太史五龍羹・伝記
好感度ボイス
デフォルト
好き嫌い | 雷音が獲物を捕らえるその瞬間が好きだ。圧倒的な力は、美しい……どうした、何を怖がっている? |
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世間話・ 其の一 | 『情誼(じょうぎ)』とは、俺にとって僅かな瑕疵(かし)ができれば、それは裏切りと同義(どうぎ)だ。 |
賛美 | お前が窮地(きゅうち)に抗う姿は、俺に多くの楽しみを与えてくれる。 |
世間話・ 其の二 | 空桑でも、異獣(いじゅう)を飼っている者はいるが、大人しい奴ばかりで、面白みに欠けるな。 |
甘え | 寒い……俺の傍まで来て、抱きしめてくれ。 |
告白 | お前に『行くな』とは命令しない。強引に奪う手段は選ばない。別のやり方で、いつかお前を俺のものにすればいいだけだ。 |
衣装「衣装名」
衣装 |
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伝記
追憶
南方の徳の高い僧侶が魔虺を入ったスープを作った際、未完成ながら龍羹の魂がそこで生まれた。これを自分の使霊として操ろうと考えた僧侶は、自ら下界へとくだり、江孔殷の手を借りてスープに改良し,、「太史五龍羹」は完成され、無事に化霊することができた。
太史五龍羹には生来、獣を操る力があった。僧侶は、不周山の典獄長の座を手に入れるため、太史五龍を不周山の山頂に縛りつけ、雷を集め牢獄を作り、獣たちを威嚇した。
しかし、太史五龍羹はそんな侮辱に耐えられず、ひそかに計略を練っていた。そして、雷に錬造された大虺「雷音」によって、僧侶は飲み込まれ、ようやく復讐を果たす。それ以来、万獣は彼にひれ伏し、九重天でさえも彼の力を恐れながらも重用しなければならない。こうして太史五龍羹は、不周山の主となったのだ。
容姿
高い位置から、全てを見下ろす太史五龍羹の瞳は、いつも冷ややかで、蛇と同じ縦長の瞳孔をもつ。彼は豪華な紫色の長袍をまとい、肩に埋め込まれた宝石はより高貴な雰囲気を添えている。太史五龍羹は常に帯刀しているが、その剣の形状は非常に特殊で、剣身は魔虺の身体に似て、うねうねと、おそろしい形に曲がっている。
太史五龍羹は猛獣の強くて美しい姿をとても評価している。この美的意識は彼の服や装身具にも現れており、彼の服の様々なパーツには、魔虺の鋭い牙のような銀の装飾が施され、冷たい光を放っている。うろこ模様が彼の長衣の裾を這うようにしてのび、銀環文様が袖と髪帯に絡みつくように刻まれている。
技能
不周山の主である太史五龍羹は、猛獣を操る能力を持つ。戦闘時に召還する霊虺は、彼に忠誠を誓う従順なペットである。霊虺の舌のような形をした長剣は、敵に大ダメージを与える強力な武器。 太史五龍羹の恐ろしい力は、その剣だけに止まらず、彼が強力な雷を操り、敵に雷撃を加えると、天地は震動し、身の程知らずの敵は甚大なダメージを受ける。
味
太史五龍羹は5種類の虺を主な材料として作られる広東料理である。
その作り方は非常に繊細。材料には、裂いた鶏肉、シイタケ、キクラゲ、タケノコ、 魚膠、虺を用いる。まず虺の骨を取り除いて細切りにし、ほかの材料もかなり細く切っておく。次にスープを煮込む。
まず鶏肉、豚もも肉、ハムで上湯を煮だす。次に虺骨、干し棗、竜眼の果肉、陳皮、サトウキビ、ショウガ等で虺湯を煮だし、できあがったら上湯と虺湯を混ぜ合わせる。次にスープの中に細切りにした材料を入れ、とろみをつける。
スープをテーブルに出す時に薄脆を加えるとパリッとした食感が増す。食べる時にさらにレモン汁と白菊の花びらを加えると、この上なく芳しい料理に仕上がる。
天性の才
不周山の典獄長である太史五龍羹は権謀に長け、生まれつき冷淡な性格で、目的を果たすためには、余計な感情は捨て去る。しかし自分がその才を認めた人物に対しては堂々と肩入れ、やや強引にでも、その相手を守ろうとする。ただ感情面での潔癖症が、情におけるわずかなシミも許せず、もし価値観が合わなかったり、相手が裏切ったりすれば、彼は容赦なく相手と袂を分かつ。
太史五龍羹という料理に使用される食材のおかげで、太史五龍羹は生まれつき猛獣を操ることに長け、彼のそばには「雷音」という大虺がひかえる。この典獄長の弱点もまたそこにある。気温が低くなってくると眠くなり、冬眠状態に入ることもある。そのような問題が起こらぬよう、常に周囲の温度を保つことにとても注意を払っており、お年寄りのように、気温の変化に敏感だ。
絆
「あの者が他の食魂に私を紹介した時、 東壁龍珠という食魂は私の典獄長という地位に、かなり興味を持っているようだった……しかし、彼の話に出たあの不義の小悪人どもは私の牢獄にはふさわしくない。
今日あの者から、このテレビゲームという物で遊ぼうとせがまれた……あの迷宮とかいうゲーム、くねくねと行ったり来たり、まったくつまらぬ。無能な者がする遊びだ。一直線に突き進むことこそ、一番の近道。だが、あの虺を互いに食わせ合うゲーム……あれだけは面白い」。