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髪絲百葉・伝記

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作成者: ユーザー
最終更新者: 皮蛋納豆丼

好感度ボイス

デフォルト

好き嫌い刺繍を始めたのは、感情を抑える手段のつもりだったが……まさかそれが趣味になるとはな。
世間話・
其の一
人々は同胞(はらから)を生贄として神に捧げ、同胞を守る強力な力を求める。矛盾していると思わないか?
賛美お前の髪は糸のように柔らかい。とてもいい手触りだ。
世間話・
其の二
崖の底に住んでたのは、光が怖いからじゃない……まわりの人たちを傷つけたくないからだ。
甘えお前を離さないのは……ただ、己の心に従っているだけだ。
告白変だな、心蠱はもう祓ったというのに……なぜお前のことを考え、想い、恋焦がれる気持ちを抑えられないんだ……

その他のボイスはキャラページに記載しています。

伝記

追憶

当時の長沙の料理亭は、「堂一派」と「軒一派」にはっきり分かれていた。しかし、堂一派から新たなスタイルの料理が誕生したことで、堂一派と軒一派の千年にわたる古いしきたりは打ち破られた。髪絲百葉はまさにこの新しい志向の流れを受け、化霊した。

だが、この新様式は、保守派の妬みを買った。誕生したばかりの、この貴重な新様式を守るため、髪絲百葉も自ら率先して料理亭の護衛に就き、糸を自在に操る絶技によって、悪党どもを何度も追い払った。

しかし、髪絲百葉が何度も、彼らのたくらみを阻止したせいで、彼らの髪絲百葉への恨みが積もっていき、彼らの悪事は徐々にエスカレートしてしまう。彼らは蠱毒を操る術師に依頼し、髪絲百葉を攻撃。髪絲百葉は蠱毒におかされ、一晩の内に髪は全て白髪になり、技も力も大幅に弱まってしまった。

蠱毒の解毒法を求め、髪絲百葉は一人、湘西の密林へ向かう。その後「山鬼」の噂も次第に人々の間に広まっていった。


容姿

 湘西の密林には、山林の奥深くで道に迷ったら、林の中の謎の人物に出会うという噂がある。ある人が言うには、彼の頭にはツノがあり、山林に吹く涼風に身を潜め、銀の装飾花と薄紗が風に舞い、妖怪のような声がうっすらと聞こえると。またある人が言うには、彼の頭には刺青があり、白髪を引きずりながら、指先から糸を走らせるらしい。誰かが彼の足跡を探ろうとすると、糸の音が、林の中でヒュンヒュンと鳴り響き、警告を発する……

 様々な噂があるが、密林の奥深くで長らく暮らし続けている髪絲百葉にとっては、まったく興味の無い話で、ただ糸を張り、手中の織物を完成させることだけに集中している。


技能

髪絲百葉が「山鬼」と呼ばれているのは、蠱の毒の影響で、体にツノと紋様があるからというだけでなく、彼の戦闘力もずば抜けているため、そのように呼ばれている。

彼は、激しい心の動揺は、戦局を左右する力があることを深く理解しているため、戦闘中は敵の心の中の恐怖を引き出すことで、彼らの戦意を喪失させる。

敵が弱さを見せると、その隙を絶対に見逃さない髪絲百葉は、時にそのほころびをとらえ、手中の糸を操って敵を縛り上げる。敵がもがけばもがくほど、糸はよりきつく絞まり、受けるダメージも大きくなる。


 牛百葉は牛の胃内壁のひだを指す。下処理としては、酢と塩を加えてもみ洗いを繰り返し、洗い終わった後、牛百葉を筋に沿って裂き、平皿に入れて冷やし、成型する。

 成型を待つ間、水溶き片栗粉、米酢、中華だし、ごま油、塩などでタレを作り、小ネギを小口切り、ショウガとニンニクはみじん切り、唐辛子、タケノコは包丁を変えて千切りにする。

 成型した牛百葉を取り出し、縦に切りにし、鍋に入れて湯通しする。湯通ししたら取り出し、鍋に油を入れて温め、ショウガとニンニクを妙めて香りを出す。次に唐辛子とタケノコを入れて妙め、さらに細切りにした牛百葉を入れ、強火でさっと妙める。長く火にかけすぎないようにし、その間に刻んだネギ、合わせておいたタレを入れ、さっと妙める。最後に油をかけて照りを出し、器に盛りつける。

 完成した髪絲百葉は、銀の糸のように白く髪のように細い。さらにシャキシャキしたやわらかい食感で、鮮度、辛味、酸味、シャキッとした食感が渾然一体となった一品。「牛の三傑」とも称されている。


天性の才

 髪絲百葉という料理は強火でさっと妙めることが大切で、鍋での調理時間は非常に短い。そのため、彼も速いスピードで仕事を完了させることに慣れ、糸ですばやく敵を制圧することも、綿を織って刺繍で模様をつくるのも、彼にかかれば、あっという間に簡単に完了する。

 スピーディかつ、きちんと仕事をこなせる秘訣として、微妙な調整力もあるのかもしれない。髪総百葉は常に糸を操りながら生活しており、手中の一本一本の糸が向かう対象を、寸分のくるい無くコントロールできる。今までミスは一度もない。

 しかし彼が、織物が得意なのは、決してそれに夢中になっているからではなく、蠱毒による感情の爆発を抑えるためである。この世のあらゆる蠱毒に精通している彼は、自分の体内に眠っている蠱毒が一度でも暴発すると、取り返しのつかない結果を引き起こすことを熱知している。現在、繊物を織る作業は、次第に髪絲百葉の日課となり、彼が器用に織った作品は、市場でも優れた評価を受けている。


 「ここにやって来てから、周囲がますますにぎやかになった……

 あの自称「ふあっしょんでざいなー」の食魂は、俺が織った物にかなり興味があるようで、彼の次のふあっしょん……しょー……とやらに取り入れたいと言ってきた。さらに俺をそこに招待するつもりだと一一その場で俺に織物の技術を披露させるつもりなのか?

 ……

 俺の所に来る人間の中には、俺の経験や巫蠱に興味のあるやつもいる。でも、そいつらの要求通り、俺の知っている事実や、轟毒を試した経験をそのまま話してやると、どうつもこいつも、顔が真っ白になり、まるでロウを塗ったようになるんだ。

 おかしな話だ。知りたがったのは自分たちなのに、なぜあんな顔をするんだ?」




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