若
「気に入らないってことなら、僕たち……」
彼はドアを開けると、身を翻して中に入ってしまった。
若
「はぁ、やっぱダメだったのかな?」
その場を離れようとしたそのとき、花菇無黄蛋の声が聞こえてきた。
花菇無黄蛋
「なにボーッとしてんだ、とっとと入って来い!」
若
「……! うん!」
最強の戦士
花菇無黄蛋の部屋を通りかかった時、私は何かがこちらに向かって飛んでくるのをみた――
◆主人公【男性】の場合◆
(逆の場合の差分は募集中)
餐庁の仕事が終わり、僕は自分の部屋へと向かっていた。
若
「さてと……戻ったら少し復習しないと。それにしても今日の空桑は平和だったな……あ……」
パン――
言い終わらない内に、何かが部屋の中から飛んできた。
その何かに顔を向けると、数秒前の自分の認識が間違っていたことを知った。飛んできたのは、部屋のドアだったのだ。
若
「花菇無黄蛋!」
僕が部屋の住人を呼ぶと、彼が部屋の中から出てきた。予想外なことに、そこには飛龍湯まで一緒だった。
若
「あなたたち、どうして同じ部屋にいるの? それにどうしてドアが飛んで……」
花菇無黄蛋
「ちょうど良いところに来たな! あんたに見極めてもらおうじゃねぇか、俺とこいつのどっちがスゴいのかをよ!」
戦闘
VS 飛龍湯
ひとしきり戦ってはみたが勝敗は決まらず、部屋の中はひどい有り様となってしまった。
若
「もう、ふたりともそれ以上はやめて!」
「ちゃんと説明してよ、これは一体どういうことなの!」
花菇無黄蛋
「俺が訓練に出ようとしたら、この赤い頭した怪しい野郎が走ってきたんだ。なんでも俺がスゴいって聞いたから喧嘩がしたいんだってよ」
若
「だったら相手にしなければいいでしょ」
花菇無黄蛋
「こいつが自分こそが最強の戦士だって言うからよぉ! そうなりゃ俺だってスゲーところを見せないとダメだろうが!」
若
「ふたりとも続きは別のところでやってね。で、この場で、今すぐ、部屋を元に戻して」
飛龍湯
「!!!」
「もちろん修復はする! 待っててくれ、材料を探して来るから!」
そう言い残すと、飛龍湯は走り去って行った。あとに残された僕と花菇無黄蛋は目を丸くさせた。
彼は勢いよく頭を掻くと、ポケットを探り、カードを一枚取り出した。
花菇無黄蛋
「自分のやったことだ、俺は逃げたりしねぇぜ! これは俺のキャッシュカードだ、使ってくれ!」
若
「え?」
花菇無黄蛋
「あとで普茶に部屋の設計図を用意してもらう。あの頭の赤い怪人が材料を集めてきたら、俺が設計図を元に修理してやるよ!」
若
「ありがとう、でもキャッシュカードは自分で持っておいてよ。でないと普茶の設計費用すら払えなくなるかもしれないよ」
花菇無黄蛋
「わかった……次はちゃんと練武室でケンカするよう注意しとくからな!」
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