太史五龍羹・梅影探踪
物語
太史五龍羹はずっと空桑の異獣に興味を抱いている。彼なら、あの人と馬が合いそうな気がするーー
◆主人公【男性】の場合◆
(逆の場合の差分は募集中)
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太史五龍羹
「今回お前が見せてくれるのは、ヒヨコやアヒルじゃあるまいな?」
「空桑には不思議な猛獣がいると聞いていた。
だが今のところ一番凶暴なのは、ワニくらいだな……」
若
「安心して。もうすぐ着くよ。」
「もう彼と約束しておいたから、今のところ僕たちを待っているだろう。」
空気中に舞い飛ぶ氷の結晶が現れた。
雷音はアンテナを伸ばして雪を感じ取った。
いきなり、近くで聞き慣れた声がしたーー
寒英
「ガォーー」
玉麟香腰
「おや、よく来ましたね。」
太史五龍羹
「お前がそいつの主人なのか?この麒麟は、確かに風格がある。」
雷音は不思議そうに目の前の四足獣を眺め、
しっぽの先を寒英の爪に巻きつけた。
寒英は嫌がらず、おとなしく頭を揺らした。
玉麟香腰
「閣下もこういう動物が好きなのですか?」
太史五龍羹
「俺は強くて美しい異獣しか目に入らない。
そして、それらの力を我のモノにする……」
若
「太史殷(たいしいん)!
あの……不周山の異獣の話、もっと話して、僕も興味がある!」
太史五龍羹
「話題をそらす方法は相変わらず稚拙だったな。まあいい。」
「不周山の妖獣は、多くが凶暴だ。蠱雕や彘獣など、いずれも人を食らう。」
玉麟香腰
「それは『山海経』に「くちばしを持ち、赤子のように鳴く」と記された蠱雕ですか?まさか、世の中に存在しているとは……」
「ということは、太古の美しい異獣も、どこかで暮らしているということですね?記述を整理して、あとで太史様に聞いてもいいですか?」
太史五龍羹
「わかった。」
玉麟香腰
「では失礼します。寒英、お客さんと遊んであげなさい。」
舞い散る雪の中、雷音と寒英はとても仲よくなった。
寒英が地面に半分横たわると、
雷音のしっぽの先端がその足の爪にしっかり絡みついた。
太史五龍羹が手を振って空中に小さな稲妻を作り出すと、
寒英は興味深そうに爪で捕まえた。
雷音のしっぽの先端が空を切ると、稲妻はその体内に溶け込んだ。
空中には雪が舞い飛んでいたが、太史五龍羹はその場を立ち去ろうとせず、
この一幕をジッと見ながら、口もとにかすかな笑みを浮かべていた。
【選択肢】
・寒くなってきた。あなたは大丈夫?
・まさか、あんなに仲よくなるなんて
選択肢
寒くなってきた。あなたは大丈夫?
若
「玉麟香腰のお住まいにはいつも雪が降る。もし寒かったら、帰りましょうか。」
太史五龍羹
「必要はない。普通の野獣は、雷音を見ただけで恐れおののく。
こんなに楽しそうに遊んでいるのは珍しい。」
まさか、あんなに仲よくなるなんて
太史五龍羹
「雷音は弱小な獣が好きではない。
力が匹敵できる相手なら、仲間になれる。」
若
「飼い主とそっくり……」
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若
「なんだか、今日のあなたは普段より喋っていた気がする。」
太史五龍羹
「今日見たことは、確かに興味深い。」
若
「これからも空桑で、もっとたくさん面白いものを見せてあげよう。」
触れ合い
せっかく太史五龍羹は一緒に映画を見る約束をしてくれたが、半分を見た彼はなんとーー
◆主人公【男性】の場合◆
(逆の場合の差分は募集中)
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若
「映画というのは、数時間の映像で、無数のすばらしい物語を記録した芸術なんだ。」
「その中には広大な世界が広がり、歴史や未来を想像することもできる。」
太史五龍羹
「不周山の外の世界が……こんな小さな箱の中から見えるのか?」
若
「見ればわかるから!早く座れ座れ。」
「これは前に知り合いが推薦していた映画。
誰だっけ……ちょっと思い出せない。」
「鬼城麻辣鶏が推薦してくれたものじゃないくらいはわかる。
ホラーサスペンスじゃないと思うから、安心して見よう!」
太史五龍羹
「お前の空桑には、変人が多いだな……」
体の任意の位置に触れる
触れ合い
頭に触れる(ポップコーンを食べさせる)
体に触れる(彼の服を整える)
手に触れる(彼を引っ張って座らせる)
選択肢
ポップコーンを食べさせる
若
「ポップコーンでも食べる?
