状元及第粥・誕生祝い
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朝早く餐庁に来ると、いつも寝坊ばかりしているあの人が既に僕を待ち構えていた。
状元及第粥
「ようやく来たか。待ちくたびれて眠くなっていた。自分の誕生日に、こんなに積極的でないやつもいるんだな。」
「プレゼントは用意できている。手を出せ、早く受け取れ」
僕が手を差し出すと、状元及第粥が紙片の束を手のひらに置いた。
状元及第粥
「お前のために用意したプレゼントだ。礼はいらない。」
紙にはそれぞれ「宿題代行券」、「いつでも駆け付ける券」、「早起き券」、「悪戯券」などと書かれていた…
【選択肢】
・何に使うの?
・色々考えてくれたんだね!
選択肢
何に使うの?
状元及第粥
「見れば分かるだろう?この券を持っているということは、俺を好きに使う権利を得たことを意味する。」
色々考えてくれたんだね!
状元及第粥
「別に、お前が欲しい物なんて簡単に想像がつく。」
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状元及第粥
「だが前にも言ったが、1枚の券は1回しか使えないから、あまり無駄遣いしないようにな。」
「いやはや、めんどくさがりの俺にとっては、自分で面倒を作るようなものだな。」
「もう何種類もの券を渡しているが、これが実は、最も重要な1枚なんだ。」
状元及第粥は袖口から、一際大きな紙切れを出し、丁寧に手渡した。
その紙には、大きく「万能券」と書いてあった。
【選択肢】
・万能券?何か特別なの?
・好きなことに使えるということ?
選択肢
万能券?何か特別なの?
状元及第粥
「内容に制限はない。言われたことは何でもやるってことだ。」
「これ以上の券はないだろう?お前が考えていることは分かる。」
「今日はお前の誕生日だ。自分を犠牲にしてでも、お前をたくさん喜ばせたい。」
好きなことに使えるということ?
状元及第粥
「分かっているだろうが……」
「変なことはやらんぞ。こう見えても、俺にも守るべき師範のようなものはある。」
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状元及第粥
「おい、その勝ち誇ったような笑顔は止めろ……」
「俺はお前のために前例を破ったんだ、ああ、こんな面倒な事……すでにちょっと後悔してきた。なんでこんなプレゼントを……」
「なんてな。ハハハッ、冗談だ。無くしたら知らんぞ。ちゃんと保管しておけよ。」
「今日は誕生日なのだから、仕事は置いておいて、遊びに行かないか?」
「今日は朝まで遊ぶとしよう!色々予定を組んであるから、今すぐ出かけよう。」
「立ち止まってどうした?俺は何か大事なことでも忘れているか?」
「面倒くさいな……忘れてはいない。」
「しょうがないな……誕生日おめでとう、〇〇。」