お姉さん(茶髪)・餐庁手帳
一
お姉さん(紫):あのね、さっきここでカッコいい人見たの!
お姉さん(茶):私も見た!たしか胡……胡歌?って呼ばれたそうよ。
お姉さん(紫):違う!鵠羹だよ!あの人は空桑の食魂なんだから、呼び間違えるな。
二
お姉さん(茶):毎日ここで食事してたから、太っちゃった。
お姉さん(茶):まあ、しょうがない、今日は食べて、ダイエットは明日にしよう。
三
お姉さん(紫):肉食べたい……帯把肘子、燴肉三鮮、酸菜白肉血腸、烏龍吐珠……
お姉さん(茶):おいおい⋯ダイエットは?数日しか経っていないじゃない!
お姉さん(茶):今日さっき言ったものはないのが幸いだね、ダイエットが台無しになるところだった。
お姉さん(紫) :QAQ、ひどい、いつまでもこんな味のない生活が続くの……
四
お姉さん(茶):扒原殻鲍魚と佛跳牆を食べるに、3カ月間生活費を切り詰めてきた!
お姉さん(茶):なのに空桑にこの二品がない……はぁ、つらい……
五
お姉さん(茶):おお!臭豆腐、めっちゃおいしい!食べてみて!
お姉さん(紫):ダメ、匂いが付く、後で舞踏会に行くんだから。
お姉さん(茶):なーに、カバンに香水あるから、後で貸してあげる。
六
お姉さん(茶):うわ、やっと伝説の帯把肘子が食べられた!一口でコーラゲン満タン、最高!
お姉さん(紫):呆れたわ、脂っこいのに……よく食べられたね。
お姉さん(茶):美味しいから、いける!さあ、あなたもどうぞ。
お姉さん(紫):ダメ……ダイエット中だから……
七
お姉さん(茶):燴肉三鮮の「三鮮」ってなんだろう?豚肉、羊肉、鶏肉……ネギ、生姜、ん?ジャガイモときくらげもあるね!
お姉さん(紫):食事中に何ブツブツ言ってるの?
お姉さん(茶):この料理の食材を覚えてる、多いなあ……お家で再現できるかな。
お姉さん(紫):あんたの腕では無理だろう、番茄炒蛋も番茄炒蛋殻になるくらいだし。
八
お姉さん(紫):ダイエット中の人、なにこんなデカイの頼んでんの!その赤いのなに?
お姉さん(茶):これ?ブラッドソーセージ、新鮮な豚の血を大腸に入れて作られたって、食感はもう、柔らかい。
お姉さん(紫):血!?おおお……むりむり、さっさと食べて、私の視野からそれ消して、血液恐怖症……
お姉さん(茶):マジで?流れる血じゃないし、もう……
九
お姉さん(茶):最近お肌調子いいね、スキンケアは何を使ってんの?
お姉さん(紫):え?別に何も、でも最近烏龍吐珠にはまってるの、とってもおいしいよ。
お姉さん(茶):こんな効果があるの?ググってみよう……へぇ、ナマコで作ったのね、道理で……
お姉さん(紫):ナマコがどうした?おいしいなら何でも食べる。モクモク……食べないの?じゃあ全部もらうよ!
十
お姉さん(茶):白扒猴頭って、本当に猿の頭で作ったんじゃないよね……野生動物を食べるなんて、残忍だね!
お姉さん(紫):……バカだ……あれは猴頭菇!野生菌類!
お姉さん(紫):それに、野生動物を殺すのは違法だよ、空桑がそんな事するわけない!
お姉さん(茶):なるほど……猴頭菇だったのね、じゃあ安心して食べられる。
十一
お姉さん(茶):鮑は高いな、一皿で三日分の給料が飛んだよ。
お姉さん(茶):家族に知られたら、ただじゃすまないだろうね。
お姉さん(茶):自分で稼いだ金だ、なんで自由に使えないんだ?
十二
お姉さん(茶):佛跳牆は高いな、三日分の給料が一気に飛んだよ。
お姉さん(茶):家族に知られたら、ただじゃすまないだろうね。
お姉さん(茶):明日は掛け持ちのバイトを探さないとね、はぁ。
十三
お姉さん(茶):やっと噂の岐山臊子麺を食べられる、食べる作法があるけど、なんだっけな?
お姉さん(茶):まずはお汁を門前に撒いて、先祖と神様を弔ってから麺を食べる……
お姉さん(茶):残りのお汁を捨てずに鍋に戻す……面倒だね、食堂でやるのよそう。