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雪霽羹・誕生祝い

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今日の餐庁はいつもと少し違う。

花びらが敷かれた一本の小道が私の目をむかせた。


雪霽羹

「○○、来ましたね」


雪霽羹がやさしい笑顔で私の手を引いて座らせた。

目の前のテーブルに鮮やかで豪華、いい香りが漂う料理が並んでいる。

いつもの宴席とは少し違うような……


「前に、昔の風雅な文人の花の宴に興味があると言いましたよね。

 今日は貴方の誕生日なので、記憶を頼りに再現してみました」

【選択肢】

・ポロっと言っただけなのに、こんなに心を込めて用意してくれて……ありがとう

・「山の仙人」が私のために自ら料理をしてくれるなんて!

選択肢

ポロっと言っただけなのに、こんなに心を込めて用意してくれて……ありがとう

「なぜお礼を言うのですか?貴方の願いを心にとめておくのは当然のこと」

「それに、今日は貴方の誕生日。誕生日の主役の願いを叶えるのは当然でしょう?」

「山の仙人」が私のために自ら料理をしてくれるなんて!

「ああ、そうですよ。この料理の素材もわたくしが育てたものなんです」

「特別な宴席には誕生日の主役こそふさわしい」

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「さあ食べてみてください。まずはどの料理にしますか?」

【選択肢】

・梅の花の料理

・蓮の花のお茶

選択肢

梅の花の料理

そのスープに興味を引かれた。スープの表面に真っ白な梅の花が浮かび、澄み切った深い香りがする。一口飲むと、鶏のスープの美味しさに梅の花のほのかな香りが合わさり、味わいが尽きない。

その生き生きとした「梅の花」は、なんと麺で作られたもので、とても手が込んでいる。


「これは「梅花湯餅」で、麺は梅の花と白檀香の粉末の水に浸してできたもの、独特の香りがするんです。

 わたくしもこの料理の爽やかで上品な梅の香りが大好きです」

蓮の花のお茶

テーブルの上の濃厚なお茶の香りに興味を引かれた。

そのお茶は蓮の花の形の杯に入れられ、一口飲むと、お茶の香りが蓮の花の香りと一体となり、うっとりさせる。


「このお茶は香水蓮の花を煮出し、氷泉に浸して冷やしてできたものです。できあがったお茶は生花のように爽やかな香りが体に染み渡ります」

「そういえば、このお茶は解熱、美顔効果があるんですよ」

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「草花の世話が得意なのは知っているのでしょう。

 ただ、わたくしはそれだけでなく、料理も得意なんですよ」

「しかし、正直に話すと、わたくしも久しぶりにこれらの料理を作りましたね。

 本当はこの料理もあの頃の記憶と共に封印して、二度と作らないように決めてありました」

「ただ貴方に出会ってから、なぜか過去のすべてを共有したいと思うようになりました」

「この先、貴方のすべての誕生日も一緒に過ごしたい。いいんでしょうか?」


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