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女児紅・梅影探踪

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作成者: 皮蛋納豆丼
最終更新者: 皮蛋納豆丼

物語綺麗好きの心
触れ合い針のついた薔薇
ステージ侠客の優しさ
  お楽しみに

綺麗好きの心

雪霽羹と散歩していると、前の屋根の上で話し声が聞こえた――

◆主人公【男性】の場合◆

(逆の場合の差分は募集中)

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朝食を食べ終わり、雪霽羹と散歩していると、

遠くの屋根の上に、2人の人物が立っているのが見えた……


近づいてみると、桃花粥と女児紅だとわかった。

二人はにらみ合い、いまにも激しい戦いが始まりそうな様子。


「あの人たち、何するつもりなの?

 はやく止めなきゃ……」


雪霽羹

「そんなに慌ててなくても、まず彼らの話を聞いてみませんか?」


桃花粥

「君の軽功(けいこう)もなかなか上手いじゃないか!」


女児紅

「昔、女の子を助けるために、よく夜に出掛けたんだから。

 屋根に飛びあげるのはもう慣れてるんだから。」


桃花粥

「それはご立派!

 侠客とは、正義ある行動をとってこそだ!」

「それで……こんな早い時間にボクに会いに来るとは何事だ?」


女児紅

「その……君が作る桃花汁、美顔美肌効果があると聞いたが……」

「その作り方を聞きたい……」


桃花粥

「プッ。そのためにわざわざ?君って本当におもしろいな。」


「ふぅ。そういうことだったのか。」


女児紅

「〇〇!」


【選択肢】

・二人で空桑の頂上決戦でもやるのかと思ったよ

・お肌の手入れの話をしてるなんて思わなかったよ

選択肢

二人で空桑の頂上決戦でもやるのかと思ったよ

桃花粥

「はぁ。吉利エビのやつが、

 朝っぱらからお粥をちょうだい~ってボクを追いかけたせいだよ!」

「ここまで逃げる羽目になってさ、

 呂泓も仕方なくボクと一緒に屋根までついてきたんだ。」


お肌の手入れの話をしてるなんて思わなかったよ

桃花粥

「ああ。呂泓はビューティーサロンに入ってから、

 ずっとヘビーユーザーなんだよ。」

「みんなで一緒にその話をする方が、

 愛だの恋だのよりよっぽど楽しくないか?」


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桃花粥

「ボクと呂泓は結構気が合ったから。

 でも残念ながら今は桃の花の季節じゃないんだ。

 そうでなければ桃花汁を作ってあげてもいいぞ。」


雪霽羹

「問題ありませんよ。わたくしの所でちょうど桃の花を育てていますから、

 持っていっても構いませんよ。」


女子紅

「あ、ありがとう。君たちは本当に親切だね。」


雪霽羹

「いえいえ。前に貴方からもらった園芸用品を改造した暗器、

 とても役に立っていて、いつも携帯しているんですよ。」


「呂泓は自分は内気な性格だからみんなになじめないって言ってたけど、

 空桑にたくさん友達がいるじゃない。」


女児紅

「みんな……いい人ばかりだ。

 以前は他の人とこんなことを話さないから、

 空桑に来てから色んな事を学んで、ほんとにうれしかったよ。」



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針のついた薔薇

女児紅はテーブルで居眠りをしているので、起こしてやろうと思った。しかし――

◆主人公【男性】の場合◆

(逆の場合の差分は募集中)

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女児紅に会うために、ざわざわ彼の部屋までやってきたが、

部屋の中は静かだった。

よく見ると、彼は机の上にうつぶせになってうとうとしている。


「呂泓、どうしてここで寝てるの?

 風邪ひくよ……」


手を伸ばしてポンと彼の肩をたたくと、

突然手をチクっと刺され、小さな血の粒がにじみ出た。」


女児紅

「〇〇?う、うっかり眠ってしまった……その手、どうしたんだ?」


「呂泓、あなたの肩はどうなってるの?

 あなたを起こそうとしたら、チクって刺されたんだよ。」


女児紅

「それは肩に仕込んだ銀の針、護身用具なんだ。

 手は大丈夫か、すぐ手当してあげるね……」

「僕が悪いんだ、君に言い忘れたんだ。ケガをさせてしまって、ごめんね……」


「大丈夫だよ。大したケガじゃないし。

 体にたくさんの暗器を仕込んだのはほんとだったんだ。」


女児紅はハンカチで僕の指を丁寧に巻くと、

がっくり肩を落とし、今にも泣き出しそうだった。


「呂泓、そんなに自分を責めなくてもいいよ。

 これをきっかけに体に仕込んである暗器を全部紹介してよ。

 そしたら、今度あなたに触れてもケガをすることはないだろ。」


女児紅

「うん!今紹介するよ……」


体の任意の位置に触れる

触れ合い

頭に触れる(かんざしを触る)