みんな、映画を見る時はこれが欠かせないんだよね。」
太史五龍羹はイヤそうにポップコーンを見たが、それでも一口食べてみた。
太史五龍羹
「甘すぎるけど……食感は悪くない。」
若
「じゃあ、次は砂糖少な目にしよう。」
選択肢
彼を引っ張って座らせる
若
「早く座って。」
太史五龍羹
「……。」
太史五龍羹は眉間にしわを寄せたが、僕の手を振りほどかなかった。
若
「あなたの手はずっと冷たいけど……寒いの?」
太史五龍羹
「それほどでも。こんなことにこだわるな。」
選択肢
彼の服を整える
若
「あなたの服を押しつぶしてしまった?
ソファーが小さいから、服のすそをたたんでから座って。」
僕はソファーにある彼の服のすそをたたんで、横に移動した。
太史五龍羹
「好きに座ればいい。余計なことをするな。」
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映画の中では、広大な美しい世界が広がり、
ストーリーも少しずつ展開されたが、なんだか、いつの間に物語も変な方向に……
若
「なんかヘンだと思ったら、これは吉利エビがおすすめの映画じゃないか?
道理で主人公とヒロインでも恋愛しかやってないわけだ……」
太史五龍羹
「最初は権謀術数のかけひきのにおいがするのだが、
その後はくだらない感情に沈み、両目をふさがれたな。
実に凡庸なヤツだ……」
若
「愛情に関して、空桑一部の人はあなたと共鳴できるな……」
「もっと見てみよう。これからのストーリーに急展開がある……かも。」
僕たちの会話を聞いていたかのように、映画のストーリーが急展開した。主人公がヒロインに近づいたのは、彼女の背後にある権力を手に入れるためだった。目的が達成すると、主人公はすぐにヒロインを裏切り、王位を奪った。
若
「あ、思いついた!これは桃花粥のおすすめだった……」
主人公はあっさり愛を捨て、権力を追求したが、
太史五龍羹は気に入った表情を浮かべず、むしろ軽蔑していた。
若
「こういうストーリーは好きじゃないの?」
太史五龍羹
「彼が最後まで貫けば、少しは注目できたものを。自分も他人も裏切る輩など、目にする価値もない。」
若
「ふーん……またあなたを少し理解できたみたい。」
太史五龍羹
「何を理解した?言ってみろ。」
若
「ハハ……何でもない。今度は違う映画にしよう。
また、一緒に見ようね、約束だよ?」
太史五龍羹
「よかろう。」
ステージ
探索から戻ってくると、太史五龍羹の姿はいない。彼の小屋に入ったら、なんとーー
◆主人公【男性】の場合◆
(逆の場合の差分は募集中)
蜜汁叉焼
「わかさま、叉焼はたくさん持って帰ったよ〜
叉焼にチューしてください。」
若
「すごいよ、叉焼!」
「そういえば、太史五龍羹は一緒に帰ってきたの?見当たらないけど?」
蜜汁叉焼
「えっと、太史おにいちゃんは眠かったみたい。
帰ったらそのまま部屋で寝ちゃったんだ〜」
若
「眠かったみたい?見に行ってくる。」
太史五龍羹はドアをロックしていなかった。
中に入ると、彼はベッドで縮こまって、眉間にしわを寄せていた。
雷音がそばでとぐろを巻いて彼を守っていた。
近づいて彼を起こそうとすると、目の前で急に雷が光ったーー
太史五龍羹
「誰だ?!」
戦闘
VS 太史五龍羹
若
「僕だ!大丈夫?」
太史五龍羹
「〇〇?むやみに入ると、雷に打たれるぞ。」
「出ていけ。俺の眠りを邪魔するな。」
彼はとてもけだるい表情でそう言うと、手を振って横になった。
若
「なに?急に……わかった。崑崙虚は寒すぎて、探索させるには向いてない……」
太史五龍羹
「その弱者を見るような目はやめてくれ。」
「ひと眠りしただけなんだ。グズグズして、俺が寝るのを見るつもりか?」
追い払おうとする彼の言葉を無視して、暖炉に火をつけてお湯をわかした。
部屋は少しずつ暖かくなってきた。
若
「もし次、体の調子が悪くなった時に、1人で背負ったらだめだよ。
少なくとも……僕のことは信頼していい。」
「ほら、お湯を飲むんだ。」
太史五龍羹
「きれいごとを言いやがって。」
若
「空桑では、僕だけじゃない。みんなこうやってお互いを信頼して助け合ってる。あなたが無事なら、僕は安心した。」
お湯を枕元に置いて出て行こうとすると、雷音のしっぽが軽く僕のかかとに触れた。
太史五龍羹
「気が変わった。」
「せっかく来たんだし、ここで「信頼」とはどういうものか教えてくれ。」
「これは不周山の主の命令だ。」
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