花菇無黄蛋・誕生祝い
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餐庁に入ると、花菇無黄蛋が慌てて何かを梱包している姿を目にした。
私がやって来るのを見ると、彼は大慌てで手に持っていた物を背後に隠し、私をテーブルの主位に強引に座らせた。
花菇無黄蛋
「なんのために呼び出したんだって? そりゃ……お前に渡すものがあったんだよ!」
【選択肢】
・何を?
・知らないフリもできるけど
選択肢
何を?
「目を閉じて三秒数えれば教えてやる!」
私も一緒に目を閉じて、三秒経ったら目を開けるからよ。
知らないフリもできるけど
「はぁ? 知ってたのかよ!?」
「誰が話したんだ!? もう知ってるなら直接話しちまった方がいいな!」
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彼は背後から大きな包みを取り出した。その包みは中身がパンパンに詰まっていて、奇妙な形のちょうちょ結びで留められていた。
花菇無黄蛋
「受け取ってくれ、お前の誕生日プレゼントだ!」
包みを開けてみると、中には防具がいっぱい入っていた。
【選択肢】
・どうしてこれを私に?
・凄いね、これ!
選択肢
どうしてこれを私に?
花菇無黄蛋
「お前の訓練計画を見たんだ。お前が日常的にこなしてる訓練は俺のやってることに負けずとも劣らない。それどころか、危険なメニューまでたくさんあるだろ!」
「それを身に着けてりゃ、訓練のときにケガする確率だって下がると思うぜ」
凄いね、これ!
花菇無黄蛋
「ほんとか? 苦労した甲斐が……ゴホン、俺は適当に選んだだけなんだがな」
「訓練のときにはそれを身に着けておくんだぜ、ケガしにくくなるだろうからな」
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「郭執事とも話したんだ。あいつに訓練強度に問題があるって言うつもりだったが、逆に説得されちまってさ!」
「あいつの言うことも最もだよな、お前の背負ってる責任はこんなに重いんだ。生半可な訓練じゃ簡単に危険に晒されちまう。なんて言ったか……そう! 今苦労するのは、今後二度と苦労しないためってことだ!」
「だから俺はその防具を買い込んだんだ。俺に代わって訓練中のお前を守ってくれるようにな!」
彼は頭を掻きながら、気恥ずかしそうな表情を浮かべていた。彼にとっては、それだけのことを話すのも容易なことではないのだ。
花菇無黄蛋
「その、なんだ……誕生日おめでとう!」
「訓練のときはそれがお前を守ってくれる。これから実践では、俺がお前を守る!
いついかなるときだって、お前には怪我一つさせねぇからな!」