女児紅

「頭のかんざしには銀の針が仕込まれて、

 必要な時には悪人のツボを直接攻撃できるんだ。」


その使い方を見せてもらうと、銀の針がヒュッと飛び出し、壁に突き刺さった。


「それから腕にある袖箭、上着に仕込んだ飛刀……

 あなたは本当にバラみたいだね。

 か弱そうに見えたけど、中身は全身トゲだらけだ。」


体に触れる(上着を触る)

女児紅

「上着にはハサミを改造し作った飛刀が仕込んでるんだ。

 小さく軽くて使いやすいんだ。」


その使い方を見せてもらうと、

飛刀がかすめただけで髪ははらりと斬れ、恐ろしく鋭い。


「それから腕にある袖箭、頭のかんざし……

 あなたは本当にバラみたいだね。

 か弱そうに見えたけど、中身は全身トゲだらけだ。」


手に触れる(袖箭を触る)

女児紅

「これは袖箭で、このスイッチを押すと矢が飛び出すんだ。」


その使い方を見せてもらうと、

袖箭がヒュッと飛び出し、壁に突き刺さった。


「それから頭のかんざし、上着に仕込んだ飛刀……

 あなたは本当にバラみたいだね。

 か弱そうに見えたけど、中身は全身トゲだらけだ。」


共通

女児紅はなんだか申し訳なさそうに暗器をしまった。

彼のポケットの中から、かすかに何かが出ているようだ。


「これも新しい暗器かな……あれ、違う?手紙?」


墨の跡がまだ新しいから、きっと女児紅がついさっき書いたものだろう。

手紙からうっすら「〇〇へ」という文字が見える。


女児紅

「か、返して、見ないでください……」


「呂泓、何か僕に言いたいことでもあるの?

 今まであなたから手紙をもらったことはないんだよね?」


女児紅

「僕は……ただ心の思いを書いてただけだ、

 君に見せるつもりはない。」


「でも、あなたのこと、僕も知りたいんだよね?

 せっかく書いてくれたんだから、

 僕をケガさせたお詫びだと思って、見せてくれない?」


女児紅

「わ……わかった。書き終わったら……見せるよ。」



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侠客の優しさ

女児紅と食事をしている間、レストランで争いが――

◆主人公【男性】の場合◆

(逆の場合の差分は募集中)

餐庁に入ると、女児紅と出会った。

彼は食事をしながら、熱心に雑誌を読んでいる。


「呂泓?そんなに夢中になって、何を読んでるの?」


女児紅

「あ、君か……楊枝甘露から雑誌をもらってね。

 ここにおしゃれな花嫁衣装がたくさん載ってるんだ。」

「現代の女の子は中国式の花嫁衣裳の他に、スカート様式のウエディングドレスも着るみたいだね……僕もこのドレスを作れるようになったら、よりたくさんのお嬢さんの衣装を作ってあげられるな。」


「なるほど。でも、まずはちゃんと食べてからね。ドレスのデザインの事なら、食べ終わったら小笋に訪ねに連れて行ってあげるよ。彼は今のファッションのトレンドを一番把握しているからね。」


女児紅

「わかりました。ありがとう……」


女児紅は雑誌を置き、食事に集中した。

すると突然、餐庁の一角から、誰かが言い争う声が聞こえてきた――


振り向くと、ごろつきたちが女の子を取り囲み、

汚い言葉を吐き、その女の子の体を力いっぱい押した。


女児紅

「僕の目の前で女性を侮辱するとは……」

「やめろ!」


戦闘

VS 鉄金剛×4


女児紅

「男として女性を侮辱するとは何事だ!

 今度やったら絶対に許さんぞ!」


女児紅はごろつきを追い払うと、ハンカチを取り出して女の子の涙をぬぐった。


女の人

「本当にありがとうございました……

 あなたが助けてくださらなければ、どうなっていたことか。」

「なぜあの人たちの恨みを買ってしまったのか、入ってくるなり私を睨みつけ、

 私の上着を引っ張って破った……これは母が作ってくれた新しい服なのに……」


女児紅

「君は何も悪くない。

 嫌がらせをされたのは奴らがただ悪人だったからだ!」


「安心してくれ。

 空桑の警備部に連絡して、彼らをブラックリストに入れるから、

 こんなこと、もう二度と起こらないからね。」


女児紅

「君の服、僕が直してあげる。」


女児紅は上着を受け取り、破られた袖口を縫い始めた。

服はすぐ直され、袖口に花鳥の模様が刺繍され、

破れた痕はまったくわからない。


女児紅

「はい。この袖箭もあげよう。袖口に付けられるから、

 またごろつきにからまれても怖がる必要はない。」


女の人

「こうやって使うんですか?すごい……」


女の子が女児紅に教わりながら袖箭をくくりつけ、

大変感謝しながら去っていった。


女児紅

「ん……なぜじっと僕を見てるのか?」


「呂泓は悪人に正義を執行しようとする時と、花嫁衣裳を研究している時とでは、

 まったく別人みたいだね。」

「世間に名を馳せる『赤服の侠客』は本当にすごいね!」


女児紅

「はいはい、もうこれ以上からかわないでください……

 早く戻ってご飯を食べよう。」



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